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蜘蛛猫、親御さんへのご挨拶をする。
蜘蛛猫と、孤児家の猫人族兄弟?
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「まってーにぃー」
「遅いぞイン!!シー兄が来てるんだから!!」
「わかってるー」
幼い女の子と男の子の声が聞こえてくる。
声だけの印象だと、元気な兄と、振り回される妹かな。
「こらこら走らないの。転びますよ」
「「はーい」」
エイフと一緒にやって来たのは、茶虎猫人族の女の子と男の子だった。
「シー兄!!おは!」
「シー兄、おはよう。その猫っぽいのと、女の人誰?」
男の子の方は飛びつく様にシーフルに抱きついた。女の子の方は、来ようとしていたけど、私たちを警戒してか、エイフの後ろに隠れて様子を伺う。
「おう、2人とも」
「で、この人誰なの?シー兄?」
「この人たちはな、此方の猫蜘蛛さんが俺の主人様で、名をイト様。そちらのメイドさんは、この方のお嫁さんのチョコ様だ」
「です」
「ピニャ」
「ん?蜘蛛?」
エイフが目を大きくして一歩後ずさる。どうやら虫は苦手の様だ。
たじろいでいるエイフは、取り敢えず横に置いておいて、そちらの猫人族の子たちは?
「置いて置くのですか……まあ、良いです。まずは私が抱いているこの男の子が、ジンくんです」
シーフルに紹介されるなり、腕の中から飛び出て可愛いお耳をピンッと立て挨拶をする。
「主人様ってのはわからねぇけど、シー兄の何処で暮らしてます。ジンだ!宜しく!!こっちの垂れ耳なのが、俺の妹のインだ!」
「よろ……しく。チョコさん、ネコ?さん」
「ピニャ」
「宜しくお願いしますです。ジンくん、インちゃん」
「挨拶は終わったね!それで蜘蛛って何!!シーフル兄さん!!ねぇ!!何処からどう見ても猫でしょうが」
「ピニャ?!」
エイフは私の羽織ってた布をひっぺがした。
私の蜘蛛ボディが顕となった。
「「「?!」」」
おーい!息をしてくださいましー!
驚きのあまり、みんなが呼吸していなかった。
シーフルは背後に回って、背中をトンッと叩いて正気に戻す。
「凄え!蜘蛛だ!!」
「どうなってるの?」
「本当に蜘蛛でしたわ」
みんな初対面なのにぐいぐいと、私の身体を観察したり、足を触ってきゃーと言ったり、普通に恥ずかしいのだけど……
「遅いぞイン!!シー兄が来てるんだから!!」
「わかってるー」
幼い女の子と男の子の声が聞こえてくる。
声だけの印象だと、元気な兄と、振り回される妹かな。
「こらこら走らないの。転びますよ」
「「はーい」」
エイフと一緒にやって来たのは、茶虎猫人族の女の子と男の子だった。
「シー兄!!おは!」
「シー兄、おはよう。その猫っぽいのと、女の人誰?」
男の子の方は飛びつく様にシーフルに抱きついた。女の子の方は、来ようとしていたけど、私たちを警戒してか、エイフの後ろに隠れて様子を伺う。
「おう、2人とも」
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「この人たちはな、此方の猫蜘蛛さんが俺の主人様で、名をイト様。そちらのメイドさんは、この方のお嫁さんのチョコ様だ」
「です」
「ピニャ」
「ん?蜘蛛?」
エイフが目を大きくして一歩後ずさる。どうやら虫は苦手の様だ。
たじろいでいるエイフは、取り敢えず横に置いておいて、そちらの猫人族の子たちは?
「置いて置くのですか……まあ、良いです。まずは私が抱いているこの男の子が、ジンくんです」
シーフルに紹介されるなり、腕の中から飛び出て可愛いお耳をピンッと立て挨拶をする。
「主人様ってのはわからねぇけど、シー兄の何処で暮らしてます。ジンだ!宜しく!!こっちの垂れ耳なのが、俺の妹のインだ!」
「よろ……しく。チョコさん、ネコ?さん」
「ピニャ」
「宜しくお願いしますです。ジンくん、インちゃん」
「挨拶は終わったね!それで蜘蛛って何!!シーフル兄さん!!ねぇ!!何処からどう見ても猫でしょうが」
「ピニャ?!」
エイフは私の羽織ってた布をひっぺがした。
私の蜘蛛ボディが顕となった。
「「「?!」」」
おーい!息をしてくださいましー!
驚きのあまり、みんなが呼吸していなかった。
シーフルは背後に回って、背中をトンッと叩いて正気に戻す。
「凄え!蜘蛛だ!!」
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