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第十四章 思いもかけない変身
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「お仕事」に行ったときもそうだ。最初の頃は「オカマ丸出し」「男が女装しているだけ」「顔を見せるな」と客から罵倒された。しかし徐々にそのような罵倒は消えていった。そもそも「ニューハーフ」として体を売っているわけで、男っぽさが体にあっても支障があるわけではないが、3ヶ月ほどたったころから「結構女っぽいじゃないか」「手術はうまくいったようだな」「ホルモンの効きがいいのか」などと言われるようになった。
ところが最近は、「おまえホントにニューハーフか」「純女がフリをして営業してるんじゃないだろうな」とも言われるようになった。「お前本当は女だろう」と股間の手術痕を探したり、「男ならこんなに尻は柔らかくない」と臀部を捻りあげられたこともあった。罵倒に逆戻りだ。でも、本音からすれば本当の女に近づいてきているわけで、喜ばしいことではあるはずだ。
なぜ女らしくなっていくのか。女性ホルモンを投与され続けているわけではない。この世界に来た当初の異臭のする食べ物はそのような気がするが。外科的な改造は「切断」だけだ。あとは自分の想念と、実際に男に抱かれることによる女性化、この二つしかない。そうだと信じるしかなかった。
ぼんやりと、自室(だと思う)のソファでそんなことを考えているうちに外が暗くなってきた。そろそろ引上げないと事務室の女性たちに迷惑がかかるかもしれない。それに女にどんどん近づいてきているということを考えているうちに、催してきた。帰って自分で自分の股間を慰めるしか方法はないが。
「申し訳ありません。ちょっと外に出ていたもので。」
部屋に入ってきたのは、セーラー服の美少女だ。私の前に座った。
「基地や城郭に行かれたようですね。私からもこの世界のことを色々とご説明しなくてはならないのですが、まあ、おいおいと。」
オフィスの一部とはいいながら、絶世の美少女と二人きりで密室にいることで、再びあってはいけない情欲が湧き上がってきてしまった。これを阻止するには、あの「お仕事」で紛らわしてくるしかなかった。
「あの、こんなところでどうかと思うんですが、仕事はあるでしょうか。」
「今日ですか。」
「はい。」
いつもだと、そそくさと裏のキャビネットに行きいくつかのリストを持ってきて写真つきのリストを見せてくれるのだが、今日の彼女はそのまま無言で私を見つめていた。
「あの、今日はちょっと無理かと。」
「では、明日では。」
「あの、明日でも無理かと。」
「いつならいいのでしょう。」
「少なくとも、今日、明日、場合によっては明後日も駄目だと思います。」
「え、そんなに? お客様がいないのですか?」
「いえ、そういうわけでは。むしろあなたの体調を考えて。」
「私の体調?」
「そういう状態の時には、このような仕事はちょっと無理なので。」
「そういう状態?」
「私は結構五感が鋭いほうなので、こういう時の女性と接するとわかるんです。こう言い方は大変失礼なのですが、恐らく初めてだと思いますので、トイレに行って処置をされたらいかがでしょう。この部屋のデスクの後ろ側の扉の向こう側には一人用のトイレがございます。中に処置に必要な物も準備しておりますので。」
何のことを言っているのかほとんど理解できなかった。
それでもずっとこの部屋にいて尿意も若干あったので彼女の勧めに従い、デスクの裏の専用トイレに入った。
ところが最近は、「おまえホントにニューハーフか」「純女がフリをして営業してるんじゃないだろうな」とも言われるようになった。「お前本当は女だろう」と股間の手術痕を探したり、「男ならこんなに尻は柔らかくない」と臀部を捻りあげられたこともあった。罵倒に逆戻りだ。でも、本音からすれば本当の女に近づいてきているわけで、喜ばしいことではあるはずだ。
なぜ女らしくなっていくのか。女性ホルモンを投与され続けているわけではない。この世界に来た当初の異臭のする食べ物はそのような気がするが。外科的な改造は「切断」だけだ。あとは自分の想念と、実際に男に抱かれることによる女性化、この二つしかない。そうだと信じるしかなかった。
ぼんやりと、自室(だと思う)のソファでそんなことを考えているうちに外が暗くなってきた。そろそろ引上げないと事務室の女性たちに迷惑がかかるかもしれない。それに女にどんどん近づいてきているということを考えているうちに、催してきた。帰って自分で自分の股間を慰めるしか方法はないが。
「申し訳ありません。ちょっと外に出ていたもので。」
部屋に入ってきたのは、セーラー服の美少女だ。私の前に座った。
「基地や城郭に行かれたようですね。私からもこの世界のことを色々とご説明しなくてはならないのですが、まあ、おいおいと。」
オフィスの一部とはいいながら、絶世の美少女と二人きりで密室にいることで、再びあってはいけない情欲が湧き上がってきてしまった。これを阻止するには、あの「お仕事」で紛らわしてくるしかなかった。
「あの、こんなところでどうかと思うんですが、仕事はあるでしょうか。」
「今日ですか。」
「はい。」
いつもだと、そそくさと裏のキャビネットに行きいくつかのリストを持ってきて写真つきのリストを見せてくれるのだが、今日の彼女はそのまま無言で私を見つめていた。
「あの、今日はちょっと無理かと。」
「では、明日では。」
「あの、明日でも無理かと。」
「いつならいいのでしょう。」
「少なくとも、今日、明日、場合によっては明後日も駄目だと思います。」
「え、そんなに? お客様がいないのですか?」
「いえ、そういうわけでは。むしろあなたの体調を考えて。」
「私の体調?」
「そういう状態の時には、このような仕事はちょっと無理なので。」
「そういう状態?」
「私は結構五感が鋭いほうなので、こういう時の女性と接するとわかるんです。こう言い方は大変失礼なのですが、恐らく初めてだと思いますので、トイレに行って処置をされたらいかがでしょう。この部屋のデスクの後ろ側の扉の向こう側には一人用のトイレがございます。中に処置に必要な物も準備しておりますので。」
何のことを言っているのかほとんど理解できなかった。
それでもずっとこの部屋にいて尿意も若干あったので彼女の勧めに従い、デスクの裏の専用トイレに入った。
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