消滅集落見付けて住んでたら異世界に行けた件

あるちゃいる

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60話

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 俺の名前は月島つきしま さとる
今年で45歳になった。まぁ、見た目は20歳くらいなんだが……

 妻は獣人のミーファ。ただの村人たった、兎狩りの時に右太ももに角が刺さって蹲ってる所を助けられた、甲斐甲斐しく手当をされてる間に恋に落ちて、治ったと同時にプロポーズした。

 快く受けて貰って次の日には結婚した。住処は完全にこちら側になって、親父さんやお袋さんと一緒に暮らし始め、次の年には子供が五人出来た。

 親父さんは相性が頗る良かったのだろうと喜んでくれた。その後は新しく家を作ってもらって、晴れて独立して、家長となった。

 それからは毎年の様に子供が生まれて、気が付いたら30人の子供が産まれていた、ここら辺から群れの長呼ばわりされ始めた。

 麹村に来てからまた三年か四年かと思っていたが、まぁ……ヤれば出来るのは常だろう?そこで、収入関係なく子供を育てられるとしたら?

 そりゃ、あんた!何も考えずに増やすだろ?一回に数匹産まれればさー、あっという間に群れだよ!

 後悔してないんだからいーじゃん!新島の所だって似たようなもんだって!っで、久し振りに新島の家に凸って行ったら、案の定だった。

 で、村長の暴走っていうか我侭で村と現世で別れるっていうのを聞いて、親父さんやら説得してこっちに住むことになった。

 お袋さんの一族は向こうに残ると言ってお袋さんだけこっちに来た。涙流しながら別れたよ……あの時は村長が物凄く憎くてさ、暫く村には近付かなかったな。

 新島んところも、似たようなもんでよく二人で呑んでは悪口しか言ってなかった。

 その後に村長が向こうに家出して抜け穴発見してからは、どうでも良くなったけどな。なんの為に世界樹持ってきたのかも憶測だが分かったし……

 居心地良すぎたんだろうってのが、大方の予想。
全くさぁー、住処を移動させてくるなんて……しかも、妖精のちから使ってとかやる事が馬鹿だろ。

 こいつは憎んでも仕方ない!仲良くした方が楽しそうって話になって、また元のようになった。
田島だけだねホッとしてたの。

 村長なんざ、あれ?久し振りーってくらい軽かったわ!てめっ巫山戯んな!ってなっても意味ねーんだよ。なので、馬鹿らしくなって止めたのよ。

 美味い酒呑んで、美味い肴食って、馬鹿な話でもしてりゃあ世は事もなし。え?税金?保険?市民税?アッーってなるけど、実際そのへん全部シルフさんがやってくれてた気がするよ。有限会社麹村って話してたけど?え、誰と?村長のお姉さんと。

 税金関係は、すべて丸投げよ。多分本当に誰も知らないと思うよ?
でもまー、届け出出来ないからねー……。
薬とか病気とか?全部ウンディーネさんとドライアドさんの薬で治るし、寿命なんて弄り捲ってるから誰も死なないし?人外村っていうかもう、桃源郷になってんだと思うよ?桃は生えてないけど。桃の代わりに酒とか?

まぁ。ここに来てよかったよ!

子供たち集めてサッカーしたりね!3チームに別れて総当たり戦とか出来ちゃうし、種族集めたらリーグ戦も出来る様になったし。月島リーグと新島リーグでガチサッカーしたり?野球したり?毎日楽しくやってますよ

これで、酒もほぼ無料だわ、金に困ったら狩りに異世界とか?笑いが止まりませんよ!

村長が村人増やすとか言ってたけど……阻止しよう計画があったりなかったり?
だってね?バレてうちの娘とか寄越せとかいうやつ現れたら嫌じゃん?
まぁ、既に嫁いだ子も居るんだけどさ。新島の所の小倅に……

まぁまた何が聞きたかったらおいでよ!
じゃねー

そう言って月島くんは獣人の群れに消えていきました。
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