平凡な高校生活を送る予定だったのに

空里

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テスト前 2

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行きの車では教科書を開いて復習をした。
その際なぜか貴史に生暖かい目で見られた。未だに何故かわからない。

今日のテストは英語と古典。
2教科というのは今までの当日朝のみの勉強だけの時もありがたかったが、真面目にやっている今回もありがたかった。
朝、その2教科のみの勉強に集中できるため復習をしっかりできる。
また、毎朝、朝読書として10分の時間が設けられているのだが、テストの日のみその時間をテスト勉強に使うことが許されていた。テスト以外の日に教科書を読んでいて怒られている人を見たことがある。
それは今は置いておこう。それよりもテスト勉強だ。
10分は短いようで重要だ。以前の僕はこの時間に欠点にならないように内容を詰め込んでいた。
といってもそこまで必死ではなかったが。
今回はそうもいかない。
あの契約書は一旦良しとして、ずっと僕のテスト勉強に付き合ってくれた人がいるのだ。
下手な点は出せない。
集中していたせいかあっという間に10分は終わった。朝のショーとホームルームの時間には机の中を空にすることや席順を出席番号にすること等々テストに向けての注意事項を言われた。
そして、いつもは午後昼休みの後に行う掃除の時間になる。
これには不満を持っている生徒も多いだろうと僚太は考えている。
朝読書の時間にせっかく勉強してもその言わば付け焼き刃のようなものは少し経てば忘れてしまう。
僕はそこまで嫌いではない。
頭の中に詰め込んだ情報を整理するのには静かな環境が適している。
それには静かになる掃除という時間は最適だった。
今回はそれ以前に結構勉強しているためあってもなくてもほとんど変わらないだろう。



一時間目は英語だった。
そのため掃除から戻ったクラスメイト達は我先にと自分の教科書やら単語張やらを鞄から引っ張り出して勉強していた。
テストの時は鞄を廊下に出すというルールもあるため自然と皆廊下で勉強している。
教室で勉強する人の方が少数派という多分珍しい状態となっている。
「僚太くん、大丈夫そう?」
凛花にそう話しかけられる。
「80点台はいけるんじゃない」
「それは期待大だね」
普段なら周りからすごい視線が飛んでくるところだが今日は皆自分のテスト勉強で忙しいのかほとんどそれを感じなかった。全てなくならないのはそれだけ凛花の人気が凄いということだろう。
未だになぜ告白してきたのか分からない。
そんなことを考えながらテスト前の最後の復習を行っていた。
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