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12話
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「取り敢えず武器屋防具屋と魔法使いギルド行けばいいな?一樹?」
店を出ると真っ先に必要な物から揃えるのはRPGのお約束らしいので、一応聞いてみる
「はい!おねシャス!」
妙に素直だな……体育会系て好きな物の為ならこんなもんなのかね?いや、限った事じゃないか……
俺も好きな酒の為なら何でもしてたっけ……
そのお陰で寿司屋なのに居酒屋みたいになってたもんな……
と、考えに耽っていると武器屋に着いた
「ほいじゃあ、一樹も剣でいんだっけ?」
「いや俺は!短剣か短刀で二刀流がヤリたいです!」
えー……また面倒くさそうな奴を選ぶなぁ……
「体術必須な気がするけど……一樹そんなに動けたっけ? 」
おお! 流石楓! よく見てるなぁ……
「クッ……痛いところを……」
「いや、一樹……そこ重要だろ……もろ、弱点じゃねーか……」
「フグっ……オヤジにまで……」
「ハイ! 却下却下! 」
って事で選び直し!
「じ、じゃあ……弓? 」
その選択肢は何処からの知識なんだろーな……
「近寄られたらアウトじゃん! 」
「う……俺の浪漫が……」
一番駄目なやつじゃねーか……
「一樹? 弓とか二刀流は強くなってからでも出来るだろう? 浪漫を語るには強く無ければ語っては駄目なんだよ……分かるだろ? 」
ちょっと説得してみる
「……分かった。強くなってから考えるよ! 」
よし! 物分りが良いのも特権だぞ! 一樹!
「じゃあ、杖で! 」
駄目だったー……
「杖でどーすんの? 殴るの? 」
心底気になったらしい楓が突っ込む
「いや、魔法で?」
「何だ一樹魔法打てるのか? 」
「撃てない……」
「おいちゃーん!剣1本見繕ってやってー! 」
と、楓が勝手に頼み小金貨1枚の剣を腰に下げさせた
ブツブツ文句言いながら防具屋へ向かう
「すいませーん! この人に合いそうな革鎧一つ下さーい! 」
「あっ! ちょ! 楓てめぇ! 何勝手に頼んでんだよ! 俺鉄の鎧がいい! 」
「そんな金ねーぞ? 」
と、言うと項垂れたが
「金ためて買う! 」
という、一樹の横で
「バイトすんなら家に金二万は入れなさいよ? 一番食べるの一樹なんだからね? 」
と言われて更に項垂れる
「はいはい!気を取り直して魔法使いギルド行くよー」
と、項垂れる一樹の手を引っ張って歩く
「むっ! ちょっと!一樹……一人で歩けないの? 」
と、冷たく言い放つと
俺の手を引き千切り少し青い顔して
「あ、歩けるよ! 怖い顔すんな! 」
と、歩き出した
「パパ! 僕の手を引いても良いよ? 」
と言って手を出してきたが……
「いや、もう着いたし……」とやんわり断ると
ギヌロっと、一樹を睨みだした
「ひっ⁉」と、怯える一樹を宥めて
「楓? やめなさい」と怒ると
イジケた……
透かさず頭を撫でて宥めると治ったので
一樹と一緒に安堵した
おかしい……三軒買い物してるだけで精神的に疲れてきた……(まぁ言わないけど)
受付に頭だけ下げて、そのまま3階へと進み
ドアノックすると
「開いてるニャ! 」
っと返ってきた。語尾の【ニャ】付き治らなかったのか……
お邪魔しますーと入って行くと
「おお! 寿司屋さん! また来たにゃ! 」
と歓迎してくれて、今日もインベントリお願いしますと、一樹を差し出す
「任せるにゃ! 」と言ってあっさり終わった
「おおっ!すげえ!!」と、何度も出し入れして遊んでる一樹を促して冒険者ギルドへ向った
「今日も兎狩り? 」と楓が言うので、ストック貯るまではお願いしたいというと
「任せれよう! 」
と、元気に掲示板から引き剥がし受付へと歩いてった
「知っててやってんの? 」
と、ジト目で一樹に言われたが
「何を? 」と聞くと
「何でもない」と、目を逸らす
(なんだかなー……? )
まぁいいや。
「ハイ!じゃあ行きまっしょー!」
「おー!」と叫んで町から出ていった
店を出ると真っ先に必要な物から揃えるのはRPGのお約束らしいので、一応聞いてみる
「はい!おねシャス!」
妙に素直だな……体育会系て好きな物の為ならこんなもんなのかね?いや、限った事じゃないか……
俺も好きな酒の為なら何でもしてたっけ……
そのお陰で寿司屋なのに居酒屋みたいになってたもんな……
と、考えに耽っていると武器屋に着いた
「ほいじゃあ、一樹も剣でいんだっけ?」
「いや俺は!短剣か短刀で二刀流がヤリたいです!」
えー……また面倒くさそうな奴を選ぶなぁ……
「体術必須な気がするけど……一樹そんなに動けたっけ? 」
おお! 流石楓! よく見てるなぁ……
「クッ……痛いところを……」
「いや、一樹……そこ重要だろ……もろ、弱点じゃねーか……」
「フグっ……オヤジにまで……」
「ハイ! 却下却下! 」
って事で選び直し!
「じ、じゃあ……弓? 」
その選択肢は何処からの知識なんだろーな……
「近寄られたらアウトじゃん! 」
「う……俺の浪漫が……」
一番駄目なやつじゃねーか……
「一樹? 弓とか二刀流は強くなってからでも出来るだろう? 浪漫を語るには強く無ければ語っては駄目なんだよ……分かるだろ? 」
ちょっと説得してみる
「……分かった。強くなってから考えるよ! 」
よし! 物分りが良いのも特権だぞ! 一樹!
「じゃあ、杖で! 」
駄目だったー……
「杖でどーすんの? 殴るの? 」
心底気になったらしい楓が突っ込む
「いや、魔法で?」
「何だ一樹魔法打てるのか? 」
「撃てない……」
「おいちゃーん!剣1本見繕ってやってー! 」
と、楓が勝手に頼み小金貨1枚の剣を腰に下げさせた
ブツブツ文句言いながら防具屋へ向かう
「すいませーん! この人に合いそうな革鎧一つ下さーい! 」
「あっ! ちょ! 楓てめぇ! 何勝手に頼んでんだよ! 俺鉄の鎧がいい! 」
「そんな金ねーぞ? 」
と、言うと項垂れたが
「金ためて買う! 」
という、一樹の横で
「バイトすんなら家に金二万は入れなさいよ? 一番食べるの一樹なんだからね? 」
と言われて更に項垂れる
「はいはい!気を取り直して魔法使いギルド行くよー」
と、項垂れる一樹の手を引っ張って歩く
「むっ! ちょっと!一樹……一人で歩けないの? 」
と、冷たく言い放つと
俺の手を引き千切り少し青い顔して
「あ、歩けるよ! 怖い顔すんな! 」
と、歩き出した
「パパ! 僕の手を引いても良いよ? 」
と言って手を出してきたが……
「いや、もう着いたし……」とやんわり断ると
ギヌロっと、一樹を睨みだした
「ひっ⁉」と、怯える一樹を宥めて
「楓? やめなさい」と怒ると
イジケた……
透かさず頭を撫でて宥めると治ったので
一樹と一緒に安堵した
おかしい……三軒買い物してるだけで精神的に疲れてきた……(まぁ言わないけど)
受付に頭だけ下げて、そのまま3階へと進み
ドアノックすると
「開いてるニャ! 」
っと返ってきた。語尾の【ニャ】付き治らなかったのか……
お邪魔しますーと入って行くと
「おお! 寿司屋さん! また来たにゃ! 」
と歓迎してくれて、今日もインベントリお願いしますと、一樹を差し出す
「任せるにゃ! 」と言ってあっさり終わった
「おおっ!すげえ!!」と、何度も出し入れして遊んでる一樹を促して冒険者ギルドへ向った
「今日も兎狩り? 」と楓が言うので、ストック貯るまではお願いしたいというと
「任せれよう! 」
と、元気に掲示板から引き剥がし受付へと歩いてった
「知っててやってんの? 」
と、ジト目で一樹に言われたが
「何を? 」と聞くと
「何でもない」と、目を逸らす
(なんだかなー……? )
まぁいいや。
「ハイ!じゃあ行きまっしょー!」
「おー!」と叫んで町から出ていった
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