平凡な高校生活を送る予定だったのに

空里

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どうやら休日も日常には戻らないらしい

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夕食の後はお風呂に入りそのまま部屋に向かった。
しかし、今日もまた部屋で一人になることは出来ないようで、凛花が部屋の中で待ち構えていた。
「許可なく入るなよ」
「ごめんごめん、この部屋の居心地が良いからつい」
「つい、じゃねえよ!」
本当に何を考えているのだろうか。

「それで、何か用?」
何となく目的があるように感じたため聞いてみた。
「土日予定ある?」
ない。ないがここはあると言っておくべきだということを本能で感じた。
「友達と遊ぶ予定だけど?」
「嘘でしょ」
食いぎみにそう言われた。何故バレた?
確かに高校では友達はいないがこの辺りには多少いる。
幼い頃から付き合いがある人とはある程度の友人関係を築いているつもりだ。
その代表例が貴史である。彼と仲が良いところを見ている凛花ならば仮に他の友人を知らなくとも貴史と遊ぶのだと考えるはず。
即答で嘘と断言できるはずがない。
「どうして?」
とりあえず何故嘘だと断定したのか聞いてみることにした。
「根回ししているから」
「へ?」
どうやって・・・・・・
「美奈子さんが全員に声をかけてくれたんだ」
お母さん何やってんだよ!
というかお母さんはあの事知っているはずなのに・・・・・・
「だから、友達と遊ぶ約束はないし、今から約束することも無理だよ」
逃げ道なしですか。何をやらせるつもりなんだ?
「そうだよ。何も予定はないよ」
少しやけになったが素直にそう答える。
「だよね。じゃあさ一日デートしよ」
思っていたよりは普通で安心した。二日ともという最悪な事態まで考えていたからだ。
「一日だけな?」
「やった。約束だよ?」
その言葉が以前の記憶と重なりある少女と重なる。



「それで、明日と明後日どっちが良い?」
「じゃあ、明日。その方が人が少ないだろ」
「うん、行く場所は?」
「任せる」
凛花が色々聞いてきたがとりあえず適当に答えていった。
「了解、じゃあ、明日は9時に家を出るから寝坊しないでね?」
「わかったよ」
「また明日」
用は済んだとばかりに凛花は部屋を出ていった。



翌日。朝8時。
いつもよりは遅めだが十分に間に合う時間に起床した。
それにしても今日みた夢はずいぶん懐かしいものだった。
幼い頃、初めて旅行に行き大きな公園で遊んだ時の記憶。
とても印象的だったため時々夢で見るのだ。
最近はあまり見なくなっていたので久しぶりに見たのだ。
懐かしさを覚えながら少しボーッとしていたが着替え始める。
もう約束してしまったため一日付き合うしかない。
しかし、今日は何となく大丈夫な気がしていた。
あの夢を見たことであの凛花のもうアタックすらノーダメージでいけそうなほどだ。
良いタイミングで見たなと思いつつ部屋で出来る準備を全て済ませ部屋を出た。



朝食はテーブルに置いてあった物を食べた。
ラップで覆ってあったためお米がカチコチになっていることもなく普通に食べることが出来た。
普段もこんな感じなため本当にいつも通りだ。今のところは。
凛花の分は既に無かったためもう食べているのだろう。
30分程時間が余ったためパズレンをすることにする。
まだ受け取っていなかったログインボーナスを受け取りクエストの画面を開く。
クエスト画面を開くまでは何をするのか決めていなかったのだが、あるコンテンツがあることに気付きそれをすることにする。
そのコンテンツとは「未踏の迷宮」。
月1で現れるコンテンツだがこのコンテンツはクリアすると10連分の卵石を手に入れる事が出来る。
しかし、厄介なことに来るたびにギミックが変わるため初心者はクリア出来ない事もある。
僕は本当の初心者の時はお父さんとマルチプレイという機能を使いクリアしていたため取り逃した事は無い。厄介とは言ったもののそこそこキャラ持ちが良くなると負けることは無くなる。
そのため気軽に適正のキャラを集めて始めようとしたのだがその適正キャラの中に先日当てたバフが強力なキャラがいたためそのキャラを入れやってみることにした。
結果は言わずもがな圧勝。
全てのステージを1手でクリアしていった。
本来ならスキルの発動までのターンがあるためスキルは使えないのだが、それを見越して味方のスキルターンを短縮するキャラを入れていたため何とかスキルを使うことが出来た。
その結果がボスのステージでも1手でクリアできてしまうという今まででは考えられない物だった。
現在までだと火力の高いキャラを編成してもボスを倒すのには最低でも2手はかかっていた。
それをスキルの短縮要員を入れても1手でクリアしてしまう凄さに感動を覚える。



ピピピ、ピピピ
急になったアラームで現実の事を思い出した。後10分で家を出なければならない。
10分前にアラームを設定しておいて良かったと思いながらゲームをきりの良いところで終わらせた。
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