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第三章(その2) 科捜研技官坂村薫
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五月三日、午前九時過ぎ。
戸田が県警少年課に出向くと、すでに瀬ノ尾が用意された席に座って受話器を持っていたが、服装はジーンズにポロシャツ。ひどくラフなスタイルである。
『おれは休暇中だ。何も言うな』
そう主張しているつもりなのだろう。戸田は黙って用意された机に座ると、石崎課長が準備したリストを広げた。すでに半分ほどは瀬ノ尾が持ち出している。
戸田が目を通すと、所轄署ごと年齢ごとに区分され、併せて各所轄署から上がってきた家出人捜索願いが添えられていた。年齢は十六歳から十八歳。昨夜見たリストの記憶と違う。疑念で戸田の眉尻が上がった。
「取り急ぎ、こっちで少年課のリストの内十五歳以下の分、捜索人受理願いとの照合を行っています」
瀬ノ尾が、受話器を押さえて戸田に言った。
各所轄署で捜索願が受理されていれば、該当の少年の件はひとまず所轄署の対応に委ねればよく、残りの所在確認だけですむ。微かにちらつく連続殺人の可能性を除いては、作業としては蛇足の部類になる。
「すまんな」
「はい、課長。昇進祝いです」
瀬ノ尾は、にやりと笑った。
あとは、二人して連綿と電話をかけ続けていたが、早くも十時過ぎには、四、五人を残して、五十名ほどのリストのほとんどの所在が確認できた。
津田純子の事件を受けて、反応が格段に速くなっている。むろんその中には自宅には帰っていないが、固定電話や携帯電話で所在は確認できた、というだけの者もいる。
携帯電話という利器は、両刃だが使いこなせれば役に立つ面もないではない。但し電源が入っていれば、当人が対応すれば、の話である。残る数名は、自宅そのものに繋がらない。無断欠席しているということで、学校から連絡があったものだ。
「厄介なことにならなきゃいいが……」
戸田と瀬ノ尾は、自宅住所を突き合わせ始めた。
不意に少年課の入り口が開いた。
「戸田さん。連休だというのに精が出ますね」
やや高めの音質のために一見軽く聞こえるが、どこか骨の通った中年男の声が、戸田の名を呼びながら入ってきた。男の後ろからは、インスタントではないコーヒーの香りが続いて漂って来る。
科捜研の坂村技官と小藤だった。
「まあ、一息入れましょう。せっかく、小藤巡査が淹れてくれたのですから」
白髪の系統なのだろう。坂村は四十過ぎから白髪が目立つようになり、五十五才の今ではぼ真っ白と言っていい。やや痩せ形の小柄で穏やかな面長の風貌と白衣白髪は、二昔も前の田舎の老小児科医を連想させた。
鑑識課の制服を着用した小藤が、コーヒーを注いだ碗を並べていく。コーヒー以外にはなにもない。刑事部屋なら砂糖もミルクもあるが、生憎ここは少年課で、勝手に漁るわけにもいかない。瀬ノ尾は諦めて、苦手なストレートコーヒーを啜った。案外悪くはない。
「無理に時間を割かせてしまって申し訳なかったのですが、今の時間が一番都合がいいだろうと、勝手に判断しましたので」
と坂村は、ゆったりした口調で言った。いえ、と戸田が曖昧に首を振った。
「今朝、西署の小藤巡査が科捜研のわたしの部屋に訪ねてきました。プロファイリングについての勉強はしてみたいが、専任に関しては考える時間をください。そういうことでした。わたしの方も、現在のところは、その程度で十分だと考えています。すでに開催している勉強会に参加してもらうこと。そこからがスタートでしょう。各分野の専門家からも参加してもらっていますから、大いに学ぶところがあるでしょう。ただ…」
坂村は戸田を見つめると、いたずらっぽく笑った。
「もっとも肝心な、現場の捜査員の参加がありません。それが、ネックと言えます」
「刑事組は、捜査方針を決めるお偉いさんが参加してるでしょう」
「現場の意見を直接聞きながらフィードバックしていくのが基本です。そう思いませんか、戸田さん」
さあ、戸田は曖昧に首を振った。坂村は、言いにくそうに続けた。
「ただでさえ忙しい中で時間を割くのは、難しいことだと思っています。小藤巡査の勉強会参加の条件が、戸田警部補も参加なさるなら、なんです。なんとかなりませんか」
渋面を浮かべて黙り込む戸田を、坂村と小藤が凝視している。
ひとりコーヒーを飲み終えた瀬ノ尾が、ぼそりと言った。
「ことは全て読めた。その方の悪行、もはや逃れぬところと知れい」
小藤が吹き出した。
戸田の渋面が苦笑に変わった。
坂村は静かに笑っている。
「参加できないことの方が多いですが」
戸田は、そう答えざるを得ない。
「その時はこいつをやります。枯れ木にはなるでしょう」
にやついていた瀬ノ尾の顔が、一気に渋面に変わった。
残るリストのうち、三名は離島。
一名は、錦江湾を挟んで鹿箭島市対岸の大隅。
もう一名が鹿箭島中央署管内だった。
戸田は、離島と大隅の該当者の所轄警察署に連絡を入れた。正式に家出人捜索願が出されていない以上、警察が本来は立ち入るべき筋でもなく、早急に対処すべき事態でもないため、しかるべき注意を頼む。その程度のことしかできない。
中央署管内の該当者も事態は同様であるが、捜査中の津田純子殺害事件との関連性がないとも言いきれなかった。
リストアップされていたのは、日高秀子(十七)私立F大付属女子高校の生徒である。
「F女の子が残りましたか。まいりましたね」
と瀬ノ尾が言った。
F女、F大付属女子高は、母体は実業系の創立の古い学校である。偏差値や進学率こそ低いが、歴史的には、津田純子の頭部が発見された鹿箭島PJ女子高と並ぶ鹿箭島県私立女子校の双璧といい。ただ、キリスト教系で校則が厳しく良家子女の多く偏差値の高いJ女に比べると、やや素行が自由すぎる生徒が多い印象があった。
日高秀子の自宅は、鹿箭島市小川町となっていた。
小川町は、鹿箭島市役所傍、日豊線鹿箭島駅近くの古くからの商店街だが、近年の再開発の影響で大きく様変わりしてしまっている。平長屋の店舗付き住宅が、合同店舗とマンションに変わり、昼夜の別があった生活は、昼夜をなくしてしまったのである。
「本来ならば、コロさんに投げていい事案だが……」
戸田は躊躇していた。
鹿箭島中央署強行犯係長打越啓治警部補は、未だに四月初旬の稲村事件に手こずっている。
四月八日、飲食店勤務美津濃美穂(十九)が殺害され、遺体を切断されて遺棄された事件は、四月十一日早朝に容疑者稲村直彦が自首し、殺害と死体遺棄を認める供述をしたことで一応の解決は見ている。
死体損壊・遺棄については供述通りの物証も挙がった。殺害方法についても、容疑者の供述通りである。問題は、未だに殺害場所・動機が確認できないことにあった。
稲村は、自首した際の供述以降、すでに三週間黙秘を貫き通していた。
「いつ」「どこで」「なぜ」が確定できなければ、殺人事件としての公判の維持は難しい。公判の最中、強引な誘導での自白だった、と容疑者が言い出せば、裁判は紛糾する。自白強要の件で公判中の裁判では、ことごとく負けている。裁判官の心証はよくない。
戸田には、打越の苦悩が手で触れるように伝わっていた。
「瀬ノ尾、出るぞ」
戸田は叫んだ。瀬ノ尾は何も言わず着いてきた。
小川町の日高秀子の自宅は、合同マンションの七階にあった。だが、誰もいない。
周辺の住人に問いただすと、四月の連休から不在だという。
「一週間くらい留守にするって言ってたから、連休明けには帰ると思うけど」
住人のひとりが言った。
「娘さんも一緒ですか」
住人は顔を見合わせて、首をひねった。
「どうだろう。最近ぎくしゃくしてるみたいだから……」
戸田と瀬ノ尾は顔を見合わせた。
戸田が県警少年課に出向くと、すでに瀬ノ尾が用意された席に座って受話器を持っていたが、服装はジーンズにポロシャツ。ひどくラフなスタイルである。
『おれは休暇中だ。何も言うな』
そう主張しているつもりなのだろう。戸田は黙って用意された机に座ると、石崎課長が準備したリストを広げた。すでに半分ほどは瀬ノ尾が持ち出している。
戸田が目を通すと、所轄署ごと年齢ごとに区分され、併せて各所轄署から上がってきた家出人捜索願いが添えられていた。年齢は十六歳から十八歳。昨夜見たリストの記憶と違う。疑念で戸田の眉尻が上がった。
「取り急ぎ、こっちで少年課のリストの内十五歳以下の分、捜索人受理願いとの照合を行っています」
瀬ノ尾が、受話器を押さえて戸田に言った。
各所轄署で捜索願が受理されていれば、該当の少年の件はひとまず所轄署の対応に委ねればよく、残りの所在確認だけですむ。微かにちらつく連続殺人の可能性を除いては、作業としては蛇足の部類になる。
「すまんな」
「はい、課長。昇進祝いです」
瀬ノ尾は、にやりと笑った。
あとは、二人して連綿と電話をかけ続けていたが、早くも十時過ぎには、四、五人を残して、五十名ほどのリストのほとんどの所在が確認できた。
津田純子の事件を受けて、反応が格段に速くなっている。むろんその中には自宅には帰っていないが、固定電話や携帯電話で所在は確認できた、というだけの者もいる。
携帯電話という利器は、両刃だが使いこなせれば役に立つ面もないではない。但し電源が入っていれば、当人が対応すれば、の話である。残る数名は、自宅そのものに繋がらない。無断欠席しているということで、学校から連絡があったものだ。
「厄介なことにならなきゃいいが……」
戸田と瀬ノ尾は、自宅住所を突き合わせ始めた。
不意に少年課の入り口が開いた。
「戸田さん。連休だというのに精が出ますね」
やや高めの音質のために一見軽く聞こえるが、どこか骨の通った中年男の声が、戸田の名を呼びながら入ってきた。男の後ろからは、インスタントではないコーヒーの香りが続いて漂って来る。
科捜研の坂村技官と小藤だった。
「まあ、一息入れましょう。せっかく、小藤巡査が淹れてくれたのですから」
白髪の系統なのだろう。坂村は四十過ぎから白髪が目立つようになり、五十五才の今ではぼ真っ白と言っていい。やや痩せ形の小柄で穏やかな面長の風貌と白衣白髪は、二昔も前の田舎の老小児科医を連想させた。
鑑識課の制服を着用した小藤が、コーヒーを注いだ碗を並べていく。コーヒー以外にはなにもない。刑事部屋なら砂糖もミルクもあるが、生憎ここは少年課で、勝手に漁るわけにもいかない。瀬ノ尾は諦めて、苦手なストレートコーヒーを啜った。案外悪くはない。
「無理に時間を割かせてしまって申し訳なかったのですが、今の時間が一番都合がいいだろうと、勝手に判断しましたので」
と坂村は、ゆったりした口調で言った。いえ、と戸田が曖昧に首を振った。
「今朝、西署の小藤巡査が科捜研のわたしの部屋に訪ねてきました。プロファイリングについての勉強はしてみたいが、専任に関しては考える時間をください。そういうことでした。わたしの方も、現在のところは、その程度で十分だと考えています。すでに開催している勉強会に参加してもらうこと。そこからがスタートでしょう。各分野の専門家からも参加してもらっていますから、大いに学ぶところがあるでしょう。ただ…」
坂村は戸田を見つめると、いたずらっぽく笑った。
「もっとも肝心な、現場の捜査員の参加がありません。それが、ネックと言えます」
「刑事組は、捜査方針を決めるお偉いさんが参加してるでしょう」
「現場の意見を直接聞きながらフィードバックしていくのが基本です。そう思いませんか、戸田さん」
さあ、戸田は曖昧に首を振った。坂村は、言いにくそうに続けた。
「ただでさえ忙しい中で時間を割くのは、難しいことだと思っています。小藤巡査の勉強会参加の条件が、戸田警部補も参加なさるなら、なんです。なんとかなりませんか」
渋面を浮かべて黙り込む戸田を、坂村と小藤が凝視している。
ひとりコーヒーを飲み終えた瀬ノ尾が、ぼそりと言った。
「ことは全て読めた。その方の悪行、もはや逃れぬところと知れい」
小藤が吹き出した。
戸田の渋面が苦笑に変わった。
坂村は静かに笑っている。
「参加できないことの方が多いですが」
戸田は、そう答えざるを得ない。
「その時はこいつをやります。枯れ木にはなるでしょう」
にやついていた瀬ノ尾の顔が、一気に渋面に変わった。
残るリストのうち、三名は離島。
一名は、錦江湾を挟んで鹿箭島市対岸の大隅。
もう一名が鹿箭島中央署管内だった。
戸田は、離島と大隅の該当者の所轄警察署に連絡を入れた。正式に家出人捜索願が出されていない以上、警察が本来は立ち入るべき筋でもなく、早急に対処すべき事態でもないため、しかるべき注意を頼む。その程度のことしかできない。
中央署管内の該当者も事態は同様であるが、捜査中の津田純子殺害事件との関連性がないとも言いきれなかった。
リストアップされていたのは、日高秀子(十七)私立F大付属女子高校の生徒である。
「F女の子が残りましたか。まいりましたね」
と瀬ノ尾が言った。
F女、F大付属女子高は、母体は実業系の創立の古い学校である。偏差値や進学率こそ低いが、歴史的には、津田純子の頭部が発見された鹿箭島PJ女子高と並ぶ鹿箭島県私立女子校の双璧といい。ただ、キリスト教系で校則が厳しく良家子女の多く偏差値の高いJ女に比べると、やや素行が自由すぎる生徒が多い印象があった。
日高秀子の自宅は、鹿箭島市小川町となっていた。
小川町は、鹿箭島市役所傍、日豊線鹿箭島駅近くの古くからの商店街だが、近年の再開発の影響で大きく様変わりしてしまっている。平長屋の店舗付き住宅が、合同店舗とマンションに変わり、昼夜の別があった生活は、昼夜をなくしてしまったのである。
「本来ならば、コロさんに投げていい事案だが……」
戸田は躊躇していた。
鹿箭島中央署強行犯係長打越啓治警部補は、未だに四月初旬の稲村事件に手こずっている。
四月八日、飲食店勤務美津濃美穂(十九)が殺害され、遺体を切断されて遺棄された事件は、四月十一日早朝に容疑者稲村直彦が自首し、殺害と死体遺棄を認める供述をしたことで一応の解決は見ている。
死体損壊・遺棄については供述通りの物証も挙がった。殺害方法についても、容疑者の供述通りである。問題は、未だに殺害場所・動機が確認できないことにあった。
稲村は、自首した際の供述以降、すでに三週間黙秘を貫き通していた。
「いつ」「どこで」「なぜ」が確定できなければ、殺人事件としての公判の維持は難しい。公判の最中、強引な誘導での自白だった、と容疑者が言い出せば、裁判は紛糾する。自白強要の件で公判中の裁判では、ことごとく負けている。裁判官の心証はよくない。
戸田には、打越の苦悩が手で触れるように伝わっていた。
「瀬ノ尾、出るぞ」
戸田は叫んだ。瀬ノ尾は何も言わず着いてきた。
小川町の日高秀子の自宅は、合同マンションの七階にあった。だが、誰もいない。
周辺の住人に問いただすと、四月の連休から不在だという。
「一週間くらい留守にするって言ってたから、連休明けには帰ると思うけど」
住人のひとりが言った。
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