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7話
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3人は適当にメニューを選ぶ。
櫻子は、程よく人がいる場所を選ぶと、そこに座った。
「いただきます」
緊張している柑菜に、愛想笑いを浮かべる櫻子、そしていつも通りの亜紀。
柑菜は、緊張しすぎて今食べている料理の味を楽しむ余裕がない。美味しいものを食べているはずなのに、その味覚が分からない。
そして柑菜は、今日の帰りにケーキでも買って帰ろうと思うのだった。
「亜紀ちゃん、柑菜ちゃんに謝ることないかしら」
突然、櫻子は前置きもなしに本題に入った。
その言葉を聞いた亜紀は、一気に明るさが消え無表情になる。
「……ごめんなさい」
箸を置き、柑菜のほうを向いた亜紀は頭を下げてそう言った。
「嘘ついて、ごめん」
柑菜は、やっぱり嘘だったんだ……と落胆すると同時にその理由を聞かずにはいられなかった。
「どうして、嘘ついたの?」
柑菜はあくまでも怒るのではなく、冷静な態度で亜紀に接する。
亜紀に対して何も思っていないわけではないが、恋愛は時に友情さえ奪ってしまうことを柑菜は知っていた。
「美鈴さんに幸せになってもらいたかったから。ずっと好きだったって聞いて……でもまだまだ日の浅い柑菜はきっとすぐに諦められると思った」
「でも、私が諦めたからって必ずしも美鈴さんが幸せになるかなんて分からないよ?」
「うん、でもあの時はね、とにかく柑菜さえ諦めてくれればってそれしか考えられなくて、でもあとで考えたらそれは間違いだったって気づいた……そんなことしてもきっと誰も幸せにはなれないんだよね」
そう、秋斗の本心なんて誰にも分かりはしない。
恋は周りが決めるものではなくて、本人が決めるものだから。
「本当にごめんね」
「うん……美鈴さんのこと、きっとすごく好きなんだよね?」
亜紀はその言葉にゆっくりと頷いた。
先輩として、一人の人間として、亜紀は美鈴のことを尊敬している。
でも今回は、その愛情が少し暴走してしまったみたい。
「じゃあ、もう一度改めていただきますする?」
柑菜は、新たな気持ちで、今度はいつものように3人笑い合ってランチを食べたいと心から思う。
2人は笑顔で「うん」と言うと再び「いただきます」と3人で声を合わせて食事をするのだった。
先ほどとは違って、学食の素朴だけど美味しい味を味わっている柑菜は、にこやかな表情を浮かべている。
「食堂のごはん、久しぶり」
「たしかに、夏休み入ってから大学に来ることはあったけど食堂に来ることってなかったかも」
「たしかにそうね」
柑菜は、やはりこの2人の笑顔があってこその大学生活だとひしひしと感じている。
「そういえば、10月にフランスのチョコレート展が来るらしいのだけれど、どうかしら」
10月とフランスとチョコレートという単語。
柑菜は思う、『きっと、櫻子が言っているものと秋斗さんが言っているものって同じもの……』と。
「うん、いいね」
「柑菜ちゃんは?」
櫻子は、程よく人がいる場所を選ぶと、そこに座った。
「いただきます」
緊張している柑菜に、愛想笑いを浮かべる櫻子、そしていつも通りの亜紀。
柑菜は、緊張しすぎて今食べている料理の味を楽しむ余裕がない。美味しいものを食べているはずなのに、その味覚が分からない。
そして柑菜は、今日の帰りにケーキでも買って帰ろうと思うのだった。
「亜紀ちゃん、柑菜ちゃんに謝ることないかしら」
突然、櫻子は前置きもなしに本題に入った。
その言葉を聞いた亜紀は、一気に明るさが消え無表情になる。
「……ごめんなさい」
箸を置き、柑菜のほうを向いた亜紀は頭を下げてそう言った。
「嘘ついて、ごめん」
柑菜は、やっぱり嘘だったんだ……と落胆すると同時にその理由を聞かずにはいられなかった。
「どうして、嘘ついたの?」
柑菜はあくまでも怒るのではなく、冷静な態度で亜紀に接する。
亜紀に対して何も思っていないわけではないが、恋愛は時に友情さえ奪ってしまうことを柑菜は知っていた。
「美鈴さんに幸せになってもらいたかったから。ずっと好きだったって聞いて……でもまだまだ日の浅い柑菜はきっとすぐに諦められると思った」
「でも、私が諦めたからって必ずしも美鈴さんが幸せになるかなんて分からないよ?」
「うん、でもあの時はね、とにかく柑菜さえ諦めてくれればってそれしか考えられなくて、でもあとで考えたらそれは間違いだったって気づいた……そんなことしてもきっと誰も幸せにはなれないんだよね」
そう、秋斗の本心なんて誰にも分かりはしない。
恋は周りが決めるものではなくて、本人が決めるものだから。
「本当にごめんね」
「うん……美鈴さんのこと、きっとすごく好きなんだよね?」
亜紀はその言葉にゆっくりと頷いた。
先輩として、一人の人間として、亜紀は美鈴のことを尊敬している。
でも今回は、その愛情が少し暴走してしまったみたい。
「じゃあ、もう一度改めていただきますする?」
柑菜は、新たな気持ちで、今度はいつものように3人笑い合ってランチを食べたいと心から思う。
2人は笑顔で「うん」と言うと再び「いただきます」と3人で声を合わせて食事をするのだった。
先ほどとは違って、学食の素朴だけど美味しい味を味わっている柑菜は、にこやかな表情を浮かべている。
「食堂のごはん、久しぶり」
「たしかに、夏休み入ってから大学に来ることはあったけど食堂に来ることってなかったかも」
「たしかにそうね」
柑菜は、やはりこの2人の笑顔があってこその大学生活だとひしひしと感じている。
「そういえば、10月にフランスのチョコレート展が来るらしいのだけれど、どうかしら」
10月とフランスとチョコレートという単語。
柑菜は思う、『きっと、櫻子が言っているものと秋斗さんが言っているものって同じもの……』と。
「うん、いいね」
「柑菜ちゃんは?」
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