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アーサーの章
第一話:落日のアーサー(1)
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潮の香りとまばゆい朝日。さざ波と、頬をなでる優しく涼しい風。
ひっそりと隠れるように佇む木々に囲まれた海岸に、黒い木製の一軒家と桟橋がある。
すっかり日焼けした木の板で組まれた桟橋の先で、ぴちぴちと魚が跳ねるバケツを脇に立つ黒髪の青年が釣り糸を水面に垂らして石像のように黙していた。
彼の手には簡単ながらも過不足無い機能を備えた手製の釣り竿が、まるで剣を構えるかのように握られている。その立ち姿は見えざる敵との真剣勝負の最中のような緊張感を醸し出していた。
緊張感なく漂う浮き。その不規則な揺れはしばらく続き、青年の熱い視線を掴んで離さず、徐々に青年の集中力を削っていく。
このまま何も起きないのではないだろうか。気づかないうちに餌を奪われてしまっているのでは無いだろうか。青年は、自作で完璧とは言えない武器では後れを取ってしまうという可能性を考慮せずにはいられない。
しかしながら集中を欠かない青年。それが功を成す瞬間が訪れる。
一度、竿を引き上げようかと考えた刹那、揺蕩っていた浮きが沈み、糸が張った。青年は振動が手に伝わるや否や、はじかれたように竿を振り上げる。水しぶきを上げて宙を舞う丸々太った中型魚は、この勝負における青年の勝利を意味していた。
青年は放物線を描いて飛んでくる今日一番の釣果を抱き留める。
ずっしりと重く、手の中でもがく生命力に圧倒されながら、青年の表情は険しいものから徐々にほころんでいく。
青年はやがて暴れる体力を失ってしまった魚を抱え、バケツをひょいと持ち上げると近くの家へと向かった。桟橋と家との間には、天日にさらされた魚の干物が並んでいる。
古びたドアに背中を押し当てて入り、きれいに整頓された、悪く言えば何も無い台所に魚を並べ、包丁を取り出す。一番大きな、脂ののった例の魚の片身を取り、頭付きの残りに固定用の串を幾つか通す。塩をまぶし、薪が残ったかまどに設置すると、引き出しからマッチの箱を取り出し、放った。
塩焼きの調理が終わる間に、次々と魚をさばき、血を抜き、内臓を取り、開きにしていく。切り取った魚の片身と、開きになった小ぶりな魚たちに、塩焼きの比では無い量のたくさんの塩を塗りたくる。
「よし」
彼は一通りの作業を終えると、処理済みの魚たちを干物が並んでいた家の脇へと連れていく。気持ち程度の動物除けの網を外しカチカチに固まって完成した干物を取り上げ、今朝採れたての魚たちを並べる。取り上げた干物の量は十数枚を超え、およそ一人では食べきれない量だ。しかし彼は一枚一枚丁寧に確認しながら近くのかごに入れると、再び「よし」とつぶやく。
そうして室内に戻る彼を、パチパチと踊る脂の音と、食欲を刺激する塩焼きの芳醇な香りが出迎えた。
たまらず生唾を飲み込みながら、パンと酢漬けの海藻を取り出し、机に並べる。残り少ない水瓶から澄んだ透明の液体をコップにつぎ、万端の用意を調えて、いよいよかまどから焼き魚を取り外した。
串を伝ってこぼれ落ちる輝く脂。香ばしく焼き上がった皮に包まれた、湯気を上げるプリプリの白身。木の大皿に横たえて串を抜き、目の前の椅子に腰掛ける。
「いただきます」
そして、フォークを突き立てる。ほくほくの身を掻くように崩し、口に含む。
しっかりとした歯ごたえと、噛めば噛むほど旨みがじゅわりと身体に染み入る感覚。風味が消えないうちに質素なパンにかぶりつく。酢漬けの海藻はすっきりとした味わいで味覚をリセットしてくれる。また再び、魚を頬張る。パリパリとした皮と、皮目のとろけるような脂がたまらない。
気がつくと、太い骨と頭だけが皿に残っていた。台所へ運び、頭を分断、骨をぶつ切りにして手鍋に水と共に入れる。皿を海水とかまどの灰で洗い、清水で流す。
以降、手際よく諸々の朝の支度を終えると、彼は誰がいるでもない室内へ「行ってきます」と投げかけ、外に出た。
干物の入った籠を担ぎ、桟橋とは反対方向の林へと伸びる細い道を彼は進んでいく。うっそうと茂る木々は日差しの殆どを遮り、桟橋よりも数段涼しい風が吹き抜けていた。
道中、彼は朽ちて色あせた郵便受けを確認し、中から一枚の手紙を取り出す。
一介の製紙工場では作り出せない美しい紙質は送り主が高貴な身分であることを想起させる。
『ガジ村 アーサー様 神聖レオパルド帝国 第一君主エリス・ユースティティア』
彼、アーサーは慣れた様子で封蝋を切り、三つ折りに隠された中身を改めた。書面には美しい筆跡で文が綴られている。
『アーサー様
戦後から早一ヶ月。アーサー様が帝国を離れて一ヶ月。草花が色づく季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
こちらはようやく情勢が安定の兆しを見せ始め、私にも余暇が生まれるようになりました。これからは外に出る機会も増えようかと思われ,今からとても楽しみです。
アーサー様はそちらで楽しく過ごされていますか? あれからお会いできていないので、少し心配です。ゆっくりと心身を休め、また戻られることを心よりお待ちしております。
私だけでなく、帝国の民や騎士、皇帝陛下も、英雄として輝かしい戦果を挙げられたアーサー様の帰りを強く望まれています。』
ふと、半分まで読んだあたりで子供たちの声が聞こえてくる。
アーサーの前を三人の子供が駆け抜けていき、林を抜けて集落、ガジ村に到着したことを理解した。
「あ! さかなのおうじさま!」
子供の一人がアーサーを指さして声をかける。「おさかなちょうだい」と駆け寄ってくる子供達。その目はアーサー自身に向けられた好意と言うよりも、好奇、興味に近しい感情であることをアーサーは理解しながら、アーサーは彼等に好かれるためにできる限りの笑顔で「もちろん」と応え、籠を下ろした。
奪うように持ち去っていく子供たち。以前にも似た経験をしているアーサーは容赦ないなぁと思いつつも微笑ましく笑う。そんなアーサーに、シスターの格好をした、二十歳一つ前のアーサーより少し若い少女が声をかける。
「おはようございます。いつもすみませんアーサーさん」
銀色の美しい長髪が、ぺこりとお辞儀をする所作に合わせてサラリと垂れて豊満な胸にかかる。その髪を耳に掛ける動作と共に、翡翠色の丸い瞳がアーサーを覗く。
「おはようございます、リリィさん、と、ええと……」
アーサーはシスター・リリィの背後、影に隠れて彼女の裾をつかみ、こちらを怪訝そうに見上げる赤いくせっ毛で赤目の女の子に意識が集中する。見慣れない赤髪の少女に、アーサーは頭を掻いた。リリィはその少女に「ほら」と優しく微笑みかける。
「……………」
しかし少女は、モジモジと口をつぐみ、そして、逃げ出すように駆けていってしまった。
直ぐ後ろの木の陰に隠れる少女。後ろ姿を見送り、リリィは申し訳なさそうにアーサーへ振り返る。
「ごめんなさい、あんまり人と話すのが得意な子じゃないんです」
そうですか、と返すアーサー。
「記憶違いだったら申し訳ないのですが、出会った覚えが無くて。あの子、お名前は?」
「パーシヴァル、です。昨日まで、木こりのダンさんと近くの森に行っていたんです」
きょとんとするアーサー。パーシヴァルなんて名前は物語でしか見たことが無い。ましてや、それは男の名前だ。
「珍しい名前ですね」
正直に口にする。
「ええ、実は、偽名なんですよ」
「偽名?」
詳しく聞きたいというアーサーに、リリィは語り始める。
「あの子は村に来てから英雄伝や騎士の物語ばかりを読んでいて、パーシヴァルという名前は、あの子のお気に入りのこの村に伝わる英雄伝に出てくる騎士の名前なんです」
「へぇ……あぁ、この村の子じゃないんですね」
一ヶ月前にこの村に来たアーサーは親近感を覚える。
「はい、来たのは二年前で、あの子は五歳の頃に戦争でご両親を失われたんです。それで、今は私の教会で一緒に住んでいるんですよ」
そう語るリリィは、悲しげな口調でありつつも痛いほどに優しいまなざしであった。アーサーはいたたまれなくなる。
「そうですか、それは……大変、でしたよね」
はい、と頷く。
「今でこそ村の方たちとは打ち明けられているんですが、最初は全然で……アーサーさんはいかがですか? 村での暮らし」
そう聞かれて言葉に詰まるアーサー。一人での暮らしは気楽で悪くないが、今は村人達との関係性を問われているのだろう。
「正直、あまりなじめていません。まともに話してくれるのはリリィさんと村長くらいです」
苦笑するアーサー。言葉を選んでいるリリィに向けて続ける。
「でも、直ぐになじめるとは思っていませんから。今できることをゆっくりやっていこうかなって。今日は買い物ついでに干物をたくさん持ってきたんです」
以前来た際は子供達や店の人に渡すだけで無くなってしまったため、今回は大勢に配るためにたくさん用意してきたというアーサー。リリィはその様子を見て、
「力になれることがあれば何でもおっしゃって下さいね」
と、声をかける。「ありがとうございます」と返し、アーサーは村の方へと進んでいった。
途中の木陰に居るパーシヴァルにひらひらと手を振るが、隠れられてしまった。
ひっそりと隠れるように佇む木々に囲まれた海岸に、黒い木製の一軒家と桟橋がある。
すっかり日焼けした木の板で組まれた桟橋の先で、ぴちぴちと魚が跳ねるバケツを脇に立つ黒髪の青年が釣り糸を水面に垂らして石像のように黙していた。
彼の手には簡単ながらも過不足無い機能を備えた手製の釣り竿が、まるで剣を構えるかのように握られている。その立ち姿は見えざる敵との真剣勝負の最中のような緊張感を醸し出していた。
緊張感なく漂う浮き。その不規則な揺れはしばらく続き、青年の熱い視線を掴んで離さず、徐々に青年の集中力を削っていく。
このまま何も起きないのではないだろうか。気づかないうちに餌を奪われてしまっているのでは無いだろうか。青年は、自作で完璧とは言えない武器では後れを取ってしまうという可能性を考慮せずにはいられない。
しかしながら集中を欠かない青年。それが功を成す瞬間が訪れる。
一度、竿を引き上げようかと考えた刹那、揺蕩っていた浮きが沈み、糸が張った。青年は振動が手に伝わるや否や、はじかれたように竿を振り上げる。水しぶきを上げて宙を舞う丸々太った中型魚は、この勝負における青年の勝利を意味していた。
青年は放物線を描いて飛んでくる今日一番の釣果を抱き留める。
ずっしりと重く、手の中でもがく生命力に圧倒されながら、青年の表情は険しいものから徐々にほころんでいく。
青年はやがて暴れる体力を失ってしまった魚を抱え、バケツをひょいと持ち上げると近くの家へと向かった。桟橋と家との間には、天日にさらされた魚の干物が並んでいる。
古びたドアに背中を押し当てて入り、きれいに整頓された、悪く言えば何も無い台所に魚を並べ、包丁を取り出す。一番大きな、脂ののった例の魚の片身を取り、頭付きの残りに固定用の串を幾つか通す。塩をまぶし、薪が残ったかまどに設置すると、引き出しからマッチの箱を取り出し、放った。
塩焼きの調理が終わる間に、次々と魚をさばき、血を抜き、内臓を取り、開きにしていく。切り取った魚の片身と、開きになった小ぶりな魚たちに、塩焼きの比では無い量のたくさんの塩を塗りたくる。
「よし」
彼は一通りの作業を終えると、処理済みの魚たちを干物が並んでいた家の脇へと連れていく。気持ち程度の動物除けの網を外しカチカチに固まって完成した干物を取り上げ、今朝採れたての魚たちを並べる。取り上げた干物の量は十数枚を超え、およそ一人では食べきれない量だ。しかし彼は一枚一枚丁寧に確認しながら近くのかごに入れると、再び「よし」とつぶやく。
そうして室内に戻る彼を、パチパチと踊る脂の音と、食欲を刺激する塩焼きの芳醇な香りが出迎えた。
たまらず生唾を飲み込みながら、パンと酢漬けの海藻を取り出し、机に並べる。残り少ない水瓶から澄んだ透明の液体をコップにつぎ、万端の用意を調えて、いよいよかまどから焼き魚を取り外した。
串を伝ってこぼれ落ちる輝く脂。香ばしく焼き上がった皮に包まれた、湯気を上げるプリプリの白身。木の大皿に横たえて串を抜き、目の前の椅子に腰掛ける。
「いただきます」
そして、フォークを突き立てる。ほくほくの身を掻くように崩し、口に含む。
しっかりとした歯ごたえと、噛めば噛むほど旨みがじゅわりと身体に染み入る感覚。風味が消えないうちに質素なパンにかぶりつく。酢漬けの海藻はすっきりとした味わいで味覚をリセットしてくれる。また再び、魚を頬張る。パリパリとした皮と、皮目のとろけるような脂がたまらない。
気がつくと、太い骨と頭だけが皿に残っていた。台所へ運び、頭を分断、骨をぶつ切りにして手鍋に水と共に入れる。皿を海水とかまどの灰で洗い、清水で流す。
以降、手際よく諸々の朝の支度を終えると、彼は誰がいるでもない室内へ「行ってきます」と投げかけ、外に出た。
干物の入った籠を担ぎ、桟橋とは反対方向の林へと伸びる細い道を彼は進んでいく。うっそうと茂る木々は日差しの殆どを遮り、桟橋よりも数段涼しい風が吹き抜けていた。
道中、彼は朽ちて色あせた郵便受けを確認し、中から一枚の手紙を取り出す。
一介の製紙工場では作り出せない美しい紙質は送り主が高貴な身分であることを想起させる。
『ガジ村 アーサー様 神聖レオパルド帝国 第一君主エリス・ユースティティア』
彼、アーサーは慣れた様子で封蝋を切り、三つ折りに隠された中身を改めた。書面には美しい筆跡で文が綴られている。
『アーサー様
戦後から早一ヶ月。アーサー様が帝国を離れて一ヶ月。草花が色づく季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
こちらはようやく情勢が安定の兆しを見せ始め、私にも余暇が生まれるようになりました。これからは外に出る機会も増えようかと思われ,今からとても楽しみです。
アーサー様はそちらで楽しく過ごされていますか? あれからお会いできていないので、少し心配です。ゆっくりと心身を休め、また戻られることを心よりお待ちしております。
私だけでなく、帝国の民や騎士、皇帝陛下も、英雄として輝かしい戦果を挙げられたアーサー様の帰りを強く望まれています。』
ふと、半分まで読んだあたりで子供たちの声が聞こえてくる。
アーサーの前を三人の子供が駆け抜けていき、林を抜けて集落、ガジ村に到着したことを理解した。
「あ! さかなのおうじさま!」
子供の一人がアーサーを指さして声をかける。「おさかなちょうだい」と駆け寄ってくる子供達。その目はアーサー自身に向けられた好意と言うよりも、好奇、興味に近しい感情であることをアーサーは理解しながら、アーサーは彼等に好かれるためにできる限りの笑顔で「もちろん」と応え、籠を下ろした。
奪うように持ち去っていく子供たち。以前にも似た経験をしているアーサーは容赦ないなぁと思いつつも微笑ましく笑う。そんなアーサーに、シスターの格好をした、二十歳一つ前のアーサーより少し若い少女が声をかける。
「おはようございます。いつもすみませんアーサーさん」
銀色の美しい長髪が、ぺこりとお辞儀をする所作に合わせてサラリと垂れて豊満な胸にかかる。その髪を耳に掛ける動作と共に、翡翠色の丸い瞳がアーサーを覗く。
「おはようございます、リリィさん、と、ええと……」
アーサーはシスター・リリィの背後、影に隠れて彼女の裾をつかみ、こちらを怪訝そうに見上げる赤いくせっ毛で赤目の女の子に意識が集中する。見慣れない赤髪の少女に、アーサーは頭を掻いた。リリィはその少女に「ほら」と優しく微笑みかける。
「……………」
しかし少女は、モジモジと口をつぐみ、そして、逃げ出すように駆けていってしまった。
直ぐ後ろの木の陰に隠れる少女。後ろ姿を見送り、リリィは申し訳なさそうにアーサーへ振り返る。
「ごめんなさい、あんまり人と話すのが得意な子じゃないんです」
そうですか、と返すアーサー。
「記憶違いだったら申し訳ないのですが、出会った覚えが無くて。あの子、お名前は?」
「パーシヴァル、です。昨日まで、木こりのダンさんと近くの森に行っていたんです」
きょとんとするアーサー。パーシヴァルなんて名前は物語でしか見たことが無い。ましてや、それは男の名前だ。
「珍しい名前ですね」
正直に口にする。
「ええ、実は、偽名なんですよ」
「偽名?」
詳しく聞きたいというアーサーに、リリィは語り始める。
「あの子は村に来てから英雄伝や騎士の物語ばかりを読んでいて、パーシヴァルという名前は、あの子のお気に入りのこの村に伝わる英雄伝に出てくる騎士の名前なんです」
「へぇ……あぁ、この村の子じゃないんですね」
一ヶ月前にこの村に来たアーサーは親近感を覚える。
「はい、来たのは二年前で、あの子は五歳の頃に戦争でご両親を失われたんです。それで、今は私の教会で一緒に住んでいるんですよ」
そう語るリリィは、悲しげな口調でありつつも痛いほどに優しいまなざしであった。アーサーはいたたまれなくなる。
「そうですか、それは……大変、でしたよね」
はい、と頷く。
「今でこそ村の方たちとは打ち明けられているんですが、最初は全然で……アーサーさんはいかがですか? 村での暮らし」
そう聞かれて言葉に詰まるアーサー。一人での暮らしは気楽で悪くないが、今は村人達との関係性を問われているのだろう。
「正直、あまりなじめていません。まともに話してくれるのはリリィさんと村長くらいです」
苦笑するアーサー。言葉を選んでいるリリィに向けて続ける。
「でも、直ぐになじめるとは思っていませんから。今できることをゆっくりやっていこうかなって。今日は買い物ついでに干物をたくさん持ってきたんです」
以前来た際は子供達や店の人に渡すだけで無くなってしまったため、今回は大勢に配るためにたくさん用意してきたというアーサー。リリィはその様子を見て、
「力になれることがあれば何でもおっしゃって下さいね」
と、声をかける。「ありがとうございます」と返し、アーサーは村の方へと進んでいった。
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