平凡な高校生活を送る予定だったのに

空里

文字の大きさ
40 / 94

行き先は・・・

しおりを挟む
どうやら今日は遠くまで行くらしい。結構早めに家を出ることになった。
行き際凛花とお母さんと何か話していたのが気になったが、凛花が家の手伝いをする内に仲が良くなっていたためそこまでのことではないだろうと考えていた。



今日の僕の服装は、Tシャツに薄く通気性の良い長ズボン。どちらも色が黒のため後帽子、マスク、サングラスが揃えば完全に不審者スタイルだ。
凛花は逆に上下共に白で固めている。頭の上に輪っかがあれば天使と言われても違和感が無さそうである。

最寄りの駅に着きそこから電車に乗る。
電車に乗ってから今さらだとは思ったが一応聞いておくことにした。
「今日はどこ行くんだ?」
「遊園地」
内心あまり嬉しくない場所だった。
それにはある過去が関係しているのだが、思い出したくない事のためその記憶に蓋をする。
その記憶の遊園地はもうないため今回とは関係のない話である。
「あれ?嬉しくなかった?」
少し顔に出てしまっていたかもしれない。
「いや、全然。良い気晴らしになりそう」
逆におかしい位取り繕ってしまったかもしれないが凛花からの追求はなかった。



少し時間を遡る。家を出る前に凛花と美奈子が話していた。
「今日は隣県の遊園地に行こうと思うんですけど____________?」
「__なら全然良いし、お金も出すけど、遊園地?りょうは知ってるの?」
「いえ・・・やめた方が良いですか?」
「まあ、あの子も気持ちの整理は出来ているだろうから大丈夫だとは思うけど、一応話しておくわね・・・」
その後、語られた内容はやはり今からでも行き先を変えた方が良いのではないかというものだった。

「やっぱり、違う場所に・・・」
「いや、行ってきなさい。ずっと引きずっているのはあの子にとっても辛いだろうから。荒療治なのかもしれないけれど、きっかけになるんじゃないかな。凛花ちゃんになら任せられるよ」
「た、大役ですね」
あまりの大役、責任重大であったため、つい不安になってしまった。
「気張らなくて良いのよ。ただ、普段通りしているだけで良いの。私も精神科の先生に普段通り接してくれって言われたときは少し困ったけど、やってたら気づいたの。気張らずに意識しないことが大切だって」
不安そうな凛花にアドバイスを送る美奈子。
「分かりました。頑張ります」
「なんならりょうを落としてきなさい」
その言葉に凛花は苦笑いしつつ、僚太を呼び出発するのだった。



遊園地に着いたのは12時頃だった。他県だけあって来るのに時間がかかった。
来るのに約4時間かかっている。そう考えると・・・・・・
「遊ぶ時間ある?」
「大丈夫、考えがあるから」
ルートでも考えているのだろうかと考えながら入園券を買うためチケット売場に並ぶのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。 カレンと晴人はその後、どうなる?

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様を書いたストーリーです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

美人生徒会長は、俺の料理の虜です!~二人きりで過ごす美味しい時間~

root-M
青春
高校一年生の三ツ瀬豪は、入学早々ぼっちになってしまい、昼休みは空き教室で一人寂しく弁当を食べる日々を過ごしていた。 そんなある日、豪の前に目を見張るほどの美人生徒が現れる。彼女は、生徒会長の巴あきら。豪のぼっちを察したあきらは、「一緒に昼食を食べよう」と豪を生徒会室へ誘う。 すると、あきらは豪の手作り弁当に強い興味を示し、卵焼きを食べたことで豪の料理にハマってしまう。一方の豪も、自分の料理を絶賛してもらえたことが嬉しくて仕方ない。 それから二人は、毎日生徒会室でお昼ご飯を食べながら、互いのことを語り合い、ゆっくり親交を深めていく。家庭の味に飢えているあきらは、豪の作るおかずを実に幸せそうに食べてくれるのだった。 やがて、あきらの要求はどんどん過激(?)になっていく。「わたしにもお弁当を作って欲しい」「お弁当以外の料理も食べてみたい」「ゴウくんのおうちに行ってもいい?」 美人生徒会長の頼み、断れるわけがない! でも、この生徒会、なにかちょっとおかしいような……。 ※時代設定は2018年頃。お米も卵も今よりずっと安価です。 ※他のサイトにも投稿しています。 イラスト:siroma様

処理中です...