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妖槍の小太郎異世界道中記⑥
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「……へぇ、其処に住んでおりやすが何ぞ御用でもお有りでやすかぃ?」
「いやぁ、随分立派な壁が作られていて堀まであると思いましてね?出来たら中も拝見したいなぁと」
「ははは、何も見せれる物なんざぁありやせんよ、下手の横好きが作った単なるツリーハウス。ですぜ?旦那。それに一人用何でね?五人も六人も入れませんよ……」
そう言うと、潜んでる辺りを一つ一つ睨んで殺気を軽く当てて見たら……ゾロゾロと出て来ましてね
「殿下……その者油断は禁物ですぞ!」と、剣を抜いて出て来ましてね。
っていか、殿下てお前ぇ……素性ばらしてんですが宜しいので?
俺は脇差しから1ミリも手を離さずに瞬時に抜ける様に、ジリッ……と、間合いを取る。まぁ、見た目猫なんで間合いも何も他の方々からしてみりゃ分からないんでやすけどね?
「何も闘おうとしてる訳ではない、隊長!剣は仕舞え!」
「で、ですが殿下!」
「私の言うことは聴けぬということか?ギリアン兵隊長」
「い、いえ……分かりました、おいお前らも仕舞え!」
そう言うと、カチャカチャと鳴らして鞘に剣を仕舞いました。さっきから出て来ない一人を除いて……ね!と、同時にクナイを殿下の足元へ投げた小太郎に、誰も動けず地面に深々と刺さって初めて気が付いた。殿下達
「な、何をするか貴様!」
と、殿下を守る様に剣に手を掛け囲む
「いえね、デンカとやらの足元にあっしに向けてない殺気を放ち続ける輩がおりやしたんで、始末したまでで……」
そう言うと、うめき声を上げながら地面から這い出て来た輩が喉に刺さったクナイに手を添えながら出て来て息を引き取った。
「うっかり殺っちまったんですが、宜しかったですかい?」
這い出て来た男を見て青褪めた兵隊長が、素早く殿下を下げながら周りを確認した。
「他には居ないみたいなんで警戒しなくても良ござんすよ?」
そう言わなければ、居ない相手に警戒して、話も出来ない様なので、安心する様に伝えたんですが……
逆に警戒させてしまったようでして……
「き、貴様は何者だ!何故暗殺者が分かったのだ!さては、貴様もその者の仲間か!」
と、剣を抜きまして一心不乱に襲いかかって来られやした。
一人目が袈裟斬りにして来やしたんで、脇差しに鞘つけたままで弾きやして、開いた胴目掛けて鞘のまま横薙ぎに討ちました所、気絶して倒れやした。
次に来た奴は横薙ぎに来たんですが、あっし背が猫並みなんでね?まぁ、大分上を通り過ぎやして、開いた鳩尾に柄の部分を叩き込み意識を刈り取ると。
剣を抜いたまま棒立ちしてる方の手首に小手を叩き込んで剣を落とさせ、間合いに入ってたデンカと兵隊長目掛けて殺気を出さないようにしながら、鞘を首に当てたんでさ。
そこ迄来てから首に鞘が触れてる事に気が付いた兵隊長は固まり、身動きできなくなりやして。デンカもまた、固まったあと尻餅付いて倒れやしたよ。
「まだ、やりやすかい?……」
と、呟いたところでデンカが笑い出しやしてね。
肝っ玉が高いんだかよく分からないお人でやんした。
で、今はあっしのツリーハウスの一階でデンカと兵隊長が座って、届いたばっかりの日本酒をぐい呑で呑んでるところでやすよ。
小手されて、剣を落とした方も端っこの方で飲んでおりやすが……
他の方々は地面でお休み中でやんす。
「っかーっ!何と言う美味い酒だ!これは堪らんな!小太郎殿!」
と、随分豪快に呑んでおりやすのが兵隊長のギリアンさんで、静かにチビチビ呑んではオーク肉を生姜焼きにして出した物を喋んでおりやすのが、殿下という王国の第三王子らしいです。
何でも、戯れにオークでも倒そうと森まで来たんでやすが、こんな森の前線に立派な家屋が有って驚いていた所へあっしが帰ってきたらしいんでさぁ。
まぁ、悪意は無かったんで家に上げてみれば、届いた酒が山の様に置いてあったんで、呑んでみたいってんで呑ませたんでやすが
王子さんは肴が無いと呑めないと仰るんで、オーク肉と街で買った生姜があったんで簡単に調理して、出したんでヤスが……気に入ったようで、さっきからずーっとチビチビ呑んではチビチビ食ってるんですわ。無言で……。まぁ、いーんですけどね……。
「気に入って下さって有り難う御座いやす、これはあっしの故郷の酒でやしてね?東の森の主さんが作ってる酒ですわ」
そう言うと、王子さんが驚きホークを置いて
「ひ、東の森というと魔王の領域ではないか!ソナタ魔王の配下なのですか!?」
(あれー?コージ殿の魔王っぷりは既に有名でしたんで?バレてないとか言ってた気がしたんですが……)
「いやぁ、配下っていうか……村人ですかねぇ?」
「む、む、村人であんな強さを!?なんと恐ろしい!」
ここで青から白になってしまった兵隊長さんが酒を溢さないようにしながら狼狽えた
いや、器用でやすね……。
「いやぁ、随分立派な壁が作られていて堀まであると思いましてね?出来たら中も拝見したいなぁと」
「ははは、何も見せれる物なんざぁありやせんよ、下手の横好きが作った単なるツリーハウス。ですぜ?旦那。それに一人用何でね?五人も六人も入れませんよ……」
そう言うと、潜んでる辺りを一つ一つ睨んで殺気を軽く当てて見たら……ゾロゾロと出て来ましてね
「殿下……その者油断は禁物ですぞ!」と、剣を抜いて出て来ましてね。
っていか、殿下てお前ぇ……素性ばらしてんですが宜しいので?
俺は脇差しから1ミリも手を離さずに瞬時に抜ける様に、ジリッ……と、間合いを取る。まぁ、見た目猫なんで間合いも何も他の方々からしてみりゃ分からないんでやすけどね?
「何も闘おうとしてる訳ではない、隊長!剣は仕舞え!」
「で、ですが殿下!」
「私の言うことは聴けぬということか?ギリアン兵隊長」
「い、いえ……分かりました、おいお前らも仕舞え!」
そう言うと、カチャカチャと鳴らして鞘に剣を仕舞いました。さっきから出て来ない一人を除いて……ね!と、同時にクナイを殿下の足元へ投げた小太郎に、誰も動けず地面に深々と刺さって初めて気が付いた。殿下達
「な、何をするか貴様!」
と、殿下を守る様に剣に手を掛け囲む
「いえね、デンカとやらの足元にあっしに向けてない殺気を放ち続ける輩がおりやしたんで、始末したまでで……」
そう言うと、うめき声を上げながら地面から這い出て来た輩が喉に刺さったクナイに手を添えながら出て来て息を引き取った。
「うっかり殺っちまったんですが、宜しかったですかい?」
這い出て来た男を見て青褪めた兵隊長が、素早く殿下を下げながら周りを確認した。
「他には居ないみたいなんで警戒しなくても良ござんすよ?」
そう言わなければ、居ない相手に警戒して、話も出来ない様なので、安心する様に伝えたんですが……
逆に警戒させてしまったようでして……
「き、貴様は何者だ!何故暗殺者が分かったのだ!さては、貴様もその者の仲間か!」
と、剣を抜きまして一心不乱に襲いかかって来られやした。
一人目が袈裟斬りにして来やしたんで、脇差しに鞘つけたままで弾きやして、開いた胴目掛けて鞘のまま横薙ぎに討ちました所、気絶して倒れやした。
次に来た奴は横薙ぎに来たんですが、あっし背が猫並みなんでね?まぁ、大分上を通り過ぎやして、開いた鳩尾に柄の部分を叩き込み意識を刈り取ると。
剣を抜いたまま棒立ちしてる方の手首に小手を叩き込んで剣を落とさせ、間合いに入ってたデンカと兵隊長目掛けて殺気を出さないようにしながら、鞘を首に当てたんでさ。
そこ迄来てから首に鞘が触れてる事に気が付いた兵隊長は固まり、身動きできなくなりやして。デンカもまた、固まったあと尻餅付いて倒れやしたよ。
「まだ、やりやすかい?……」
と、呟いたところでデンカが笑い出しやしてね。
肝っ玉が高いんだかよく分からないお人でやんした。
で、今はあっしのツリーハウスの一階でデンカと兵隊長が座って、届いたばっかりの日本酒をぐい呑で呑んでるところでやすよ。
小手されて、剣を落とした方も端っこの方で飲んでおりやすが……
他の方々は地面でお休み中でやんす。
「っかーっ!何と言う美味い酒だ!これは堪らんな!小太郎殿!」
と、随分豪快に呑んでおりやすのが兵隊長のギリアンさんで、静かにチビチビ呑んではオーク肉を生姜焼きにして出した物を喋んでおりやすのが、殿下という王国の第三王子らしいです。
何でも、戯れにオークでも倒そうと森まで来たんでやすが、こんな森の前線に立派な家屋が有って驚いていた所へあっしが帰ってきたらしいんでさぁ。
まぁ、悪意は無かったんで家に上げてみれば、届いた酒が山の様に置いてあったんで、呑んでみたいってんで呑ませたんでやすが
王子さんは肴が無いと呑めないと仰るんで、オーク肉と街で買った生姜があったんで簡単に調理して、出したんでヤスが……気に入ったようで、さっきからずーっとチビチビ呑んではチビチビ食ってるんですわ。無言で……。まぁ、いーんですけどね……。
「気に入って下さって有り難う御座いやす、これはあっしの故郷の酒でやしてね?東の森の主さんが作ってる酒ですわ」
そう言うと、王子さんが驚きホークを置いて
「ひ、東の森というと魔王の領域ではないか!ソナタ魔王の配下なのですか!?」
(あれー?コージ殿の魔王っぷりは既に有名でしたんで?バレてないとか言ってた気がしたんですが……)
「いやぁ、配下っていうか……村人ですかねぇ?」
「む、む、村人であんな強さを!?なんと恐ろしい!」
ここで青から白になってしまった兵隊長さんが酒を溢さないようにしながら狼狽えた
いや、器用でやすね……。
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