裏世界冒険記

第一章 冒険の始まり

3日目 物資集め

「なぎ……なぎ……」
暗闇から誰かが呼んでいる。

目線は動かせるが体が思うように動かない。

「なぎ……」

誰かが、こちらに近づいてくる。

「だ、誰ですか？」

「なぎ……どこ？」

「君は…？」

「私は…」
どんどん視界が狭まっていく。

「霞かすみ？」




「ナギくん起きてる？」
さっきまで狭かった視界が一気に開けた。
なんだ、夢だったのか。

「はーい、起きましたー」
ベットから起き上がり、鍵を開ける。

「おはようございます、アロマさん。」
扉を開けると、アロマさんが出てきた。

「おはよう、ナギくん。」
「ちょっと手伝いをしてほしくて。」

「はい！何でもやります！」 
タダで泊めさせてもらって、さらにはお金をもらって、本当に、色々やってもらっているので、何か、手伝わねばと思っていた。

「ふふ、元気でいいわね。」
「それじゃあ、この部屋の掃除よろしくね。」
といい、鍵を6つ渡された。
「雑巾で床を拭いて、布団は、一階の階段の奥にある部屋に、おいて置いてね。その部屋に、雑巾あるから。」

「午後までにやっておいてくれればいいから、焦らないでやってね。」

「わかりました！」
とりあえず昨日いったパン屋で朝食を済ますことにした。昨日と同じやつをたのむ。

宿屋に帰り、いわれた部屋にいき、雑巾を手に取る。渡された鍵の札に書かれている部屋に行こうとするが、あることに気づく。水だ。水で湿らせないといけないことに気づいた。自分がいた時代だと、マシンが自動でやってくれるたが、確かかなり昔は、井戸だとかを使ってた気がする。

外に出て宿屋の裏にまわると、昔、歴史博物館で見たような、井戸があった。