平凡な高校生活を送る予定だったのに

空里

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遊園地 3

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ドキドキと共に気持ちは落ち込んでいく。
やはり、遊園地に来るとあの時のことを思い出す。
詳しくは思い出せないが今になってもまだ僕が約束をしなければと考えてしまう。
頭の中では約束がなかったとてその日に亡くなっていた可能性はあるのがわかっている。
しかし、後からだからこそたらればを考えてしまう。

「ごめんね。遊園地つれて来ちゃって」
「どうして?」
暗い顔を出してしまっていただろうか。
「今日の朝聞いたんだ、お祖父さんのこと」
朝の会話はこれだったか。いわば他人の凛花に言うことではない。
少なくとも遊園地を楽しみにしてる人に言うことではない。
「逆にそんな遊園地行くのにそんな気持ちにさせてごめん」
「私のことはどうでも良いの。僚太くんは約束をしたからお祖父さんが無理をして亡くなったと思ってる?だとしたらそれは逆に考えるとその約束があったからその日まで生きていてくれたとも考えられるよ」
「・・・・・・・・・」
発想の転換だが、確かにそおうとも言えると感じてしまう。それほどに妙な説得力があった。
「だから、今日は天国のお祖父さんまで届くように目一杯楽しもう」
お祖父ちゃんは約束を必ず守る人だった。だからこそ無責任に約束をしたのを悔いていた。
しかし、凛花の言ったように考えると、すごくお祖父ちゃんらしさを感じる。
「あ、順番だよ。ひとまず乗ろ」
その声から感じたのは心配。
それはアトラクションへ向いたものではなく僕に向けられたものだった。
それに報いるためにも今日は楽しもう。
「うん」
決意を込めてそう返事をした。



ガタンゴトンガタンゴトンと徐々に急な坂を上っていく。
まるで青い空にそのまま突き進んでいくのではないかという感覚を持つ。
そのスピードのゆっくりさがもうそろそろ来るであろう下りの怖さを増幅させていく。
ジェットコースター自体乗るのは始めてなのだ。
僕たちの席は1番前。丁度二人ずつなので隣に知らない人が座ることがなくて良かった。
登り終えたと思うと初めに目に写ったのはこの遊園地のホテル下の方にはプールが見える。
上りきったかと思ったが続きは平坦な曲がり道。だと思った瞬間急に前の道が無くなった。
いや、視界から消えた。
そう思った瞬間速度が急激に上がり浮遊感を感じる。
その後、一気に下の水面間近まで下っていきジェットコースター自体が左に傾く。
車が曲がるときと同じような力が働き凛花の肩に触れそうになるが、前の手すりを握っていたため当たることはなかった。
その勢いのままジェットコースターはちょっと登り、またもや平坦な道でゆっくりとなる。
時おり周りから悲鳴とも歓声ともとれる声が聞こえてきていたが、凛花の声は聞こえなかった。
やはり、先程のことを気にしているのかとそちらの方を向くと何故か目があった。
しかし、前から目を離すタイミングとスピードが上がるタイミングが重なり、先程よりも強烈な浮遊感を感じる。
その先はゆっくりになる間もなく一定以上のスピードが出ている状態が続きスタート地点に帰ってきた。
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