179 / 385
9章 壊れていく日常
5話 冬の風
しおりを挟む
「おはようございます、みなさん。今日はみなさんに大事なお知らせがあります」
月曜日、学校で緊急の全校集会が開かれた。
学校は何か朝から慌ただしく、校門や中庭など至るところに武器を下げた人が立っていた。
教室も朝礼のため全校生徒が集められたこの校庭も同様。
朝礼台で話す校長先生の顔も心なしか険しい。
何か、事件でもあったんだろうか……?
「大事なお知らせってなんだろねー?」
「うん……」
後ろに並んでいるメイちゃんが話しかけてくる。
物々しい雰囲気に彼女も落ち着かないようで、武装した傭兵らしき人をチラチラ見ている。
「――数日前から、賞金首の男がこの界隈に現れたという情報が入ってきています。みなさんが襲われることはないかもしれませんが、重々気をつけて、授業が終わったら速やかに帰るようにしましょう。寄り道などはしないように、それから単独で行動することがないよう……」
校長先生の言葉に、周囲がざわつく。
「賞金首だって?」「ウソだろ?」「それって赤眼ってやつ?」「なんでこんな所に?」「やだ、怖い」――皆それぞれに不安な思いを口にする。
「静かに! ……手配書を各教室、学内の掲示板等に貼っておきますから、特徴など覚えておくようにしてください」
後で教室に貼り出されたその手配書には、男の顔写真と賞金額、それと罪状などが書き連ねてあった。
50歳くらいの黒髪の男性――ノルデン人。赤い眼をしていた。
数ヶ月前、ジャミルもこうなりかけた。闇堕ちで一番最悪の、赤眼。
この人も闇の剣を拾って……でも、ジャミルと違って自分の意思を乗っ取られてしまった人。
「分かっているだけで20人殺害している」と書いてある。
「20人……」
「……さすがにおっそろしいわね」
メイちゃんが手配書を見ながらボソリとつぶやく。
「うん。まさかこんな学校なんかには来ないと思うけど……」
「だよねぇ。ここには葉っぱしかありませ~ん って言ったら帰ってくんないかなぁ」
「あはは……」
「……冬休みの間とかに解決して欲しいよね」
「うん……」
さすがのメイちゃんも軽口が聞けず神妙な面持ちになってしまった。
胸騒ぎがする。急に、何の現実なんだろう。頭が追いつかない。
――赤い眼の男。凶悪事件や大量殺戮犯なんて別世界の出来事、対岸の火事だ。
仮にそんな人が出現していても、知らない間に騎士様や傭兵なんかが捕まえてくれて、それで「捕まって良かったね」なんて笑いながら言い合う。
今までずっとそうだった。だから今回も大丈夫。大丈夫よ――。
◇
その日は木曜日。
寒波が来たとかで今年冬に入ってから一番の冷え込み――風が強い日だった。
学校終わり、情け容赦なく吹いてくる冷たい風に両手を抱え震えながらポテポテと歩く。
「ひゃ~~~っ、寒~~~い! このコート買っといてよかった~っ」
お給料でちょっと高いコートを買ったの。水色のかわいいコート。さっそく着る機会に恵まれたのはいいけど……。
「温かいけど……やっぱりさむ~~い!」
ぐるぐるに巻いた白いマフラーに鼻まで顔を埋める。
実はこれ、手編みなの。単純で凝った模様もない、白一色のマフラー。
編み目がいびつでちょっと毛糸がビョンビョン出てる。
お母さんは「初めてにしては上出来よ」ってフォロー入れてくれたけど……。
(ホントはグレンさんにあげたかったんだよねぇ……)
あまり服の種類は多くないけど、グレンさんはシンプルだけどいつもいい素材の高そうな服を着ている。
そんな彼にこんなビョンビョンのマフラー……巻いてはくれるだろうけど絶対に似合わない。
想像しただけでいたたまれない。うう、もっと精進してオシャレなマフラーを今冬中に――。
「……あれ?」
いつも通る道の、ある場所に見慣れた人影。
図書館の跡地――9月末で閉館して、10月中旬には取り壊しが済んで更地になっている――そこに、グレンさんが立っていた。
「グレンさん?」
駆け寄って声を掛けると、彼は少し驚いたように肩をピクリと震わせこちらを振り返る。
「……レイチェルか」
「どうしたんですか? こんな所で。今日はお休みの日ですよね」
「ああ……ちょっと、カイルと話があって砦に行っていた」
「そうなんですね……うひゃっ」
また、強い風が吹いた。
図書館の跡地は吹きさらしになってしまったためダイレクトに風が当たる。
「ひ~~、寒い~~~っ」
思わず情けない声を上げると、グレンさんはフッと笑った。
「な、なんでしょう」
「いや……レイチェルは、いつも通りに元気だな」
「ん? そうですね、元気ですよぉ。ていうかグレンさん、そんな格好で寒くないんですか?」
寒い寒い冬の日。
天気が悪ければ、雪になっているであろう気温。
そんな日だというのに、彼は白い薄手の長袖シャツと赤いズボンのみといういでたちだ。
寒いのは嫌いだって、そう言っていたのに。
「……そうだな。寒い」
「やっぱりー。どうしたんですか? 上着持ってないわけじゃないですよね? あの赤いジャケットとか……あれも、今日は寒いかもですけど」
「……大丈夫だ。ちゃんと、持ってる。分厚いやつ」
「持ってるんだったらちゃんと着ないと駄目ですよぉ、もったいない」
「そうだな……」
「……? どうかしましたか?」
何か力のない返事が、とても気になってしまう。
わたしが問うと、彼は空を見上げてぽつりとつぶやいた。
「……何も、なくなったんだな。ここ」
「そうですね……10月半ばくらいにはもう」
「そうか。俺は、閉館してからこの辺には来ていなかったから」
「そうだったんですね……寂しくなっちゃいました」
「そうだな」
話している間も、風がわたし達二人を打ち付けている。
「ううっ、寒い……さすがにこれは『いい風』じゃないですねぇ」
「…………そうだな」
わたしの軽口に、少し遅れて彼が目を伏せて微笑を浮かべ返事をする。
ちょっとスベっちゃったかな……? 話をごまかしちゃおうかしら。
「グレンさん、グレンさん。寒いなら、これ貸してあげますよ」
わたしは、巻いていた白いマフラーを外して彼の首に巻いた。
ビョンビョンで不格好だけど、この寒さでこの薄着は緊急事態だし許され……ああっ、でもやっぱり似合わないなぁ。オシャレのイケメンが台無しだ。
あまりに不釣り合いすぎて申し訳なくなってしまう。
「ご、ごめんなさい。これわたしの手編みなんですけど失敗作で……でも、温かさは保証しますから――」
彼を見上げると口を真一文字に引き結んだまま、目を細めてわたしを見つめていた。
灰色の瞳が揺れる。少し潤んでいるように見えて……まるで泣きだしそうな顔。
こんな顔初めて見る。
「グレンさん……? どうし――」
彼の腕の中に引き寄せられ、抱きしめられる。
数日前と同じ、痛いくらいの抱擁。
「グレン……どう、したの。何か、あった……?」
彼は何も答えない――ああ、何かあったんだ。
こういう時にわたしの取れる行動は少ない。ただ彼を抱きしめて、頭を撫でるくらいしか。
そうすると彼はわたしを更に強く抱く。
「い、いたい、です」
息が苦しいくらいに抱きしめられ、さすがに音を上げるとグレンさんは腕の力を弱め「すまない」と耳元でポソッとつぶやいた。
そして身を離して、唇を何度も重ねられる。
――何度目かで彼の親指が唇に添えられ、深いキスをされた。
「……!」
初めてのことじゃない。何度か交わしたことがある。
でも慣れない――毎回心がとろけそうで、足がふらつく。
どれくらいの間そうしていたのか……顔が離れると彼はよろめくわたしの腰を左手で支えながらおでこをコツンと突き合わせた。
「このまま……帰したくない」
「え!? え……」
まさかのセリフに思考が停止してしまう。
何も言えないでいると、彼が口の端を上げて少し笑った。
「冗談だ……送っていくから」
「あ……、」
わたしの返事を待たずして、彼はわたしの肩に手を置き目を閉じる。
転移魔法だ――一瞬にして視界から図書館が消え、自宅が現れる。
「あの、ありがとうございます」
「ああ。試験、がんばって」
「はい……」
今度は軽くキスをした。
正直、さっきのキスと「このまま帰したくない」というセリフでまだ胸の鼓動はうるさいし、呼吸もまだ整っていない。
上乗せでさらに胸が高鳴る。
「それじゃあ」
ビシュッと音がして、彼の姿が消えた。マフラー巻いたまま行っちゃったな……。
それにしても、また転移魔法――ルカみたいだ。前家に来た時は徒歩で帰ってたし「疲れるからあまりやらない」とも言っていたけど、連発できるようになったのかな?
それに、この数日の間で彼に何があったのかな。また嫌なことがあったのかな。
「グレンさん……」
風が強く吹きすさぶ。冷たい、不安を煽る冬の風。
なんだか彼の心を表しているようで、胸がしめつけられる。
月曜日、学校で緊急の全校集会が開かれた。
学校は何か朝から慌ただしく、校門や中庭など至るところに武器を下げた人が立っていた。
教室も朝礼のため全校生徒が集められたこの校庭も同様。
朝礼台で話す校長先生の顔も心なしか険しい。
何か、事件でもあったんだろうか……?
「大事なお知らせってなんだろねー?」
「うん……」
後ろに並んでいるメイちゃんが話しかけてくる。
物々しい雰囲気に彼女も落ち着かないようで、武装した傭兵らしき人をチラチラ見ている。
「――数日前から、賞金首の男がこの界隈に現れたという情報が入ってきています。みなさんが襲われることはないかもしれませんが、重々気をつけて、授業が終わったら速やかに帰るようにしましょう。寄り道などはしないように、それから単独で行動することがないよう……」
校長先生の言葉に、周囲がざわつく。
「賞金首だって?」「ウソだろ?」「それって赤眼ってやつ?」「なんでこんな所に?」「やだ、怖い」――皆それぞれに不安な思いを口にする。
「静かに! ……手配書を各教室、学内の掲示板等に貼っておきますから、特徴など覚えておくようにしてください」
後で教室に貼り出されたその手配書には、男の顔写真と賞金額、それと罪状などが書き連ねてあった。
50歳くらいの黒髪の男性――ノルデン人。赤い眼をしていた。
数ヶ月前、ジャミルもこうなりかけた。闇堕ちで一番最悪の、赤眼。
この人も闇の剣を拾って……でも、ジャミルと違って自分の意思を乗っ取られてしまった人。
「分かっているだけで20人殺害している」と書いてある。
「20人……」
「……さすがにおっそろしいわね」
メイちゃんが手配書を見ながらボソリとつぶやく。
「うん。まさかこんな学校なんかには来ないと思うけど……」
「だよねぇ。ここには葉っぱしかありませ~ん って言ったら帰ってくんないかなぁ」
「あはは……」
「……冬休みの間とかに解決して欲しいよね」
「うん……」
さすがのメイちゃんも軽口が聞けず神妙な面持ちになってしまった。
胸騒ぎがする。急に、何の現実なんだろう。頭が追いつかない。
――赤い眼の男。凶悪事件や大量殺戮犯なんて別世界の出来事、対岸の火事だ。
仮にそんな人が出現していても、知らない間に騎士様や傭兵なんかが捕まえてくれて、それで「捕まって良かったね」なんて笑いながら言い合う。
今までずっとそうだった。だから今回も大丈夫。大丈夫よ――。
◇
その日は木曜日。
寒波が来たとかで今年冬に入ってから一番の冷え込み――風が強い日だった。
学校終わり、情け容赦なく吹いてくる冷たい風に両手を抱え震えながらポテポテと歩く。
「ひゃ~~~っ、寒~~~い! このコート買っといてよかった~っ」
お給料でちょっと高いコートを買ったの。水色のかわいいコート。さっそく着る機会に恵まれたのはいいけど……。
「温かいけど……やっぱりさむ~~い!」
ぐるぐるに巻いた白いマフラーに鼻まで顔を埋める。
実はこれ、手編みなの。単純で凝った模様もない、白一色のマフラー。
編み目がいびつでちょっと毛糸がビョンビョン出てる。
お母さんは「初めてにしては上出来よ」ってフォロー入れてくれたけど……。
(ホントはグレンさんにあげたかったんだよねぇ……)
あまり服の種類は多くないけど、グレンさんはシンプルだけどいつもいい素材の高そうな服を着ている。
そんな彼にこんなビョンビョンのマフラー……巻いてはくれるだろうけど絶対に似合わない。
想像しただけでいたたまれない。うう、もっと精進してオシャレなマフラーを今冬中に――。
「……あれ?」
いつも通る道の、ある場所に見慣れた人影。
図書館の跡地――9月末で閉館して、10月中旬には取り壊しが済んで更地になっている――そこに、グレンさんが立っていた。
「グレンさん?」
駆け寄って声を掛けると、彼は少し驚いたように肩をピクリと震わせこちらを振り返る。
「……レイチェルか」
「どうしたんですか? こんな所で。今日はお休みの日ですよね」
「ああ……ちょっと、カイルと話があって砦に行っていた」
「そうなんですね……うひゃっ」
また、強い風が吹いた。
図書館の跡地は吹きさらしになってしまったためダイレクトに風が当たる。
「ひ~~、寒い~~~っ」
思わず情けない声を上げると、グレンさんはフッと笑った。
「な、なんでしょう」
「いや……レイチェルは、いつも通りに元気だな」
「ん? そうですね、元気ですよぉ。ていうかグレンさん、そんな格好で寒くないんですか?」
寒い寒い冬の日。
天気が悪ければ、雪になっているであろう気温。
そんな日だというのに、彼は白い薄手の長袖シャツと赤いズボンのみといういでたちだ。
寒いのは嫌いだって、そう言っていたのに。
「……そうだな。寒い」
「やっぱりー。どうしたんですか? 上着持ってないわけじゃないですよね? あの赤いジャケットとか……あれも、今日は寒いかもですけど」
「……大丈夫だ。ちゃんと、持ってる。分厚いやつ」
「持ってるんだったらちゃんと着ないと駄目ですよぉ、もったいない」
「そうだな……」
「……? どうかしましたか?」
何か力のない返事が、とても気になってしまう。
わたしが問うと、彼は空を見上げてぽつりとつぶやいた。
「……何も、なくなったんだな。ここ」
「そうですね……10月半ばくらいにはもう」
「そうか。俺は、閉館してからこの辺には来ていなかったから」
「そうだったんですね……寂しくなっちゃいました」
「そうだな」
話している間も、風がわたし達二人を打ち付けている。
「ううっ、寒い……さすがにこれは『いい風』じゃないですねぇ」
「…………そうだな」
わたしの軽口に、少し遅れて彼が目を伏せて微笑を浮かべ返事をする。
ちょっとスベっちゃったかな……? 話をごまかしちゃおうかしら。
「グレンさん、グレンさん。寒いなら、これ貸してあげますよ」
わたしは、巻いていた白いマフラーを外して彼の首に巻いた。
ビョンビョンで不格好だけど、この寒さでこの薄着は緊急事態だし許され……ああっ、でもやっぱり似合わないなぁ。オシャレのイケメンが台無しだ。
あまりに不釣り合いすぎて申し訳なくなってしまう。
「ご、ごめんなさい。これわたしの手編みなんですけど失敗作で……でも、温かさは保証しますから――」
彼を見上げると口を真一文字に引き結んだまま、目を細めてわたしを見つめていた。
灰色の瞳が揺れる。少し潤んでいるように見えて……まるで泣きだしそうな顔。
こんな顔初めて見る。
「グレンさん……? どうし――」
彼の腕の中に引き寄せられ、抱きしめられる。
数日前と同じ、痛いくらいの抱擁。
「グレン……どう、したの。何か、あった……?」
彼は何も答えない――ああ、何かあったんだ。
こういう時にわたしの取れる行動は少ない。ただ彼を抱きしめて、頭を撫でるくらいしか。
そうすると彼はわたしを更に強く抱く。
「い、いたい、です」
息が苦しいくらいに抱きしめられ、さすがに音を上げるとグレンさんは腕の力を弱め「すまない」と耳元でポソッとつぶやいた。
そして身を離して、唇を何度も重ねられる。
――何度目かで彼の親指が唇に添えられ、深いキスをされた。
「……!」
初めてのことじゃない。何度か交わしたことがある。
でも慣れない――毎回心がとろけそうで、足がふらつく。
どれくらいの間そうしていたのか……顔が離れると彼はよろめくわたしの腰を左手で支えながらおでこをコツンと突き合わせた。
「このまま……帰したくない」
「え!? え……」
まさかのセリフに思考が停止してしまう。
何も言えないでいると、彼が口の端を上げて少し笑った。
「冗談だ……送っていくから」
「あ……、」
わたしの返事を待たずして、彼はわたしの肩に手を置き目を閉じる。
転移魔法だ――一瞬にして視界から図書館が消え、自宅が現れる。
「あの、ありがとうございます」
「ああ。試験、がんばって」
「はい……」
今度は軽くキスをした。
正直、さっきのキスと「このまま帰したくない」というセリフでまだ胸の鼓動はうるさいし、呼吸もまだ整っていない。
上乗せでさらに胸が高鳴る。
「それじゃあ」
ビシュッと音がして、彼の姿が消えた。マフラー巻いたまま行っちゃったな……。
それにしても、また転移魔法――ルカみたいだ。前家に来た時は徒歩で帰ってたし「疲れるからあまりやらない」とも言っていたけど、連発できるようになったのかな?
それに、この数日の間で彼に何があったのかな。また嫌なことがあったのかな。
「グレンさん……」
風が強く吹きすさぶ。冷たい、不安を煽る冬の風。
なんだか彼の心を表しているようで、胸がしめつけられる。
0
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
仕事で疲れて会えないと、恋人に距離を置かれましたが、彼の上司に溺愛されているので幸せです!
ぽんちゃん
恋愛
――仕事で疲れて会えない。
十年付き合ってきた恋人を支えてきたけど、いつも後回しにされる日々。
記念日すら仕事を優先する彼に、十分だけでいいから会いたいとお願いすると、『距離を置こう』と言われてしまう。
そして、思い出の高級レストランで、予約した席に座る恋人が、他の女性と食事をしているところを目撃してしまい――!?
美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ
さら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。
絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。
荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。
優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。
華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。
王太子妃専属侍女の結婚事情
蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。
未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。
相手は王太子の側近セドリック。
ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。
そんな二人の行く末は......。
☆恋愛色は薄めです。
☆完結、予約投稿済み。
新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。
ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。
そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる