消滅集落見付けて住んでたら異世界に行けた件

あるちゃいる

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やってみた③

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 村に付いて親父を呼び鑑定してもらった結果

「……誠!?お前息子の誠か!?嘘だろ!?なんで女になってんだよ⁉」
「いや、団地に隕石が落ちてね?それが性別変更放射線をばら撒いたばっかりに直撃受けた俺が性別も年齢も全て子供まで戻ってしまって……国家機密なので、秘密にしてね?」

 異世界よりもファンタジーな事を言い始めた。行方不明となった時には既に隕石が落ちた後で、全て変わってた後だった。

 今は生命保険と言うなの補償金と実験の検体としての金を貰って前の奥さんが親という事にして、一緒に暮らしているらしい。

 Dキスをすれば一度だけ性別が変わるなら、亮ちゃんを女にしちゃえば?っと、提案したら本人が断ってきた。

「僕は可愛い服が着たいだけで男がいーんだよ!勝手な判断で僕の人生壊さないで!その判断で僕が女になってたら責任取ってもらうからね!?」

 「つまり、男の娘のまま押し倒されたりしたいと?流石の発言でおじさんドン引きだよっ」て言ったら殴られた。グーで。

 (しかし何かで実験したい……)
そんな思いでキョロキョロ見回すとみんな視線をそらす……内田が目に止まった。
「内田。ちょっとお前女の子にならないか?」
そう言うとガクガクと身体を震わせたあと
「ざけんな糞魔王が!こんにゃろこんにゃろー!」と、ボコボコにされた。どうやら、昔に戻ってくれたらしい、良かったと思う。何より一番シルフがホッとしていた。

 そんなやり取りを見ていたらしい誠兄ちゃんが、俺を訝しげに眺めながら

 「コージ……お前が魔王なのか?」
「そうだよ、誠兄ちゃん。だけど倒さないでね?本当に良い魔王なんだよ自画自賛するくらい」

 「……自画自賛は駄目なんじゃないのか?」
「いやいや!本当に良い子なんだって!なぁ?内田」
「ええ本当に良い魔王ですよ、封印したくなる程に……」プルプルと震えながら拳を握ってニコニコ笑顔で歯を食いしばって答える内田。

「ほら!あんなに力説しながらですよ?そんな事より!インベントリに入れた浮き街ですよ!偏西風に乗せに行きますよ!」

 そう言ってこの場からいち早く逃げだしたい魔王は誠と名乗る兄を連れて空へと逃げ出した。
取り敢えずやりたい事を先にやらないと封印もさせてあげない!早く早く!と兄を急かして偏西風に入ると、浮く街を出させた。

 浮いた街は偏西風の中でもちゃんと浮きながら風で流されて行った。逃さないように素早く街の建物の中に入った魔王達

 「ほら見ろ!兄貴!ラピュ○みたいだろ!」
ホラホラと窓に連れてきては覗かせる
「お前これが、したかっただけとかいわねーよな?」まさかこれだけのために召喚したとかなぁ?

 「え?そーだけど?」
それ以外にする事なんて無いじゃん?
「お前……いや、コージお前ここに暫く住みたいだろ?」
「あ!わかる?流石兄ちゃん!」
「よしよし、じゃあちょっとそこから動くなよ?」
そう言うと兄ちゃんは外へ出て、なにやらゴニョゴニョ言ってるなぁって思って見てたらピカッと光りその後消えてしまった。

 「ええええ?」と、兄がいた場所に走り寄るが誰もいなかった。
何があったのか分からなくなり、何処かで隠れてるのかと思い街中を探した。だが、部屋を開けるたびに出てくる人が

 「誰ですか?勝手に入らないでください」
とか、話し出す。確かここは無人の街で、人々は亡くなってる筈だったのだが、生きているようだ。

 あ、申し訳ないと誤りつつ兄貴で女の子の誠を探したが見つけらなかった。

 仕方がないと、宿が無いか聞いたところ向かいが宿だと言われて行ってみた

 「うちの宿は銅貨五枚で朝夜の食事付きで銅貨八枚さね。もちろん前払いで頼むよ?」

 恰幅の良い女将が腕を組みながら少し高圧的に話す。今持ち合わせがないと言うと、ギルドで働きなよと、勧められギルドへ案内された

 冒険者ギルドに付くと簡単なテストと登録を行いクエストを勧められた。

 そのクエストの中に森の回復手伝いというクエストが有ったので、それを受けてみた。

 街を出て南に歩くと崖があった、其処を覗くと海が見えた。「は?」と、声が出ると
「おおいっ!あぶねーから覗くなよ!アンタだろ?冒険者ギルドからの紹介って」
その声を聞いて穴の中で見た海のことは綺麗に忘れて答える
「ああ、はいはい!冒険者のコージです!よろしくお願いします」

 「ここの木から魔力を伸ばして、その穴とかを埋める作業を行ってくれ!頼むなぁー」
そういうと、他の場所へと向かっていった

 仕方ないなぁ、木に手を付けて魔力流していった
すると、穴は木々の根っこで塞がって行った。
よしよし、良い感じで穴は塞がっていった。

 そして、いくつかの穴を塞ぎギルドへと帰ると
初クエストおめでとう!という垂れ幕を付けた食堂に通されて、そこで初めてサプラーイズ!と、皆が祝ってくれた。

 俺はこの街がだんだん好きになっていくのを感じていた。





 「あ、誠さんお帰りなさい。あれ?村長は?」
「やぁ内田くんただいま。魔王なら偏西風の中を彷徨うゴーストハウスで暮らしているよ」
「え、こんなにあっさり封印が出来たんですか!?」
「ふふふ、僕は勇者だよ?余裕だったよ」
「あの街の住人となって彼はこれからも冒険者を続ける事だろう。だから、封印されてる事にも気付かないさ」

 ようやく、ようやくこの世界も異世界も平和になるんだ!内田は歓喜して誠くんを自分の家で歓迎会+食事会をしたいと誘っていた



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