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17話
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ヤドリギの位置は分かった。
私とレオはその位置から、周囲の状況を魔法で探知して調べていった結果、不思議なことに気がついた。
「ねぇ、なんだか不思議な感じしない?」
「うん。僕もそう思っていた」
氷の王国では、どこもかしこも寒いのだ。
けれど、探知の魔法で調べたヤドリギの傍だけは、春の日のような温かさで包まれているのだ。
「なんだろう。ここだけあったかい感じがするね」
「なぜだろう。これは直接行って見た方がよさそうだ」
「うん。私もそう思う」
その時、お父さんが疲れた様子で部屋に入って来た。
どうしたのだろうかと思っていると、ソファに腰掛けながらお父さんは呟いた。
「魔法協会に、レレナのことを話したらすぐにでも連行したいとのことじゃ」
当たり前のことだと思う。
でも……。
するとお父さんが話しを続けた。
「じゃが、わしの一存じゃ決められんと伝えた。今から、ここに魔法協会会長のリーベルと通信を繋げる。アルルとレオの意見も伝えてほしい」
私とレオが驚いて顔をあげると、お父さんは言った。
「おぬしらは、わしの弟子であり、魔法協会会長にも意見を述べられるほどの実力が、もうある。自信をもって、意見を述べなさい」
お父さんは、私とレオのことを一人の魔法使いとして認めてくれているのだ。
なんだか、嬉しくてレオを見ると、レオも同様に嬉しそうな表情を浮かべていた。
お父さんが杖を振ると、目の前に大きな画面が現れた。
そこにはすでにリーベルさんの姿があり、私とレオは背筋を伸ばす。
「こんにちは。アルルさん、レオナルド殿下」
リーベルさんの目の下には大きなくまが出来ており、疲れたような顔をしている。
私とレオがぐっすり寝ている間も、お父さんは魔法協会と協議をしていたというから、それでかもしれない。
「「こんにちは」」
私たちが挨拶をすると、リーベルさんはちらりとお父さんのことを見た後、小さく息をついてから言った。
「黒い魔法使いレレナについて、すぐにでもこちらに移送したいのだが、二人の意見も聞かせてくれ」
その言葉に、まずレオが口を開いた。
「レレナは現在アロン先生の魔法により、逃げられない状況です。ですから移送は後からではだめですか?」
「だが、ほかの黒い魔法使いに奪われる可能性もあるのだよ」
私は顔をあげて、ちゃんと自分の気持ちを言葉にしなければと口を開いた。
「もしかしたら、レレナの闇をはらうことができるかもしれません! そしてそれができるのは今が最初で最後のチャンスだと思うんです」
「そうです! レレナの魔法の杖だけ先に移送しましょう! そうすればレレナは強力な魔法は使えなくなります!」
リーベルさんは、私とレオとを交互に見た後、お父さんの方を見る。
そして大きくため息をつく。
「三人の魔法使いにそう言われれば、はぁ、仕方あるまいな。分かった。だが、もし逃げられれば……その責任は重いぞ」
「その責任はわしが負う」
しばらくの間、じっと二人は見つめ合った。
そして、リーベルさんが折れるようにため息と共にうなずいた。
「ふぅ。では、信じて待つとしよう。よろしく頼む」
通信は切れ、お父さんは私たちにウィンクして見せると言った。
「頑張らねばな!」
「うん!」
「はい! 頑張ります!」
私たちはうなずき合うと、支度を整えていった。
「お父さん、あのさ、レレナに私に話をさせてもらえない?」
「アルルが?」
「うん。お願い」
お父さんはじっと私の瞳を見た後に、静かにうなずく。
「あぁ。わかった。任せよう」
「ありがとう」
しっかりとレレナに向き合いたい。
私たちはレレナのところへと向かう。
お父さんは、レレナに闇を封じる魔法と身動きが出来ない魔法をかけており、ベッドに横たわるレレナは、こちらに視線だけを向ける。
「あら、もう会えないかと思っていました。このまま魔法協会へ移送されるとばかり思っていましたので」
お父さんとレオは、ソファへと腰を下ろす。
私はベッドの横にある椅子に座ると、お父さんがレレナを魔法で座らせた。
レレナと向かいあった私は、真っすぐにレレナを見つめた。
「それで、なんですか? 私は負けたのですから、早く牢へ入れるべきでしょう?」
「レレナ。私たちと一緒に、マリアさんのところへ同行してもらおうと思っているの」
「は?」
冷ややかなその声に、私は話しを続けた。
「救えるか、救えないかは、分からない。けど、それでも、最後を見届けた方がいいと思う」
「最後?」
「私たちは、この太陽の花をヤドリギから引き離す。そしてこの王国を救う」
その言葉に、レレナは瞬きをゆっくりして、言葉を飲み込むようにしてうなずいた。
「そう。でもそれは簡単なことではありませんよ」
レレナは不敵に笑うと言った。
「アルル様たちは、すべてのツルを凍らせたと思っているのでしょう? でもそれは勘違いですよ」
お父さんが立ちあがる。
「どういうことじゃ」
「一か所を凍らせたからといって、すべてが凍るわけではないわ。そろそろ、ツルたちは地上へとたどり着くころでしょうね。ふふふふふ!」
レレナが笑い声をあげた時、警報のようなものが鳴り響いて聞こえた。
「これは!?」
「何!?」
私たちが驚くと、お父さんが眉間にシワを寄せて言った。
「これは、氷の王国の避難警報じゃ……一体何が……」
「あはははは! そろそろだと思っていたわ。ほーらはやくいかなきゃ、地上が大変なことになるわよ~。あははは!」
「アルル! レオ! 行くぞ!」
「「はい!」」
「いってらっしゃ~い! あははははははは!」
お父さんはレレナが逃げられないように、眠る魔法をかけると部屋にも封じの魔法をかけた。
私たちはほうきにまたがると、屋敷の外へと出た。
すると煙の立ち上っている箇所が見えると共に、巨大なツルが、氷の大地をつき破り、何本も姿を現していた。
「いくぞ!」
お父さんの後ろに私とレオはつくと、いそいでほうきで飛んでいく。
人々の悲鳴が聞こえる。
刑法の音が鳴り響き、騎士たちが氷の王国の人々を必死に逃がしている姿が目に映る。
私たちは急いで杖を振ると、人々に襲い掛かる杖を、凍らせていく。
「魔法使いたちはどこへ行ったんだ!」
「あの人たちが失敗したのよ!」
「くそ! 何が偉大なる大魔法使いだ!」
今私たちはずっと姿を消す魔法をかけたままなので、街の人々からは見えない。
けれど、ツルが凍っていくのを見て、街の人々が声をあげた。
「姿を消しているのか! 魔法使い! いるんだろう!」
「お前たちのせいでこうなったのか!?」
「卑怯者! 姿を見せろ!」
逃げながらもそんな声が次々に聞こえてくる。
私たちは悪いことなんて一つもしていない。それなのに、人々は私たちに対して怒っているようで、少し怖い。
でも助けなければと、私は必死に杖を振った。
「あ、危ない!」
地面をツルが打ち付けようとしており、その下には子どもがいる。
私は全速力で助けに行くと、子どもの腰に手を回し、ほうきに乗ったまま片腕で抱き。ツルの間をすり抜けた。
「きゃぁぁぁあ! こわいよぉぉ!」。
子どもが悲鳴を上げたので、私は慌てて姿を見せた。
「姿よ戻れ! 大丈夫だよ! すぐに下ろすからね!」
するとその女の子は目を丸くして、さらに悲鳴をあげた。
「きゃぁぁぁ!」
私は安全な場所まで抱きかかえたまま飛んでいく。
人々が集まっている場所があり、そこへと子どもを下ろした。そのとたん、私よりも大きな大人の人たちに囲まれた。
「魔法使い! やっぱり姿を消していたんだな!」
「お前たちの仕業か!」
「捕まえろ! 縛り上げるんだ!」
怖い。
私は慌ててほうきにまたがりもう一度空へと飛び上がろうとしたが、ほうきをひっぱられ、地面へと体を叩きつけられた。
「いたっ!」
そのまま、地面へと押さえつけられる。
「やめて! 離して!」
「この状況はお前たちのせいなんだろう!」
「わかっているぞ! お前たちが何かしたんだ!」
「そうじゃなきゃ、氷の王国に緑の植物なんて生えるわけがない!」
怖い。
たくさんの人に取り囲まれて怒鳴り声をあびせられ私は震えてしまった。
「やめて! とにかく今は、ツルを止めなきゃいけないの!」
「じゃあ言えよ! あのツルは一体何なんだ!」
なんと伝えればいいのだろうか。
私たちは今、極秘で行動している。
何も言うことは出来ない。
「私たちは貴方たちを助けようとしているのよ! だから、放して!」
「信じられるか!」
「逃がすな! ほかの魔法使いたちも捕まえるぞ!」
そんな声が聞こえてきて、いよいよ私が恐怖を感じていた時だった。
空から綺麗な雪が降り始め、冷たい風が吹き抜けた。
空気が変わった。
先ほどまで怒りに染まっていた人々は顔をあげた。
私とレオはその位置から、周囲の状況を魔法で探知して調べていった結果、不思議なことに気がついた。
「ねぇ、なんだか不思議な感じしない?」
「うん。僕もそう思っていた」
氷の王国では、どこもかしこも寒いのだ。
けれど、探知の魔法で調べたヤドリギの傍だけは、春の日のような温かさで包まれているのだ。
「なんだろう。ここだけあったかい感じがするね」
「なぜだろう。これは直接行って見た方がよさそうだ」
「うん。私もそう思う」
その時、お父さんが疲れた様子で部屋に入って来た。
どうしたのだろうかと思っていると、ソファに腰掛けながらお父さんは呟いた。
「魔法協会に、レレナのことを話したらすぐにでも連行したいとのことじゃ」
当たり前のことだと思う。
でも……。
するとお父さんが話しを続けた。
「じゃが、わしの一存じゃ決められんと伝えた。今から、ここに魔法協会会長のリーベルと通信を繋げる。アルルとレオの意見も伝えてほしい」
私とレオが驚いて顔をあげると、お父さんは言った。
「おぬしらは、わしの弟子であり、魔法協会会長にも意見を述べられるほどの実力が、もうある。自信をもって、意見を述べなさい」
お父さんは、私とレオのことを一人の魔法使いとして認めてくれているのだ。
なんだか、嬉しくてレオを見ると、レオも同様に嬉しそうな表情を浮かべていた。
お父さんが杖を振ると、目の前に大きな画面が現れた。
そこにはすでにリーベルさんの姿があり、私とレオは背筋を伸ばす。
「こんにちは。アルルさん、レオナルド殿下」
リーベルさんの目の下には大きなくまが出来ており、疲れたような顔をしている。
私とレオがぐっすり寝ている間も、お父さんは魔法協会と協議をしていたというから、それでかもしれない。
「「こんにちは」」
私たちが挨拶をすると、リーベルさんはちらりとお父さんのことを見た後、小さく息をついてから言った。
「黒い魔法使いレレナについて、すぐにでもこちらに移送したいのだが、二人の意見も聞かせてくれ」
その言葉に、まずレオが口を開いた。
「レレナは現在アロン先生の魔法により、逃げられない状況です。ですから移送は後からではだめですか?」
「だが、ほかの黒い魔法使いに奪われる可能性もあるのだよ」
私は顔をあげて、ちゃんと自分の気持ちを言葉にしなければと口を開いた。
「もしかしたら、レレナの闇をはらうことができるかもしれません! そしてそれができるのは今が最初で最後のチャンスだと思うんです」
「そうです! レレナの魔法の杖だけ先に移送しましょう! そうすればレレナは強力な魔法は使えなくなります!」
リーベルさんは、私とレオとを交互に見た後、お父さんの方を見る。
そして大きくため息をつく。
「三人の魔法使いにそう言われれば、はぁ、仕方あるまいな。分かった。だが、もし逃げられれば……その責任は重いぞ」
「その責任はわしが負う」
しばらくの間、じっと二人は見つめ合った。
そして、リーベルさんが折れるようにため息と共にうなずいた。
「ふぅ。では、信じて待つとしよう。よろしく頼む」
通信は切れ、お父さんは私たちにウィンクして見せると言った。
「頑張らねばな!」
「うん!」
「はい! 頑張ります!」
私たちはうなずき合うと、支度を整えていった。
「お父さん、あのさ、レレナに私に話をさせてもらえない?」
「アルルが?」
「うん。お願い」
お父さんはじっと私の瞳を見た後に、静かにうなずく。
「あぁ。わかった。任せよう」
「ありがとう」
しっかりとレレナに向き合いたい。
私たちはレレナのところへと向かう。
お父さんは、レレナに闇を封じる魔法と身動きが出来ない魔法をかけており、ベッドに横たわるレレナは、こちらに視線だけを向ける。
「あら、もう会えないかと思っていました。このまま魔法協会へ移送されるとばかり思っていましたので」
お父さんとレオは、ソファへと腰を下ろす。
私はベッドの横にある椅子に座ると、お父さんがレレナを魔法で座らせた。
レレナと向かいあった私は、真っすぐにレレナを見つめた。
「それで、なんですか? 私は負けたのですから、早く牢へ入れるべきでしょう?」
「レレナ。私たちと一緒に、マリアさんのところへ同行してもらおうと思っているの」
「は?」
冷ややかなその声に、私は話しを続けた。
「救えるか、救えないかは、分からない。けど、それでも、最後を見届けた方がいいと思う」
「最後?」
「私たちは、この太陽の花をヤドリギから引き離す。そしてこの王国を救う」
その言葉に、レレナは瞬きをゆっくりして、言葉を飲み込むようにしてうなずいた。
「そう。でもそれは簡単なことではありませんよ」
レレナは不敵に笑うと言った。
「アルル様たちは、すべてのツルを凍らせたと思っているのでしょう? でもそれは勘違いですよ」
お父さんが立ちあがる。
「どういうことじゃ」
「一か所を凍らせたからといって、すべてが凍るわけではないわ。そろそろ、ツルたちは地上へとたどり着くころでしょうね。ふふふふふ!」
レレナが笑い声をあげた時、警報のようなものが鳴り響いて聞こえた。
「これは!?」
「何!?」
私たちが驚くと、お父さんが眉間にシワを寄せて言った。
「これは、氷の王国の避難警報じゃ……一体何が……」
「あはははは! そろそろだと思っていたわ。ほーらはやくいかなきゃ、地上が大変なことになるわよ~。あははは!」
「アルル! レオ! 行くぞ!」
「「はい!」」
「いってらっしゃ~い! あははははははは!」
お父さんはレレナが逃げられないように、眠る魔法をかけると部屋にも封じの魔法をかけた。
私たちはほうきにまたがると、屋敷の外へと出た。
すると煙の立ち上っている箇所が見えると共に、巨大なツルが、氷の大地をつき破り、何本も姿を現していた。
「いくぞ!」
お父さんの後ろに私とレオはつくと、いそいでほうきで飛んでいく。
人々の悲鳴が聞こえる。
刑法の音が鳴り響き、騎士たちが氷の王国の人々を必死に逃がしている姿が目に映る。
私たちは急いで杖を振ると、人々に襲い掛かる杖を、凍らせていく。
「魔法使いたちはどこへ行ったんだ!」
「あの人たちが失敗したのよ!」
「くそ! 何が偉大なる大魔法使いだ!」
今私たちはずっと姿を消す魔法をかけたままなので、街の人々からは見えない。
けれど、ツルが凍っていくのを見て、街の人々が声をあげた。
「姿を消しているのか! 魔法使い! いるんだろう!」
「お前たちのせいでこうなったのか!?」
「卑怯者! 姿を見せろ!」
逃げながらもそんな声が次々に聞こえてくる。
私たちは悪いことなんて一つもしていない。それなのに、人々は私たちに対して怒っているようで、少し怖い。
でも助けなければと、私は必死に杖を振った。
「あ、危ない!」
地面をツルが打ち付けようとしており、その下には子どもがいる。
私は全速力で助けに行くと、子どもの腰に手を回し、ほうきに乗ったまま片腕で抱き。ツルの間をすり抜けた。
「きゃぁぁぁあ! こわいよぉぉ!」。
子どもが悲鳴を上げたので、私は慌てて姿を見せた。
「姿よ戻れ! 大丈夫だよ! すぐに下ろすからね!」
するとその女の子は目を丸くして、さらに悲鳴をあげた。
「きゃぁぁぁ!」
私は安全な場所まで抱きかかえたまま飛んでいく。
人々が集まっている場所があり、そこへと子どもを下ろした。そのとたん、私よりも大きな大人の人たちに囲まれた。
「魔法使い! やっぱり姿を消していたんだな!」
「お前たちの仕業か!」
「捕まえろ! 縛り上げるんだ!」
怖い。
私は慌ててほうきにまたがりもう一度空へと飛び上がろうとしたが、ほうきをひっぱられ、地面へと体を叩きつけられた。
「いたっ!」
そのまま、地面へと押さえつけられる。
「やめて! 離して!」
「この状況はお前たちのせいなんだろう!」
「わかっているぞ! お前たちが何かしたんだ!」
「そうじゃなきゃ、氷の王国に緑の植物なんて生えるわけがない!」
怖い。
たくさんの人に取り囲まれて怒鳴り声をあびせられ私は震えてしまった。
「やめて! とにかく今は、ツルを止めなきゃいけないの!」
「じゃあ言えよ! あのツルは一体何なんだ!」
なんと伝えればいいのだろうか。
私たちは今、極秘で行動している。
何も言うことは出来ない。
「私たちは貴方たちを助けようとしているのよ! だから、放して!」
「信じられるか!」
「逃がすな! ほかの魔法使いたちも捕まえるぞ!」
そんな声が聞こえてきて、いよいよ私が恐怖を感じていた時だった。
空から綺麗な雪が降り始め、冷たい風が吹き抜けた。
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