異世界団地

あるちゃいる

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17話

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 「そいじゃ、またくるよー」そう言ってサンジダは帰っていった。一樹の元PTリーダーでお酒無料券を渡したのに適量しか飲まないという、気を使いまくりの男だ。

 ここ最近毎日の様に晩酌しに来てくれる。そして、何故か絶対居る猫ニャン。

 もう既にマスコット化してる気もする。始めてくる客はうちの猫と勘違いして、飲食店に猫なんて!って、怒る人(その後説明して平謝りされる)餌をあげて手名付けようとする人(その後説明すると猫ニャンから苦情が出る。バラすなと)
 
 猫ニャン目当ての客も地味に居る。
「あれ!今日は猫ニャン居ないんですか⁉じゃあ今日は帰りますー」って言って帰ったのに、猫ニャンと、一緒に店に入ってきたり(いや、いーんだけどね)

 まぁ、楽しい毎日を送っている
そういえば、この前問題を起こした一樹は自分の倉庫に籠もり切りな時が多くなった。

 部活も辞めてしまい、すっかりインドア派に鞍替えしたようだ。強い者への憧れや嫉妬も無くなったばかりか、冒険者にも興味がなくなってスッカリ研究とか製造に心を奪われてしまったようだ。

 他人に迷惑掛けなくなったのは良いが……
家族にすら顔を見せなくなった。楓によると、部屋にすら居ないというので、時間軸か違う世界で暮らしているのは分かっている。

 ただ……100年は生きてる筈だ、あの世界の中で。大丈夫だろうか……楓の話では大丈夫とは言っていたが……一卵性特有のテレパシーでもあるのか?
 その楓が最近学校に行っている時間以外は女装するようになった……。前迄は休日だけだったのに、ここは怒るべきなのだろうか……

 異世界の影響が高過ぎる。女装で難の疑いもされずにクエストをこなして居るからだろう。

 人の目に慣れた様だ、たまに男?っと、バレル日もあるが、全く気にせず頷く事も出来るようになった。バレた人とも仲良くしてるみたいだし、まぁ良かった……のか?

 その後の俺を見る目が妙に……こぅ……纏わり付くというか……微妙な視線に晒される日が増えた気もするんだが……。まぁ、忘れよう。うんうん忘れよう。

 「ご主人! 酒おかわりニャ! 同じ銘柄で宜しくニャ! 」飲んだくれネコが今日も酒を注文する。すると、ファンが必ず俺を呼び止めて
 「サヨリ! 宜しく! 」とか
「イワシなめろう! 」などと、貢ぐ物を注文する。

 そんなのが日常の風景になってた日に珍しくエルフがやって来た、ハイエルフだそうだ(本人談)
  
 エルフというのは種族名で、長耳族とも呼ばれるほど耳が長くて先が尖ってる、名前は知らん。

 エルフは肉も食べるが、ハイエルフは野菜や果物しか食べれないそうだ。

 だからあまり外食はしないと思ってたんだが、しかも寿司屋に……。まぁ当然野菜を注文して来たのだが……「野菜寿司? 」

 「そうだ、私も寿司が食いたいと思っておったのだ、シャリといったか?コレも美味そうだし。どうだろう? 御主人作ってはくれまいか? 」

 かっぱ巻きをポリポリ食いながら言う。
ソレもシャリと、同じですよ?

 つまりは、握りが食いたいと言うことだろう
って事で、作りましたとも! 楽しかったし。

 ナスを厚めに切って素揚げ、椎茸は焼いて切れ目を入れて噛んだら解れる様に、ピーマンも素揚げ、
レタスでシャリを巻いて中に胡瓜とマヨワサビを入れた巻物などを出していった。

 中でも茄子はお気に入りにしたそうで、来る度注文してくれる。

 こんな感じで色んな客は増えていって、もう直ぐ秋が来る。今年も墓参りの時期が迫ってきていた

 今年は色々あったんだと話す事が多いから、楽しみにしていて欲しい

 「旦那! 兎! 半生で! 」
「あいよー! 」猫獣人に好評なのが兎肉だ
最近売り出した半生が当たって大人気!焼き切っても美味いんだけどね?猫系には、半生なんだとか言ってよく食べる。有り難いねぇ♪

 「パパ手伝うよー! 」と楓が来ると何故か男共が騒ぎ出す。「俺の! 俺の酒にお呪いやって! 」と、小銭稼ぎも順調なようで
 たまに、俺の売上を越す時があるから、侮れない。その売上の半分は此方に渡そうとするからもう、困る。なので、例によって貯金だ。

 「あ!パパ? 私性別変わったから」と言って閉店後、掃除をしていた俺にぶっちゃけて部屋へ帰っていった。とても楽しそうに……


「え? どゆこと?」

 
    
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