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第五章(その9) 暴行未遂
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天保山町のホテルDでの一件は、事件として立件することはまず無理だった。
被害者にしたところで、戸田の(正確には雇用主朝倉の)要請があるからやむなく被害の状況は話すものの、被害届を出すはずがない。警察に叩かせて、別な埃(風営法や売春防止法違反)を出すわけにはいかないからである。ホテル側にしたところで、公的な第三者(消防や警察)の出動を要請しないですむ程度のトラブルならば、同じ理由で黙りを決め込むのが普通だ。
今回の件は、戸田の真意を汲んだ朝倉が、戸田の顔を立ててくれた。そのことに尽きた。
戸田もその辺りは充分に考慮してやらねばならない。彼らにすれば、別にしなくても構わない、どちらかと言えばしたくはない、あくまでも自発的な保身用の情報提供の一環にすぎない。
そもそも天保山町は、県警の鼻先にあるが中央署の管轄になる。ホテルDの目の前の与次郎一丁目には、与次郎交番があり、三階以上の部屋からなら見えるはずだった。
何をするにしても、中央署、打越を通さないわけにはいかない。
「で、関連があると踏んだのか」
事情を聞いた打越が念を押した。戸田は苦しげに答える。
「いや。なんとなくもやもやしてるだけだ」
なら、と打越鹿箭島中央署刑事課強行犯係長が電話の向こうで言った。
「この貸しは高くつくがかまわんのだな」
なんなりと、そうつぶやくと戸田は電話口で頭を下げた。
「そうか。通報だけは手はずしといてくれ。もう、寝る。絶対に起こすな。明日は、おれもそっちに行っておくから……。与次郎交番でいいか」
遅くにすまなかった。戸田は電話口で再び頭を下げた。
すでに深夜三時を回っている。
『持つべき者は、か』
戸田は静かに呟いた。
六月七日、午前七時半。
鹿箭島市内天保山町のホテルDから、県警の通信指揮室(一一○番)ではなく、与次郎交番の方へ通報が入った。
【清掃のために入った客室のベッドカバーに血痕が付着していたので、とりあえず連絡した……】
折良く与次郎交番に居合わせた戸田と打越が、交番巡査を伴ってそのまま臨場。仮に現場の指揮に当たることにする。同行した年輩の交番巡査がため息をついた。
「珍しくお二人そろったんで、なんとなく嫌な予感がしましたが……。正直なところ、自分の足下での大事件は御免被りたいところで……。よその交番の話をおふたりから茶飲み話に聞くぶんにはかまわんとですが」
「なあん。そげん気を回さんでもよか気もする……。なあ、戸田」
ですよ、と戸田は笑った。
「一一○番じゃなくて、こっちに直接。それから判断しても、ご相談したいことがありますが……、程度ですって」
二人が出向いたホテルDの該当の部屋のベッドカバーには、どう見てもかすり傷程度の血痕しか確認できない。打越は苦笑いを浮かべたが、すぐに中央署の鑑識課を呼んだ。
「似顔絵も描いてもらいたいんだが……」
戸田が付け加えると、打越は即答した。
「うちの担当は男だ。できれば婦警がいいんだろう」
「ああ。かなり、微妙なことも聞かなきゃならなりませんから……」
打越は笑った。
「最初から御指名のくせに……。もう下川畑課長に頼んであるよ」
ホテルDから提出された内線電話の外線通話記録から図ったように朝倉の店が浮かび、すぐに朝倉が該当する被害女性を伴って出頭してきた。戸田と打越は、事件があった部屋と同じ間取りの部屋で事情聴取を始めた。
被害者は、沢渡祥子(二十六)。派遣会社従業員。現在契約終了に伴う休職中。飲食店Bならびに派遣風俗店に勤務中。
六月七日午前零時四十五分、天保山町のホテルD三○四号室を訪問。
「変な癖があるが構わないか」との申し出があり、「メニュー内で、なおかつ酷いことでなければ」と説明すると、「範囲内だ」と解答。了承してソファー上で加害者に接客中、いきなり首を絞められ失神。転倒の際にテーブルの角による表皮離脱(擦過傷)ならびに皮下出血。失神後膣内挿入を伴う強姦の既遂。ただし膣内射精はない。その後加害者は被害者の意識を回復させ、サービス料金として金三万円を置いて立ち去った。
その際のことは、意識が朦朧としていてよく覚えていない。
沢渡祥子は、行きつ戻りつしながら、以上のことを語った。
で、と打越が気の毒そうに告げた。
「被害届はどうします?」
沢渡祥子は、即座に首を振った。
「出来れば、なにもなかったことに……」
確かに、派遣型風俗嬢が派遣先のホテルで強姦されたと訴えるだけでは立件は難しい。逆に臑の傷で自分自身を拘束するのが落ちだった。
打越は戸田を見やった。
「心中はお察しします。動揺しているところ申し訳ないのですが、できれば、加害者の男性の特徴だけでも……。似顔絵を作りたいので……。できれば、今後同じ目に遭う方がなくなるように」
戸田は深く頭を下げた。隣に座っていた小藤が沢渡祥子の手を握って言った。
「お願いします」
沢渡祥子は静かにうなずいた。彼女には既に、勘のいい朝倉から、自分に暴行を加えた男が、女子高生連続惨殺事件の犯人の可能性があると告げられているはずだった。あるいは、それなりの金銭も握らせれていたかもしれない。
小藤が似顔を描き進めている間、打越と戸田は部屋の外へ出た。三○四号室では鑑識作業が続いている。
「すいません、野上さん。不毛な仕事を押しつけてしまって……」
戸田が、鑑識課員の野上昭一に声をかけた。
「不毛? 毛がないどころか、結構毛だらけ……。なんだけどな。場所が場所だけに」
野上は含み笑いして言った。で?
「こっちはもうすぐ終わるが、被害者の指紋採取はどうする? やぶ蛇にならんか?」
打越は素知らぬ顔をしている。戸田は、頭をかいた。
「すんません。なし、ということでお願いします。被害届けも出さないそうなんで……」
「わかった。とりあえず採取分の(犯罪履歴)照合だけはしとこう」
「ええ。最低でも、女子高生切断事件の髪の毛とのDNA照合だけはお願いします」
「それは、なるべく早く、ってんだろう」
戸田は力なく笑った。
出来上がった似顔絵は、短髪のオールバックに黒のサングラス。サングラス越しに、濃く太い眉が覗く。鼻筋は通っており、しっかりした顎の輪郭。薄く大きな唇にやや酷薄な印象が浮かんだが、まず端正な顔立ちと言ってよかった。
百八十センチ近い長身で、がっちりとした筋肉質の引き締まった体型。目を引くような傷跡や特徴的な痣、ほくろの類はない。紺系のスーツ姿で黒のセカンドバッグを所持。メーカーは不明。
一見物腰は柔らかく、サラリーマン風。口調は丁寧だが、どこか威圧的。
それで全部らしかった。
ご協力感謝します、と戸田は沢渡祥子に頭を下げた。
「今後、くれぐれも危ないまねはなさらないように……」
沢渡祥子は小さく頷くと、朝倉に伴われて帰っていった。
「サングラスは素顔がばれないようにだろうな。車の方で何かわかれば……。っても、進展するとも限らんのか」
ええ、と戸田は頷いた。
「例の犯人は、どこかで小さなミスを犯し続けている。少なくとも最初から完璧なことは出来ない。繰り返されたものなら癖を見つける。癖故の粗さを見つける。そこへの遠回りのひとつですから……」
戸田の脳裏には、四月に撮影されたホテルの防犯ビデオに映っていた日高秀子の画像が浮かんだ。その際、日高秀子と一緒にホテルに入った男は、サングラスをかけたサラリーマン風の人物で、今回の男と酷似していたが、ホテルの駐車場に車を止めた形跡はなく、タクシー等の使用も確認されていなかった。
彼女はどういう手段で相手を見つけ、接触していたのか?
戸田の思考は、ともすれば違う方向に流れていった。
「戸田? とりあえず撤収するぞ。あとは、適当にやっとくがそれで問題ないな」
あ、と不意をつかれて戸田は口ごもった。
「ええ。すいませんでした。よろしくお願いします」
「朝倉には、それはそれ。これはこれ。貸しもない借りもない。そう念を押しといてくれ」
打越は、戸田を気遣うように言った。
被害者にしたところで、戸田の(正確には雇用主朝倉の)要請があるからやむなく被害の状況は話すものの、被害届を出すはずがない。警察に叩かせて、別な埃(風営法や売春防止法違反)を出すわけにはいかないからである。ホテル側にしたところで、公的な第三者(消防や警察)の出動を要請しないですむ程度のトラブルならば、同じ理由で黙りを決め込むのが普通だ。
今回の件は、戸田の真意を汲んだ朝倉が、戸田の顔を立ててくれた。そのことに尽きた。
戸田もその辺りは充分に考慮してやらねばならない。彼らにすれば、別にしなくても構わない、どちらかと言えばしたくはない、あくまでも自発的な保身用の情報提供の一環にすぎない。
そもそも天保山町は、県警の鼻先にあるが中央署の管轄になる。ホテルDの目の前の与次郎一丁目には、与次郎交番があり、三階以上の部屋からなら見えるはずだった。
何をするにしても、中央署、打越を通さないわけにはいかない。
「で、関連があると踏んだのか」
事情を聞いた打越が念を押した。戸田は苦しげに答える。
「いや。なんとなくもやもやしてるだけだ」
なら、と打越鹿箭島中央署刑事課強行犯係長が電話の向こうで言った。
「この貸しは高くつくがかまわんのだな」
なんなりと、そうつぶやくと戸田は電話口で頭を下げた。
「そうか。通報だけは手はずしといてくれ。もう、寝る。絶対に起こすな。明日は、おれもそっちに行っておくから……。与次郎交番でいいか」
遅くにすまなかった。戸田は電話口で再び頭を下げた。
すでに深夜三時を回っている。
『持つべき者は、か』
戸田は静かに呟いた。
六月七日、午前七時半。
鹿箭島市内天保山町のホテルDから、県警の通信指揮室(一一○番)ではなく、与次郎交番の方へ通報が入った。
【清掃のために入った客室のベッドカバーに血痕が付着していたので、とりあえず連絡した……】
折良く与次郎交番に居合わせた戸田と打越が、交番巡査を伴ってそのまま臨場。仮に現場の指揮に当たることにする。同行した年輩の交番巡査がため息をついた。
「珍しくお二人そろったんで、なんとなく嫌な予感がしましたが……。正直なところ、自分の足下での大事件は御免被りたいところで……。よその交番の話をおふたりから茶飲み話に聞くぶんにはかまわんとですが」
「なあん。そげん気を回さんでもよか気もする……。なあ、戸田」
ですよ、と戸田は笑った。
「一一○番じゃなくて、こっちに直接。それから判断しても、ご相談したいことがありますが……、程度ですって」
二人が出向いたホテルDの該当の部屋のベッドカバーには、どう見てもかすり傷程度の血痕しか確認できない。打越は苦笑いを浮かべたが、すぐに中央署の鑑識課を呼んだ。
「似顔絵も描いてもらいたいんだが……」
戸田が付け加えると、打越は即答した。
「うちの担当は男だ。できれば婦警がいいんだろう」
「ああ。かなり、微妙なことも聞かなきゃならなりませんから……」
打越は笑った。
「最初から御指名のくせに……。もう下川畑課長に頼んであるよ」
ホテルDから提出された内線電話の外線通話記録から図ったように朝倉の店が浮かび、すぐに朝倉が該当する被害女性を伴って出頭してきた。戸田と打越は、事件があった部屋と同じ間取りの部屋で事情聴取を始めた。
被害者は、沢渡祥子(二十六)。派遣会社従業員。現在契約終了に伴う休職中。飲食店Bならびに派遣風俗店に勤務中。
六月七日午前零時四十五分、天保山町のホテルD三○四号室を訪問。
「変な癖があるが構わないか」との申し出があり、「メニュー内で、なおかつ酷いことでなければ」と説明すると、「範囲内だ」と解答。了承してソファー上で加害者に接客中、いきなり首を絞められ失神。転倒の際にテーブルの角による表皮離脱(擦過傷)ならびに皮下出血。失神後膣内挿入を伴う強姦の既遂。ただし膣内射精はない。その後加害者は被害者の意識を回復させ、サービス料金として金三万円を置いて立ち去った。
その際のことは、意識が朦朧としていてよく覚えていない。
沢渡祥子は、行きつ戻りつしながら、以上のことを語った。
で、と打越が気の毒そうに告げた。
「被害届はどうします?」
沢渡祥子は、即座に首を振った。
「出来れば、なにもなかったことに……」
確かに、派遣型風俗嬢が派遣先のホテルで強姦されたと訴えるだけでは立件は難しい。逆に臑の傷で自分自身を拘束するのが落ちだった。
打越は戸田を見やった。
「心中はお察しします。動揺しているところ申し訳ないのですが、できれば、加害者の男性の特徴だけでも……。似顔絵を作りたいので……。できれば、今後同じ目に遭う方がなくなるように」
戸田は深く頭を下げた。隣に座っていた小藤が沢渡祥子の手を握って言った。
「お願いします」
沢渡祥子は静かにうなずいた。彼女には既に、勘のいい朝倉から、自分に暴行を加えた男が、女子高生連続惨殺事件の犯人の可能性があると告げられているはずだった。あるいは、それなりの金銭も握らせれていたかもしれない。
小藤が似顔を描き進めている間、打越と戸田は部屋の外へ出た。三○四号室では鑑識作業が続いている。
「すいません、野上さん。不毛な仕事を押しつけてしまって……」
戸田が、鑑識課員の野上昭一に声をかけた。
「不毛? 毛がないどころか、結構毛だらけ……。なんだけどな。場所が場所だけに」
野上は含み笑いして言った。で?
「こっちはもうすぐ終わるが、被害者の指紋採取はどうする? やぶ蛇にならんか?」
打越は素知らぬ顔をしている。戸田は、頭をかいた。
「すんません。なし、ということでお願いします。被害届けも出さないそうなんで……」
「わかった。とりあえず採取分の(犯罪履歴)照合だけはしとこう」
「ええ。最低でも、女子高生切断事件の髪の毛とのDNA照合だけはお願いします」
「それは、なるべく早く、ってんだろう」
戸田は力なく笑った。
出来上がった似顔絵は、短髪のオールバックに黒のサングラス。サングラス越しに、濃く太い眉が覗く。鼻筋は通っており、しっかりした顎の輪郭。薄く大きな唇にやや酷薄な印象が浮かんだが、まず端正な顔立ちと言ってよかった。
百八十センチ近い長身で、がっちりとした筋肉質の引き締まった体型。目を引くような傷跡や特徴的な痣、ほくろの類はない。紺系のスーツ姿で黒のセカンドバッグを所持。メーカーは不明。
一見物腰は柔らかく、サラリーマン風。口調は丁寧だが、どこか威圧的。
それで全部らしかった。
ご協力感謝します、と戸田は沢渡祥子に頭を下げた。
「今後、くれぐれも危ないまねはなさらないように……」
沢渡祥子は小さく頷くと、朝倉に伴われて帰っていった。
「サングラスは素顔がばれないようにだろうな。車の方で何かわかれば……。っても、進展するとも限らんのか」
ええ、と戸田は頷いた。
「例の犯人は、どこかで小さなミスを犯し続けている。少なくとも最初から完璧なことは出来ない。繰り返されたものなら癖を見つける。癖故の粗さを見つける。そこへの遠回りのひとつですから……」
戸田の脳裏には、四月に撮影されたホテルの防犯ビデオに映っていた日高秀子の画像が浮かんだ。その際、日高秀子と一緒にホテルに入った男は、サングラスをかけたサラリーマン風の人物で、今回の男と酷似していたが、ホテルの駐車場に車を止めた形跡はなく、タクシー等の使用も確認されていなかった。
彼女はどういう手段で相手を見つけ、接触していたのか?
戸田の思考は、ともすれば違う方向に流れていった。
「戸田? とりあえず撤収するぞ。あとは、適当にやっとくがそれで問題ないな」
あ、と不意をつかれて戸田は口ごもった。
「ええ。すいませんでした。よろしくお願いします」
「朝倉には、それはそれ。これはこれ。貸しもない借りもない。そう念を押しといてくれ」
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