休載中。蜘蛛猫ちゃん、それは蜘蛛?それとも猫?何に分類されるかわからない系主人公

猫mm缶

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蜘蛛猫、親御さんへのご挨拶をする。

蜘蛛猫、チョコちゃん家でのお休み?

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場所は変わってチョコちゃん、ミルクちゃんのお部屋。可愛いクマの人形だったり、リスっぽい人形だったりが至る所にありました。最早足の踏み場がありません。

「すみませんです。ミルク!毎回片付けなさいって言ってるですよ!」

「ぴゃー!ごめん姉ぇ!」

私の後ろに身を隠すように隠れるミルクちゃん。強気なチョコちゃん……新鮮で、何か、ぞくっとしました。私ってまさか…

「イト様がお望みでしたら、いつでも準備は出来てますです」

「ピニャ」

「姉ぇ、その鞭何?ミルクしばかれる?」

変な誤解が生じました。
ミルクちゃんがプルプルと、小刻みに震えるチワワのように震えています。

「ん?ミルクにじゃないですよ~イト様?」

「ピ?!ピニャ」

そこで私にフルの?

「え、もしかしてそういう事?」

やばい、一つの誤解が解けた後にもう一つ誤解が生まれてしまった。まぁ、いいか。
おろおろしているミルクちゃんを置いておいて、どうやって寝たものか。

「空中が空いてるです」

「ピーピニャ!」

流石だよ。チョコちゃん。その手があったね。それじゃあやろうかな!!

「イト様のお心のままにです」

「ピニャ!!」

私は力一杯ジャンプした。そして『操糸Lv.7』を行使して、お尻からでた大量の糸を一斉に操る。

「え?」

その光景をぽかんと口を開けて見つめるミルクちゃんの横で、興奮気味に息を荒くして見つめるチョコちゃんの姿が……なんか最近、チョコちゃんの本性というか、本能というか、が表に出て来てるような?まあ、気のせいでしょう。

恋は盲目である。そして正常な判断が出来なくなるのです。

そんな思考を巡らせている間に、三人ぐらい余裕で寝れるくらいのハンモックが完成しました。私の糸で作ったから、多分火事になっても、このハンモックだけは無事だと思うよ。『監獄Lv.不明』を覚えたあたりから、炎に対しても耐性が出来たみたいなんだよね。原理は不明だけど。

「す、凄い!凄!イト姉凄い!」

「流石です。イト様」

「ピニャ~」

それ程でも~
ほら、早く寝心地も楽しみなさい。ほら。乗せてあげるから。ね。

「え?イト姉?乗せてくれるの?」

「ピニャ」

「ありがとう……これ凄い、触り心地最高!!すべすべ~」

「そうです。そうです。国宝級ですから」

「こ、国宝級?嘘だよね、姉ぇ?」

チョコちゃんは首を横に振った。
オロオロしだすミルクちゃん。

「ピニャ」

こらチョコちゃん脅さないの!め!だよ。

「すみませんです」

「ピニャ」

良し。ゆるすから、やんわりとね。やんわりと。

「ミルク、国宝級なのは間違ってないです。ですが、イト様はいくらでもそちらの糸を出せるです。だから気にしないです。使ってくれた方がイト様も嬉しいです」
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