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席替えじゃんけん大会
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4限目。HR。
「今日は席替えをするぞ」
山根先生のその呼び掛けに生徒達からは歓喜の声が上がる。
今の僕の席は窓際の列の後ろから2番目である。
結構良い位置のため変わらない方が良かったのだがしょうがないと割りきった。
一応授業は真面目に受けているように見えるようにやっているため最悪前列になっても良い。
「今回はじゃんけん大会で決めるぞ。皆、立って」
その声でざわつきながらも椅子の引くガラガラという音が教室中で起こる。
「負けとあいこは座れよ。最初はグー、じゃんけんぽいっ!」
先生が出したのはチョキ。僕はグーを出していたためそのまま立っているが今のでほとんどが脱落してしまったようで残りは僕と・・・・・・・・・
「お、思ったよりも減ったな。立花と田中じゃんけんしろ」
立花も田中もこのクラスには一人づつしかいない。
ここは負けなければならない。そう確信していた。
僕が勝った場合凛花が後から僕のとなりを選んで「また隣だね」と言ってくるに違いない。
それだけなら良いのだがこれまでのことを考えると授業で度々ペアになる隣は避けるべきだ。
「「最初はグー、じゃんけんぽいっ!」」
僕はチョキ、凛花は・・・・・・パーだ・・・・・・
運がないというかなんというか・・・・・・
「よし、田中の勝ちだな。好きな席を選んで良いぞ」
「今のままでお願いします」
「じゃあ次は立花」
「田中くんの隣でお願いします」
「お前ら最近仲良いよな・・・・・・た~な~か~
良かったな」
良くはないと思う。確かに可愛いとは思うけど僕には・・・・・・
「よし、じゃあ残りの席も決めていくぞ」
この後残りの席も決めていき残り20分余った状態で席替えが終わった。
「この後は自由にして良いぞチャイムがなるまで教室から出るなよ」
そう言い残し先生は教室から去っていった。同時に会話が生まれ始める。
その音に紛れて机を動かす音が隣から聞こえた。
「また隣だね」
本当に言われてしまった。
思わず頭を抱えてしまう。それを見た凛花は笑いだした。
普通は傷つくところだろ。狙ってというよりは体が勝手に動いただけだが。
「仕草がお父さんそっくりだね」
そういえば昨日帰ったときお父さんもこのポーズとってたな。
◆
20分が過ぎチャイムが鳴ると挨拶なしで昼休みに移行した。
そのため先程のまま隣には机があり凛花が弁当を取り出していた。
その行動から動くことはなさそうだと察し、自分の分の弁当を出す。
開けると中が物凄いことになっていた。
僕の嫌いな物のオンパレード。
隣を見ると、
「昨日の夜意地悪するからだよ」
その言い方は誤解を生むだろ!
これはまさか外堀を埋めようとしているのか?
「冗談だよ。僚太くんの本当の弁当はこっち凛花が持ってきた弁当を開けながらこちらに渡してくる」
ヒヤヒヤした。さすがに嫌いもの三昧の弁当は食べきる自信はない。
「じゃあ、この弁当は?」
「私の、これをするために嫌いなものを聞き出したんだ」
誰に・・・・・・いや、ほぼ確実にお母さんだな。
ため息を吐きながら弁当を食べるのだった。
「今日は席替えをするぞ」
山根先生のその呼び掛けに生徒達からは歓喜の声が上がる。
今の僕の席は窓際の列の後ろから2番目である。
結構良い位置のため変わらない方が良かったのだがしょうがないと割りきった。
一応授業は真面目に受けているように見えるようにやっているため最悪前列になっても良い。
「今回はじゃんけん大会で決めるぞ。皆、立って」
その声でざわつきながらも椅子の引くガラガラという音が教室中で起こる。
「負けとあいこは座れよ。最初はグー、じゃんけんぽいっ!」
先生が出したのはチョキ。僕はグーを出していたためそのまま立っているが今のでほとんどが脱落してしまったようで残りは僕と・・・・・・・・・
「お、思ったよりも減ったな。立花と田中じゃんけんしろ」
立花も田中もこのクラスには一人づつしかいない。
ここは負けなければならない。そう確信していた。
僕が勝った場合凛花が後から僕のとなりを選んで「また隣だね」と言ってくるに違いない。
それだけなら良いのだがこれまでのことを考えると授業で度々ペアになる隣は避けるべきだ。
「「最初はグー、じゃんけんぽいっ!」」
僕はチョキ、凛花は・・・・・・パーだ・・・・・・
運がないというかなんというか・・・・・・
「よし、田中の勝ちだな。好きな席を選んで良いぞ」
「今のままでお願いします」
「じゃあ次は立花」
「田中くんの隣でお願いします」
「お前ら最近仲良いよな・・・・・・た~な~か~
良かったな」
良くはないと思う。確かに可愛いとは思うけど僕には・・・・・・
「よし、じゃあ残りの席も決めていくぞ」
この後残りの席も決めていき残り20分余った状態で席替えが終わった。
「この後は自由にして良いぞチャイムがなるまで教室から出るなよ」
そう言い残し先生は教室から去っていった。同時に会話が生まれ始める。
その音に紛れて机を動かす音が隣から聞こえた。
「また隣だね」
本当に言われてしまった。
思わず頭を抱えてしまう。それを見た凛花は笑いだした。
普通は傷つくところだろ。狙ってというよりは体が勝手に動いただけだが。
「仕草がお父さんそっくりだね」
そういえば昨日帰ったときお父さんもこのポーズとってたな。
◆
20分が過ぎチャイムが鳴ると挨拶なしで昼休みに移行した。
そのため先程のまま隣には机があり凛花が弁当を取り出していた。
その行動から動くことはなさそうだと察し、自分の分の弁当を出す。
開けると中が物凄いことになっていた。
僕の嫌いな物のオンパレード。
隣を見ると、
「昨日の夜意地悪するからだよ」
その言い方は誤解を生むだろ!
これはまさか外堀を埋めようとしているのか?
「冗談だよ。僚太くんの本当の弁当はこっち凛花が持ってきた弁当を開けながらこちらに渡してくる」
ヒヤヒヤした。さすがに嫌いもの三昧の弁当は食べきる自信はない。
「じゃあ、この弁当は?」
「私の、これをするために嫌いなものを聞き出したんだ」
誰に・・・・・・いや、ほぼ確実にお母さんだな。
ため息を吐きながら弁当を食べるのだった。
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