平凡な高校生活を送る予定だったのに

空里

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タイムリー

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午後の授業。奇跡的にペアでの学習はなかったが、隣からの視線がとても気になった。
ただ、それだけだったため何も言うことがない。
今のは別に求めている訳ではないので勘違いしないでほしい。

さて、金曜日の放課後という学生でこの時間が嫌いと思っている人はいないと思われる時間。
僚太はいつも通り図書室に来ていた。金曜日はいつも比較的人が少ない。その理由は明白である。
休日はもう金曜日の放課後から始まっているのである。
そして、読書部に読書がしたくて入った人は極一部だ。
つまり、早く帰って少しでも休みの時間を増やしたいのである。
そんな人の少ない図書室の中を歩いていき、いつもの席に座る。
今日は店があるため凛花はいない。
久しぶりに集中して本を読めそうだ。



蝉の声がうるさく響く教室。その音は暑さ関係なく夏であることを伝えてくる。
太陽によりオレンジ色に染まる教室。そんな教室に呼び出された。
俺の前には同級生の女子。オレンジ色の光により表情はあまり見えないがその光と合わさりとても美しく見えた。
「私と付き合ってくれませんか?」



つい、本を閉じてしまった。以前、面白そうだからと買っていた本だったのだが、もう少し早く読んでおくべきだった。
実体験と重なり、そしてそれがタイムリー過ぎた。
でも、なんで急に告白してきたんだろう?
あの事を思い出すとついそう考えてしまう。
もし、あの事がなかったらもしかしたらOKしてたかもしれない。
・・・・・・いや、考えるのはやめよう。



時間が過ぎ車で家に帰ってきた。
結局あの後はコホラを読んだ。正直今あの小説を読んだら影響されそうで怖かった。
「おかえり。僚太くん」
出迎えたのは凛花だった。あの小説のせいか一瞬あの告白が頭に浮かんだため止まってしまう。
「どうした僚太?入らないのか?」
「いや、ちょっとボーッとしてた」
「そうか、珍しいな」
どういう評価なんだ?人は誰だってボーッとする瞬間はあるだろ。
「そうなんですか?」
そして、何故掘り下げようとするんだ?
「俺と違ってこいつは効率主義だからな。ボーッとしてるのを見ることなんて滅多にない」
なに断言してんだ。
「確かに私も見たことないかもしれません」
こないだまでほぼ顔見知り程度だった人が言う台詞じゃない。
「ご飯出来たよ!」
今日は少し早めの夕食になるようだ。
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