消滅集落見付けて住んでたら異世界に行けた件

あるちゃいる

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55話

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 無自覚で色々やらかしてた村長が最近大人しい
子供が生まれるとこんなに人が変わるのか?ってくらい、毎日3人の赤ちゃんの面倒を見てる

 夜はシノが見てるらしく、昼間は寝てる事の方が多いみたいで、あまり見なくなった。

 その代わりに村長が頻繁に村で見掛けられるようになった……ってそれが普通な気がする。

 完成披露宴兼生誕祭の時から一族で住み始めた猫又達も、順調に村人達と仲良くなったようで良く集会所で酒を呑んでる姿が目撃されている。

 猫又には油じゃないのか?と思ってたが違うらしい。ひもじい時には子供に呑ませて歩いてたらしいが、電気になってからは飲めなくなったそうで……
ネズミを食べられれば豪勢な食事ってくらい、普段は土を掘ってはミミズや昆虫を食べていたそうな。

 この村に来て兎肉を食ったら全員が泣き出したときは驚いものだ。200匹を率いて村に来た時も驚いたが……

 あいにく家は沢山あるから全く困らないばかりか、各家に一人づつ家妖精のシルキーが居るので、猫又でも不便なく過ごせるだろう。

 シルキーもシルフの下に付いたみたいだし、まぁやらかさなければ大丈夫だろう。

 ブラウニーもいるが、あっちはノームの下に付いた。主に集会場や公民館で仕事を熟こなしてる。村長付のシルキーもいる。秘書みたいになってるらしい。

 シノがやらない仕事の中に炊事洗濯がある
洗濯すれば手で洗うものだから爪でビリビリになるし、部屋を掃除すれば更に汚れて捨てるゴミが増える。なので、手作りを愛用しているのが村長。

 机もタンスも椅子も全て手作り。素材を世界樹にしてからは、耐久性能が格段にアップ!シノのうっかり粉砕を回避出来るようになった。竹を取りに行くだけで竹が粉砕したのはこの影響だった。ただ普通に掴もうとしたら力加減を間違えて粉砕したらしい。

 炊事が出来無いのも、ウッカリ普通に握ってしまい、フライパンが曲がってしまって上手く焼けなくなったのだ。魚を焼こうとしても口から棒を刺した瞬間魚が吹き飛ぶのだ、一度教えようとして諦めた経緯がある。

 何処かに適当なお手伝いさん居ないかなぁっと探した結果、シルキーとブラウニーだった。ホブゴブリンって、手もあったのだが対価が毎回必要なのと親父のゴブリン嫌いから却下になった。

 そして、シノのウッカリミスで、お手伝いさんが肉塊になられても困るので、妖精というのは本当に良かった。

 力加減関係なく接する事が出来るので楽になった。村長は普通じゃないので、安心して一緒に居られる数少ない生物なのだとか。

 最初は船長も生傷絶えない日々が続いたのだが、2日で慣れて、3日後に凌駕した。なので、夫婦喧嘩はガチでシノちゃんも出来るので、軽い感じのストレス発散になるらしい。

 子供の扱いはやはり、母なのか力加減は間違わないが、見てる方が怖いので昼夜逆転にはなった。
 夜泣き対応でシノが夜担当、シノが寝てる間に村長と家妖精が面倒を見る、無職がここに来て良い働きをしていた。

 村長は子供たちに毎日口を酸っぱくして言ってる事がある。「お母さんを本気で怒らせた日は異世界で暮らせ、熱《ほとぼり》りが冷《さ》めるまで帰って来るな死ぬぞ?」と、少なくとも朝昼必ず言っている。
それはもう、朝の挨拶のように、ご飯の前のお祈りの様に、子供達が空で言えるまで続くだろう……
お母さんの本気の一撃を耐えられる様に成ったら一人前と認めるとも言っていた……。

どれほど恐ろしい一撃なのだろう……
想像するだけで震えてきそうだ

奥さんが妖精で本当に良かったと思っている。
ウンディーネと一緒に成れて本当に良かった

(嘘を付くことがまるで出来なくなったが……

 
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