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29話
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橋の真ん中を通る時に何かの中にヌメっと入った感覚があった
真ん中を抜けるとすぐに元に戻ったが…あれが異世界に入った証なのだろうか…
「ハルトさん、橋を通るとき感じる物は何ですか?」と聴くと
「ん?ああ…何かの膜を潜った感じがするって聞いたことあるな…ただワシの場合それ分からんのよ…別口から此方に来たからって言うのもあるんだけどな?」あ~そう言えばいい忘れていた事があったと
橋を渡った先で話し始めた
「ワシは別口で来たって言ったな?でだ、ワシには魔法が使えるが、そこの橋から来た者にはチートっていうのか?それは無い」
衝撃的な話だった
異世界=魔法はテンプレとも云える事柄だったからだ
殆どが使えるだろう魔法が使えないとは…異世界要素半減である
それとっと続いて
「現世で格闘技やってたらマシな話になるんだが、基本的にあちらの世界とコチラの世界では特に身体の変化も無い、努力で何とかなるが直ぐには変わらない。突然剣が上手くなるとか、突然強くなったりも無い。多分ワシと戦ったら内田くんが拳銃を持っていてもワシは勝てる。それぐらいの差なのじゃよ
その渡されたナイフを上手く使うには毎日素振りして半年でも足りないじゃろう」
まぁ…そーだろーな…とガッカリしていると
「ただし、それは何もしなければの話でな?おい!シルフさん!出てきてくれ」
そうハルトさんが言うと何処からともなく
フワ~っと綺麗な女性が現れた
この村に来てから美人とか美少女しか見ていない気がする…女将さんも何だかんだでかわいい系だろうし…水か?
っと、考えてる間に目の前にシルフさんが俺を見ていた
(あの…目を合わせないでください…卒倒しそうです)とか思っていたら頭を撫でられて額にキスされた
「お!良かったな気に入られて!」とハルトさん
「な、なな、なに、ななに!?」と狼狽える俺に
シルフさんは微笑んでスーッと空へ溶け込む様に消えてしまった
唖然としてるとハルトさんが
「彼女の名はシルフィード風の妖精だよ、今、君は彼女から祝福を貰い加護を授かった」
と言った…
「は?加護?え。妖精?」と困惑
「ははは、面白い反応だな。他の人は飛び上がって喜んだのになぁ」と笑う
「まぁなんだ、それで内田くんは風魔法が使える様になった筈だ、だが悪戯に使うなよ?最初は扇風機くらいの風しか出せないし、魔力枯渇で倒れるからな?それと、使う場所は異世界以外ではシルフかワシかウンディーネとノームとサラマンの前以外では使うなよ?加護取り消されちゃうからな?」という
「そのシルフさん?は分かるけど他の人は何ですか?」と、聞くと
「奴等は妖精だよ。ウンディーネなら今朝会っただろ?アレが王だよ。妖精王」
何と言う事実美人とは思っていたがまさかの妖精王とは……「あ、じゃ隣にいた田島さんも⁉」
「いや、あれはタダの人間だよ。ウンディーネの彼氏だ」
がガーーン!!!!聞かなきゃ良かった新事実!!!
まぁ覚悟はあったが……
あの村でフリーな女性はシルフくらいだなっとハルトさんが夢の有りそうな話を最後にしてくれちゃいました!!!希望はありそうです‼
「あ、因みにシルフは人間好きではあるが、LIKEにしか発展しねーから、過度な期待はやめておけよ?」
無慈悲!!!この世は無慈悲だったんですね神様!!!!
四足付いて泣いていると
「獣人となら結婚も出来るんじゃねーかな?」
と、最後に呟いた
シノも獣人だしな
「歓喜しました!!!!」と声に出ていた本音
「お、おお、よかったな?」
語尾の疑問形はスルーします!!!
「でも、獣人基本的に強い奴好きだからな?」
と、聴いて俄然ヤル気になった俺に
「まぁ…程々にな……」と若干引かれたが
ヤル気があるのはいい事だと言って
「じゃ、ソロソロ森に行くがくれぐれも油断だけはするなよー」と言って歩き出したハルトさん
俺はその後をナイフに手をかけなから付いていくと
森の手前に河童がいた!!!!
「か、河童⁉ハルトさん!河童です!河童が居ますよ!!!!河童は異世界人だったんですね!!!」
と一人感動していると…
「…ありゃゴブリンだよっウチの馬鹿タレ村長が囲って飼育実験してるんだ!」っと、吐き捨てるように言った
この話はあまりしない方が良さ気だった
特に興味が無さそうに(今更)通り過ぎることにして
「兎って地球の兎と同じなんですか?」
っと話を逸らすことにした
獣人集落の出入り口に着いた時に聴いてみると
「んー…角がある……」という
まぁ多分だが牙もありそうだな…
ドラ○エ作った人はきっと前世異世界人だったんだろう……
森へと入ると霧の森だったが森先案内人という獣人が居て案内するからと、着いてきた
そして件の兎を見て【前世異世界人】という事に確信を得た
まんまアルミ○ージだアレ
「アルミ○ージ?そーいや皆そーいうなぁ?」
と、ハルトさんが呟きながら弓で射る額にスコーンっと刺さると倒れる兎に素早く近づき首を切る
血だけ出したらマジックバックにポイッと
「な?簡単だろ?」
「いえ、簡単そうに見えますけど簡単ではないですよね⁉」
「まぁな」ニヤリと笑い
「ワシが弓で射られる様になったのは異世界来てから22ヶ月後じゃったな」それまで永遠と薬草摘みだったよっと笑う
(本当は苦労したんだなぁ…)しみじみ思った
当時仲間だったエルフに教わったそうだ
(居るんだなぁエルフあってみたいなぁ)
ニヤリと笑って「会いたくなったろ?」
そういうと、ニヤニヤが止まらないらしい
「一度は見るべきだな…ガッカリするけど」
と、付け加えた
「そうなんですか?」というと
「アイツラも妖精に近い種族でな?まぁ、元々妖精と人との間に産まれたって聴いたしなぁ」
なのであくまでもLIKEなんだと…
「そんなに異世界人と一緒が良いならドワーフとかどーよ?女の子には毛はないぞ?
ハーフリングと間違われるくらいだからな」
「ハーフリングって子供じゃないですか!
僕は少しロリコンなだけです!」
「いや、ハーフリングは子供の体型ってだけで普通に年は取るぞ?」ってか素直だなおい
「そーなんですか?」へー…
「年齢不詳ならドワーフだな!紹介しようか?」
「え!!!!いや、考えさせてください!!!」
少し妄想するんで!
「まァいつでも声かけてくれと」ハルトさん
「ハルトさんは何気に横の繋がりが多いように思えるんですが…やはり異世界生活長いからですか?」
「いやいや、ワシこの世界で勇者だから」
「え」何その事実!本当の本気でチートじゃん
「おにぃさん、ハルト様は本当に英雄ですよ!」
っと、後ろから着いてきてる森先案内人のシノチチと名乗る人が説明した
とある有名な教会を水の魔法で護ったとか
ドラゴンキラーだとか
テンプレ勇者そのまんまの人だった
天蓋の勇者と呼ばれてるらしい
「2つ名って聞いてるとハズイよね」とハルトさんは言うが
それだけ言われるほどの歴史があったのだろう事は分かる
そう思うと威厳が出てくるから不思議だ…
「でも何で現世に戻れたんですか?」
んーっと気不味そうに
「やらかしコージのお陰だな…不本意だが」
という。
「屋良樫浩二?」他の住民だろうか…
まだ出会ってない人も居るし…そう思っていると
シノチチさんが
「違いますよ、名前はコージ。村長の事ですよ」
と、教えてくれた
へー…やっぱあの人…天然系か…
「また若いのに…」と呟くと
「コージは若くねーよ?」とハルトさんは言う
アレで50超えてるから。で、シノは嫁なヤツの
「は?いやいやそれは流石に無いでしょ」
と言ったが真面目な顔して
「因みにワシもうすぐ80になる」
え
「因みに宿屋の女将はワシの嫁だ」とニンマリして言った
「じ、じゃあ!シノちゃんも⁉」というと
シノチチが「シノはまだ10くらいだな」という
8じゃなかったか?とハルトさん
どっちでも変わんないから!!!
何だろう…年齢と老け方がまるで合わないのも珍しいが、大概だろう‼
あれ?「すると村長は変態じゃないですか!!!!」
年端も逝かぬ娘を手篭めに!!!
と、憤慨すると「獣人は成長早いから8歳では行き遅れになるぞ?」という…
異世界は色々異世界なんだと痛感した
その後兎を数十匹捕まえてアイテムバックに放り込み今日の狩は終わった
獣人の村の中を見回すと、子供をあやしてる娘や二人手をつないで歩いてる子供等をみていると、
あれが母親でアッチが普通の夫婦……
慣れるまでに時間がかかりそうだ…いやでも!
この世界ならyesロリータyesタッチが出来るんじゃね?っと一瞬思ったら
「ロリコンは極刑よ?内田さん」
とウンディーネさんが真ん前に居て笑ってた
危うく叫びそうな自分の口を抑えて
「しません!!しませんよ!!!⁉」と謝った
「冗談よ(ΦωΦ)フフフ…」と笑ってたが目は笑ってないから、極刑はガチだな…やはり健全に行こう
そう思った……ていうか、あの人読み過ぎだろ……
「内田さんは分かりやすいのよ」とシルフさんが何処からともなく飛んで来ていた……というか、飛んでた。浮いて……いや、飛んでるわ
だんだん麻痺して来たなぁ……人外に
「あ!おかえりー今から内田さんの引越し祝いで飲み会するからね!兔肉も出るから食べてよね!」と村長
「はい!有難うございますロリ村長!」
「え、」と村長「あ…」と俺
爆笑する皆さんと、そのまま宴会に突入した
「誰だ!内田さんに吹き込んだの!!!!!」
と、始終ロリ村長は喚いていた
それをまぁまぁーと慰めるシノさんに仲良いなぁっと少し嫉妬した俺でした…
昨晩は飲み過ぎた
ちょっと二日酔い気味で目が覚めた
何呑んだっけ…日本酒中心で呑んでた筈が途中からロリ村長自慢のバカルディと何かをちゃんぽんしてた気がする……
まぁ今日は狩りも休みと言われたのでちょっと村の中を探索しようと思っていたが…午前中は死んでたなこれ
そのまま、また布団に戻ろうとしたが、昼飯は食っとくかと思い直して、部屋着の上下トレーナーだったのでGパンにパーカーくらいに着替えてから下へと階段を降りた
そのまま洗面所に顔を洗おうと向かうと田島さんに会った
「おはよー御座います田島さんお酒残りませんでしたか?」と聴くと僕は大丈夫ですよー途中で水に変えましたからという
「そなんですかー…僕はちゃんぽんしちゃってグッダグダです」
「そしたら、これ呑みなさいな」と横からウンディーネさんが現れてコップに入った水を差し出してきた
美女に注がれるのが水でも嬉しいなぁと受取り飲み干した……なんだこれ……メチャウマな水だった
ちょっと美味さに感動していると
「魔法は程々にしないと駄目よ?」と言われた
「え?」
って思っていると田島さんが
「ははは、昨日飛んでたもんね内田くん」という
再び「え!?」って成ってると
「気持ち悪いのは魔力枯渇で伸びたからよ」と
ウンディーネさん……
昨晩酔っ払った俺は魔法自慢をロリ村長の前でやらかして、初めての魔法だったのに飛んだらしい
「あの…全く記憶に無いんですけど…」
といった
「あら、残念ねぇ…シルフも褒めてたのに」
あの子が人間褒めるなんて滅多に無いのよ?という
「ええええええええええええええええっ」と驚いてると
「内田くん?」とシルフさんが何処からともなく飛んで来て「風の使い方練習するって言ってたの覚えてる?」と、言ってきた
「え。」そんな約束までしてたのか…
「シル…内田さん憶えてないみたいよ?」と暴露
慌てて平謝りしてなんとか許してもらい
「じゃあ行こう?」と手を繋いできた
顔を真っ赤にしながら「は、はいぃ!」と言って
そのまま外へと歩いていった
その後ろで「あらあら珍しい…」とウンディーネさんが呟き
「へぇー!」と田島さんが驚いていた
どうやらシルフが人間に興味を抱きはじめたのが物凄く珍しかったみたいで
瞬く間に噂が流れていった(らしい)
俺聞いてないし、ロリ村長に誂われるまで気付きもしなかったし…
その後吹き飛ばされて宙に舞ってたロリ村長しか見てないし(シノちゃんが受け止めてた)
まぁこの日の午前中と夕方迄は至福の時間だったとだけ書いておこう
一緒に空の散歩とか何処のメルヘンだって思われるからな……
その次の日は狩りに出掛けた
ハルトさん指導の元俺も弓を持った
此れが嵌まった
風の加護も良かったのかガンガン成長していく気がした
その日は初弓狩りだったのに20匹くらい一撃で倒してた
「おー、ここ迄成るのは早いな…」とハルトさんも賞賛
「まぁレベルも上がってるしな…」という
「レベルってやっぱりあるんですか!?」と食いついたが、そこ迄重要では無いらしい
精々重い荷物が片手だとか
作業効率が人外レベルだとか
魔力向上で呑み会の時より飛べる時間が大幅に伸びただとか…そんなもんだという
そんなもんレベルが半端無い事だけしか分からなかった
とにかくあの村で生きるなら全く支障がないばかりか肉体仕事的にも即戦力で重機要らずらしい
片足突っ込んだね!っと、帰り際にロリ村長に言われた
「いらっしゃい」とサラマンさんに歓迎?された
深く考えないでよいよーっとシルフに抱き着かれながら言われたので「はぁい」と鼻の下を伸ばしながら答えた
俺に抱きつくシルフを見て一同唖然としてた
「シルフにも春がきたのねー」とドライアドさんだけが祝福してくれた
「アレ原因飛んだからかね?」とロリ村長
「それしかないよ」とノーム
ウンディーネは酒を傾けて祝ってた
「僕も恋人作ろうかなぁ」と亮介
親父が「その場合はどっちを?」と言って
速攻母さんにシバかれてた
はははと笑いながらお義兄さんがウンディーネと乾杯して
サラマンとドライアドが手を握り見つめ合って微笑み
田島さんと月島さんと新島さんの島仲間三人集も乾杯してた「「「シルフと内田に」」」とかいって
「兎肉の唐揚げ出来たよー」とシノが登場すれば
恒例の宴会が始まる
酒と肴の匂いに吊られて戻ってきた内田くんとシルフが飛んで来て酒宴に加わり
麹村の夜はフケていった
真ん中を抜けるとすぐに元に戻ったが…あれが異世界に入った証なのだろうか…
「ハルトさん、橋を通るとき感じる物は何ですか?」と聴くと
「ん?ああ…何かの膜を潜った感じがするって聞いたことあるな…ただワシの場合それ分からんのよ…別口から此方に来たからって言うのもあるんだけどな?」あ~そう言えばいい忘れていた事があったと
橋を渡った先で話し始めた
「ワシは別口で来たって言ったな?でだ、ワシには魔法が使えるが、そこの橋から来た者にはチートっていうのか?それは無い」
衝撃的な話だった
異世界=魔法はテンプレとも云える事柄だったからだ
殆どが使えるだろう魔法が使えないとは…異世界要素半減である
それとっと続いて
「現世で格闘技やってたらマシな話になるんだが、基本的にあちらの世界とコチラの世界では特に身体の変化も無い、努力で何とかなるが直ぐには変わらない。突然剣が上手くなるとか、突然強くなったりも無い。多分ワシと戦ったら内田くんが拳銃を持っていてもワシは勝てる。それぐらいの差なのじゃよ
その渡されたナイフを上手く使うには毎日素振りして半年でも足りないじゃろう」
まぁ…そーだろーな…とガッカリしていると
「ただし、それは何もしなければの話でな?おい!シルフさん!出てきてくれ」
そうハルトさんが言うと何処からともなく
フワ~っと綺麗な女性が現れた
この村に来てから美人とか美少女しか見ていない気がする…女将さんも何だかんだでかわいい系だろうし…水か?
っと、考えてる間に目の前にシルフさんが俺を見ていた
(あの…目を合わせないでください…卒倒しそうです)とか思っていたら頭を撫でられて額にキスされた
「お!良かったな気に入られて!」とハルトさん
「な、なな、なに、ななに!?」と狼狽える俺に
シルフさんは微笑んでスーッと空へ溶け込む様に消えてしまった
唖然としてるとハルトさんが
「彼女の名はシルフィード風の妖精だよ、今、君は彼女から祝福を貰い加護を授かった」
と言った…
「は?加護?え。妖精?」と困惑
「ははは、面白い反応だな。他の人は飛び上がって喜んだのになぁ」と笑う
「まぁなんだ、それで内田くんは風魔法が使える様になった筈だ、だが悪戯に使うなよ?最初は扇風機くらいの風しか出せないし、魔力枯渇で倒れるからな?それと、使う場所は異世界以外ではシルフかワシかウンディーネとノームとサラマンの前以外では使うなよ?加護取り消されちゃうからな?」という
「そのシルフさん?は分かるけど他の人は何ですか?」と、聞くと
「奴等は妖精だよ。ウンディーネなら今朝会っただろ?アレが王だよ。妖精王」
何と言う事実美人とは思っていたがまさかの妖精王とは……「あ、じゃ隣にいた田島さんも⁉」
「いや、あれはタダの人間だよ。ウンディーネの彼氏だ」
がガーーン!!!!聞かなきゃ良かった新事実!!!
まぁ覚悟はあったが……
あの村でフリーな女性はシルフくらいだなっとハルトさんが夢の有りそうな話を最後にしてくれちゃいました!!!希望はありそうです‼
「あ、因みにシルフは人間好きではあるが、LIKEにしか発展しねーから、過度な期待はやめておけよ?」
無慈悲!!!この世は無慈悲だったんですね神様!!!!
四足付いて泣いていると
「獣人となら結婚も出来るんじゃねーかな?」
と、最後に呟いた
シノも獣人だしな
「歓喜しました!!!!」と声に出ていた本音
「お、おお、よかったな?」
語尾の疑問形はスルーします!!!
「でも、獣人基本的に強い奴好きだからな?」
と、聴いて俄然ヤル気になった俺に
「まぁ…程々にな……」と若干引かれたが
ヤル気があるのはいい事だと言って
「じゃ、ソロソロ森に行くがくれぐれも油断だけはするなよー」と言って歩き出したハルトさん
俺はその後をナイフに手をかけなから付いていくと
森の手前に河童がいた!!!!
「か、河童⁉ハルトさん!河童です!河童が居ますよ!!!!河童は異世界人だったんですね!!!」
と一人感動していると…
「…ありゃゴブリンだよっウチの馬鹿タレ村長が囲って飼育実験してるんだ!」っと、吐き捨てるように言った
この話はあまりしない方が良さ気だった
特に興味が無さそうに(今更)通り過ぎることにして
「兎って地球の兎と同じなんですか?」
っと話を逸らすことにした
獣人集落の出入り口に着いた時に聴いてみると
「んー…角がある……」という
まぁ多分だが牙もありそうだな…
ドラ○エ作った人はきっと前世異世界人だったんだろう……
森へと入ると霧の森だったが森先案内人という獣人が居て案内するからと、着いてきた
そして件の兎を見て【前世異世界人】という事に確信を得た
まんまアルミ○ージだアレ
「アルミ○ージ?そーいや皆そーいうなぁ?」
と、ハルトさんが呟きながら弓で射る額にスコーンっと刺さると倒れる兎に素早く近づき首を切る
血だけ出したらマジックバックにポイッと
「な?簡単だろ?」
「いえ、簡単そうに見えますけど簡単ではないですよね⁉」
「まぁな」ニヤリと笑い
「ワシが弓で射られる様になったのは異世界来てから22ヶ月後じゃったな」それまで永遠と薬草摘みだったよっと笑う
(本当は苦労したんだなぁ…)しみじみ思った
当時仲間だったエルフに教わったそうだ
(居るんだなぁエルフあってみたいなぁ)
ニヤリと笑って「会いたくなったろ?」
そういうと、ニヤニヤが止まらないらしい
「一度は見るべきだな…ガッカリするけど」
と、付け加えた
「そうなんですか?」というと
「アイツラも妖精に近い種族でな?まぁ、元々妖精と人との間に産まれたって聴いたしなぁ」
なのであくまでもLIKEなんだと…
「そんなに異世界人と一緒が良いならドワーフとかどーよ?女の子には毛はないぞ?
ハーフリングと間違われるくらいだからな」
「ハーフリングって子供じゃないですか!
僕は少しロリコンなだけです!」
「いや、ハーフリングは子供の体型ってだけで普通に年は取るぞ?」ってか素直だなおい
「そーなんですか?」へー…
「年齢不詳ならドワーフだな!紹介しようか?」
「え!!!!いや、考えさせてください!!!」
少し妄想するんで!
「まァいつでも声かけてくれと」ハルトさん
「ハルトさんは何気に横の繋がりが多いように思えるんですが…やはり異世界生活長いからですか?」
「いやいや、ワシこの世界で勇者だから」
「え」何その事実!本当の本気でチートじゃん
「おにぃさん、ハルト様は本当に英雄ですよ!」
っと、後ろから着いてきてる森先案内人のシノチチと名乗る人が説明した
とある有名な教会を水の魔法で護ったとか
ドラゴンキラーだとか
テンプレ勇者そのまんまの人だった
天蓋の勇者と呼ばれてるらしい
「2つ名って聞いてるとハズイよね」とハルトさんは言うが
それだけ言われるほどの歴史があったのだろう事は分かる
そう思うと威厳が出てくるから不思議だ…
「でも何で現世に戻れたんですか?」
んーっと気不味そうに
「やらかしコージのお陰だな…不本意だが」
という。
「屋良樫浩二?」他の住民だろうか…
まだ出会ってない人も居るし…そう思っていると
シノチチさんが
「違いますよ、名前はコージ。村長の事ですよ」
と、教えてくれた
へー…やっぱあの人…天然系か…
「また若いのに…」と呟くと
「コージは若くねーよ?」とハルトさんは言う
アレで50超えてるから。で、シノは嫁なヤツの
「は?いやいやそれは流石に無いでしょ」
と言ったが真面目な顔して
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え
「因みに宿屋の女将はワシの嫁だ」とニンマリして言った
「じ、じゃあ!シノちゃんも⁉」というと
シノチチが「シノはまだ10くらいだな」という
8じゃなかったか?とハルトさん
どっちでも変わんないから!!!
何だろう…年齢と老け方がまるで合わないのも珍しいが、大概だろう‼
あれ?「すると村長は変態じゃないですか!!!!」
年端も逝かぬ娘を手篭めに!!!
と、憤慨すると「獣人は成長早いから8歳では行き遅れになるぞ?」という…
異世界は色々異世界なんだと痛感した
その後兎を数十匹捕まえてアイテムバックに放り込み今日の狩は終わった
獣人の村の中を見回すと、子供をあやしてる娘や二人手をつないで歩いてる子供等をみていると、
あれが母親でアッチが普通の夫婦……
慣れるまでに時間がかかりそうだ…いやでも!
この世界ならyesロリータyesタッチが出来るんじゃね?っと一瞬思ったら
「ロリコンは極刑よ?内田さん」
とウンディーネさんが真ん前に居て笑ってた
危うく叫びそうな自分の口を抑えて
「しません!!しませんよ!!!⁉」と謝った
「冗談よ(ΦωΦ)フフフ…」と笑ってたが目は笑ってないから、極刑はガチだな…やはり健全に行こう
そう思った……ていうか、あの人読み過ぎだろ……
「内田さんは分かりやすいのよ」とシルフさんが何処からともなく飛んで来ていた……というか、飛んでた。浮いて……いや、飛んでるわ
だんだん麻痺して来たなぁ……人外に
「あ!おかえりー今から内田さんの引越し祝いで飲み会するからね!兔肉も出るから食べてよね!」と村長
「はい!有難うございますロリ村長!」
「え、」と村長「あ…」と俺
爆笑する皆さんと、そのまま宴会に突入した
「誰だ!内田さんに吹き込んだの!!!!!」
と、始終ロリ村長は喚いていた
それをまぁまぁーと慰めるシノさんに仲良いなぁっと少し嫉妬した俺でした…
昨晩は飲み過ぎた
ちょっと二日酔い気味で目が覚めた
何呑んだっけ…日本酒中心で呑んでた筈が途中からロリ村長自慢のバカルディと何かをちゃんぽんしてた気がする……
まぁ今日は狩りも休みと言われたのでちょっと村の中を探索しようと思っていたが…午前中は死んでたなこれ
そのまま、また布団に戻ろうとしたが、昼飯は食っとくかと思い直して、部屋着の上下トレーナーだったのでGパンにパーカーくらいに着替えてから下へと階段を降りた
そのまま洗面所に顔を洗おうと向かうと田島さんに会った
「おはよー御座います田島さんお酒残りませんでしたか?」と聴くと僕は大丈夫ですよー途中で水に変えましたからという
「そなんですかー…僕はちゃんぽんしちゃってグッダグダです」
「そしたら、これ呑みなさいな」と横からウンディーネさんが現れてコップに入った水を差し出してきた
美女に注がれるのが水でも嬉しいなぁと受取り飲み干した……なんだこれ……メチャウマな水だった
ちょっと美味さに感動していると
「魔法は程々にしないと駄目よ?」と言われた
「え?」
って思っていると田島さんが
「ははは、昨日飛んでたもんね内田くん」という
再び「え!?」って成ってると
「気持ち悪いのは魔力枯渇で伸びたからよ」と
ウンディーネさん……
昨晩酔っ払った俺は魔法自慢をロリ村長の前でやらかして、初めての魔法だったのに飛んだらしい
「あの…全く記憶に無いんですけど…」
といった
「あら、残念ねぇ…シルフも褒めてたのに」
あの子が人間褒めるなんて滅多に無いのよ?という
「ええええええええええええええええっ」と驚いてると
「内田くん?」とシルフさんが何処からともなく飛んで来て「風の使い方練習するって言ってたの覚えてる?」と、言ってきた
「え。」そんな約束までしてたのか…
「シル…内田さん憶えてないみたいよ?」と暴露
慌てて平謝りしてなんとか許してもらい
「じゃあ行こう?」と手を繋いできた
顔を真っ赤にしながら「は、はいぃ!」と言って
そのまま外へと歩いていった
その後ろで「あらあら珍しい…」とウンディーネさんが呟き
「へぇー!」と田島さんが驚いていた
どうやらシルフが人間に興味を抱きはじめたのが物凄く珍しかったみたいで
瞬く間に噂が流れていった(らしい)
俺聞いてないし、ロリ村長に誂われるまで気付きもしなかったし…
その後吹き飛ばされて宙に舞ってたロリ村長しか見てないし(シノちゃんが受け止めてた)
まぁこの日の午前中と夕方迄は至福の時間だったとだけ書いておこう
一緒に空の散歩とか何処のメルヘンだって思われるからな……
その次の日は狩りに出掛けた
ハルトさん指導の元俺も弓を持った
此れが嵌まった
風の加護も良かったのかガンガン成長していく気がした
その日は初弓狩りだったのに20匹くらい一撃で倒してた
「おー、ここ迄成るのは早いな…」とハルトさんも賞賛
「まぁレベルも上がってるしな…」という
「レベルってやっぱりあるんですか!?」と食いついたが、そこ迄重要では無いらしい
精々重い荷物が片手だとか
作業効率が人外レベルだとか
魔力向上で呑み会の時より飛べる時間が大幅に伸びただとか…そんなもんだという
そんなもんレベルが半端無い事だけしか分からなかった
とにかくあの村で生きるなら全く支障がないばかりか肉体仕事的にも即戦力で重機要らずらしい
片足突っ込んだね!っと、帰り際にロリ村長に言われた
「いらっしゃい」とサラマンさんに歓迎?された
深く考えないでよいよーっとシルフに抱き着かれながら言われたので「はぁい」と鼻の下を伸ばしながら答えた
俺に抱きつくシルフを見て一同唖然としてた
「シルフにも春がきたのねー」とドライアドさんだけが祝福してくれた
「アレ原因飛んだからかね?」とロリ村長
「それしかないよ」とノーム
ウンディーネは酒を傾けて祝ってた
「僕も恋人作ろうかなぁ」と亮介
親父が「その場合はどっちを?」と言って
速攻母さんにシバかれてた
はははと笑いながらお義兄さんがウンディーネと乾杯して
サラマンとドライアドが手を握り見つめ合って微笑み
田島さんと月島さんと新島さんの島仲間三人集も乾杯してた「「「シルフと内田に」」」とかいって
「兎肉の唐揚げ出来たよー」とシノが登場すれば
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酒と肴の匂いに吊られて戻ってきた内田くんとシルフが飛んで来て酒宴に加わり
麹村の夜はフケていった
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カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
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数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
日曜日以外、1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
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2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております!
こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!!
2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?!
なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。
どうしよう、欲が出て来た?
…ショートショートとか書いてみようかな?
2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?!
欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい…
2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?!
どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…
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