11 / 74
始まりの夏
10
しおりを挟む
「こちら大豆ハンバーグです」
「ありがとうございます」
目の前に現れたハンバーグは、本当にハンバーグそのものでこれがまさか大豆で出来ているなんて、言われなければ思いもしない。
ソースはさっぱりとした柚子こしょうのソースで、まさにヘルシーそのもの。
ハンバーグのほかにも、添えられた人参、カボチャ、玉ねぎにこんがりとほどよい焼き目が付いていてこちらも同様に美味しそうに見える。
それに、なんだかハーブのようなもので和えられていて、その香りがまたいい。
「カイの料理とはまた違った味だから食べてみて」
「はいっ、いただきます…………うん、美味しい」
「でしょ?」
ハトリさんが頼んだものは鶏肉のオリーブオイル焼きで、オリーブとお肉の匂いが香ってきた。
「真由ちゃん、今何か欲しいものとかある?」
「欲しいものですか……。あ、あの、目覚まし時計ってありますか?」
「ああ、うん、雑貨屋にあるね。食べたら買いに行こうか」
「はいっ」
「でも、カイが起こしてくれるんじゃない?」
「いえ、カイさんのお手伝いをしたいので、同じ時間に起きたいんです。それに、そんなにカイさんに頼ってばっかりは申し訳ないですし」
「真由ちゃん偉いねえ。僕だったら100%頼っちゃうよ」
「ご迷惑、なるべくお掛けしたくないですから」
「そっか、それはいいことだね」
カイさんもハトリさんも、それにスミレさんも、素晴らしい方々だからこそ、私もこっちの世界でなるべく自立して、もし出来るならば役に立ちたいと思う。
「デザート食べる? てか、食べてみて欲しい。すごく美味しいんだ」
「じゃあ、ぜひ」
「うん」
「わあ、すごいです」
青色の、まるで常夏の島の美しい海のような色のゼリーと白いゼリーの二層のもの。
食べるのには勿体なくて、家に持ち帰って飾りたいほど魅力的に感じる。
「これね、バタフライピーっていうハーブなんだけど、すごく奇麗でしょ? 食べ物に青色っていうのあまり見ないし。下の白い部分がレアチーズなんだ」
「すごく美味しそうです」
「うん、さっぱりして美味しいよ。ハーブ自体にはほとんど味ないしね」
スプーンで一口分を掬って口の中に入れる。蜂蜜のような優しい甘さが広まる。
お肉を食べた後にはちょうどよいさっぱり感で、これらなら何個でも食べられてしまいそう。
勿体無いなくて少しずつ味わって食べるけれど、すぐに無くなってしまった。
「美味しかったです」
「うん、そうだね」
「ご馳走様でした」
「ご馳走様でした。じゃあ、目覚まし時計、買いに行こうか」
「はいっ」
「ありがとうございます」
目の前に現れたハンバーグは、本当にハンバーグそのものでこれがまさか大豆で出来ているなんて、言われなければ思いもしない。
ソースはさっぱりとした柚子こしょうのソースで、まさにヘルシーそのもの。
ハンバーグのほかにも、添えられた人参、カボチャ、玉ねぎにこんがりとほどよい焼き目が付いていてこちらも同様に美味しそうに見える。
それに、なんだかハーブのようなもので和えられていて、その香りがまたいい。
「カイの料理とはまた違った味だから食べてみて」
「はいっ、いただきます…………うん、美味しい」
「でしょ?」
ハトリさんが頼んだものは鶏肉のオリーブオイル焼きで、オリーブとお肉の匂いが香ってきた。
「真由ちゃん、今何か欲しいものとかある?」
「欲しいものですか……。あ、あの、目覚まし時計ってありますか?」
「ああ、うん、雑貨屋にあるね。食べたら買いに行こうか」
「はいっ」
「でも、カイが起こしてくれるんじゃない?」
「いえ、カイさんのお手伝いをしたいので、同じ時間に起きたいんです。それに、そんなにカイさんに頼ってばっかりは申し訳ないですし」
「真由ちゃん偉いねえ。僕だったら100%頼っちゃうよ」
「ご迷惑、なるべくお掛けしたくないですから」
「そっか、それはいいことだね」
カイさんもハトリさんも、それにスミレさんも、素晴らしい方々だからこそ、私もこっちの世界でなるべく自立して、もし出来るならば役に立ちたいと思う。
「デザート食べる? てか、食べてみて欲しい。すごく美味しいんだ」
「じゃあ、ぜひ」
「うん」
「わあ、すごいです」
青色の、まるで常夏の島の美しい海のような色のゼリーと白いゼリーの二層のもの。
食べるのには勿体なくて、家に持ち帰って飾りたいほど魅力的に感じる。
「これね、バタフライピーっていうハーブなんだけど、すごく奇麗でしょ? 食べ物に青色っていうのあまり見ないし。下の白い部分がレアチーズなんだ」
「すごく美味しそうです」
「うん、さっぱりして美味しいよ。ハーブ自体にはほとんど味ないしね」
スプーンで一口分を掬って口の中に入れる。蜂蜜のような優しい甘さが広まる。
お肉を食べた後にはちょうどよいさっぱり感で、これらなら何個でも食べられてしまいそう。
勿体無いなくて少しずつ味わって食べるけれど、すぐに無くなってしまった。
「美味しかったです」
「うん、そうだね」
「ご馳走様でした」
「ご馳走様でした。じゃあ、目覚まし時計、買いに行こうか」
「はいっ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
失った真実の愛を息子にバカにされて口車に乗せられた
しゃーりん
恋愛
20数年前、婚約者ではない令嬢を愛し、結婚した現国王。
すぐに産まれた王太子は2年前に結婚したが、まだ子供がいなかった。
早く後継者を望まれる王族として、王太子に側妃を娶る案が出る。
この案に王太子の返事は?
王太子である息子が国王である父を口車に乗せて側妃を娶らせるお話です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる