オンライン殺人事件

へへいの兵

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3 推理バトル

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関係者からひととおり話を聞いた。
全員怪しいといえば怪しいし、そうでもないようにも見えた。

ふーむ。何か忘れている。
誰も話題にあげていない重要な要素がある気がするような?

コーヒーを啜る。

外でカラスが鳴いている
かあかあ。かあかあ。

会話でもしているのかもしれないが、
カラス語をしらない僕には輪唱しているようにしか聞こえない。

…輪唱?

頭に閃光が走った。
確認することがある。

アドレナリンで震える手で
Bさんの電話番号を探した。


---



---


「あ、Fさーん。おまたせしました~」

近所の喫茶店。
クラシックな雰囲気が気に入っていて、よく来ている。

待ち合わせていたのはCさん。

「いえ。僕も今さっき来たところなので」
「それは良かったです~」


「それにしても業務時間中にデートのお誘いなんでFさんも悪い人ですね~?」
「ふたつ返事で来てくれたCさんも大概ですけどね」

Cさんが注文を終えるのを待ち、切り出す。
「約束通り、僕の推理をお聞かせしようかと思いまして」

「ふふ、それは楽しみです」
本当に心からそう言っているように見える。

「もったいぶらずに言います。
犯人は…
Cさん、あなたですよね?」

Cさんはにこにこしたまま無言。
予想のことを言われて固まっている、
という様子ではない。

「先に言っておきます。これから話す推理は
状況証拠に基づいたものでしかありません。

他の可能性を完全に否定できるものでもありません。

だから…
あなたが犯人じゃないならそうおっしゃってください。」

返事はない。

「事件の全貌はこうです。
まずオンライン会議の前の段階で…」

「あ、待ってください~」
遮られた。さすがに怒ったのだろうか。

「事件の全貌は最後のクライマックスにとっておきましょう?
もったいないじゃないですか~」

服に虫でも入ったかと思い、背中に手をあてた。
違う。今の発言で悪寒が走っただけだった。

「くすっ。さえぎってごめんなさい。
以前お話しませんでしたっけ。
私、議論を重ねて真実に近づいていくような推理ゲームも好きなんです~」

超高校級の才能を持った高校生たちのデスゲームだったか。
Cさんの勧めでプレイした。あれ、面白かったな。
もう続編を出す気はなさそうなのが残念だ。

違う、そんなことを考えている場合ではない。
…完全にペースを持っていかれてしまった。

「推理バトル、開始です!」
Cさんはとびきりの笑顔で宣言した。

「さーて、シンプルなところからいきましょうか~。
Fさんは、なぜ私たちの中に犯人がいると思ったんです?」

気を取り直して話し始める。
「…まず、Aさんとも完全に無関係な第三者の可能性。
部屋が荒らされておらず、金品もそのままだったことから、
まずは強盗目的ではないことがわかります。

次に。
犯人が無差別殺人犯であった可能性。ゼロではありませんが、限りなく低いです。

一つ、Aさんの部屋はマンションの上階にあり、無差別には選ばれにくいこと。
ほら、そういう犯人ならふらっと入りやすい1階の部屋とか、
戸建てとか目に入りやすいところに行きやすいと思いません?

二つ。殺害後の行動です。
犯人はAさんを殺害後、
オンライン会議のカメラをオンにしています。

Aさんを殺害するとしたら玄関先でしょう。
彼がオンライン会議に参加していたかなどわかりません。

さっきふれたとおり、犯人の目的は強盗ではありません。
とすると犯人は何の目的があってAさんの部屋まで入り、
わざわざ椅子に座らせ、
オンライン会議に彼の姿を見せようとしたのでしょう?

「じゃあ~、犯人が完全に狂っていて、面白半分でこれらを行った可能性は?」

「その可能性は否定できません。
ただ、現場の状態を考えると犯人は完全な狂人ではなさそうです」

「うんうん、なんでです?」

「部屋が綺麗すぎたんです。
警察によると、Aさん本人の毛髪すらほぼ見つからなかったとか。

Aさんは毒で死んでいるので、
死に際は相当に苦しんでのたうち回ったかと思いますが。

おそらくはAさんが死んだのちに犯人は部屋を掃除しています。
自分の毛髪などの証拠を消す、という理性のある行動ですね」

「なるほど~、じゃあ赤の他人の可能性は低いですね!
ならこれはどうです?

Aさんのマンションの合鍵を持っている人がいて、
こっそり部屋に侵入。Aさんの飲み物に毒を盛った。」

「その可能性も全には否定できません。
ただ、鍵の複製はマンションの管理会社は認めていないとのことです。
Aさんは真面目な人ですし、それを無視する可能性は低めかとは思います。

Eさんの話によれば
Aさんは恋人もいないそうなので
合鍵を作る必要も特にはないでしょう。

もしつくられていたとしても、
そんな秘密の鍵をせっかく持っているのに
殺害後に部屋を脱出する際に施錠しなかったことが不自然です。
発見を遅らせる、密室にすることで自殺に見せかけるなどのメリットがあるはず」

「はい!反論しますっ!

あの時、オンライン会議越しに私たちに発見されています。
というか犯人の意志でそうなってます。

発見を遅らせるつもりはないでしょう。

そして、密室にして自殺に見せかけることに関してはリスクの方が高いのでは?
密室殺人、となったらまずは未知の鍵の存在を疑われますから。

いくらマンション管理会社に黙っていたとて、
少なくとも鍵の複製をした店が存在しますし、
周辺の住民に一度でも部屋への出入りを見られていたら
その時点で容疑者が絞られます。
ようは、警察の本格的な捜査がはいればアウトなんですよね。

それに…
恋人の有無なんていくらでも隠せます。
あと、Aさんはそんなに真面目な人じゃありませんでした」

テーブルゲームを楽しむような表情で、しかし、
最後の部分だけは伏し目がちにCさんは話した。

この部分に関しては僕の負けだな。
ただ、最終的な結論に影響はない。

Cさんにつられて少し楽しくなってしまった僕はにっと笑って言う。
「そうですね。合鍵の存在は否定できないようです。
ここに関してはCさんの勝ちです。」

「ふふ、ありがとうございます。

じゃあ次ですね。
少し話題にでたのでこれです。

Aさんの自殺である可能性は?」

「そこに関しては否定できます。
タイミングの不自然さや遺書がないことなど細かいことは多くありますが、
決定的なものが二つ。

まずは発見時です。
Aさんはカメラがオンになってから身じろぎ一つしていません」

「ちょっと待ってください~。
オンライン会議のカメラは上半身しかうつっていませんでした。
手元は死角だったのでは?」

「なるほど。
あらかじめカメラのボタンにマウスカーソルを合わせ、あの体勢をとってクリックした。
そういったことを言いたいんですよね。

ただ、毒で今にも死にそうな状態でそんな繊細な操作ができるでしょうか?
指先は安定しませんし、視界も恐らくぼやけるでしょう。
あの体勢では画面も見えませんから
一度マウスカーソルがずれると修正も困難です。」

Cさんはにこにこしながら頷いている。
こちらの言い分を認めてくれたようだ。

「もう一つあります。
第三者の犯行の議論でも話した、部屋の不自然なきれいさです。
Aさんの周囲にすら毛髪などの痕跡がほぼなかったそうです。
毒を飲んでのたうち回ったであろうにもかかわらず、です。

それ以上に、
毒物入りのコーヒーが入っていたと思われるカップがありませんでした。
床に落とした際に割れ、のちに犯人が自身の痕跡を消す際
ついでに片付けられたのでしょう。

犯人としてはカップが残っている方が自殺に見えて都合がよいですが、
破片のまわりに自身の痕跡があるリスクを考えた、といったところですかね」

「ふふ、参りました。
Aさんの自殺の線はありませんね。」

上機嫌なCさん。
一体どういうつもりなのだろうか。
鼻歌でも歌いそうな雰囲気で彼女は言葉を続ける。

「さすがはFさんですね~。
そろそろメインディッシュといきましょう。
私の推理を話します。論破してみてください。

犯人はBさんです。

会議が休憩にはいり、AさんとEさん以外は
すぐに画面とマイクを切りましたね。
Bさんはあらかじめ準備していた毒物を持ってAさんのマンションまで走る。

たしかBさんの家からAさんの家までは徒歩10分くらいでしたっけ。
とはいえ男性の脚ですし、5分もかからないでしょう。

Aさんのマンションにつき、
「直接見せたい資料がある。急ぎで!」
とでも言って玄関のドアをあけてもらい、
不意をついて毒を飲ませる。

死亡したAさんを椅子に座らせ、掃除。
最後にカメラをつけて脱出。

それができたのはBさんだけです。

何せ、Aさんの遺体を確認したとき、
全員オンライン会議に参加していましたから。

ただし、あのときにうつっていたBさんは偽物です。
画面に細工をし、そこにいないのにまるでいるように思わせた。

これでどうです?」

「いくつかありますが…
まずは不意をついて毒を飲ませた、という部分。
毒はコーヒーに含まれていたものです。」

「あら、コーヒーに含まれていたからと言って
直接使われなかったとはかぎらないでしょう?
捜査のかく乱のためにあえて毒入りコーヒーをばらまいた、とか」

「そうであればコーヒーカップがないことが不自然です。
コーヒーに毒が入っていたと思わせる一番のメリットは
自殺にも見えることですが、コーヒーカップを片付けてしまったら台無しです。

まあ、犯人がうっかり手を滑らせてしょうがなく
それをあきらめた可能性もなくはないですが…
掃除の手際を見るに犯人は相当落ち着いているように見えますし
可能性は低いでしょう」

Cさんは何故かほおを少し膨らませていた。
すぐににこにこ笑顔に戻り、目線で続きを催促する。

「そしてBさんに関してですが…
ちょうどいいです。

彼の画面に関して論じましょうか。
Cさんは彼がどんな細工をしたとお考えで?」

「うーん。そうですね~。
人工知能のようなもので
画面に疑似的なBさんを生成している、
ってイメージですかね?

BさんがPCの前にいなくともBさんの映像を表示し、
応答は人工知能がBさんの声を模倣して自動で行ってくれる。

そんな全自動会議参加システムです!」

「夢のある話ですが、今の技術で…
少なくとも個人でできるものではありません。

そして、仮にそれができたとしても
それはそれで不自然な点があります。
応答に不自然な間があったり、
話しているときに画面が動いていなかったり。
そこまでの技術があるなら早めに解決しておくような不自然さが随所にあります」

「むむ。ならFさんはどう思うんですか?」

「実はここに来る前に本人に確認してきました。
僕の推理どおりでしたよ。

Cさんの推理は一部正解です。
BさんがPCの前にいなくともBさんの映像を表示し、
とおっしゃいましたね。
そこです。

彼の細工の中身はこうです。

1.真面目な顔をして会議に参加しているような表情を動画を撮影しておく。
2.スマホなど、会議で使うPC以外の機器でそれを再生できるように準備。
3.会議が始まったらカメラの前に2.の機器をセット、動画を再生。

これでいろいろと不自然さはあるもののBさんの姿が会議に映るわけです。
実際に彼がそこにいなくても。」

「そんなにうまくいくものですかね?」

「いっていないからBさんはこうして
ほぼ全員に疑われているんでしょ」

「くすっ。そうでしたね。
それで、これがどうして私の推理への反論材料になるんです?」

にこにこと問いかけてくる。
わからないから聞く、というよりは
学校の先生が生徒を指名しているときに近い雰囲気だ。

「この方法、会話には対応していません。
音声のやりとりに関してはBさん本人が行っていたんですよ」

「つまり、Bさんの発言があった時は
彼がPCの前にいたことがわかる、
ということですね?なるほどなるほど~」

「そして事件の直後、
Bさんは僕の指示に対して返事をしていました。
彼はPCの前にいたんです。」

「そもそも、Bさんはなんでそんなことを?」

「たださぼりたかったそうです。
会議中、彼はPCを枕元においてベッドでゲームをしていた、
と本人が白状しました」

「あー…
やる気なさそうでしたもんね、あの人」

そして微妙な沈黙。
僕は気まずくなって
いつの間にか運ばれていたコーヒーに口をつける。

ふと、
Cさんは眉間にしわを寄せ、視線を窓にさまよわせた。
しかし、それも一瞬。さっきまでよりも妖艶に笑いながら口を開く。

「その理屈。
返答の有無で会議に参加していたかわかるなら。
事件発生時、私たちは全員PCの前にいたんじゃないですか?」

この質問をするということは、
彼女がいうところのクライマックスへの準備ができたのだろうか。

「そうですね。事件発生直後、発言であれチャットであれ、
全員がなにかしらの反応をしました。」

「ということは、私たちの中にも犯人はいないのでは?」

「いいえ。
PCの前にいたこと。
Aさんの部屋にいること。
この二つは両立が可能です。

先入観から全員がそれぞれの自宅から参加していると、
そう疑いもしませんでしたが」

「しかし、それを言ったら
また振り出しからではありませんか~?
私たちのだれもが犯行が可能ですよ」

「いいえ。実は制限が一つあるんです。
会議の最初だったこともあり、みなさんお忘れのようでしたが。

ハウリング現象はご存知ですよね?
PCどうしが近い場合や機器の設定にミスがある場合に起きる現象です。

Bさんに確認しました。
僕たちが使っているPCは…

同じ部屋にでもいない限り、ハウリングは起こしません」

「後者の、機器の設定ミスの可能性はどうです?
BさんがみなさんのPCの設定を
あらかじめいじっておいたとか」

「機器の設定ミスの場合、
他の人がマイクをミュートにしている状態で話しても
ハウリング現象は起きるはずです。

そして、私たちは全員が一度は単独で発言をしている。
機器の問題ではありません。

そして、
Bさんにハウリングのことを聞いたのは
単純に知識を持っている人だからですよ。

私たちのPCの設定にはBさんは関わっていません。
実際に設定を行ったのは外注先の方々です。


さて、話を戻しましょう。
会議が始まる前、ハウリング現象が起こりましたね。

…Aさん、Cさん、Eさんの3人が入室したときに」

「ふふっ。だんだん真実に近づいてきた感じがしますね。
でも待ってください。

私かEさんのどちらかがAさんの部屋にいた、
とおっしゃりたいんですよね。

私とEさんが一緒にいた可能性はどうです?
ここまで言わなかったのは…
ふふ、そうですね。
私とEさんが大人な関係で、それを秘密にしたかったから、とか?」

Cさんはいたずらっぽい笑顔でくすくすと笑う。
…少し想像してしまった。
Cさんの顔を直視しづらくて窓の外に視線をむけた。

冗談のように話しているが、痛い反論だ。
この可能性を失念していたな。

「あー…、その、あれです。
Eさんはそういうの隠すの苦手そうですし…」

「誰にだって人に見せてない一面くらいあります。
Eさんはいつも明るいですが、
だからこそ抱えていることもきっとあります。
優しくしてあげなきゃダメ、ですよ?」

苦し紛れの反論はあっさりと破られた。
ついでに普段の接し方を諭された。
Eさんは気楽に話せる分、多少扱いが雑になっていた部分もある。

「やれやれです。助けてあげましょうか。
私たちは女の子同士なんですから、
仲の良いお友達で集まってお泊り会をやっていた、とでも言えばいいんです。
同じ部屋にいた、ということだけなら
事件が起きてなお隠すほどのことではありませんよ。

まあ、根拠しては弱いので断言してあげます。
あの日、私とEさんは直接お会いしていません」

Cさんはどんな気持ちで助け船を出しているのだろう。
ともあれ、CさんとEさんが一緒だった説はこれでなくなった。

「残るはAさんとEさんの組み合わせですが、これは簡単です。
2人の会話中、騒音でEさんがミュートにする場面がありましたが、
Aさんは変わらずに話し続けていました。
2人が別の場所にいるわかりやすい証明です」

「なるほど~。
それで私とAさんは一緒にいた、と。

元々部屋にいたとなれば
殺害方法に関しては簡単ですね?」

「ええ。
毒入りのコーヒーを淹れて
Aさんに堂々と差し出せばよいだけですから」

Cさんは目を閉じて深呼吸。
笑顔を消し、真剣な表情になる。

「では。
最後の砦ですね。

Aさんを殺害し、現場を掃除した私は
どうやって部屋から脱出したんですか?

Fさんたちが現場に駆け付けた時、
私はいませんでしたよね。
その間、私はBさんに画面越しに監視されていましたよ?」

「PCを持って移動したんです。
自身の顔が画面にはうつり続けるようにして。

机が不安定でPCが揺れる、とCさんは会議のはじめにおっしゃいましたね。
PCを持っての移動をしても
言い訳が利くように前もって手を打っていたんです。

そして、あなたはバーチャル背景も利用していた。
つまり移動していても背景はジャングルの写真のまま動かない。

Bさんにバーチャル背景の解除を求められた際、応じなかったそうですね。
まだ自宅に着いていなかったため、そうせざるを得なかったのでしょう?」

「その方法、とても目立ちませんか?
Aさんのマンションから私の家まで

2分程度の距離しかないとはいえ、
だれかにすれ違ったら確実に印象に残ります」

「そうですね。
これに関しては、
Cさ…犯人の心理状態も関係していると思います。
今回の犯行は運が悪いと台無しになる要素も多いですから。」

Cさん、となぜか口にできなかった。
目の前にいる穏やかな女性と犯人という言葉を結びつけるのを
脳が拒否していた。

「ん。そこに関してはあとにしましょうか~

さて、情報はだいたい出そろいましたかね。
名残惜しいですが…
終わらせてください。探偵さん」

Cさんは僕の目をまっすぐに見据える。
腹を切る覚悟をした武士のような、
捨てられることを察した子犬のような、
お気に入りのゲームのエンディングを惜しむ子供のような目で。

僕は頷いて、
事件の流れを時系列で話し始めた。
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