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蜘蛛猫、親御さんへのご挨拶をする。
蜘蛛猫、街デート?③
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「俺はこれからどうなるんだ……」
シーフルは途方に暮れている。
こんな街中で捕まってしまったのだ。大勢の街人に見られてしまった。
これではもうこの街では生きていけない。それどころか、ペンドラゴン家のメイドに手を出したのだ。死刑の可能性すらある。
その状況で彼が、冷静を保てるわけがない。
1番簡単なのがこの檻を壊して、一目散に逃げる事だが、自身の持つ上物のダガーですら、傷をつけることが敵わず、それどころか刃が欠けてしまった。つまり、逃げられないのだ。彼にとって、されるがままの状態なのだ。そんな彼の目は死んだ魚の目のようだった。
このままだと衛兵が来てしまい、連れて行かれてしまう。それはダメだ。
此奴を隷属化してしまえばいいのだ。そうすれば、これからはその力を私たちの為だけに使う。
死ぬのも、生きるのも、私の自由。取り敢えず移動しよう。
「移動するです」
私の意思を読み取ったチョコちゃんが人気のない裏路地に向かう。檻は少し浮、私の後を着いてくる。
「シーフルさん」
「な、何ですか?」
「貴方は悪人です」
開き直ったのか、淡々と応える。
「そうだ。俺は悪人だ。この世界は弱者は死、強者は生きる。それが摂理だ。弱者は泥を啜ってでも生きるしかない」
確かに弱肉強食は自然の摂理だ。でも……
「でも、イト様は貴方の力を見ましたです。その力は弱者の中でも、強者の部類です。なのにどうしてです?」
「あぁ、この下のがイト様とやらか、そいつは俺のステータスを見たんだな。そうさ俺は一流の冒険者だ。シーフとしての役割を全うし、有名なパーティーで活躍しついたさ、そして裏切られたさ」
裏切られた。この言葉は重い。大事な友や仲間に裏切られた彼はどんな事を思ったのだろうか。
彼は語り出す。
「俺はこの容姿だ。かっこいいか、気持ち悪いなら、後者さ。でもな、こんな俺にも大事な嫁さんがいたんだよ。あいつは同じ村で産まれてな、容姿は俺と違って別嬪さんでな、俺にとっての太陽だった。彼女は冒険に胸焦がれ、俺は彼女の月として影として支える為に罠を見つける力や闇魔法を習得した」
「そして俺たちは2人で旅に出て冒険者になり、俺たちはパーティーを組んだ。冒険が安定してくると、俺は彼女と愛を誓った。あの頃は幸せだった、な」
「ある日な俺は体調が悪くなり、その日の冒険は休んだんだ。妻は仲間と一緒にゴブリン狩りに行ったんだ。仲間は帰って来たさ、でもな、俺の妻、ヒマは帰ってこなかった。俺は武器を手にポーションを持てるだけ抱えて森に走ったさ、ゴブリンの巣に着いた時、ヒマは既に嬲り殺し、犯され、自ら死んでいたんだよ。俺は絶望し、ヒマの仇を撃つべく刃を魔法を罠を、俺の全力を持ってゴブリンたちを殲滅したさ、傷だらけの体でヒマを抱えた俺は、雨と一緒に涙を流したさ、雨が止んだ時には俺の涙も枯れてたさ」
「街に帰り、家のベッドに寝かせた時な、ベッドのヒマが何時も寝ている所の枕の横に日記があってな、俺は彼女の横でそれを読んだ。その内容は俺との冒険譚だった。楽しい事、辛い事、そして最後のページにな女の子ならツキ、男の子ならサンにしようかしらと、書いてあったんだ。ヒマは、俺にサプライズで言うつもりだったんだよ。身籠った事を」
「俺は無力な自分を恨んださ、その時なふとどうしてリーダーたちの装備はあまり汚れていなかったんだ?と、ふと思ってな、思った時にはギルドに足を向けていたよ。ギルドに着いて酒場からリーダーたちの声が聞こえてな、なんでヒマが死んだのに、酒なんか飲んでいるんだと不審に思ってな、物陰に潜んで話しに耳を傾けた。そうしたら、リーダーたちなんて言ったと思う?」
この話の流れから、察するのは容易かった。チョコちゃんも分かったのだろう、言葉が詰まった。
「逃げる為に1番足の遅かったヒマを生贄にしたんだよ。笑っていたリーダーの首を落としたさ、当然だろう?だって俺の妻をヒマを子供を殺したんだから」
彼の口元は笑っていたが、瞳は笑っておらず、血の涙を流していた。
「他のパーティーメンバーも呆然としている間に喉元を掻っ切ってやったさ、いや~妻の仇は楽だったよ。だって俺のパーティーの回復担当はヒマだったんだからな」
「その後直ぐに俺は虐殺者として指名手配されるとこだったんだがな、俺はフードを被っていたから特定はされなかったんだ。それでも、魂に刻まれた履歴は消せねえからよ、ギルドにある水晶に触っちまったらバレちまうだ。仕事を受けるには事実確認のために、水晶に触らなきゃならねえ、だから依頼を受けるわけにも行かねぇ、仕事がなきゃお金は手に入らない、お金がなきゃご飯も食えねえ、だから盗むしかねえのさ、幸い俺にはその能力があったからな」
「そんな理由だったのですか」
「ああ、さあ、俺は未練たらたらに悪事に手を出してまで生きながらえた亡霊だ。さあ、煮るなり焼くなり好きにしな」
彼シーフルは、容姿が悪く、心の支えだった妻を失い、仲間には妻を見殺しにされた。
これではあまりにも……辛すぎる。
「イト様……」
チョコちゃんも悲しそうな瞳で此方を見る。ならば、彼は私たちが幸せにしてあげよう。
チョコちゃん下ろし、彼の背後に回る。
「シーフル。今からイト様の言葉を伝えるです。なんじは力は欲しいか?なんじから大切なものを奪う相手を倒す力が欲しいか?まだ妻の分まで幸せになって生きる気があるならば、争ってみせよ!!」
「ピニャ!!」
「痛?!」
私は彼の首元に噛みつき、血を思いっきり吸う。彼を殺す勢いで。彼の血は、妻と子供を失った絶望と不甲斐ない自分への怒りを感じた。自分への怒りが特に感じられる。それは、私もそうだから、シャロママとの戦いでチョコちゃんを死なせかけた。だからだ。
私に隷属化のスキルは無い。それなのにチョコちゃんは隷属化した。その1つの要因は、私を受け入れた事。そしてもう1つは、まだ生きたいと思う強い気持ち!!
シーフルは途方に暮れている。
こんな街中で捕まってしまったのだ。大勢の街人に見られてしまった。
これではもうこの街では生きていけない。それどころか、ペンドラゴン家のメイドに手を出したのだ。死刑の可能性すらある。
その状況で彼が、冷静を保てるわけがない。
1番簡単なのがこの檻を壊して、一目散に逃げる事だが、自身の持つ上物のダガーですら、傷をつけることが敵わず、それどころか刃が欠けてしまった。つまり、逃げられないのだ。彼にとって、されるがままの状態なのだ。そんな彼の目は死んだ魚の目のようだった。
このままだと衛兵が来てしまい、連れて行かれてしまう。それはダメだ。
此奴を隷属化してしまえばいいのだ。そうすれば、これからはその力を私たちの為だけに使う。
死ぬのも、生きるのも、私の自由。取り敢えず移動しよう。
「移動するです」
私の意思を読み取ったチョコちゃんが人気のない裏路地に向かう。檻は少し浮、私の後を着いてくる。
「シーフルさん」
「な、何ですか?」
「貴方は悪人です」
開き直ったのか、淡々と応える。
「そうだ。俺は悪人だ。この世界は弱者は死、強者は生きる。それが摂理だ。弱者は泥を啜ってでも生きるしかない」
確かに弱肉強食は自然の摂理だ。でも……
「でも、イト様は貴方の力を見ましたです。その力は弱者の中でも、強者の部類です。なのにどうしてです?」
「あぁ、この下のがイト様とやらか、そいつは俺のステータスを見たんだな。そうさ俺は一流の冒険者だ。シーフとしての役割を全うし、有名なパーティーで活躍しついたさ、そして裏切られたさ」
裏切られた。この言葉は重い。大事な友や仲間に裏切られた彼はどんな事を思ったのだろうか。
彼は語り出す。
「俺はこの容姿だ。かっこいいか、気持ち悪いなら、後者さ。でもな、こんな俺にも大事な嫁さんがいたんだよ。あいつは同じ村で産まれてな、容姿は俺と違って別嬪さんでな、俺にとっての太陽だった。彼女は冒険に胸焦がれ、俺は彼女の月として影として支える為に罠を見つける力や闇魔法を習得した」
「そして俺たちは2人で旅に出て冒険者になり、俺たちはパーティーを組んだ。冒険が安定してくると、俺は彼女と愛を誓った。あの頃は幸せだった、な」
「ある日な俺は体調が悪くなり、その日の冒険は休んだんだ。妻は仲間と一緒にゴブリン狩りに行ったんだ。仲間は帰って来たさ、でもな、俺の妻、ヒマは帰ってこなかった。俺は武器を手にポーションを持てるだけ抱えて森に走ったさ、ゴブリンの巣に着いた時、ヒマは既に嬲り殺し、犯され、自ら死んでいたんだよ。俺は絶望し、ヒマの仇を撃つべく刃を魔法を罠を、俺の全力を持ってゴブリンたちを殲滅したさ、傷だらけの体でヒマを抱えた俺は、雨と一緒に涙を流したさ、雨が止んだ時には俺の涙も枯れてたさ」
「街に帰り、家のベッドに寝かせた時な、ベッドのヒマが何時も寝ている所の枕の横に日記があってな、俺は彼女の横でそれを読んだ。その内容は俺との冒険譚だった。楽しい事、辛い事、そして最後のページにな女の子ならツキ、男の子ならサンにしようかしらと、書いてあったんだ。ヒマは、俺にサプライズで言うつもりだったんだよ。身籠った事を」
「俺は無力な自分を恨んださ、その時なふとどうしてリーダーたちの装備はあまり汚れていなかったんだ?と、ふと思ってな、思った時にはギルドに足を向けていたよ。ギルドに着いて酒場からリーダーたちの声が聞こえてな、なんでヒマが死んだのに、酒なんか飲んでいるんだと不審に思ってな、物陰に潜んで話しに耳を傾けた。そうしたら、リーダーたちなんて言ったと思う?」
この話の流れから、察するのは容易かった。チョコちゃんも分かったのだろう、言葉が詰まった。
「逃げる為に1番足の遅かったヒマを生贄にしたんだよ。笑っていたリーダーの首を落としたさ、当然だろう?だって俺の妻をヒマを子供を殺したんだから」
彼の口元は笑っていたが、瞳は笑っておらず、血の涙を流していた。
「他のパーティーメンバーも呆然としている間に喉元を掻っ切ってやったさ、いや~妻の仇は楽だったよ。だって俺のパーティーの回復担当はヒマだったんだからな」
「その後直ぐに俺は虐殺者として指名手配されるとこだったんだがな、俺はフードを被っていたから特定はされなかったんだ。それでも、魂に刻まれた履歴は消せねえからよ、ギルドにある水晶に触っちまったらバレちまうだ。仕事を受けるには事実確認のために、水晶に触らなきゃならねえ、だから依頼を受けるわけにも行かねぇ、仕事がなきゃお金は手に入らない、お金がなきゃご飯も食えねえ、だから盗むしかねえのさ、幸い俺にはその能力があったからな」
「そんな理由だったのですか」
「ああ、さあ、俺は未練たらたらに悪事に手を出してまで生きながらえた亡霊だ。さあ、煮るなり焼くなり好きにしな」
彼シーフルは、容姿が悪く、心の支えだった妻を失い、仲間には妻を見殺しにされた。
これではあまりにも……辛すぎる。
「イト様……」
チョコちゃんも悲しそうな瞳で此方を見る。ならば、彼は私たちが幸せにしてあげよう。
チョコちゃん下ろし、彼の背後に回る。
「シーフル。今からイト様の言葉を伝えるです。なんじは力は欲しいか?なんじから大切なものを奪う相手を倒す力が欲しいか?まだ妻の分まで幸せになって生きる気があるならば、争ってみせよ!!」
「ピニャ!!」
「痛?!」
私は彼の首元に噛みつき、血を思いっきり吸う。彼を殺す勢いで。彼の血は、妻と子供を失った絶望と不甲斐ない自分への怒りを感じた。自分への怒りが特に感じられる。それは、私もそうだから、シャロママとの戦いでチョコちゃんを死なせかけた。だからだ。
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