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4章 悲しむこと
5話 前兆(1)
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「着いたわよ~、先生」
「ああ……」
昼過ぎ、燐灰の森の庵に戻ってきた。
馬車に揺られているときは冷静さを失って「早くトモミチに会いたい」ばかり考えていたが、今トモミチに顔を合わせるべきではない。
会えば必ず「何か分かったことはあったか」と聞かれる。トモミチの部屋に行くのは、何を言って何を言わないべきかを考えてからだ。……といっても、言わないべきことしかないのだが……。
「……先生。今日のビクトル先生のお話だけれど」
「!」
馬車を降りようとしたところでアンソニーが辺りを見回しながら僕に近づき、小声で話しかけてきた。
「もしカシワギ君に今日のことを聞かれたら、『ビクトル先生は完成体のホロウには出会ったことがなかった』ということにしておきましょう」
「……そう、だな」
「明日もっとすごい人に会うわけだけれど……相手が大物であることは伏せた方がいいわね」
「なぜだ?」
「『大物に聞いたのに答えを得られなかった』なんて、不自然でしょう。アタシ、カシワギ君ってけっこうカンがいいと思うのよね。『何か隠しているな』って気付いてしまうかも……だから、会うのは『ビクトル先生の同僚、先輩』くらいにしておきましょ」
アンソニーの言う通り、トモミチはカンがいい。
言動やしぐさから僕の考えていることを読み取り言い当ててくるのだ。
「ビクトルは完成体のホロウを知らない」ということにすれば、その後の質問は避けられる。話すときに言い淀んでしまうかもしれないが、それはトモミチの方で「何も得られなかった事実に落ち込んでいるからだ」と読み取ってくれる――と、期待したい。
「それにしても、難しいわねえ……何もかも全部が記憶の鍵になっちゃうなんて」
「ああ」
「ビクトル先生は『モノ扱いして無視をするのが最善』と言っていたけれど、それだって記憶の鍵になっちゃう可能性があるわよねえ……」
「…………」
「ま、がんばりましょ。それじゃあアタシ、馬車とロザリンデを戻してくるわ」
そう言うとアンソニーはロザリンデを厩舎へ引っ張っていった。
(記憶の、鍵……)
『落ちたペンを拾った』だけのことで自死の記憶を引き寄せてしまうことがあるのなら、こちら側で打てる対策は正直言ってない。
あと4日〝運〟を天に任せ、何も記憶の鍵にならないよう祈りながら過ごすしか……。
「やだあ、レミちゃん!? 何何、一体どうしたのよ~」
「!」
厩舎の方からアンソニーの声が聞こえてきた。
(レミ……?)
厩舎にレミがいるらしい。馬の世話や厩舎の掃除はレミの担当ではないから、そんな場所に用事はないはず。
何かあったのか……?
「……レミ? どうした、そんなところで」
厩舎に行くと、レミが馬房の隅に膝を抱えて座り込んでいた。
レミは僕の呼びかけに応じず、潤んだ目で膝をさらに強く抱え込む。
馬房はアンソニーが毎日掃除をしているが、当然ながら人間が過ごすのには適していない。
なぜこんな所にいるのか、いつからいたのだろうか。明らかに様子がおかしい……。
「レミちゃん、どうしたのよ。黙ってちゃ分からないわ」
「……」
「レミ? 何かあったのか」
「…………」
「もしかして……トモミチか?」
「トモミチ」という固有名詞にレミは肩をビクリと震わせ、顔を左右にブンブン振って膝を抱えている腕の中にしまいこんだ。
その動作を見て、身の毛がよだつ。
……まさか、もしかして……。
「……まさか、また……!」
「ちがいます! 溶かしてないです! 今も安置室にいるはずです!!」
顔をガバッと上げてレミが叫ぶ。
「それなら、一体」
「あの……、と……トモを、怒らせちゃって」
「え……?」
「どっ、どうしていいか分かんなくて、ボク……っ、ヒッ、うう……」
レミの目から大粒の涙がこぼれる。
――トモミチがレミに怒った?
レミは12歳だからそこまで幼くはないが、しかし「子供」に分類される年齢だ。
あのトモミチが子供に怒りを露わにするなど、考えられないが……。
「少しは落ち着いたかしら?」
「ん……」
「馬房はロザリンデのお家だから、家主が帰ってきたら返してあげなくちゃ」と、アンソニーがレミを説得すると、レミはようやく重い腰を上げた。
ロザリンデを厩舎に入れたあと、レミから話を聞くためにアンソニーの部屋へ皆で移動した。
「なぜお前の部屋なんだ」とアンソニーに尋ねると、僕の部屋・キッチン・レミの部屋だとトモミチがやってくるかもしれないからだ、と言われた。
「話を聞くついでに、トモミチの扱いについて注意喚起もしたい」とも。
アンソニーがいて助かった、と心の底から思った。人間とほとんど接してこなかった僕では、そこまで考えが及ばない。
今レミはベッドサイドに置いてあるイスに座り、温めたプルの実の果汁を飲んでいる。
そのレミの背中を、ベッドに座ったアンソニーがさすっている。
「……それで、レミちゃん。一体何があったの? どうしてカシワギ君は怒ったの」
「ん……えっと、えっとね」
レミが鼻をすすりながら説明を始める。
レミがキッチンで食材の仕込みをしていると、いつものようにトモミチがやってきて「水を入れてくれ」とピッチャーを渡してきた。
レミはピッチャーを受け取って水を入れ、トモミチに返す。この時トモミチがレミに「何か機嫌が良さそうだな」と聞いてきたので、レミは「いいことがあったから」と答えた。
「いいこと」というのは、先生――僕にお願いをされたこと、僕と普通に話ができて、一緒に料理ができて楽しかったということ。
それを聞いたトモミチは笑って「それはよかったね」と返し、レミもそれに「うん」と笑顔で答えた。
……そこまでは、確かに和やかな空気だった。
だがそれに続くやりとりが問題だった。
「しょっちゅうドジって先生に怒られっぱなしだから気を付けないと」と言うレミにトモミチが「どういうドジで先生は怒るのか」と尋ねる。
「食器や命の水晶を割ってしまう」と、レミ。当然トモミチは「命の水晶とは何か」と問う。
「命の水晶」とは、反魂組成で用いる魂を封じ込めた八面体の水晶だ。デリケートな素材であるため、少しの衝撃で割れてしまう。
レミはそれを不注意でどこかにぶつけたり落としたりして、しょっちゅう割ってしまう。
魂が入った状態の物を割ったときはさすがに僕も我慢がならず大声で怒鳴った。
レミはその時のことを「あれすっごい怖かったなあ」などと笑いながら話した。
だがトモミチは全く笑わず黙り込み、やがてレミを睨み付けながら「笑い事じゃなくない?」とつぶやいたという。
「それってさ、人が死んでるって分かってる? レミ君の中では、その水晶の中に入った魂は『人間じゃない』って認識なん?」
いつもと全く違う調子で話すトモミチが怖かったため、レミは何も返せない。トモミチはさらに言葉を続ける。
「レミ君は子供やけど、でももう12歳やろ? 善悪の判断がつかんトシじゃない。もっと考えて行動しないとダメやろ」
そこまで言うとトモミチはイスから立ち上がり、水のピッチャーを抱えて部屋を去って行った……。
「ああ……」
昼過ぎ、燐灰の森の庵に戻ってきた。
馬車に揺られているときは冷静さを失って「早くトモミチに会いたい」ばかり考えていたが、今トモミチに顔を合わせるべきではない。
会えば必ず「何か分かったことはあったか」と聞かれる。トモミチの部屋に行くのは、何を言って何を言わないべきかを考えてからだ。……といっても、言わないべきことしかないのだが……。
「……先生。今日のビクトル先生のお話だけれど」
「!」
馬車を降りようとしたところでアンソニーが辺りを見回しながら僕に近づき、小声で話しかけてきた。
「もしカシワギ君に今日のことを聞かれたら、『ビクトル先生は完成体のホロウには出会ったことがなかった』ということにしておきましょう」
「……そう、だな」
「明日もっとすごい人に会うわけだけれど……相手が大物であることは伏せた方がいいわね」
「なぜだ?」
「『大物に聞いたのに答えを得られなかった』なんて、不自然でしょう。アタシ、カシワギ君ってけっこうカンがいいと思うのよね。『何か隠しているな』って気付いてしまうかも……だから、会うのは『ビクトル先生の同僚、先輩』くらいにしておきましょ」
アンソニーの言う通り、トモミチはカンがいい。
言動やしぐさから僕の考えていることを読み取り言い当ててくるのだ。
「ビクトルは完成体のホロウを知らない」ということにすれば、その後の質問は避けられる。話すときに言い淀んでしまうかもしれないが、それはトモミチの方で「何も得られなかった事実に落ち込んでいるからだ」と読み取ってくれる――と、期待したい。
「それにしても、難しいわねえ……何もかも全部が記憶の鍵になっちゃうなんて」
「ああ」
「ビクトル先生は『モノ扱いして無視をするのが最善』と言っていたけれど、それだって記憶の鍵になっちゃう可能性があるわよねえ……」
「…………」
「ま、がんばりましょ。それじゃあアタシ、馬車とロザリンデを戻してくるわ」
そう言うとアンソニーはロザリンデを厩舎へ引っ張っていった。
(記憶の、鍵……)
『落ちたペンを拾った』だけのことで自死の記憶を引き寄せてしまうことがあるのなら、こちら側で打てる対策は正直言ってない。
あと4日〝運〟を天に任せ、何も記憶の鍵にならないよう祈りながら過ごすしか……。
「やだあ、レミちゃん!? 何何、一体どうしたのよ~」
「!」
厩舎の方からアンソニーの声が聞こえてきた。
(レミ……?)
厩舎にレミがいるらしい。馬の世話や厩舎の掃除はレミの担当ではないから、そんな場所に用事はないはず。
何かあったのか……?
「……レミ? どうした、そんなところで」
厩舎に行くと、レミが馬房の隅に膝を抱えて座り込んでいた。
レミは僕の呼びかけに応じず、潤んだ目で膝をさらに強く抱え込む。
馬房はアンソニーが毎日掃除をしているが、当然ながら人間が過ごすのには適していない。
なぜこんな所にいるのか、いつからいたのだろうか。明らかに様子がおかしい……。
「レミちゃん、どうしたのよ。黙ってちゃ分からないわ」
「……」
「レミ? 何かあったのか」
「…………」
「もしかして……トモミチか?」
「トモミチ」という固有名詞にレミは肩をビクリと震わせ、顔を左右にブンブン振って膝を抱えている腕の中にしまいこんだ。
その動作を見て、身の毛がよだつ。
……まさか、もしかして……。
「……まさか、また……!」
「ちがいます! 溶かしてないです! 今も安置室にいるはずです!!」
顔をガバッと上げてレミが叫ぶ。
「それなら、一体」
「あの……、と……トモを、怒らせちゃって」
「え……?」
「どっ、どうしていいか分かんなくて、ボク……っ、ヒッ、うう……」
レミの目から大粒の涙がこぼれる。
――トモミチがレミに怒った?
レミは12歳だからそこまで幼くはないが、しかし「子供」に分類される年齢だ。
あのトモミチが子供に怒りを露わにするなど、考えられないが……。
「少しは落ち着いたかしら?」
「ん……」
「馬房はロザリンデのお家だから、家主が帰ってきたら返してあげなくちゃ」と、アンソニーがレミを説得すると、レミはようやく重い腰を上げた。
ロザリンデを厩舎に入れたあと、レミから話を聞くためにアンソニーの部屋へ皆で移動した。
「なぜお前の部屋なんだ」とアンソニーに尋ねると、僕の部屋・キッチン・レミの部屋だとトモミチがやってくるかもしれないからだ、と言われた。
「話を聞くついでに、トモミチの扱いについて注意喚起もしたい」とも。
アンソニーがいて助かった、と心の底から思った。人間とほとんど接してこなかった僕では、そこまで考えが及ばない。
今レミはベッドサイドに置いてあるイスに座り、温めたプルの実の果汁を飲んでいる。
そのレミの背中を、ベッドに座ったアンソニーがさすっている。
「……それで、レミちゃん。一体何があったの? どうしてカシワギ君は怒ったの」
「ん……えっと、えっとね」
レミが鼻をすすりながら説明を始める。
レミがキッチンで食材の仕込みをしていると、いつものようにトモミチがやってきて「水を入れてくれ」とピッチャーを渡してきた。
レミはピッチャーを受け取って水を入れ、トモミチに返す。この時トモミチがレミに「何か機嫌が良さそうだな」と聞いてきたので、レミは「いいことがあったから」と答えた。
「いいこと」というのは、先生――僕にお願いをされたこと、僕と普通に話ができて、一緒に料理ができて楽しかったということ。
それを聞いたトモミチは笑って「それはよかったね」と返し、レミもそれに「うん」と笑顔で答えた。
……そこまでは、確かに和やかな空気だった。
だがそれに続くやりとりが問題だった。
「しょっちゅうドジって先生に怒られっぱなしだから気を付けないと」と言うレミにトモミチが「どういうドジで先生は怒るのか」と尋ねる。
「食器や命の水晶を割ってしまう」と、レミ。当然トモミチは「命の水晶とは何か」と問う。
「命の水晶」とは、反魂組成で用いる魂を封じ込めた八面体の水晶だ。デリケートな素材であるため、少しの衝撃で割れてしまう。
レミはそれを不注意でどこかにぶつけたり落としたりして、しょっちゅう割ってしまう。
魂が入った状態の物を割ったときはさすがに僕も我慢がならず大声で怒鳴った。
レミはその時のことを「あれすっごい怖かったなあ」などと笑いながら話した。
だがトモミチは全く笑わず黙り込み、やがてレミを睨み付けながら「笑い事じゃなくない?」とつぶやいたという。
「それってさ、人が死んでるって分かってる? レミ君の中では、その水晶の中に入った魂は『人間じゃない』って認識なん?」
いつもと全く違う調子で話すトモミチが怖かったため、レミは何も返せない。トモミチはさらに言葉を続ける。
「レミ君は子供やけど、でももう12歳やろ? 善悪の判断がつかんトシじゃない。もっと考えて行動しないとダメやろ」
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