異世界団地

あるちゃいる

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48話

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 今日は少し遠出しようと思っていた、狙いのクエストは森蜥蜴で木の上に生息してる蜥蜴で木の実を食べて生きている、そのお陰で肉に臭みが無く高級肉として食されてる。
 その依頼があった、報酬も高い事から人気のクエストで、何時もなら早々に誰かに取られていたが、偶々同ランクの冒険者が出払っていて受ける事ができた。
 家族がまた一つになってからは、楓と一緒にPTする事はあっても必ず日帰りのクエストしか受けなかった。
 あれから何となく気不味くて泊まりを俺が避けていたからだ、俺達は確かに肉体関係になったが、愛とかではなく寂しさを埋める作業だったと思ってる。なので、森蜥蜴はソロで受けようとしていた。

 だが、それは許されなかった。前科もあってその話は受ける場所が変わっても伝わっていて……

 「申し訳ありませんが、それは受けさせられません!パーティ以外だと、ランクCのクエストです。一樹様はランクDですので、受ける場合はパーティを組んで下さい」
 「では、パーティでお願いします!」
横から楓が受付へと申し込んだ
「なっ楓?このクエストは泊まりだぞ?分かってんのか?」
「そんなの分かってるよ?てゆーか、何?泊まりだからソロで行こうとしたの?馬鹿なの?森だよ?オークも出るし猪も出るんだよ?ゴブリンだって団体で来るときあるのに何ソロで行こうとしてんのよ!」
「えっと、受ける……で、宜しいのですよね?」

 突然始まった痴話喧嘩に呆れる受付によろしくお願いします!と、伝えて受領印を貰う楓
 気を使ってる俺の立場は馬鹿な子扱いで霧散したようだ……はぁぁ。と溜息を吐いて楓の跡を付いて行った。
 そのまま家へと向かい、仕込中のオヤジに声を掛けた

「ちょっとクエストで遠出する事になったから俺と楓の晩飯要らないから作らなくていーよ」
「んー?何取りに行くの?」
「森蜥蜴だよーたくさん取ってくるから、それで炙り宜しくね?パパ」
(森蜥蜴は炙って寿司で食べても美味かったりする。レモン汁とパラパラ程度に塩を少し振るとさっぱりしてるのにコクもあるので、高級寿司の一つになってる)
「なに!森蜥蜴だと!ちょっまって!俺も行く!」
「「は?」」
「大丈夫だって!私達でも、そんなに心配しなくても……」

 そう言って断ろうとしたが、何か焦り方と言うか……うきうき感が伝わってくる。
(あれ?心配じゃなくて、モロに大量確保目当て?)
 
 親父を見ると……コイツ完全に高級肉目当てだ……って、分かる……「店どうすんだ?」
っと、遂聞いてしまうくらいウキウキに見えた

 一瞬固まったオヤジは襖を開けて
「アーニャ!森蜥蜴狩ってくるから店ヨロシコ!」
丸投げだった……

 「え?ちょっ……幹太!」
「背後で焦ってる声がしてるんだがいーのか、おい!」
「いーんだ!いーんだ!大丈夫!」

 俺の前には子供の様にはしゃぐオヤジしかいなかった。三人で駆けながら門まで来ると

 「オヤジはクエスト受けてねーけどいーのか?ポイント」
「ん?ポイントより肉だよ肉!」
(全く必要としてねーようだな……)

 オヤジは一応俺達と一緒に冒険者登録は行ったはずだが、未だにGランク。商業ギルドランクはBとかだった気がするが……

 (まったく……俺達にはランク上げろとか言ってた癖に、自分はGって……)
少し呆れたが、これがオヤジかと妙に納得してしまった

 そのまま門をでて、テクテク歩きながら親父が言う「もう少し歩いて門兵見えなくなった車出すから!」
「「は?」」

 今何つった?車?仕入れ行くとき乗ってるやつか?そう思ってたら、軽の4WDを出してきた
「どしたんこれ?」
「買った!」
「おおー!カッコイイ!乗っても良い?パパ?」
「だろー♪良いぞぉ!」
「いやいや、いつ買ったんだよ!てか、これナンバーついてねーんだけど?」
「異世界で乗るつもりだったからそのまま持ってきた!」
(はしゃいでた原因これかよ……)



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