生まれ変わっても無能は無能 ~ハードモード~

大味貞世氏

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第2章 再会、集結

第11話 女王様と王様

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寒々とした霧雨。
弱い雨が俺たちの進行を遅らせていた。

森林地帯を抜け出せない。
馬の足が泥濘みに取られ、思ったように進まない。

今日分予定の半分程の場所。
木々が途切れた合間に差し掛かる。

「今日はここで野営を組みましょう」
何を偉そうに。

アーチェと言う名の監視の女騎士。

冷徹な物腰。冷静な判断。彼女の言う事には間違いはなかった。でもそれが余計に腹立たしい。

常日頃の監視。トイレ休憩まで男の方が着いて回る始末。

恥ずかしいとか言っていられるような状況じゃなかった。


この隊のリーダーである彼女。
今はテントも張らずに、男たちに指令を出して自分は広域マップとコンパスの魔道具を出しては唸っていた。


城島が途中の休憩で逃げだそうとした事がある。
しかしそれは失敗し、簡単に連れ戻された。

従属の腕輪。
指揮の魔道具を持つアーチェから、一定距離離れると締まる仕様になっている。猿の額冠でもあるまいし。

俺たちに自由は存在しない。俺たち6人は、こいつらの奴隷に成り下がった。


城島の決死の逃亡に依り、従属の範囲はある程度絞り込めた。後は、こいつから指揮権を奪うのみ。


問題は在る。こいつは、俺たちの誰よりも強い。
冒険者相当でA級だとか言っていたっけな。

男2人の監視も相当に強い。
フラム王都騎士団の中でも選りすぐりの3人。

後2人。監視の交代要員で居るが、今は馬車の中で寝ている。あんな場所でよく寝られるもんだ。

関心じゃなく、呆れ。


訓練中に、俺以外のメンバーにもスキルが発現した。
祐子は、【犠牲】
鴉州は、【黙殺】
岸川は、【水滴】
桐生は、【拳闘士】
城島は、【凡才】

空手部の桐生以外、全く意味が解らない。

どれも俺の【蟲王】含め、未だに使い方が不明。

桐生に期待するしかないのが現状。
しかしながら彼の心の弱さから、上手く使い熟せてない。
要するに桐生は優し過ぎた。

鬱陶しい監視たちを打倒する術がない。

反面。ここで逃げてどうする?
こんな知らない世界で、どうやって生き残る。

無能たちが生きている保証も無いまま、俺たちだけで生き抜ける自信がまだ無かった。

ある程度は、もっとこの世界を知らなければ。

結局最後は、静観。答えは元に戻ってしまう。

元の世界での眼鏡は捨てた。
コンタクトもしていない。

こちらに来てベンジャムでの訓練の最中。
俺の視力は嘘みたいに回復した。

視界は良好でも、ここは森の中。
今日も嫌な夜がやって来る。

機密性の高い建物外では俺の周りにだけ虫が寄って来る。
大嫌いな黒い物体まで。

依って俺だけはテントを分けられた。

更に男女でも分けられた。
王都を旅立ってから、祐子を抱いてない。
ぶっちゃけ欲求不満である。

そんな些細な性欲が、奴を。
「彼女」を呼び寄せてしまったのかも知れない。

恐怖の女王様を。



-ハムりたい・・・-
-あぁ、触りたい・・・-
-ちょっとだけなら・・・-
-囓ってみても?-
-吸ってみたい-
-血と言わず、責めて汗だけでも・・・-


夜半過ぎ。今日もあの声たちが聞こえて来る。

身体を捩ろうと、暴れようと全部無駄。

諦めて目を開ける。
何時ものように、首から下があらゆる虫で埋まっていた。

何か害があった訳じゃない。
目口や耳鼻の穴に入られた訳じゃない。

噛まれた訳でも、血を吸われた訳でもない。

こいつらは、ただ俺の身体に張り付くだけ。
たったそれだけ?

「いつも、いつも、いつも!!キモいんだよ!!!」
我慢出来るワケないだろ。

気持ち悪い。気色も悪い。カサカサカサカサ、ブンブンバタバタ五月蠅い。
変な臭いまで放つ奴まで居る。

元々昆虫類は好きじゃない。
元の世界含め、全人類の皆様に是非聞きたい!

昆虫好きな人でも、コレは、堪えられるのかと!

何十匹かを背中で磨り潰して、無理矢理寝直す。

何時もなら、朝目覚めると嘘のように虫たちは消え去っていた。そう、何時もなら。


今日は。この日だけは。何時もの「普通」じゃなかった。

目覚めた途端に聞こえた羽音。
一段と強く、硬質な高音。
これまでには聞いた事がない音色。

慌てて飛び起き、テントの外で背中を払う。

羽音はより強く大きく聞こえた。


朝日に照らし出された、木々の葉に垂れる露が眩しい。

-漸くに会えたな。か弱き人間よ-
今回はハッキリと声として頭に響いて来る。
何時もの囁き声じゃない。

「誰だ!」

その大声に、他の者も飛び起きて全員が出て来た。

瞬間で武装する騎士たち。常日頃の鍛錬が窺える。
彼らとの圧倒的な差。

戦闘経験。自分たちには「まだ」足りない。

適度な訓練。適度な魔物狩り。人を殺めた事はない。
いざと成れば。そんな状況に追い込まれたら。
俺たちは、人間とも戦わなければならない。

覚悟はあるのか。俺は静かに首を横に振る。


「・・・あれは」
木々の隙間から、現われたのは。
成人の身の丈程の、余りにも巨大な。蜂。

「み、ミストレス!?どうしてこの様な場所に居る!」
アーチェの叫ぶ声で、騎士たちは即座に展開した。


Aランク魔獣。その姿、その威厳。
俺たちは凝視したまま、その場を動けなかった。

「男共はアレを目で見るな!!」
叫びながらアーチェの雷光の魔術が飛ぶ。

後ろの騎士たちが、背を向けて桐生と城島だけを抱えて引き離しに掛かった。

どうして俺だけ動ける?驚きで一瞬動けずに居たが、今なら大丈夫だ。

同時に俺も距離を離す。

-ん?なんだか、ピリピリするわ-

-スキル【幻惑】
 並列スキル【誘惑】発動が確認されました。-

ミストレスが何か見えない物を振り撒いた。
鼻腔を擽る、甘い香り。

香水?いや違う。これは、フェロモン。
雄である働き蜂を呼び寄せ、従える匂い。

人間の雄であっても、その効果は絶大。

俺以外の男の身動きが止まった。

「キョーヤ!逃げて!」
女子たちは普通に動けるようだ。

祐子の声で我に返り、振り向くと。
それはもう目前まで迫っていた。

-私と交わらぬか?人間よ-

こいつは何を言っている?

どうやら俺だけ誘われているらしい。
他の人にはあの声が聞こえないのか、無反応。

アーチェが翻って、他の女子たちの腕を掴んで離れる。
ダメだ。

「離れるな、アーチェ!!」
俺の手首が切れちまうじゃないか!

「諦めろ、キョーヤ。アレに対抗出来る武装は用意していない。貴様が犠牲となれ」
このクソアマ。俺を囮に離脱する気だな。

-スキル【蟲王】
 並列スキル【抗体】発動が確認されました。-

-逃さなければよいのか?雄共!働け-
聞こえたと同時に、アレの後方から小型の蜂の大群が押し寄せて来た。

小型でもアレと比べたらの話。全部が握り拳位のサイズは在った。

俺の真横を素通りし、離脱準備をしていた女子メンバーを取り囲むように旋回を始めた。

考えろ。落着いて状況を整理するんだ。

-スキル【蟲王】
 並列スキル【選定】発動が確認されました。-

相手の数。女王が一体。配下の雄が数百。
手持ちの武装で倒し切るのは極めて困難。

火の魔道具は馬車の荷台に幾つかは在った。
残念ながら、あれらは全てアーチェが自己のBOXに隠してしまった。

先程使わなかったのは、一番近くに居た俺への誤射を避けた為。将来の戦力減を懸念しての事。
身を案じて心配する優しさじゃない。


「頼む。あの女だけを封じてくれ。殺すなよ」
大きな動作でアーチェを指し示す。

-よかろうよかろう-

-スキル【幻惑】
 並列スキル【軍配】発動が確認されました。-

「止めろ!貴様たち、何を」
働き蜂の針を受けた、護衛騎士の男5人が一斉にアーチェに躍りかかった。

抵抗する彼女の悲鳴が聞こえるが、無視する。次は。

「俺を含め、残りの6人には手は出さないでくれ」
これはお願い。命令じゃない。

何処の世界も女王様はプライドが異常に高い。
下手な命令は愚策でしかない。

-よかろう。しかし動きは封じるぞ-
残りの5人が一カ所に集められる。皆巨大な蜂たちを見て怯えてしまってほぼ無抵抗。

「助かる。それで、君の目的は何だ?」

真っ先にアレの目的を知る。倒し得る戦力が無いなら、生き残る術は交渉しか道は無い。


-邪魔者は居なくなった。我に相応しき人間よ。存分に交わろうぞ-

狙いは最初から俺一人。理由は知らん。
交配か、それとも捕食か。

「人間と虫が交配なんて出来る訳がないだろ」
「キョーヤ!」
祐子の悲鳴。俺の言葉だけで状況を察したに違いない。

-これはこれは。私としたことが失念していたわ-

-スキル【幻惑】
 並列スキル【完全擬態】派生スキル【脱皮】
 同時発動が確認されました。-

女王蜂が地に降りた途端。背中の羽根の間が即座に割けて開いた。

そこから跳ねるように飛び出して来た物体。

自分よりはやや小柄な身長。肩までの長い銀髪。無造作な前髪から見える大きな瞳。息を呑む程の美貌。

素っ裸。その造形は、美神の如きと加えよう。

「こんな物か。この姿になるのも実に百年振り。どうだ?欲情はする・・・しておるようで何より」
今度は皆にも聞こえる声で、発声された。

女王が俺の下半身を見ている。
落ち着けマイサム!!

これで交配は可能となってしまった。
だがまだだ!これでは状況は好転しない。

イメージする虫の世界では、大概の雄は交配した後で栄養として捕食されるのが一般的。

ここまで粘り生きて来て、最後が女王蜂に食われて終わりとは、情けないやら悲しいやら。


「確認がある。俺一人が犠牲になれば、この場に居る他の人間を逃してくれるのか?」

「してもしなくともどちらでも良いが。犠牲?何やら勘違いをしておるようだな」

「何をだ?どうせ最後は俺を喰うんだろ?」

「その様な野蛮な事はしない。あれは下等な劣化種がやる事。上位の我らが、態々夫と認めた者を捕食する訳がなかろう」

「・・・おっと?・・・夫!?」
「キョーヤ君・・・」
祐子の冷たい視線が背中に突き刺さる。

プロポーズも未だなのに。「無事に帰れたら、結婚しよう」とか有り触れた言葉もまだ掛けてないのに!

「そこのユーコは俺の嫁だ。君よりも先輩に当たる。多妻は君の許容内なのか」
祐子が小さく悲鳴を上げた。驚いているのだろう。喜んでくれてるといいんだが。

「私も多くの雄を従える身。夫に何人妾が居ようと構いはしまい。私を正妻と置くのならばな」

解放された祐子が駆け寄り、腰に抱き着いて来た。
「キョーヤ。さっきの言葉、嘘じゃないよね?」

「嘘じゃない。順序が逆で・・・、2番目になるけど」
「この際、もう何番目でもいいよ」


「こ、交配については時期を見てにしよう」
こんな朝から、大衆の面前でと言うのは絶対に違う。
収まりが効かない本能は、理性で押さえ込む。

「そうだな。そこは我が夫の意を尊重しよう。では、誓いの口付けを」

-スキル【蟲王】
 並列スキル【契約】発動が確認されました。-

「俺はキョーヤ。こちらはユーコ。で君の名前は?」

「昔の夫は、私をミーちゃんと呼んでいた。キョーヤの好きに呼ぶと良いぞ」
前任者が居たのか!?それにしても、また安直な名を。

薄らと朝霧が立ち籠める森の中。素っ裸の美女一人。

「なら、ミストと呼ぶよ。これから生きている間は、宜しく頼む」

「簡単には死なせはせん。我らがキョーヤの盾となり、矛となろう」

ミストと口吻を交す。甘い蜂蜜の香りがした。
続け様に祐子にもキスをした。

「何か、序でみたいで嫌かな・・・」
「今は我慢してくれ」


雄の蜂たちは森の奥へと帰って行った。
騒音を飛び越え、常時轟音状態から解放され、これでやっと周りと話が出来る。

未だ男騎士に馬乗りにされていたアーチェに歩み寄る。
従属下に在る騎士たちはミストに頼めば、直ぐにでも解除出来た。だがまだ早い。

「アーチェ。この状況を知るあんたは邪魔だ。王国側の人間として必ず俺たちを裏切る。選べ。ここでお仲間たちと死ぬまで仲良く過ごすか、俺の配下として生きるかのどちらかを」
彼女は職務を全うしているに過ぎない。且つ強い。
魔道具も豊富に預かっているに違いない。

彼女は暫く考えた後、小さく頷いた。
「解った。・・・貴殿の意に従おう」

言葉の上だけでは信用は出来ない。
何よりこの腕輪がネック。彼女に逃亡されたら、俺たちの腕が千切れ飛んでしまう。

俺は彼女の額に手を乗せて深く念じた。

-スキル【蟲王】
 並列スキル【侵蝕】発動が確認されました。-

イメージしたのは思考の乗っ取り。彼女の耳穴から微細な羽虫を中に入れ、脳みそを自分の支配下に置く。

「何なりと、ご命令を。キョーヤ様」

上手く行った。これで漸く俺も、自分のスキルの使い方が見えた。

我ながら方法はかなりエグいが。

振り返ると、祐子の顔が引き攣っていた。

「キョーヤ。それ、私たちには使わないで」
「なかなか面白い力の使い方だな。私も参考にしよう」
是非とも乱用は避けて欲しい。

「安心してくれ。俺たち6人、と1人は運命共同体だ。目的を果たすまでは、俺から何かする事はない。離脱したくなったら何時でも言ってくれ」

残りの4人を見ると。
「こ、これからも仲良くしよ。友達でしょ?」鴉州。
「エッチな事に使ったら、許さないからね」岸川。
「キョーヤ先生!お、おれ一生付いてくから」桐生。
「師匠!もう師匠と呼ばせて下さい」城島。
全員ホールドアップで答えてくれた。

統率は取れている。先生や師匠は余計だが悪くない。
相当追い込まれた状況に陥らなければ、仲間内からの裏切りはないと信じる。


5人の男騎士たちにも同じスキルを掛け、解放した。

ただ一色だけに染めてしまうと、後々に整合性が取れなくなってしまう。

「今朝から今までの事は忘れろ。ミストはこの森の中で襲われていた所を助けた。俺の嫁の1人だ。いいな」
展開が早すぎるが、そこは後から何とでも調整しよう。

「「「「「御意に!」」」」」男騎士たちの満場一致。
全員跪いて頭を垂れている。悪い気はしない。
何時まで続けるかは、要検討。


アーチェに腕輪を解除して貰い、指揮を含め道具は魔石を抜いてから全て破壊した。

裸のミストに、アーチェが持っていた下着とグレーのナイトドレスを着させて、全員で遅めの朝食を食べた。
「少し、胸が苦しいな」

センゼリカに到着後、新調すべき点。


普通にスプーンを使って、人間の食べ物を食べている。
過去の経験があるにせよ、とても自然な振る舞い。

深く詮索するのはデリカシーが無いので止める。


不思議と周囲に虫が寄って来ない。
「上位存在の私が居るからな」
成程、是が非でも欲しかった虫除けが手に入ったと。

「その上位ってのは、ミスト以外に他にも居るのか?」

「・・・後1体。西の果てに居る。私の昔の夫だ」
生きとったんかーーい!
てっきり死んでいる物だとばかり。

「もう百年以上前の話だ。あちらはあちらで楽しくやっている頃だろう。私はこちらでキョーヤと新たな家庭を築くと決めた。何も案ずる必要は無いぞ。子も沢山産める」
人間と蜂との大家族。生まれる子供は、どっちだ?

「わ、私も負けませんよ!」
祐子。それは無理だろうから止めてくれ。


ミストの昔の旦那が、どんな奴かは気になる。

今は聞くべき段階ではないと判断し、俺は6人に今後の方針と旅の目的を話した。


「キョーヤ。無能君たち、生きてるかな・・・」
不安気に祐子が呟いた。

「生きていて貰わないと困る。俺たちが生き残る術は、もうそれしかないと考えてるから」

俺たちがどんなに強くなろうと、フェンリルには勝てない。倒さなければ、俺たちの自由も無い。
帰還方法も未だ見つけてはいないのだ。


そんな事を話しながら、屑野菜のスープを飲み干した。
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