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第一章

 男の後悔 93

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 かつて、友を犠牲にした時、これで平和になると安堵してしまった自分に吐き気がした。

 こんなにも自分は汚い人間だったのか。

 泣いて謝っても許されない事をした。

 だから、この身にかけても償わなければならないと思った。

 そして、禁忌に手を伸ばしてしまった。

 災いの魔力を研究していくうちに気が付いた。

 その魔力は、命さえも永らえされることが出来るのだと。

 好都合であった。

 彼を早く助けなければ。

 そう思っていた。

 そう。

 早く助けなければ。

 自分のせいだ。

 彼を。

 彼を。

 彼を、、、、、、あれ。


 彼って、、、、、誰だ。


 思いだせ。

 あれ。

 何を?

 あれ?

 あ、、、、、あ。

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