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3話
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「異世界団地商店街?なんだいそりゃ? 」まぁ立っているのも、何なのでと、リビングに案内して座らせると、お茶を出してやる。
そのお茶を「頂きます」と、礼儀立たしく、飲み始めた寝住さん。
少し落ち着いた雰囲気になり、名刺を差し出してきたので、生憎自分のはありませんと、断ったが「構いませんよ」と微笑むので、受け取った。
て、いうか仕来りは知らんかったんちゃうかい! と、突っ込みを入れそうになったが、顔で察したのか「貴方と同じ世界の人とも取引はありますから」と笑う。
この異世界団地と言うのは、各場所で入り方が違うらしく、ビジネスマンの所は屋上の扉からだったり、下水道局はマンホールの蓋を開けたら繋がっていたりするそうだ。
望みが強く残っている人に多く現れる現象で、「貴方様も強い思い入れがあったからでしょうね」と、言われた
確かに店を閉めてからの自責の念は強かった。楓が心配になったのか、添い寝してあげると来た時は流石にヤバイと思ったので、自分を鼓舞するようになった。
「しかしよく、俺が寿司屋をやっていると分かったな」そういうと、いやいや違いますよと、尻尾と手を同時に振った。
「先程も言いましたが想い入れの違いですよ、私共は何もしていません」
人によって様々な店が立ち上がっているらしい。駄菓子屋も昔風の作りで、お婆ちゃんが座ってたり、銭湯の番台で真ん中に座って、偶に見える女湯にドキドキしていたり、何方かというと昭和臭がする店が多いとの事。
皆さんそれぞれ想い入れが一番残る人が店を構えているとの事。
ただ違うのは、街は沢山あるので一箇所に集中して店が、出ているのでは無く各都や町村で空き店舗に何時の間にか出来ていたらしい
それを管理する組織が立ち上がったのが数年前で、名前が付いたのは最近なのだとか
なぜ団地なのかと聞いたら、偶々提案して来た人が団地に住んでいたからだそうな
何とも短絡的ではあるけど、機能してるならそれで構わないらしい。
そこで、俺みたいな寿司職人はどれ程来ているのか聴いてみると
「同じ店は2つと有りません、全てオンリーワンです」カタカナ英語かと思ったが、妙に発音が良かった。
外国人も多くこの世界に来ているのだと分かる、最近ではチョコレートの工場が出来たらしい。
異世界人が、多く雇われて助かったと話していて、1つの都に居たスラムが無くなるくらいの工場だったらしい
その方は爵位を賜り男爵を名乗るようになったそうな
所で契約金とか、店舗の使用料等を聴いてみたら、「ある時払いで構いませんよ」と、いうので契約した。
まぁ契約しなくても、店はこのままの形で残るらしく、誰も借りれないそうだ。そのまま、店をやらずに住むだけにして、冒険者になった人も居るんだとか。
そんな事を話していると、昼の鐘が鳴った。「あ、もう直ぐ息子たちが帰ってくる! どうやって説明しよう! 」と、焦り立ち上がると「今日の所は説明だけですので、帰ります。お店を開ける準備が整いましたら商業ギルドへお越しくださいね? 手続きしますので」そう言ってカウンターに出てから靴を履いて出て行った。
シーンとなった四畳半に佇む俺
今さっきあった事なのに夢を観ているようなそんな感覚で、暫しボー然としたが、押し入れをスッと開けるとカウンターが見える。
夢ではなかったと実感してプルプルと震えてしまった。これは怖いからではなく武者震いだろう。たしかに少し怖い事は怖いが……
「ただいまー! 」と、玄関を開けて勢い良く息子が帰ってきた。今合った事をどう説明しようかと、考えたが分からないので放棄した。
「楓お帰り! 学校どうだった? 」
そう聞いてもこの子は「んー、普通? 」そう言って笑うだけなのだが
お昼食べるだろ?そう言ってフライパンを出して「何食べる? 」っと聞くと
「パパが作るものは何でも美味しいから何でも良いよ? 」と言って制服を着替えに部屋へと向かった
「その台詞が一番困るんだよね」と、苦笑いすると、何があったか確認しに冷蔵庫を開けた
「ただいま! 」程なくして一樹も帰ってきたので、焼きそばをザクザク切って御飯と混ぜてそば飯にして出してやった。
男三人で、内2人が食べ盛りだと食費が凄い事になる。なので、なるべく安く上げるのだが、出来た息子達なのか美味しいと言って食べてくれる。
楓に至ってはVTuberで、稼いだ金を食費に宛ててと、渡してくる。どんなに拒んでも受け取るまで引かない。
少し頑固な所もある様で、溜め息は出さないようにしながら受け取り「何時も有難う」と、いって頭を撫でてやると、目を細めて微笑む。
まぁその金は貯金してるんだがな。
そのお茶を「頂きます」と、礼儀立たしく、飲み始めた寝住さん。
少し落ち着いた雰囲気になり、名刺を差し出してきたので、生憎自分のはありませんと、断ったが「構いませんよ」と微笑むので、受け取った。
て、いうか仕来りは知らんかったんちゃうかい! と、突っ込みを入れそうになったが、顔で察したのか「貴方と同じ世界の人とも取引はありますから」と笑う。
この異世界団地と言うのは、各場所で入り方が違うらしく、ビジネスマンの所は屋上の扉からだったり、下水道局はマンホールの蓋を開けたら繋がっていたりするそうだ。
望みが強く残っている人に多く現れる現象で、「貴方様も強い思い入れがあったからでしょうね」と、言われた
確かに店を閉めてからの自責の念は強かった。楓が心配になったのか、添い寝してあげると来た時は流石にヤバイと思ったので、自分を鼓舞するようになった。
「しかしよく、俺が寿司屋をやっていると分かったな」そういうと、いやいや違いますよと、尻尾と手を同時に振った。
「先程も言いましたが想い入れの違いですよ、私共は何もしていません」
人によって様々な店が立ち上がっているらしい。駄菓子屋も昔風の作りで、お婆ちゃんが座ってたり、銭湯の番台で真ん中に座って、偶に見える女湯にドキドキしていたり、何方かというと昭和臭がする店が多いとの事。
皆さんそれぞれ想い入れが一番残る人が店を構えているとの事。
ただ違うのは、街は沢山あるので一箇所に集中して店が、出ているのでは無く各都や町村で空き店舗に何時の間にか出来ていたらしい
それを管理する組織が立ち上がったのが数年前で、名前が付いたのは最近なのだとか
なぜ団地なのかと聞いたら、偶々提案して来た人が団地に住んでいたからだそうな
何とも短絡的ではあるけど、機能してるならそれで構わないらしい。
そこで、俺みたいな寿司職人はどれ程来ているのか聴いてみると
「同じ店は2つと有りません、全てオンリーワンです」カタカナ英語かと思ったが、妙に発音が良かった。
外国人も多くこの世界に来ているのだと分かる、最近ではチョコレートの工場が出来たらしい。
異世界人が、多く雇われて助かったと話していて、1つの都に居たスラムが無くなるくらいの工場だったらしい
その方は爵位を賜り男爵を名乗るようになったそうな
所で契約金とか、店舗の使用料等を聴いてみたら、「ある時払いで構いませんよ」と、いうので契約した。
まぁ契約しなくても、店はこのままの形で残るらしく、誰も借りれないそうだ。そのまま、店をやらずに住むだけにして、冒険者になった人も居るんだとか。
そんな事を話していると、昼の鐘が鳴った。「あ、もう直ぐ息子たちが帰ってくる! どうやって説明しよう! 」と、焦り立ち上がると「今日の所は説明だけですので、帰ります。お店を開ける準備が整いましたら商業ギルドへお越しくださいね? 手続きしますので」そう言ってカウンターに出てから靴を履いて出て行った。
シーンとなった四畳半に佇む俺
今さっきあった事なのに夢を観ているようなそんな感覚で、暫しボー然としたが、押し入れをスッと開けるとカウンターが見える。
夢ではなかったと実感してプルプルと震えてしまった。これは怖いからではなく武者震いだろう。たしかに少し怖い事は怖いが……
「ただいまー! 」と、玄関を開けて勢い良く息子が帰ってきた。今合った事をどう説明しようかと、考えたが分からないので放棄した。
「楓お帰り! 学校どうだった? 」
そう聞いてもこの子は「んー、普通? 」そう言って笑うだけなのだが
お昼食べるだろ?そう言ってフライパンを出して「何食べる? 」っと聞くと
「パパが作るものは何でも美味しいから何でも良いよ? 」と言って制服を着替えに部屋へと向かった
「その台詞が一番困るんだよね」と、苦笑いすると、何があったか確認しに冷蔵庫を開けた
「ただいま! 」程なくして一樹も帰ってきたので、焼きそばをザクザク切って御飯と混ぜてそば飯にして出してやった。
男三人で、内2人が食べ盛りだと食費が凄い事になる。なので、なるべく安く上げるのだが、出来た息子達なのか美味しいと言って食べてくれる。
楓に至ってはVTuberで、稼いだ金を食費に宛ててと、渡してくる。どんなに拒んでも受け取るまで引かない。
少し頑固な所もある様で、溜め息は出さないようにしながら受け取り「何時も有難う」と、いって頭を撫でてやると、目を細めて微笑む。
まぁその金は貯金してるんだがな。
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