異世界団地

あるちゃいる

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18話

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 「オヤジ! 悪かったなグラス……俺、そのグラス何時か直せる様に錬金頑張るから! 期待しててくれ!! 少し篭もる事になるけど、心配はしなくて大丈夫だからな! 」

 夏休みの前日にそう語っていた一樹

 その日の朝に一樹は倉庫のあの部屋に籠もって出て来なくなった……流され易すぎる……俺の頭痛の種は健在らしい……。

 「はあぁぁ……」24時間篭って約10年過ぎる……暫くって事は……妙に達観した高校生が出来上がる気がする……なんて、滅茶苦茶なスキルなんだ!!

 一週間後徐ろに戻ってきたかと思ったら、楓に何やら怪しげな薬を渡して消えた。楓に聞くと前に約束した事を覚えていてくれたと喜んでいた。

 その日の夜に楓は……

「パパ! 私! 女の子に成れたんだよ!! あっ!信じてない目してる! じゃあ証拠を見せまーす! 」

 そう言ってやおら服を脱ぎ始めた
「……っ!!?」何もできず只々眺めていた俺は驚愕した。胸があるのだ……そして、あるモノが無いのだ‼口が開いたまま塞がらなくなった……
 吃驚して顎が外れるなんて、漫画だけかと思っていたが……ていうか、息子?娘?の股間をマジマジ見る日が来るなんてなぁ……。

 「はい! これでお終い! これ以上は駄目駄目ー♪ 」て言いながら服を着始めた……
(女子用ブレザー買わないとなぁー……)とか、考えてた俺。

 学校にはなんて言おう……。それが一番の悩みだった。

 8月1日俺は取り敢えず学校へと朝から楓連れて向かった、実は楓は女の子だったで貫き通す為だ。
 理由は目立ちたくないから。
一卵性双子で男女別というのは、実は世界でも珍しく、今まで2組しか出ていない案件だ。それが、自分には耐えられなかったって事にしよう。と、昨日のうちに楓を説得して台詞を憶えさせた。
 何故今更告白になったかは、隠しておけないほど胸が発達してしまい、サラシで抑えるのはキツくなったからって事にした。
 
 ついでに、女子用の制服を買ってしまおうっていう算段だ。

 教職員室口から入り、受付へと向かう
地味に、目立つ……。楓はスカート履いてるしな……

 程なく担任という方がやって来た「お初にお目にかかります、楓の父親の楠幹太と申します、何時も娘がお世話になっております」と、頭を下げた。

 楓のスカート姿を見たからだろう……ここでは何なのでと客用部屋だろうか?そこに通された。

 て、昨晩考えた台詞を楓が答えて、俺が補足して話はトントンと……進まなかった。

 「困りますねぇそういう事は、詐欺みたいなもんではないですか?性別を偽るだなんて、前代未聞ですよ?」と、お怒りだ……このままでは退学もあり得るという。

 取り敢えず今日はお引き取りくださいと言われ、後日校長と理事会などで相談の上判断する事になった……

 「ゴメンねパパ……」消え入りそうな声で謝る楓の頭を撫でて抱き寄せると
 「気にするな? 辞めさせられるなら、仕方ない他の学校へ女性として改めて入学すれば良いだけなんだからな?」っと、言いきかす

 「うん……」と言って腕に絡まる楓
地味に胸が腕に当たっている動揺するからやめて欲しい……そう言っても聞いてはくれなかった

 夏休みも後僅かって時にようやく一樹が倉庫から出て来た(やはり達観してるなぁ)っていうのが、第一印象

 「皆ゴメンね?心配掛けた……俺あれから成長したんだ! これからは俺も働くからさ!許してよ 」と気さくに笑う

 それから……と、少し言いよどんで
「楓連れてあの世界で旅をしたいんだ」と言い始めた、(は? )何を言っているのか分からなかった

 「多分楓は学校からだされるだろ?」それなら、俺も一緒に辞めたら、時間が出来る。野営だって俺の倉庫があれは安全だ」

 「言ってる事は分かる。うん、旅な……だが、なぜそれを今する必要がある? 別に学校卒業してからでも出来るだろ? 」

 「時間がないからだよ 」
(なんの時間だよ……)

 そういうと、一樹は楓を呼んで隣に座らせた
お前からも頼め。とか、何とか言ってる

 「パパ……お願いします! 」
「オヤジ!お願いします! 」

 ただそれだけ言って頭を下げてくる二人。理由を聞いてもはぐらかされる。

 達観はしてなかったようだ……。

「分かった、許す。だが、条件もある」
そう言うと、喜ぶ顔を抑え俺の言葉を待った
ゆっくり二人を見てから思う。

 これを言ったらどんな顔をするだろうかと。
少し楽しみにしながら
「俺も行く」そう言った。






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