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7話
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しおりを挟む「楽しかったね」
「だな、意外と楽しめた」
旅行から帰って家に着いた時の、ほっとする一息を2人は感じている。
あの後アイスを食べた6人は疲れたのか、すぐに眠りについた。
2日目は特に何か特別なことをするまでもなく、穏やかな時間を過ごし、6人は東京に帰ってきた。
我が家に戻ってきた春樹と柑菜は、とりあえずふかふかのソファに腰かける。
旅行の中で唯一勝てないのは、この家の中で感じる安心感。なんだかんだ自宅が1番息をつくことができる。
休んでいると喉の渇きを覚えるご、ソファから冷蔵庫の距離でさえ長いと感じてしまう柑菜は、春樹に頼もうとした。
「ねえ、何か飲みたくない?」
柑菜が考えたのは、誘導作戦だった。
「うん、たしかに」
春樹は、柑菜が思う返事をせず、短い返事をするだけでソファに寄りかかって動こうとはしない。
それでも柑菜は諦めずに、どうしたら春樹が動くのだろうと頭を働かせていた。
しかし、柑菜は思う、弟を動かすのに頭を使うよりも自分で取りに行ったほうが早いのではないかと。
柑菜が立った瞬間「俺にも」と一言テレビを見ながら言う春樹に、殺気を覚える柑菜。
しかし、喧嘩をするよりもとにかく何かを飲みたいと思っている柑菜は、出かけた言葉を飲み、飲み物を取りに行った。
冷蔵庫を開けると、炭酸水と百パーセントのオレンジジュースが一本ずつある。
柑菜は、大きめのコップを出して、それを1:1で割った。
これは絶対美味しいわ、とそれを一口飲む柑菜。
「ん~!! 生き返る~!」
ジュースが乾いた身体に染み込んでいくのを感じながら、柑菜はそれを一気に半分以上飲んだ。
「ねえ、俺の分は?」
冷蔵庫のところで立ち止まっている柑菜を待ちきれなかった春樹は、ついにその重い腰を上げて自ら飲み物を取りに来た。
「ごめんごめん、本当に喉が渇いてて、持っていく前に飲んじゃった」
春樹は、半分以上無くなっている柑菜のグラスを見ると、それを手にし、残りのすべてを飲んでしまう。
「ちょっと!」
「おかわり」
それを言われた柑菜は、次は春樹が作りなさいとばかりに、炭酸水とオレンジジュースをペットボトルのまま渡す。
そして、コップも1つから2つに増やした。
さらになにかを思いついた様子の柑菜は、冷凍庫を開け氷を取り出す。
氷をいっぱいに入れた2つの空のコップ。
春樹はそれに、オレンジジュースと炭酸水を適当な割合で注いでいった。
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