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【ep.22】魔法よりも素敵な世界
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マリアが泣いてくれる位に私の事を想ってくれる事がすごく嬉しい。
怒られると思っていたから、ビックリしながらマリアが泣き止むのを待った。
みんなもそれぞれ座ってマリアが泣き止むのを待ってくれている。みんなボロボロで岩に当たった傷を早く治してあげないと。
私の身体にくっついたままのマリアの頭を撫でながら様子を伺う。
「マリア、マリアっ泣かないで?」
「いやっですわ……」
「あはは、マリアはそのままでいいから私の今の状況を説明するね」
私はついさっき天界に行った。神様になるために両親と話をしていると、私の姉妹が現れたの。別の世界にいた姉妹も神様になるための試練を終えたみたいで、家族で話し合って神様には姉妹になってもらった。
私は人間界に戻る許可を得たから戻って来たんだけど、ダンジョンが崩壊してたから慌ててマリアの手を掴んでみんなを守りながらダンジョンを出た。
「私ねっ、魔女になったんだよっ!」
私が四大精霊と契約して使える様になった魔法は私の能力としてそのまま残った。つまり私は魔法が使える、魔女になったんだ。
「それにね、みんなの傷を治す事だってできるの!」
私はみんなに向かって念じて空中から光を降らせた。みんなに当たる光は治癒術で傷に触れれば治っていく。
「治癒術は魔女では使えないわ。天使や超能力者が使える特別な力よ。それも使えるエマはこの世界では最強の存在ってこと」
「リュシー!!」
「あら、ずいぶんとたくましくなったじゃない?」
突然現れたリュシーに驚いたノアは勢いよく走ってリュシーに抱き着いた。勢いが良すぎてすべる様に2人は倒れてしまった。そんなノアを受け止めてリュシーは子供をあやすようにノアの頭を撫でている。
「リュシーを生き返らせる許可ももらったの。だけど不老不死のままでは戻せなかった……ごめんね」
「……まあ、終わりがあるのも、悪くないかもしれないわね」
私の言葉に一番驚いていたのはノアだ。リュシーの胸に埋めていた顔を上げてリュシーを見つめている。
押し倒す様な状況がいやだったのか、リュシーはノアの胸を押して起き上がる。
「……その女なに?」
「あ、レア、紹介するよ。彼女は僕の家族さ」
「リュシーよ。アンタはこの子の妹ってところかしら?」
2人のそばへ機嫌悪そうに近付いて来たレアを見て、リュシーはそう呟いた。
ノアとレアは同時にリュシーに視線を向ける。
「それくらい分かるわ。だってアンタたちそっくりだもの」
ノアとレアは私から見たら別人だと思う位にそれぞれ特徴的なんだけど、リュシーはそう感じるみたい。
リュシーの言葉が嬉しかったのか、ノアは微笑んでいて、レアは照れくさそうに視線を外していた。
その後ろでソフィアは微笑んでいて、シャルルはちょっと不機嫌かも。
「エマ……ごめんなさい、洋服をよごしてしまいましたわ……」
「気にしないで! 私だって前に同じことしちゃったから、おあいこっ」
マリアはようやく落ち着いて、私の胸から顔を離した後、座り直してから私を見つめていた。赤くなった目と鼻が可愛らしくて微笑んでいる訳じゃないんだよ。
「エマ……あの、わたくし……」
「なに?」
「あの……」
マリアは緊張した様に私を見つめて来た。私なにかいけない事をしてしまったのかな。
神様になるって言ったのに戻って来ちゃった事やっぱり怒ってるのかも。でもマリアの気持は全部受け止めるよ。私が悪い事なら直すからだからちゃんと伝えて欲しい。
言いにくそうなマリアを真剣に見つめ返すと、マリアの可愛らしい口から小さな声が聞こえた。
「わたくしも、エマを愛していますわ」
時が止まった気がした。
私は大きく目を見開いてマリアを見つめる。
辺りには私とマリアしかいないと感じる位に、マリアに夢中になってしまって。
気が付いたら視界にマリアしか映らない位にマリアを求めていた。
少し動いたら触れてしまいそうな距離でマリアに視線で問いかける。
マリアは目をつむって応えてくれた。
ねえマリア。私はきみを好きになれた事が世界で一番の宝物だよ。
顔を離すと真っ赤になって見つめて来るマリアが愛おしくて、私はマリアを抱きしめた。
半分は私の赤い顔も見せたくなかったからなんだけど。
「マリア、私とずっと一緒にいてくれる?」
「もちろんですわ。あなたのいない世界は考えられませんもの」
抱きしめ合いながら私たちは笑い合った。
身体から伝わる熱がとても熱くて、その熱を感じる事が幸福だと思って。
私たちはこれから、2人で一緒に人生を歩んで行ける。
まず初めに一緒に住む家を探そうか。
一緒に他愛無い日常を過ごして、時々旅に出て。
そうして魔法よりも素敵な世界を、マリアに見せるからね。
だからマリアは女神の様に隣で笑ってくれると嬉しいな。
私たちの幸せな笑い声が草原に広がって飛んでいく。
その声に誘われてやってきたみんなはこの一部始終を見ていたみたいで、私たちは慌てだす。
だけどみんなにからかわれるのさえ、とても幸福で大切な、私の宝物。
-END-
怒られると思っていたから、ビックリしながらマリアが泣き止むのを待った。
みんなもそれぞれ座ってマリアが泣き止むのを待ってくれている。みんなボロボロで岩に当たった傷を早く治してあげないと。
私の身体にくっついたままのマリアの頭を撫でながら様子を伺う。
「マリア、マリアっ泣かないで?」
「いやっですわ……」
「あはは、マリアはそのままでいいから私の今の状況を説明するね」
私はついさっき天界に行った。神様になるために両親と話をしていると、私の姉妹が現れたの。別の世界にいた姉妹も神様になるための試練を終えたみたいで、家族で話し合って神様には姉妹になってもらった。
私は人間界に戻る許可を得たから戻って来たんだけど、ダンジョンが崩壊してたから慌ててマリアの手を掴んでみんなを守りながらダンジョンを出た。
「私ねっ、魔女になったんだよっ!」
私が四大精霊と契約して使える様になった魔法は私の能力としてそのまま残った。つまり私は魔法が使える、魔女になったんだ。
「それにね、みんなの傷を治す事だってできるの!」
私はみんなに向かって念じて空中から光を降らせた。みんなに当たる光は治癒術で傷に触れれば治っていく。
「治癒術は魔女では使えないわ。天使や超能力者が使える特別な力よ。それも使えるエマはこの世界では最強の存在ってこと」
「リュシー!!」
「あら、ずいぶんとたくましくなったじゃない?」
突然現れたリュシーに驚いたノアは勢いよく走ってリュシーに抱き着いた。勢いが良すぎてすべる様に2人は倒れてしまった。そんなノアを受け止めてリュシーは子供をあやすようにノアの頭を撫でている。
「リュシーを生き返らせる許可ももらったの。だけど不老不死のままでは戻せなかった……ごめんね」
「……まあ、終わりがあるのも、悪くないかもしれないわね」
私の言葉に一番驚いていたのはノアだ。リュシーの胸に埋めていた顔を上げてリュシーを見つめている。
押し倒す様な状況がいやだったのか、リュシーはノアの胸を押して起き上がる。
「……その女なに?」
「あ、レア、紹介するよ。彼女は僕の家族さ」
「リュシーよ。アンタはこの子の妹ってところかしら?」
2人のそばへ機嫌悪そうに近付いて来たレアを見て、リュシーはそう呟いた。
ノアとレアは同時にリュシーに視線を向ける。
「それくらい分かるわ。だってアンタたちそっくりだもの」
ノアとレアは私から見たら別人だと思う位にそれぞれ特徴的なんだけど、リュシーはそう感じるみたい。
リュシーの言葉が嬉しかったのか、ノアは微笑んでいて、レアは照れくさそうに視線を外していた。
その後ろでソフィアは微笑んでいて、シャルルはちょっと不機嫌かも。
「エマ……ごめんなさい、洋服をよごしてしまいましたわ……」
「気にしないで! 私だって前に同じことしちゃったから、おあいこっ」
マリアはようやく落ち着いて、私の胸から顔を離した後、座り直してから私を見つめていた。赤くなった目と鼻が可愛らしくて微笑んでいる訳じゃないんだよ。
「エマ……あの、わたくし……」
「なに?」
「あの……」
マリアは緊張した様に私を見つめて来た。私なにかいけない事をしてしまったのかな。
神様になるって言ったのに戻って来ちゃった事やっぱり怒ってるのかも。でもマリアの気持は全部受け止めるよ。私が悪い事なら直すからだからちゃんと伝えて欲しい。
言いにくそうなマリアを真剣に見つめ返すと、マリアの可愛らしい口から小さな声が聞こえた。
「わたくしも、エマを愛していますわ」
時が止まった気がした。
私は大きく目を見開いてマリアを見つめる。
辺りには私とマリアしかいないと感じる位に、マリアに夢中になってしまって。
気が付いたら視界にマリアしか映らない位にマリアを求めていた。
少し動いたら触れてしまいそうな距離でマリアに視線で問いかける。
マリアは目をつむって応えてくれた。
ねえマリア。私はきみを好きになれた事が世界で一番の宝物だよ。
顔を離すと真っ赤になって見つめて来るマリアが愛おしくて、私はマリアを抱きしめた。
半分は私の赤い顔も見せたくなかったからなんだけど。
「マリア、私とずっと一緒にいてくれる?」
「もちろんですわ。あなたのいない世界は考えられませんもの」
抱きしめ合いながら私たちは笑い合った。
身体から伝わる熱がとても熱くて、その熱を感じる事が幸福だと思って。
私たちはこれから、2人で一緒に人生を歩んで行ける。
まず初めに一緒に住む家を探そうか。
一緒に他愛無い日常を過ごして、時々旅に出て。
そうして魔法よりも素敵な世界を、マリアに見せるからね。
だからマリアは女神の様に隣で笑ってくれると嬉しいな。
私たちの幸せな笑い声が草原に広がって飛んでいく。
その声に誘われてやってきたみんなはこの一部始終を見ていたみたいで、私たちは慌てだす。
だけどみんなにからかわれるのさえ、とても幸福で大切な、私の宝物。
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