消滅集落見付けて住んでたら異世界に行けた件

あるちゃいる

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やってみた①

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 「浮遊魔法は常に浮かせることは出来るのか?」
そんな質問を突然されたシルフ。だがその質問よりも、何故この人は私の家の食卓に座って朝食を食べているんだろう。しかも普通に、バターないの?とか、珈琲より紅茶入れてよミルクティーとか宣っていた。

 うちの人はうちの人で先週から言葉使いすら変わってしまった……。この人に従順な家来にでもなったように話す。そして、自分の席を跪いて譲るとかなんなのだろうか。

 そのうち、ベッドの横も譲りそうで怖いんだが……。まぁ、生憎村長はそっち系は好きでは無いのかあまり来ないので助かっているが、たまにディーネとかは胸を見られてるらしいけど私のは見られない。

 何だろうか、見られたくないけど見られたい……んーん、違う。見られたくないけど見てもらいたい?なんか違う。取り敢えず巨乳罰金運動はコッソリ実施しとく。巨乳である事は罪なのだと思わせなくてはならないっ!

 …フ?」「シルフ、聞いてんのか?」
「あ、ハイハイなんでしたかしら?罰金は月50000が良いですか?」どうやら全く聞いていなかったようだ……気を付けなくては。これも全て巨乳が悪いんだ!絶対。

 「何の話だよ……俺が聞いてるのは飛行石は異世界にあるかだよ」
 食後のミルクティーを私の旦那様に入れさせてる魔王がファンタジーを語りだした。要注意だ
 「飛行石?」
 旦那様には座って朝食を食べてもらい、ミルクティー作りは私と変わってもらう。目に色が無く力無く作る様はあまり人に見せてはいけないよ?旦那様。

 「空に浮く島とかに含まれてる鉱石だよ」
「どこのファンタジーですか?あるわけ無いでしょ。浮遊都市ならありましたけど」
 作り終わったミルクティーを魔王に手渡し砂糖壺を横に出す。先に入れる人も居るが、私は後入れ派なのだ。甘くないミルクティーも好きだからな。

 「浮遊都市があるの!」

 飛び上がらんばかりに、嬉々として聞いてくる村長。何が楽しいのか瞳がキラキラだ(少年か!)

「有るにはあるんですが……そんなに良いものでは無いですよ?浮遊都市」
「何で⁉○ピュタは本当にあったんだぞ⁉これが良くないわけ無いだろ!それこっちの世界に持ってこれないかな!」
 何処の○ズーだよと、言わんばかりに拳を握って空を見てるところ悪いんですけどね?
 「ラピ○タを思い浮かべたんですか?なら、別物ですよ。言うならばホーンテッドハウスです」

 「え⁉」

 「魂って軽いんですよ。浮いちゃうくらい。昔殺戮された都市が有りましてね?その成仏できない魂が都市を浮かせてるらしいんですよ」

 調べた訳では無いんですけどね?調べに行くのも嫌だったもんで……

 意気消沈したのか肩を落として帰った村長と
ブツブツ言ってる旦那様……本当に大丈夫何だろうか……そろそろ子供も産まれるし、しっかりして貰いたいものだ。

 しかし、あの魔王村長こっちの世界に浮島持ってきて何しようとしてるんだろう……。村長居ない所でコッソリ会議に2つ目の議題として挙げとこう

 そう思って自分も朝食を食べる。メイン議題のプラカードを作りながら……

      巨乳に罰金を!!


 ……虚しい心の叫びだった







 シルフの教えてもらった浮遊都市を発見し持ち帰るに当たって、どうしても必要な事があった。
無限大のインベントリである。これが、誰も持っていなかった。何でも入る壺指輪型ならノームの無限壺があるのたが、流石に一部とはいえ都市である。

 ノームの壺では入り口が狭かった、せめて召喚勇者のインベントリでもあれば……

 前の勇者はなんちゃって召喚だったからな、持ってない。って事はだ……。どっかの神の力が必要だなぁ……。流石に魔王おれだと邪神になっちまう……うーん。どっかに手っ取り早い神が……

 うーん。うーん。と、頭を悩ませながら道を歩いていると、世界樹の幼体が落ちてた。珍しいな、確かこいつも神みたいな存在だよな、攫って利用することにした

 まずこいつを傀儡にすることから始める。
手足には何も指紋もないトゥルンとした指先をしている。足の裏にも指紋もなくトゥルンとした足の裏だ。ここに、俺の魔力を注ぐと指紋のようになった。

 魔力を注いだらすこし成長したのか、心なしか身長が伸びた様だ。次に名前か……じゅりあんにしよう。「君は今日からジュリアンだ!」

 名前が決まるとまた少し背が伸びた気がする。
最初30cm、指紋付けて60cm名前付けて120cm。
性別はどっちになるんだろう……樹木とはいえ性別があるはずだ。言葉を教えないと駄目だ。

 こっちを見ながらニコニコはするが言葉を発しないようだ、なので教えた。

 ジワジワ覚え行く度に身長が伸び、身体が成長していった。胸が出てきたので多分雌なのだろう。
では女神だな……

 日本語ならだいたい分かるようになった、そろそろ召喚の時間か?身長は140cmになっている。

 そろそろ身長を止めないと、これでは俺の好みから外れてしまうぞ!

 そんな事を考えたからだろうか、身長は止まったようだ。次に体つきだ、これも大事だからな!ロリ巨乳など絶対に認めない!ロリの良さが消えてしまってるではないか!?バランスが大事なのだよバランスが!!

 ちっぱい以外認めない!これは絶対だ!
身長140cmの巨乳だと!?巫山戯んなっ!
ロリっ子はちっぱいって決まってんだよ!大きくても精々ᏟよりのDまでだ!それ以上はデブとみなす!
 
 そんな事より次は服だ服装。女神なのだから布を身体に巻いただけの薄いのが良いだろう。
和服と中華服の中間でもフワッとしてていいかも知れんが。取り敢えず基本的に布にしとこう。

 イメージ的にはギリシャ神話だなうんうん。でも、髪が緑色なんだがまぁいっか。

 腰くらいの長さで、目がくりくりっとしたalmond眼瞳の色は薄緑で髪はそれより少し濃い感じ、目鼻立ちも整っていて。ちょっとシノが居なかったら持ち帰ってるかもしれんな。

 幼女を持ち帰る魔王。うんうん、意外と絵になるではないか?まぁ、しないけど。

 次に何処で召喚するかだが……確か帝国でよく召喚してたよな?

 先にウンディーネに許可を取らなければ!
「樹リアンはそこに居なさい、誰が来ても出てはいけませんよ?いいですね?」
「はい、父母様ととかあさま!」
満面の微笑みとはこの事を言うに違いない。
変な名前の呼び方だが、この際我慢しよう。

 「ウンディーネ!帝国に召喚見に行ってきて良いだろう?」
「ん?んー……。うん。見るだけなら……」
「もちろん監修見るだけだよ!」
「ジャ行ってくるね~~」
「は~い(不安だなぁ……)」

 ウンディーネの許可は出た。では参ろうか?樹リアンよ

 手を差し出し、そこに手を乗せる樹リアン
まるで、魔王に魂を差し出す姫君の様だったとその場を飛んでいた翅妖精は語った。
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