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6章 最後の1枚
7話 〝正義〟(1)
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「トミー、トミー! 聞こえているか!」
倒れているトミーに駆け寄り頬を叩いて呼びかけるも、返事はない。
が、先ほどアンソニーが言ったように、わずかではあるが呼吸がある。
「……ビクトル、これは……」
「魔力が尽きているようです。……まだ、温かいな」
トミーの頬と首に手を当てながら、ビクトルがつぶやく。
「助かるの?」
アンソニーの問いにビクトルは静かにうなずき、再度口を開いた。
「完全に泥化していないこの状態なら、まだ間に合う。すぐに魔力の供給をしなければ。……ロラン君」
「!」
「君は今、ホロウを作っている途中ですね?」
「あ、ああ。……今、9日目だ」
「分かりました。なら、魔力供給は私が行います。君は消火活動を」
「……分かった」
「ドロシー、魔法障壁を!」
ビクトルが叫ぶと同時にドロシーがしゃがみ込み、地面に手を当て念じた。
数秒のち、薄緑色をした半球状のバリアが出現した。バリアはドロシーを中心にして拡がり、ビクトルとトミーを包んでいく――。
(……すごい)
あれなら周囲から魔法や武器が飛んできても、よほど強力なものでない限り弾き飛ばせるだろう。
炎による熱気も、あの中なら感じない。
ビクトルはバリア出現を確認後、横たわっているトミーの唇に自らの唇を合わせた。
薄青に変色していたトミーの肌がじわじわと元の肌色に戻っていく。
だが、泥に変質していた青緑色の部分――顔の右側面と右腕の「戻り」が悪い。
もしかして彼がニライ・カナイに来る前に負傷、損傷していた部分だろうか?
「アンソニー、僕は消火に回るから、周辺を警戒していてくれ。放火犯が近くにいるかもしれない……」
「りょーかい」
そう言って、アンソニーが腰元の鞘から剣を抜いた。
――僕は、僕のできることをしなければ。
2人で周辺を見回しながら家に近寄る。
どこかに放火犯がいるかもしれない。だが、熱気、木材が焼ける音、匂い――これら全てが、外敵の存在の察知を阻んでくる。
「…………」
燃える家に向けて手をかざし、目を閉じて念じる。
水の術で消火をしたいのだが、うまく水が集まらない。周辺の熱気と乾燥した空気のせいだろう。
第一撃を出すのに、分単位の時間がかかりそうだ。
「くっ……」
額に汗がにじむ。
目を開けると、僕の顔くらいの大きさの水の球が出来上がっていた。
だがこんなものでは、とても……。
「先生危ない! 伏せて!!」
「!!」
アンソニーの叫びに、頭を押さえながら身をかがめる。
せっかく集めた水が「バチャッ」という音を立てながら地面に落ちた。
それと同時に、金属がぶつかり合うような音が耳に響く。
一体何か、とそちらに目をやると、地面に小さなナイフが数本落ちていた。
そのすぐ近くに、剣を構えたアンソニーの姿がある。
今のは、アンソニーがあれを弾き落とした音か――。
「大丈夫? 先生!」
「ああ……」
僕の無事を確認したアンソニーはニッと笑ってウインクをした。
が、すぐに険しい顔つきに変わり、鋭い目で辺りを見回す。
「……そこ!」
アンソニーが足下の石を拾って茂みに向かって投げつけ、それに追いつくように走りだした。
茂みから男の呻き声が聞こえたのと同時にアンソニーが剣を水平に振るう。
幅広の長剣が「ブン」と音を立て、吹き飛ばすように茂みの葉を凪いだ。
緑のバリケードが剥がされ、そこに隠れていた男の姿が露わになる。
男は右側頭部を押さえてもがいている。先ほどアンソニーが投げた石が当たったらしい。
アンソニーは男の姿を認めると左足を振り上げ、男の後頭部と首の境目の辺りを蹴りつけた。
「がっ……!」
蹴りの衝撃で男が前向きに倒れ、地に伏せる。
アンソニーは屈強な大男だ。あんな風に何の手加減もなしで蹴りつけられれば、ひとたまりもないだろう。
「……先生! もう1回、術を!」
「!!」
アンソニーの叫びにハッと我に返って立ち上がり、再度トミーの家に手をかざして念じる。
眼前に浮かぶ水の球の大きさを見つつ、倒れた男に目をやる。
20代くらいの細身の金髪の男。アンソニーに一撃でやられるはずだ――どう見ても、戦いに身を置いていた人間ではない。
「あらぁ~、素敵なお兄さん! 頭もよさそう! 予想外だったわぁ~♡」
男の姿を見たアンソニーが手のひらを口に当て、明るい調子で言葉を発する。
しかし、次の瞬間……。
「……〝崇高な目的を掲げた集団〟というから、どんな屈強な革命戦士が潜んでいるのかと期待したのに……」
低い声で唸るようにつぶやきながら男の背中を踏みつけにして、男のアゴの下辺りに剣を突きつけた。
「弱くてガッカリ~。もっと強いオトコと戦いたかったわ~!」
冗談めかして言っているが、アンソニーの顔に笑みはない。
男は咳き込みながら呻き声を上げ、周辺を目で見回す。
もしや伏兵だろうか――いや、あんな分かりやすいサインをするわけがない。
罠か……?
そう思った瞬間、周囲から「ガササ」という葉ずれの音がして、武器を手にした男が3人飛び出してきた。
……が。
「……信じられないわねえ」
ため息をひとつ吐いてアンソニーは剣を鞘にしまい、襲いかかる男達を鞘で打ちつけ、相手を殴り倒していく。
その間、十数秒。
アンソニーは本当に強い。しかし、それ以上に――。
「いやぁだー。弱~い」
言いながらアンソニーは剣を抜き、相手のかかとを斬りつけた。
男達は「ギャッ」と叫び、その場に這いつくばる。
「ねえ、お兄さん達。〝奇襲〟が有効なのって、大抵最初の1回だけなの。何度もするものじゃなくてよ。……気配も丸出しだし……」
アンソニーは大きなため息をつきながら剣を振って刃に付着した血を飛ばし、再度剣を鞘にしまった。
(…………)
彼らの周囲に魔力の〝揺れ〟はない。魔法を使えないのか、魔法を撃つ余裕がないのか……。
僕が戦ったことがあるのは燐灰の森の魔物くらいで、対人戦の経験はない。
だが、その僕でも分かるくらいに彼らは弱い。
……もしかして、魔物と戦ったことすらないのではないか?
(こんな奴らに、トミーは……)
「アンタ達、どうしてカレの家を燃やしたの」
アンソニーがしゃがみ込み、男達に問う。だが男達は答えない。
「トミーちゃんは魔力が高いけれど、戦う人じゃないの。弱いのよ。アンタ達みたいな〝弱者〟に対抗する手段も持っていない。周囲に助けを求めることしかできないのよ。それを……」
「なぜ……」
「? なに?」
最初に襲いかかってきた金髪の男が、歯噛みをしながらつぶやく。
「なぜあいつを蘇らせる!? もう少しで〝解放〟してやれたのに!」
「解放……?」
男の意味の分からない言動に、アンソニーが顔をしかめる。
「あいつは魔力が高い。だから保護してやろうと思って俺達の〝同志〟に加われと言ったのに聞かなかった。……このままだとあいつは力を利用される! 悪の屍霊術師に!」
「あの男を修復してどうする!? 何が〝魔力供給〟だ! 悪の気を流し込んで、意のままに操るつもりだろう!」
「神気取りの咎人め、去れ! これは正義のための〝救済〟なんだ!!」
男達が僕やビクトルを睨みつけながら口々に叫ぶ。
「…………?」
あまりに荒唐無稽な言い分に、頭がぐらつく感覚を覚える。術の集中が途切れてしまいそうだ。
昨日トミーから聞いた、空の連盟の主張を思い出す。
彼らは自分達に力を貸さない者達に対し、「逆らわないように頭をいじられている」と言っているという。
人からの伝聞と、実際見聞きするのでは衝撃度が違う。
――「頭をいじる」なんて、本気でそう思って言っているのか?
「ロラン先生、コイツらの話は聞かないでいいわ。術だけに集中して――」
「〝先生〟だと!? お前はなぜそいつを守っている!? 目を覚ませ! お前は操られているんだ!!」
「……アタシはアタシの自由意志で動いているわ。どうぞ、お気遣いなく」
「自由意志だと!? 嘘をつけ! お前だって、本当はこんな世界になんて来たくなかっただろう!?」
(え……?)
――金髪の男が発した言葉に、紡いだ魔力の水球を落としそうになってしまう。
慌てて意識をそちらに向けて目を閉じて念じるが、うまくいかない。
ポト、ポト……と、水滴が落ちる音がする。
(……アンソニー……)
アンソニーの声が聞こえてこない。
その沈黙が、連中の今の言葉を裏付けてしまっている。アンソニーが異世界人――自死者であるという真実を。
男達はなおも吠える。
「お前も〝同志〟だ」「共にこの世界を出よう」「自分の気持ちに正直になれ」など――……。
相変わらず、アンソニーの反応はない。
さきほどまであれほど饒舌だったのに、一言も発さない。
――寒気を感じる。
あいつらはなんなんだ。
説得をしているつもりなら、今すぐにやめろ。
感じ取れないのか?
アンソニーの、静かで冷たい怒りの感情を――。
倒れているトミーに駆け寄り頬を叩いて呼びかけるも、返事はない。
が、先ほどアンソニーが言ったように、わずかではあるが呼吸がある。
「……ビクトル、これは……」
「魔力が尽きているようです。……まだ、温かいな」
トミーの頬と首に手を当てながら、ビクトルがつぶやく。
「助かるの?」
アンソニーの問いにビクトルは静かにうなずき、再度口を開いた。
「完全に泥化していないこの状態なら、まだ間に合う。すぐに魔力の供給をしなければ。……ロラン君」
「!」
「君は今、ホロウを作っている途中ですね?」
「あ、ああ。……今、9日目だ」
「分かりました。なら、魔力供給は私が行います。君は消火活動を」
「……分かった」
「ドロシー、魔法障壁を!」
ビクトルが叫ぶと同時にドロシーがしゃがみ込み、地面に手を当て念じた。
数秒のち、薄緑色をした半球状のバリアが出現した。バリアはドロシーを中心にして拡がり、ビクトルとトミーを包んでいく――。
(……すごい)
あれなら周囲から魔法や武器が飛んできても、よほど強力なものでない限り弾き飛ばせるだろう。
炎による熱気も、あの中なら感じない。
ビクトルはバリア出現を確認後、横たわっているトミーの唇に自らの唇を合わせた。
薄青に変色していたトミーの肌がじわじわと元の肌色に戻っていく。
だが、泥に変質していた青緑色の部分――顔の右側面と右腕の「戻り」が悪い。
もしかして彼がニライ・カナイに来る前に負傷、損傷していた部分だろうか?
「アンソニー、僕は消火に回るから、周辺を警戒していてくれ。放火犯が近くにいるかもしれない……」
「りょーかい」
そう言って、アンソニーが腰元の鞘から剣を抜いた。
――僕は、僕のできることをしなければ。
2人で周辺を見回しながら家に近寄る。
どこかに放火犯がいるかもしれない。だが、熱気、木材が焼ける音、匂い――これら全てが、外敵の存在の察知を阻んでくる。
「…………」
燃える家に向けて手をかざし、目を閉じて念じる。
水の術で消火をしたいのだが、うまく水が集まらない。周辺の熱気と乾燥した空気のせいだろう。
第一撃を出すのに、分単位の時間がかかりそうだ。
「くっ……」
額に汗がにじむ。
目を開けると、僕の顔くらいの大きさの水の球が出来上がっていた。
だがこんなものでは、とても……。
「先生危ない! 伏せて!!」
「!!」
アンソニーの叫びに、頭を押さえながら身をかがめる。
せっかく集めた水が「バチャッ」という音を立てながら地面に落ちた。
それと同時に、金属がぶつかり合うような音が耳に響く。
一体何か、とそちらに目をやると、地面に小さなナイフが数本落ちていた。
そのすぐ近くに、剣を構えたアンソニーの姿がある。
今のは、アンソニーがあれを弾き落とした音か――。
「大丈夫? 先生!」
「ああ……」
僕の無事を確認したアンソニーはニッと笑ってウインクをした。
が、すぐに険しい顔つきに変わり、鋭い目で辺りを見回す。
「……そこ!」
アンソニーが足下の石を拾って茂みに向かって投げつけ、それに追いつくように走りだした。
茂みから男の呻き声が聞こえたのと同時にアンソニーが剣を水平に振るう。
幅広の長剣が「ブン」と音を立て、吹き飛ばすように茂みの葉を凪いだ。
緑のバリケードが剥がされ、そこに隠れていた男の姿が露わになる。
男は右側頭部を押さえてもがいている。先ほどアンソニーが投げた石が当たったらしい。
アンソニーは男の姿を認めると左足を振り上げ、男の後頭部と首の境目の辺りを蹴りつけた。
「がっ……!」
蹴りの衝撃で男が前向きに倒れ、地に伏せる。
アンソニーは屈強な大男だ。あんな風に何の手加減もなしで蹴りつけられれば、ひとたまりもないだろう。
「……先生! もう1回、術を!」
「!!」
アンソニーの叫びにハッと我に返って立ち上がり、再度トミーの家に手をかざして念じる。
眼前に浮かぶ水の球の大きさを見つつ、倒れた男に目をやる。
20代くらいの細身の金髪の男。アンソニーに一撃でやられるはずだ――どう見ても、戦いに身を置いていた人間ではない。
「あらぁ~、素敵なお兄さん! 頭もよさそう! 予想外だったわぁ~♡」
男の姿を見たアンソニーが手のひらを口に当て、明るい調子で言葉を発する。
しかし、次の瞬間……。
「……〝崇高な目的を掲げた集団〟というから、どんな屈強な革命戦士が潜んでいるのかと期待したのに……」
低い声で唸るようにつぶやきながら男の背中を踏みつけにして、男のアゴの下辺りに剣を突きつけた。
「弱くてガッカリ~。もっと強いオトコと戦いたかったわ~!」
冗談めかして言っているが、アンソニーの顔に笑みはない。
男は咳き込みながら呻き声を上げ、周辺を目で見回す。
もしや伏兵だろうか――いや、あんな分かりやすいサインをするわけがない。
罠か……?
そう思った瞬間、周囲から「ガササ」という葉ずれの音がして、武器を手にした男が3人飛び出してきた。
……が。
「……信じられないわねえ」
ため息をひとつ吐いてアンソニーは剣を鞘にしまい、襲いかかる男達を鞘で打ちつけ、相手を殴り倒していく。
その間、十数秒。
アンソニーは本当に強い。しかし、それ以上に――。
「いやぁだー。弱~い」
言いながらアンソニーは剣を抜き、相手のかかとを斬りつけた。
男達は「ギャッ」と叫び、その場に這いつくばる。
「ねえ、お兄さん達。〝奇襲〟が有効なのって、大抵最初の1回だけなの。何度もするものじゃなくてよ。……気配も丸出しだし……」
アンソニーは大きなため息をつきながら剣を振って刃に付着した血を飛ばし、再度剣を鞘にしまった。
(…………)
彼らの周囲に魔力の〝揺れ〟はない。魔法を使えないのか、魔法を撃つ余裕がないのか……。
僕が戦ったことがあるのは燐灰の森の魔物くらいで、対人戦の経験はない。
だが、その僕でも分かるくらいに彼らは弱い。
……もしかして、魔物と戦ったことすらないのではないか?
(こんな奴らに、トミーは……)
「アンタ達、どうしてカレの家を燃やしたの」
アンソニーがしゃがみ込み、男達に問う。だが男達は答えない。
「トミーちゃんは魔力が高いけれど、戦う人じゃないの。弱いのよ。アンタ達みたいな〝弱者〟に対抗する手段も持っていない。周囲に助けを求めることしかできないのよ。それを……」
「なぜ……」
「? なに?」
最初に襲いかかってきた金髪の男が、歯噛みをしながらつぶやく。
「なぜあいつを蘇らせる!? もう少しで〝解放〟してやれたのに!」
「解放……?」
男の意味の分からない言動に、アンソニーが顔をしかめる。
「あいつは魔力が高い。だから保護してやろうと思って俺達の〝同志〟に加われと言ったのに聞かなかった。……このままだとあいつは力を利用される! 悪の屍霊術師に!」
「あの男を修復してどうする!? 何が〝魔力供給〟だ! 悪の気を流し込んで、意のままに操るつもりだろう!」
「神気取りの咎人め、去れ! これは正義のための〝救済〟なんだ!!」
男達が僕やビクトルを睨みつけながら口々に叫ぶ。
「…………?」
あまりに荒唐無稽な言い分に、頭がぐらつく感覚を覚える。術の集中が途切れてしまいそうだ。
昨日トミーから聞いた、空の連盟の主張を思い出す。
彼らは自分達に力を貸さない者達に対し、「逆らわないように頭をいじられている」と言っているという。
人からの伝聞と、実際見聞きするのでは衝撃度が違う。
――「頭をいじる」なんて、本気でそう思って言っているのか?
「ロラン先生、コイツらの話は聞かないでいいわ。術だけに集中して――」
「〝先生〟だと!? お前はなぜそいつを守っている!? 目を覚ませ! お前は操られているんだ!!」
「……アタシはアタシの自由意志で動いているわ。どうぞ、お気遣いなく」
「自由意志だと!? 嘘をつけ! お前だって、本当はこんな世界になんて来たくなかっただろう!?」
(え……?)
――金髪の男が発した言葉に、紡いだ魔力の水球を落としそうになってしまう。
慌てて意識をそちらに向けて目を閉じて念じるが、うまくいかない。
ポト、ポト……と、水滴が落ちる音がする。
(……アンソニー……)
アンソニーの声が聞こえてこない。
その沈黙が、連中の今の言葉を裏付けてしまっている。アンソニーが異世界人――自死者であるという真実を。
男達はなおも吠える。
「お前も〝同志〟だ」「共にこの世界を出よう」「自分の気持ちに正直になれ」など――……。
相変わらず、アンソニーの反応はない。
さきほどまであれほど饒舌だったのに、一言も発さない。
――寒気を感じる。
あいつらはなんなんだ。
説得をしているつもりなら、今すぐにやめろ。
感じ取れないのか?
アンソニーの、静かで冷たい怒りの感情を――。
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