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大学を、東京で
20.秘め事(1) ※成人向け
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「もっといい、こと?」
蕩けた表情の智が、微かに首を傾げた。
何も分かっていないふりをされるのに、腹が立って仕方がない。
中学のときにいた彼女としたことがあるだろうに、無垢なふりをする智が怒りを増殖させる。
「こういうこと」
智の黒のデニムの上から、股間をつうっとなぞり上げる。これで僕の意図は理解しただろう。
智は何度か瞬きしたあと、ぼっと火の付いたように顔中を真っ赤にした。
「え? ええ? ……何でそんなとこ」
「気持ち好いだろ、ここ。してあげる」
「な、何で! 他人のなんて汚いだろ、何考えてんだ」
「汚くないよ。──ほら」
嫌がる智を台所に押し付けて、ホックを外しジッパーを下ろす。智は、風呂の後下着一枚でその辺をうろうろしているから、見慣れている灰色のボクサーパンツなのに、それが何故だかとても妖しく見えた。
「やだ、早音、やめ……ろっ」
「何で。気持ち好くなれるのに」
そうして僕は萎えた智自身を虐めだす。
さすって。こすって。扱き、手のひらで包んでやって。
少しずつ形を変えていく智が愛おしいのに、憎い。
智が抵抗しないことにすら、僕の苛立ちに拍車を掛けた。
「……っ、それ、やだっ」
「嫌? そうは見えないよ」
だって、智の下着が濡れている。なんて、いやらしい。
ちょっと弄ってやっただけで、先走りをこぼして期待する智だ。こんなに快感に弱くて、二次性徴の途中の女子なんて抱けたんだろうか。気になったので、揶揄するように問う。
「女の子の前でもこんなに期待して濡らしてたの。引かれなかった?」
わざと蔑んだ智は、キッとこちらを睨み上げる。怒っているときの炎の瞳。そんな目をしても駄目だ。僕にとってそれは智の最も好きな部位なのだから、
「お前、何言ってんのか分かんねえよ。こんなこと、誰ともしてねえ」
「……中学の時、散々女の家に泊まってただろ。こんなの慣れっこじゃないの」
「そんな責任取れないことするかよ。俺は、うちの両親みたいな無責任なことはしない」
とても、立派な心掛けだ。
かつて、一カ所の家に留まれなかった理由はそれかと納得する。誘ってきた女に手を出さないで、ある意味恥をかかせ、翌日また顔を出すことはできないだろう。
智が無垢、だなんて、考えたこともなかった。
そして、それを汚すのが自分になる予感に、僕は唾を呑んだ。
「そう。じゃあ、他人にされる気持ち好さ、味わってよ」
「え、……っひ」
指を再び智の熱に重ねる。
先端をぐりぐりと愛撫すると、びくりと跳ねた腰。ここが弱いのかな。
目をぎゅっと瞑ってしまったのがつまらなくて、ふと思い付く。
「目を開けててよ、智」
カットソーの裾をまくり上げて、現れた白い肌に欲情する。
そこに、色付く尖りを見つけた。服を押し上げられたのが理解できないとでもいうように、智はちょっとだけ目を開いて、不思議そうにしている。
なんて可愛い、純粋な智。
親友にこんな場所を舐められるなんて、思っていないだろう。
「智」
むしゃぶりついた胸は、汗の香りなのか、いい匂いがした。
舌でゆっくりと舐る、智の紅色のちくび。
ぷくっと膨れて、まるで誘うかのようだ。
そんな風に求められたら、もっと虐めてやりたくなる。
「や、……だ! そこ、舐めんな、なんか変……っ」
「気持ち好い? 智、才能あるかもね」
「何のだよ……っ」
男に抱かれる才能、とは言わなかった。
智の上と下の赤を、口で指で嬲り続けていたら、ふるふると肩が震えだした。
台所にもたれかかって、堪えられないというような顔をしている智は猥らすぎる。
「イきそう? 智」
「違う……っ、もう、やめ……ぇ、っ!」
素直じゃないからお仕置き、というわけでもないけれど。ちくびに歯を、先端に爪を立ててやると。
「あ、ぁっ!」
か細い声を上げて智が達した。足を震わして。力が抜けて、台所の床に座り込んでしまって。
智が、こんなにも可愛い顔で感じるなんて、思わなかった。
僕は見蕩れて、智の下着の色がどんどん濃くなっていくのを見ていた。
(ああ、下着脱がせば良かった)
次は見逃さない。智の全てを。
まだ夜は浅いのだから。
蕩けた表情の智が、微かに首を傾げた。
何も分かっていないふりをされるのに、腹が立って仕方がない。
中学のときにいた彼女としたことがあるだろうに、無垢なふりをする智が怒りを増殖させる。
「こういうこと」
智の黒のデニムの上から、股間をつうっとなぞり上げる。これで僕の意図は理解しただろう。
智は何度か瞬きしたあと、ぼっと火の付いたように顔中を真っ赤にした。
「え? ええ? ……何でそんなとこ」
「気持ち好いだろ、ここ。してあげる」
「な、何で! 他人のなんて汚いだろ、何考えてんだ」
「汚くないよ。──ほら」
嫌がる智を台所に押し付けて、ホックを外しジッパーを下ろす。智は、風呂の後下着一枚でその辺をうろうろしているから、見慣れている灰色のボクサーパンツなのに、それが何故だかとても妖しく見えた。
「やだ、早音、やめ……ろっ」
「何で。気持ち好くなれるのに」
そうして僕は萎えた智自身を虐めだす。
さすって。こすって。扱き、手のひらで包んでやって。
少しずつ形を変えていく智が愛おしいのに、憎い。
智が抵抗しないことにすら、僕の苛立ちに拍車を掛けた。
「……っ、それ、やだっ」
「嫌? そうは見えないよ」
だって、智の下着が濡れている。なんて、いやらしい。
ちょっと弄ってやっただけで、先走りをこぼして期待する智だ。こんなに快感に弱くて、二次性徴の途中の女子なんて抱けたんだろうか。気になったので、揶揄するように問う。
「女の子の前でもこんなに期待して濡らしてたの。引かれなかった?」
わざと蔑んだ智は、キッとこちらを睨み上げる。怒っているときの炎の瞳。そんな目をしても駄目だ。僕にとってそれは智の最も好きな部位なのだから、
「お前、何言ってんのか分かんねえよ。こんなこと、誰ともしてねえ」
「……中学の時、散々女の家に泊まってただろ。こんなの慣れっこじゃないの」
「そんな責任取れないことするかよ。俺は、うちの両親みたいな無責任なことはしない」
とても、立派な心掛けだ。
かつて、一カ所の家に留まれなかった理由はそれかと納得する。誘ってきた女に手を出さないで、ある意味恥をかかせ、翌日また顔を出すことはできないだろう。
智が無垢、だなんて、考えたこともなかった。
そして、それを汚すのが自分になる予感に、僕は唾を呑んだ。
「そう。じゃあ、他人にされる気持ち好さ、味わってよ」
「え、……っひ」
指を再び智の熱に重ねる。
先端をぐりぐりと愛撫すると、びくりと跳ねた腰。ここが弱いのかな。
目をぎゅっと瞑ってしまったのがつまらなくて、ふと思い付く。
「目を開けててよ、智」
カットソーの裾をまくり上げて、現れた白い肌に欲情する。
そこに、色付く尖りを見つけた。服を押し上げられたのが理解できないとでもいうように、智はちょっとだけ目を開いて、不思議そうにしている。
なんて可愛い、純粋な智。
親友にこんな場所を舐められるなんて、思っていないだろう。
「智」
むしゃぶりついた胸は、汗の香りなのか、いい匂いがした。
舌でゆっくりと舐る、智の紅色のちくび。
ぷくっと膨れて、まるで誘うかのようだ。
そんな風に求められたら、もっと虐めてやりたくなる。
「や、……だ! そこ、舐めんな、なんか変……っ」
「気持ち好い? 智、才能あるかもね」
「何のだよ……っ」
男に抱かれる才能、とは言わなかった。
智の上と下の赤を、口で指で嬲り続けていたら、ふるふると肩が震えだした。
台所にもたれかかって、堪えられないというような顔をしている智は猥らすぎる。
「イきそう? 智」
「違う……っ、もう、やめ……ぇ、っ!」
素直じゃないからお仕置き、というわけでもないけれど。ちくびに歯を、先端に爪を立ててやると。
「あ、ぁっ!」
か細い声を上げて智が達した。足を震わして。力が抜けて、台所の床に座り込んでしまって。
智が、こんなにも可愛い顔で感じるなんて、思わなかった。
僕は見蕩れて、智の下着の色がどんどん濃くなっていくのを見ていた。
(ああ、下着脱がせば良かった)
次は見逃さない。智の全てを。
まだ夜は浅いのだから。
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