異世界団地

あるちゃいる

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27話

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 今夜は此処で野営かなぁっと、なったとき
「もしもし、旅のお方! もし宜しければ私共の村へ来ませんか? 宿もございますよ! 」
 と言われたが……あからさまに怪しい御仁だったので、「いいえー、間に合ってます」と断った

 まぁ、宿よりも快適なベッド各種美味しい酒類&ツマミ。美味しいご飯ときたら、宿屋要らずになるのは当然。なので、断ったのだが……

 「こ、こちらはお湯がタダですよ! 」というので、シャワーと湯船を見せてやった
顎が外れるかもってくらい驚いたあと、フカフカのわらベッドを自慢されたから、ふわっふわっのスプリングベッドを紹介し、安全性をアピールするために短剣演舞みたいのを見させられたので、槍の演舞を披露してやった(最近憶えた)

 そのうち泊まらなくても良いから村に来てくださいと、お願いされたので行くことになった

 村へ行くと……何というか飢餓?でも、あったのってくらい飢えていた。ガリガリに痩せた子供など見る影もなかったので、屋台開いて飯を食わせた。

 すると、わらわらとゾンビの様に人が集まりドンドン食わせていった。そして、村人が腹一杯になった頃になぜこんな事になってるか聞くと……異世界人のお陰だった。

 とある領主に取り込んだ異世界人は、年貢をあげにあげて取り立てを行い私欲をむさぼって居るらしい

 そして、年貢を払えない家には、村の若い女を税金の代わりに差し出せと言い始めたのだそうな。

 女も払えないなら村の権利を寄越せと言ってきた
この村には希少な香辛料の胡椒が実るそうだ
売れば儲けられて腹いっぱい飯が食える筈が、税金として採取され尽くして、かえって貧乏に拍車が掛かっているそうな

 此れには猫ニャンも俺も皆怒り、やっつけようとなったのだが、奴等は貴族で私兵持ちだった。
それでも、やると言って、子爵家へ突撃した俺達と村人達!ガキンとバキンと戦ったが流石に兵隊強かったこのままでは押し切られる!「くそ!この悪代官め! 」と、一樹が叫んだその時

 歪んだ空間から若者二人に挟まれた老人が現れた。

「控え! 控えおろう! この印籠が目に入らぬかぁっ! 」

と、印籠を掲げる。すると右側の男が

「御老公の御膳である! 控えおろう! 」
と言ったら、一同頭に「? 」が、浮かんだ顔をしていたが抗えず、全員土下座していった。

その後直ぐに爺さんが
「悪い奴はひっとらえい! 」

と、爺様が叫ぶと周りの兵士達が立ち上がって子爵と異世界人を縄で縛って何処かへ連れてった

その後「カッカッカッカッ」と独特な笑い声をしながら空間に溶けて消えていった。

 その場に残ったのは村人と攫われた娘と奪われた胡椒の山だけだった。村人達は大いに喜び全て持って帰った。

 俺達も口から出そうな言葉を飲み混んで馬車へと帰り、飲み食いした分を胡椒払いで多めに貰い、その次の日の朝に出立した。

 今回のことで一番疑問に思ったのは
兵士に連れられて行った子爵たちは何処へ連れて行かれたのだろう……ただそれだけだった
 
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