大嫌いなアイツに...

ほしの きらな

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3人のその後1

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「琉羽!」
午前10時にいつもの場所で私達は待ち合わせをしていた。
「後は雪だけだよー。」
雪ってば何してるのかな?
「おせーな。アイツの家行ってみるか。鍵持ってんだろ。入るぞ。」
そう。雪が、いつでもおいでってくれた鍵を今使うことになるとは...。
「うん。」

「お邪魔します。」
「雪ー!って、まだ寝てんのかよ!?」
雪は、幸せそうな顔をして寝ていた。
「し、幸せそうだね。起こしてあげにくいというか...。」
この寝顔は、昨日喫茶店のほうで何かあったのかな?
「雪、起きて。もう時間過ぎちゃってるよ?」
そう言うと、雪はやっと起きた。
「えっ...今何時?...まだ9時じゃん。」
「へ...?」
よく見ると、私の時計は10時で、琉羽の時計は、10時10分で止まっていた。
「わぁぁぁぁ!ホントだ!ごめんね、雪!」
まさか2人共の時計が止まってるなんて...!?
「ごめん!帰るね!」
私は、その場から離れようとした。が、
「待って。」
と、雪が私の腕を掴んで引き止めた。
「行かないで...。」
と、言ってまた寝てしまった。
「え...雪?もう。しょうがないなぁ。琉羽、帰っていいよ。私、雪の所にこのままいるから。」
琉羽は、凄い笑顔で、
「はいはい。邪魔者は消えますよ。すいませんでしたね。」
もう。そんな事言ってるんじゃないのに。
確かに、雪とふたりきりをでいたいのはそうだし...。

何分かして、雪が起きた。
「あれ...。華?」
「うん。おはよう、雪。」
雪は、まだ眠いのか分からないが、ぼーっとしているのか、私に抱きついた。
「起きたら、大好きな人が目の前にいるっていいね。」
確かにそうだね。
朝一番に大好きな人が目の前にいたら幸せだ。
「うん。」
「準備する。」
「うん。」
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