消滅集落見付けて住んでたら異世界に行けた件

あるちゃいる

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やってみた②

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 帝国から北へ200km行ったところの極寒の街
凍てつく風が常に吹いていて北極の廻りを浮きながら既に160年が過ぎたという名も無き街。

 これは酷い浮き街へと降り立つとゴーストの巣窟だった。無垢なる樹リアンは狙われて今は俺の庇護下に入り、魔王の傘の下でぬくぬくとお昼寝中だ。

 召喚するならこいつらの魔力を使うべきだろう……。寝てる樹リアンの身体を使って召喚魔法を執り行う。どこの世界から来るかわからない。外人で日本語以外で話しかけたら強制送還にしてくれる!
(麹村から空港へ)

 「……召喚呪文分からん!帝国へ行くの忘れちゃった」
「いーや!」樹リアンの手を握り、こいつの魔力を使うつもりで

「召喚!日本人!」

 俺はそう叫んでいた。すると、オドロオドロしい黒い煙が泡のように出て来たと思ったら白いシュワシュワした決めの細かい喉越しの良さそうな泡が立ち始め、やがてその泡は黒いオドロオドロしい物を綺麗に洗い流した跡白くなり、光始めて……爆発した。

 その爆風が舞う様に中央へと吸い込まれて……

「……あれ?ここは何処だ?」
女の子が現れた……
俺は急いで王様の冠を付けると、「ようこそ勇者よ!」
と、さけんでみた。

 「……まさか王様か!?凄く貧乏クセェ……よし!任せろ!俺が何でもしてやるぜ!」

 姿を見た瞬間助けてくれるらしい……正義のヒーローみたいだ(虫唾か走る)いや、ヒロインか?

 「びんぼ……まぁよい!俺は王様だから心は広いのだ!遠浅の様に!」

 「で?魔王を倒せばよいのか?」
いきなり物騒な事を言い始めた……

「魔王は倒しちゃ駄目だ!あれは良い子なんだ」
「あ?そうなのか……」
「魔王は偉大な方なのだ、今もこの街をお救いになられる為にと勇者を召喚したのだからな!」
「ときに勇者よ!インベントリは持っておるのか?」
「インベントリ?ってどうやって知るんだ?……なに?……ああ、例の……ステータス!……あー、あるな。容量無限大、重さ無し時間停止だな」

「素晴らしい!さっき何でもすると言ってくれたな?勇者よ。この街をインベントリに入れてくれ!そして、私とともに来てほしい!」

「おう、いいぜ?」
そういうと、樹リアンを抱き上げて俺に渡し浮遊する街をインベントリにしまった。

「おおおっ!勇者!……勇者……名前は何と言うのだ?私はコージという。田辺コージだ」

「え”っおま……浩二?の割には若……え。鑑定……あ、駄目だレジストされた」

 何やら勇者が挙動不信になってきた、どうしたと言うのだろう、発した言葉を精査すると俺を知っているような言い方だ……

「あー……すまんが、俺を鑑定することは出来るのか?王様よ」
(……鑑定かぁ……出来たっけ?うーん……)「……あ!親父が出来るから、やはり一度村へ帰ろう」と、呟いた

◆勇者

 「すまんが私の村へ一度お越しください、話はその後で……」

「あ、ああわかった」(……オヤジ……ねぇ。私の親父の下の名前って何だっけ?)

 憶えていなかった為に確認が取れなかった勇者何某。仕方なくコージ王に付いて馬車に乗る前に馬くんを紹介された。

 (馬くんですって、紹介されるとは……さすが異世界。馬にも認識されるとは思ってなかったわ)

 不思議に思ったが異世界だしっと諦めて、馬車に乗ると達くんを紹介された。

 最初こそ驚いたが、話し始めてバカルディの蜂蜜酒割を出されるとアッと言う間に親友に格上げされた。

 「いや!美味いでござる!最高でござる!結婚してほしいで御座る!達くん!」

◆勇者sideEnd

婚姻してた……勇者何某に告られた達くんは
「ゴメン ワタシ オンナ……」と、残念がっていた。

 だがしかし諦めきれない勇者何某。
「達くん!物は相談だが、私とベロチュウする気はないか?」

 これには、俺も達くんも口の中のものを吹き出した!

 俺は御者台のいつもの席だったので吹き出した酒は外に拡散された。達くんも、咄嗟にバケツに吹出したのかそんなに汚れなかったらしい。

 「ナニ トツゼン……変態サン?」
流石の達くんもドン引きだ。俺も流石に手順は踏めと思った……

 「いや、私って特異体質でね?一度だけ私の体液を飲むと性別が変わるのよ。だから、達くんがもし良ければ結婚できるの」

 何だその体質……?面白そうだな。っと思ったのは内緒。
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