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第十一話 迷える子羊(七宮勇太)
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風もないのに揺れ続けるブランコを前に話し続ける桜子を見つめた学は、桜子には何が見えているのだろうかと思った。
ブランコに乗っているということは、子どもだろうか。
そんなことを考えていると、桜子から手招きをされた。
「そこにお乗りなさいな。」
「え?あ、はい。」
周りに人がいなくて良かったなと思いながら、子どもが乗っているならたち漕ぎを自分はした方が良いだろうと、学はブランコに立って乗った。
久しぶりのブランコ意外にも浮遊感が楽しくて思わず思い切り高く漕いでしまった。
「桜子お嬢様!二人乗りしましょう!楽しいですよ!」
「、、、また今度にしますわ。今は彼が楽しそうだから。」
学はそれを聞いて、やはりと頷いた。
「なら良かったです。」
しばらく学がブランコを漕ぐと桜子が言った。
「はい。いいわ。屋敷に帰るわよ。お客様も来られるから急ぎますわよ。」
「え?はい。」
多分、ここにいると思われる子が満足したのだろう。
桜子も何となく嬉しそうであった。
屋敷に帰るといつものように中庭にお茶会の準備がされていた。
だがいつもと違う事が一つ。
テーブルの上にはティーカップが4つ置かれており、学が首を傾げると、そこに屋敷から一人の男性が歩いてやってきた。
その男性の顔色は悪く、寝不足が続いているのか目の下には濃ゆい隈が出来ていた。
桜子はにこりと微笑んだ。
「おじさま。よくいらっしゃいました。」
「あ、、、あぁ。桜子さん。今日は時間をとってくれてありがとう。そちらは?」
「わたくしの相棒ですわ。さ、おかけになって。」
学は、さりげなく相棒と呼ばれた事に、何故か凄く嬉しくて嬉々としてしまう。
我ながら単純だとは思うが、必要とされているようでとても嬉しい。
「こちらは、わたくしのおじさま。比高泰史様。とある相談事をお受けしまして、今日ここに来ていただきましたの。」
比高は学に小さく頭を下げると、酷く動揺した様子で、桜子を見た。
「桜子さん。お願いだ。早く真実を教えてくれ。もう、、、苦しくて。苦しくて、、、頼む。」
懇願する様子に、桜子は動揺することなくお茶を、一口飲むと微笑んだ。
「おじさま。せいては事を仕損じますわよ。まずは、話を聞いてからです。」
比高はその言葉に息を呑むと、諦めたように頷き、固く机の上で手を握った。
桜子も頷き返し、そして言った。
「さぁ、おじさまの言い訳を聞かせてくださいな。返事をするのは、私ではありませんからね。」
その言葉に、絶望するような表情を浮かべた比高は、苦しげな表情のまま話し始めた。
それは、懺悔のような苦痛に満ちた声であった。
ブランコに乗っているということは、子どもだろうか。
そんなことを考えていると、桜子から手招きをされた。
「そこにお乗りなさいな。」
「え?あ、はい。」
周りに人がいなくて良かったなと思いながら、子どもが乗っているならたち漕ぎを自分はした方が良いだろうと、学はブランコに立って乗った。
久しぶりのブランコ意外にも浮遊感が楽しくて思わず思い切り高く漕いでしまった。
「桜子お嬢様!二人乗りしましょう!楽しいですよ!」
「、、、また今度にしますわ。今は彼が楽しそうだから。」
学はそれを聞いて、やはりと頷いた。
「なら良かったです。」
しばらく学がブランコを漕ぐと桜子が言った。
「はい。いいわ。屋敷に帰るわよ。お客様も来られるから急ぎますわよ。」
「え?はい。」
多分、ここにいると思われる子が満足したのだろう。
桜子も何となく嬉しそうであった。
屋敷に帰るといつものように中庭にお茶会の準備がされていた。
だがいつもと違う事が一つ。
テーブルの上にはティーカップが4つ置かれており、学が首を傾げると、そこに屋敷から一人の男性が歩いてやってきた。
その男性の顔色は悪く、寝不足が続いているのか目の下には濃ゆい隈が出来ていた。
桜子はにこりと微笑んだ。
「おじさま。よくいらっしゃいました。」
「あ、、、あぁ。桜子さん。今日は時間をとってくれてありがとう。そちらは?」
「わたくしの相棒ですわ。さ、おかけになって。」
学は、さりげなく相棒と呼ばれた事に、何故か凄く嬉しくて嬉々としてしまう。
我ながら単純だとは思うが、必要とされているようでとても嬉しい。
「こちらは、わたくしのおじさま。比高泰史様。とある相談事をお受けしまして、今日ここに来ていただきましたの。」
比高は学に小さく頭を下げると、酷く動揺した様子で、桜子を見た。
「桜子さん。お願いだ。早く真実を教えてくれ。もう、、、苦しくて。苦しくて、、、頼む。」
懇願する様子に、桜子は動揺することなくお茶を、一口飲むと微笑んだ。
「おじさま。せいては事を仕損じますわよ。まずは、話を聞いてからです。」
比高はその言葉に息を呑むと、諦めたように頷き、固く机の上で手を握った。
桜子も頷き返し、そして言った。
「さぁ、おじさまの言い訳を聞かせてくださいな。返事をするのは、私ではありませんからね。」
その言葉に、絶望するような表情を浮かべた比高は、苦しげな表情のまま話し始めた。
それは、懺悔のような苦痛に満ちた声であった。
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