37 / 43
記録三十七:準備の様〜山頂
しおりを挟む
「で、どう言うことだグリモアよ。あの頭蓋骨が現れた時、お前は何も言っていなかったぞ。」
「ま、まぁ、あん時は気絶してたし…
それになぁ、灰色のグリモアの別名を知ってんのか?
その名も"透影のグリモア"や。」
「透影?」
「せや。隠密技能や阻害魔法に優れとる。
オレの鑑定やオンボロ地図の機能なんざ、余裕て欺く程になぁ。」
「…」
「な、なんや?その役立たずを見るような目は?」
「よく分かったな。」
「じゃかあしゃあ!!とにかくアイツは影の薄い陰険な奴なんや!
あの場にいたとも限らんし、気がつかんくて当然やろがい!!」
「はぁ…」
「なんやその滅多にせんタイプの溜息は?!
普通に罵られんのよりキツイわ!」
『すげぇ…本と喋ってるよ…ケタケタケタ!面白ぇ!!』
「…ともかく、これは是が非でもあの頭蓋骨に会わねば…おい、アル中。
儀式に出れば、必ずお前達の頭に会えるのだな?」
「頭蓋骨だけ頭ってか!
わしゃしゃ!」
「やかましい。」
『ああ…会えることには会える…だがお前、いいのか?儀式に出るってことは…き、キャプテンに…生きたまま肉を削がれるってことなんだぞ…?』
「ふん。そんなことだろうとは思っていた。でなければこんなおびただしい数の骸骨など、存在自体がおかしいからな。
それに私は海賊などにはならん。グリモアを回収したら、船を奪ってここから抜け出す。」
『おお…なんて無謀な奴なんだ…
キャプテンを甘く見過ぎだぜ…あのお方は勇者の聖剣で斬られても無事だったんだ…
犬だって平気だし、ゴキブリも寄り付かない。
俺たち雑魚より一際も二際も不死なんだ…』
「ふん。ならば粉々に砕き、動けなくするまでだ。」
「おおよ!
オレの背表紙が火を吹くでー!」
『…そうか。どうしても儀式に出るんだな…なら、2つだけ覚えておけ。
キャプテンの剣に触るな。身が腐って削げおちる。
それと、銃弾が尽きると思うな。キャプテンの銃は弾数無制限だ…いくらでも撃ち続けられる。』
「ほう…どうやらグリモア以外にも、使えそうなものを持っていそうだな。」
「…取る気やん…
オレ、正直海賊のキャプテンよりお前の方が怖なって来たわ…」
『あっ!あとはあれだ!キャプテンの力の源は、肋骨にある宝石だ!
やるならそこを狙え!不死は解けないが、動けなくなる!』
「なるほどな…
参考にさせてもらう。」
「おおきにな!アル中さん!
でも、どうしてキノクニにそこまで教えてくれるんや?」
メリィッ…
キノクニの指がグリモアの宝石を強く押し込みます。
「お前…名をこぼしたな?」
「いででででで!!ええやんけ別にオレの名も言ったんやしアル中さん味方ぽいしいででででで!」
『そうか…オッサン、キノクニって名前か…
オッサンの方が似合ってるから、これからも俺ぁオッサンと呼ぶぜ。
安心しな。』
「わしゃしゃしゃしゃしゃ!!
確かに似合うとるわ!!
28やのになぁ!
わしゃしゃしゃしゃしゃしゃ!!」
メキャ!!
「貴様…私を鑑定するなと言ったはずだが…?いつ鑑定した…」
キノクニがグリモアにアッパーをかましました。
「ぐふぁ!!!す、すいません…
い、1年程前に年齢だけですぅ…」
『オッサンに教えた理由だったな…
オレ、海賊になりたくて仕方なかったんだ。
でも、いざなってみたら、想像と違った。
リーダーやキャプテンの言いなりだし、仕事はきついし、給料は安いし、体は骨だし…』
「ど…どこの職場も…似たようなもんなんやな…ぐえっほ…最後以外は、オレも一緒や……げっほ…」
『要は海賊になって後悔したんだ。
それで、アル中になって、ヤバイ薬にも手を出して、みんなから見捨てられた…
だから、志願者にはいつも聞いてるんだよ。本気かどうか…
最近は全然いなかった志願者だから、余計心配になってな…
それでオッサンに声かけたんだ。』
「…どのような職も人生も、捉え方次第だ。お前がやりたいことを、できる方法を考えるのも、また人生だ。」
『やりたいことか…そうだな。
俺、考えるのをやめてたかもしんねぇよ。そうだな…そうだよな!
よし!なんか元気が出て来たぜ!
ありがとうな!オッサン!』
「ふ…こちらこそ、礼を言う。
海の戦士よ。」
「せやな!危険を顧みず、オレらに忠告してくれたんや!アンタはアル中でもヤク中でもない!
立派な海の戦士や!ありがとうな!」
『へへっ…よせよ。照れくせえ!
じゃあ、儀式、頑張れよ。
くれぐれも、言ったことは気をつけてくれ。
それじゃあな!』
そう言うと、アル中…いえ、戦士は、走り去って行きました。
「今夜がこのおかしな海賊生活の最後だ…」
「いっちょ気合い入れていかんとな…」
キノクニは、とりあえずアジトの外へと向かいました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あの茂みの裏っかわにもあんで!」
「…」
キノクニは、地上に出て、様々な薬草や木の実を採取していました。
「これくらいで良いだろう。」
そして、各種ポーションを調合していきます。
「あー、ちゃうちゃう。
力入れすぎや。もっと優しく混ぜたらんかい。」
「…」
「こら!ククリの実の粉末は水入れた後や!全く違う薬になるで?!」
「…」
「それには普通の薬草やなしに、魔復草を入れたがええわ。そしたら魔力も怪我も回復してくれる。」
「…」
こうして、グリモアの助言を受けながら、ポーションやMPポーション、キツケ薬などができました。
中でもキノクニが大量に作ったのが防腐薬です。
普通は食べ物などと一緒に保管して、腐る速度を遅らせる薬品ですが、キャプテンの呪いのことを聞いて、作ったものでした。
「万が一があるからな。
剣をよけたとして、腐らんとも限らん。」
「なるほどなぁ…」
「それと、グリモアよ。
私の鎧とお前のカバーを鑑定しておけ。
出来ることを確認しておく必要がある。」
「おぉ。
そういや、後回しになってたな。
ほいよっと!」
__________________
名前:黒龍の軽鎧
分類:防具 Lv.8
数値:守 8800
:魔 5600
:運 50
:???(鑑定Lv.8以上)
特性:再生
:自動サイズ調節
:状態異常軽減
:???(鑑定Lv.8以上)
説明
黒龍の素材をふんだんに使って作られ
た胸当て、肩当て、前当て、胴巻きか
らなる軽鎧。守備力もさることなが
ら、様々な災難から身を守る。
所有者の使い方や成長に合わせて、こ
の鎧も成長していく。
__________________
__________________
名前:黒龍装丁
分類:本鎧Lv.8
数値:守 3800
:魔 2000
:運 10
:???(鑑定Lv.8以上)
特性:再生
:浮遊(所有者Lv.3以上)
:硬化(所有者Lv.4以上)
:???(鑑定Lv.8以上)
説明
黒龍の素材から作られた、本用の鎧。
本につけるにはもったいない程の潜在
能力を秘めている。所有者の使い方や
成長に合わせて、この鎧も成長してい
く。
__________________
「え!?マジで!?
オレ浮かべるの!?…あ、ダメや。
レベルが1足りひん。」
「状態異常軽減か…これならば腐蝕の呪いにもなんとか耐えられそうだ…」
こうして、キノクニ達は順調に準備を進めていきました。
そして、ついに日が沈み、辺りが闇に包まれます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『あ!オッサン!探したぜ!
どこ行ってたんだよ!』
キノクニがアジトの入り口まで行くと、ちょうど海賊がキノクニを探しているところでした。
『もうすぐ儀式が始まるぜ!ほら!
アジトから、山頂の船着場まで行こうぜ!』
海賊は、キノクニを先導すると、下に降りる通路の入り口の右側にある、拓けた空間に行き、壁をリズム良く叩きます。
ゴッゴゴゴッゴッ、ゴッゴッ
ガガガガガガガガガガガガ
ゴンッ!
すると、壁が横にスライドし、上に続く階段が現れました。
『ケタケタケタ!ギャハハハハ!
そら、オッサン!
儀式の場までは、一直線だぜ!』
海賊は、そう言うと、階段を先に登っていってしまいました。
「では行くぞ。」
「…よしゃ。覚悟は決まった。
あとはやるだけや。」
キノクニはゆっくりと確実に、海階段を登っていきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『…来たな。オッサン。』
階段の出口には、リーダーがもたれかかって待っていました。
『気を楽にな。なぁに、すぐ終わる。
キャプテンは海賊を生み出すプロなんだからなぁ。
あっと言う間だ。
お前と仲間になれることを、嬉しく思うぜ。』
「…そうか。」
「こいつ、多分悪気無いんやろうけど…この後の展開知っとる身としては、
中々ゾッとするな…」
リーダーにはグリモアの声は聞こえていません。
『よし。…じゃあ、頑張ってこい!』
リーダーはキノクニの背中を叩くと、先に山頂へ出て行きました。
山頂は物音ひとつ無く、地上と同じく、闇に包まれています。
キノクニは、注意しながら、闇の山頂へ歩み出て行きました。
続きは次回のお楽しみです。
「ま、まぁ、あん時は気絶してたし…
それになぁ、灰色のグリモアの別名を知ってんのか?
その名も"透影のグリモア"や。」
「透影?」
「せや。隠密技能や阻害魔法に優れとる。
オレの鑑定やオンボロ地図の機能なんざ、余裕て欺く程になぁ。」
「…」
「な、なんや?その役立たずを見るような目は?」
「よく分かったな。」
「じゃかあしゃあ!!とにかくアイツは影の薄い陰険な奴なんや!
あの場にいたとも限らんし、気がつかんくて当然やろがい!!」
「はぁ…」
「なんやその滅多にせんタイプの溜息は?!
普通に罵られんのよりキツイわ!」
『すげぇ…本と喋ってるよ…ケタケタケタ!面白ぇ!!』
「…ともかく、これは是が非でもあの頭蓋骨に会わねば…おい、アル中。
儀式に出れば、必ずお前達の頭に会えるのだな?」
「頭蓋骨だけ頭ってか!
わしゃしゃ!」
「やかましい。」
『ああ…会えることには会える…だがお前、いいのか?儀式に出るってことは…き、キャプテンに…生きたまま肉を削がれるってことなんだぞ…?』
「ふん。そんなことだろうとは思っていた。でなければこんなおびただしい数の骸骨など、存在自体がおかしいからな。
それに私は海賊などにはならん。グリモアを回収したら、船を奪ってここから抜け出す。」
『おお…なんて無謀な奴なんだ…
キャプテンを甘く見過ぎだぜ…あのお方は勇者の聖剣で斬られても無事だったんだ…
犬だって平気だし、ゴキブリも寄り付かない。
俺たち雑魚より一際も二際も不死なんだ…』
「ふん。ならば粉々に砕き、動けなくするまでだ。」
「おおよ!
オレの背表紙が火を吹くでー!」
『…そうか。どうしても儀式に出るんだな…なら、2つだけ覚えておけ。
キャプテンの剣に触るな。身が腐って削げおちる。
それと、銃弾が尽きると思うな。キャプテンの銃は弾数無制限だ…いくらでも撃ち続けられる。』
「ほう…どうやらグリモア以外にも、使えそうなものを持っていそうだな。」
「…取る気やん…
オレ、正直海賊のキャプテンよりお前の方が怖なって来たわ…」
『あっ!あとはあれだ!キャプテンの力の源は、肋骨にある宝石だ!
やるならそこを狙え!不死は解けないが、動けなくなる!』
「なるほどな…
参考にさせてもらう。」
「おおきにな!アル中さん!
でも、どうしてキノクニにそこまで教えてくれるんや?」
メリィッ…
キノクニの指がグリモアの宝石を強く押し込みます。
「お前…名をこぼしたな?」
「いででででで!!ええやんけ別にオレの名も言ったんやしアル中さん味方ぽいしいででででで!」
『そうか…オッサン、キノクニって名前か…
オッサンの方が似合ってるから、これからも俺ぁオッサンと呼ぶぜ。
安心しな。』
「わしゃしゃしゃしゃしゃ!!
確かに似合うとるわ!!
28やのになぁ!
わしゃしゃしゃしゃしゃしゃ!!」
メキャ!!
「貴様…私を鑑定するなと言ったはずだが…?いつ鑑定した…」
キノクニがグリモアにアッパーをかましました。
「ぐふぁ!!!す、すいません…
い、1年程前に年齢だけですぅ…」
『オッサンに教えた理由だったな…
オレ、海賊になりたくて仕方なかったんだ。
でも、いざなってみたら、想像と違った。
リーダーやキャプテンの言いなりだし、仕事はきついし、給料は安いし、体は骨だし…』
「ど…どこの職場も…似たようなもんなんやな…ぐえっほ…最後以外は、オレも一緒や……げっほ…」
『要は海賊になって後悔したんだ。
それで、アル中になって、ヤバイ薬にも手を出して、みんなから見捨てられた…
だから、志願者にはいつも聞いてるんだよ。本気かどうか…
最近は全然いなかった志願者だから、余計心配になってな…
それでオッサンに声かけたんだ。』
「…どのような職も人生も、捉え方次第だ。お前がやりたいことを、できる方法を考えるのも、また人生だ。」
『やりたいことか…そうだな。
俺、考えるのをやめてたかもしんねぇよ。そうだな…そうだよな!
よし!なんか元気が出て来たぜ!
ありがとうな!オッサン!』
「ふ…こちらこそ、礼を言う。
海の戦士よ。」
「せやな!危険を顧みず、オレらに忠告してくれたんや!アンタはアル中でもヤク中でもない!
立派な海の戦士や!ありがとうな!」
『へへっ…よせよ。照れくせえ!
じゃあ、儀式、頑張れよ。
くれぐれも、言ったことは気をつけてくれ。
それじゃあな!』
そう言うと、アル中…いえ、戦士は、走り去って行きました。
「今夜がこのおかしな海賊生活の最後だ…」
「いっちょ気合い入れていかんとな…」
キノクニは、とりあえずアジトの外へと向かいました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あの茂みの裏っかわにもあんで!」
「…」
キノクニは、地上に出て、様々な薬草や木の実を採取していました。
「これくらいで良いだろう。」
そして、各種ポーションを調合していきます。
「あー、ちゃうちゃう。
力入れすぎや。もっと優しく混ぜたらんかい。」
「…」
「こら!ククリの実の粉末は水入れた後や!全く違う薬になるで?!」
「…」
「それには普通の薬草やなしに、魔復草を入れたがええわ。そしたら魔力も怪我も回復してくれる。」
「…」
こうして、グリモアの助言を受けながら、ポーションやMPポーション、キツケ薬などができました。
中でもキノクニが大量に作ったのが防腐薬です。
普通は食べ物などと一緒に保管して、腐る速度を遅らせる薬品ですが、キャプテンの呪いのことを聞いて、作ったものでした。
「万が一があるからな。
剣をよけたとして、腐らんとも限らん。」
「なるほどなぁ…」
「それと、グリモアよ。
私の鎧とお前のカバーを鑑定しておけ。
出来ることを確認しておく必要がある。」
「おぉ。
そういや、後回しになってたな。
ほいよっと!」
__________________
名前:黒龍の軽鎧
分類:防具 Lv.8
数値:守 8800
:魔 5600
:運 50
:???(鑑定Lv.8以上)
特性:再生
:自動サイズ調節
:状態異常軽減
:???(鑑定Lv.8以上)
説明
黒龍の素材をふんだんに使って作られ
た胸当て、肩当て、前当て、胴巻きか
らなる軽鎧。守備力もさることなが
ら、様々な災難から身を守る。
所有者の使い方や成長に合わせて、こ
の鎧も成長していく。
__________________
__________________
名前:黒龍装丁
分類:本鎧Lv.8
数値:守 3800
:魔 2000
:運 10
:???(鑑定Lv.8以上)
特性:再生
:浮遊(所有者Lv.3以上)
:硬化(所有者Lv.4以上)
:???(鑑定Lv.8以上)
説明
黒龍の素材から作られた、本用の鎧。
本につけるにはもったいない程の潜在
能力を秘めている。所有者の使い方や
成長に合わせて、この鎧も成長してい
く。
__________________
「え!?マジで!?
オレ浮かべるの!?…あ、ダメや。
レベルが1足りひん。」
「状態異常軽減か…これならば腐蝕の呪いにもなんとか耐えられそうだ…」
こうして、キノクニ達は順調に準備を進めていきました。
そして、ついに日が沈み、辺りが闇に包まれます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『あ!オッサン!探したぜ!
どこ行ってたんだよ!』
キノクニがアジトの入り口まで行くと、ちょうど海賊がキノクニを探しているところでした。
『もうすぐ儀式が始まるぜ!ほら!
アジトから、山頂の船着場まで行こうぜ!』
海賊は、キノクニを先導すると、下に降りる通路の入り口の右側にある、拓けた空間に行き、壁をリズム良く叩きます。
ゴッゴゴゴッゴッ、ゴッゴッ
ガガガガガガガガガガガガ
ゴンッ!
すると、壁が横にスライドし、上に続く階段が現れました。
『ケタケタケタ!ギャハハハハ!
そら、オッサン!
儀式の場までは、一直線だぜ!』
海賊は、そう言うと、階段を先に登っていってしまいました。
「では行くぞ。」
「…よしゃ。覚悟は決まった。
あとはやるだけや。」
キノクニはゆっくりと確実に、海階段を登っていきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『…来たな。オッサン。』
階段の出口には、リーダーがもたれかかって待っていました。
『気を楽にな。なぁに、すぐ終わる。
キャプテンは海賊を生み出すプロなんだからなぁ。
あっと言う間だ。
お前と仲間になれることを、嬉しく思うぜ。』
「…そうか。」
「こいつ、多分悪気無いんやろうけど…この後の展開知っとる身としては、
中々ゾッとするな…」
リーダーにはグリモアの声は聞こえていません。
『よし。…じゃあ、頑張ってこい!』
リーダーはキノクニの背中を叩くと、先に山頂へ出て行きました。
山頂は物音ひとつ無く、地上と同じく、闇に包まれています。
キノクニは、注意しながら、闇の山頂へ歩み出て行きました。
続きは次回のお楽しみです。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる