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第1話 母の予想外すぎる言葉
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「きゃー!これみてー!?」
いつものように学校から帰っていると、
少し前のほうで女の子2人が町の掲示板をみて騒いでいた。
いってみるとそこには学校受験の案内が貼ってあった。
「撫子学園…生徒募集?」
撫子学園って確か、演技の超エリート校だったっけ。
「私、うけてみよーかなー!」
私の前にたっていた2人の女の子のうちの1人がいった。
演技経験のない私でさえ知っているくらい有名な学校だから、受験者数多いんだろうな…。
ぼんやりとそんなことを考えながら、私はまた歩き出した。
まぁ、私には縁のない学校なんだけどね。
「ただい…」
「真凛ー!」
家に帰ると、ただいまも言い終わらないうちにお母さんが突っ込んできた。
「ど、どうしたの、お母さん!?」
「真凛ー!撫子学園に入らない?」
突然母の口から出た予想外すぎる言葉に私は戸惑った。
「いや、なんで…!?」
すると私の双子の弟、澄空が泣きながらリビングに入ってきた。
お母さんは少し困ったような顔をして
「実は、澄空を中学から撫子学園に通わせようと思っているんだけど…。」
「え!?澄空を…?
…それで、さっきの話とどう関係があるの?」
私は少し驚きながらも冷静に聞いた。
すると
「僕…真凛と一緒じゃなきゃ嫌だよ…。」
泣いている澄空が消え入りそうな声で言った。
お母さんは澄空のあたまをなでながら
「…というわけなのよぉ!真凛、お・ね・が・い♡」
とぶりっこ口調でいった。
なにが、お・ね・が・い♡だ。
だいたいお母さんはなにもわかっていない…。
となりにいる澄空の顔をみてみなさいよ!
澄空は舌をペロッとだしてイタズラな笑みを浮かべていた。
実はコイツ、日本でそこそこ有名な天才子役なのだ。
つまり、今のこの涙も嘘泣きだ。
本当の理由は、あらかためんどくさいってところかな…。
「仮に、2人で受験したとしても
澄空はともかく、私は落ちるよ!」
なんせ演技経験ゼロだもの。
「大丈夫よ!だってこの私、大女優の娘なんですもの!」
そう、私のお母さんも昔はとても有名な女優だったらしい、私たちの育児をきっかけに引退したけどね。
いくら大女優の娘とはいえ、私演技したことないし…。
そう、私だけ…。
するとお母さんが
「澄空のことはひとまずおいといて…
真凛、あなた自身は演技をはじめてみたいと思わない?」
と優しく微笑みかけた。
今更?と言おうとしたが言えなかった。
私は小さいころ、極度の人見知りで人の前に立つことなんて考えられなかった。
あんまり覚えてないけど、私たちはお母さんから、劇団に入ってみないかといわれて私はそれを嫌がったらしい。
だけど澄空は劇団に入りぐんぐんと上達していって今では天才子役としてテレビで大活躍している。
私はそんな澄空をみてうらやましかったのかもしれない。
あのとき劇団に入っておけば私だってあんな風になっていたのかもしれない。
今更…なのかもしれないけど、
それでも もう後悔はしたくない…。
少しでも、ほんの少しでもチャンスがあるのだとしたら…。
私は、やってみたい…!
「わ、私にもできる…かな?」
私は恥ずかしそうにいうと
「大丈夫よ、あなたなら大丈夫。」
お母さんはそういって微笑んだ。
「まぁ、それでもあなたが初心者ということに変わりはないのだから、このままだと、入ってから苦労するわ。」
お母さんはすっかり青ざめている澄空を指差して
「受験までの2ヶ月間、あなたが指導してあげなさい!もちろんお母さんも手伝えることは手伝うわ!」
「いやぁ、でも…今ここで悪あがきしても、落ちるんじゃ…そしたらもう2人で諦めたほうがいいよ!」
澄空が目を泳がせながらいった。
するとお母さんは
「あ~ら、あなたたち2人とも確実に受かるわよ!そしたらあなたは晴れて真凛と一緒じゃない。
…澄空、嘘つくなら責任持ってつき通しなさい!」
と澄海に意地悪な笑みを浮かべた。
なぁんだ澄空の嘘気づいてたんだ。
ということは、わざと騙されたフリして澄空の嘘を利用して私の受験を後押ししてくれたの…!?
…さすがだなぁ。
私は自然と笑みがこぼれた。
でも、なんでお母さんは確実に受かるといいきれるのだろう?
さっきの話も私たちが受かるという前提で話していたみたいだったし…。
まぁ、なんにせよ もう後悔はしない!
どんなに厳しい状況でも全力でやりきろう…!
いつものように学校から帰っていると、
少し前のほうで女の子2人が町の掲示板をみて騒いでいた。
いってみるとそこには学校受験の案内が貼ってあった。
「撫子学園…生徒募集?」
撫子学園って確か、演技の超エリート校だったっけ。
「私、うけてみよーかなー!」
私の前にたっていた2人の女の子のうちの1人がいった。
演技経験のない私でさえ知っているくらい有名な学校だから、受験者数多いんだろうな…。
ぼんやりとそんなことを考えながら、私はまた歩き出した。
まぁ、私には縁のない学校なんだけどね。
「ただい…」
「真凛ー!」
家に帰ると、ただいまも言い終わらないうちにお母さんが突っ込んできた。
「ど、どうしたの、お母さん!?」
「真凛ー!撫子学園に入らない?」
突然母の口から出た予想外すぎる言葉に私は戸惑った。
「いや、なんで…!?」
すると私の双子の弟、澄空が泣きながらリビングに入ってきた。
お母さんは少し困ったような顔をして
「実は、澄空を中学から撫子学園に通わせようと思っているんだけど…。」
「え!?澄空を…?
…それで、さっきの話とどう関係があるの?」
私は少し驚きながらも冷静に聞いた。
すると
「僕…真凛と一緒じゃなきゃ嫌だよ…。」
泣いている澄空が消え入りそうな声で言った。
お母さんは澄空のあたまをなでながら
「…というわけなのよぉ!真凛、お・ね・が・い♡」
とぶりっこ口調でいった。
なにが、お・ね・が・い♡だ。
だいたいお母さんはなにもわかっていない…。
となりにいる澄空の顔をみてみなさいよ!
澄空は舌をペロッとだしてイタズラな笑みを浮かべていた。
実はコイツ、日本でそこそこ有名な天才子役なのだ。
つまり、今のこの涙も嘘泣きだ。
本当の理由は、あらかためんどくさいってところかな…。
「仮に、2人で受験したとしても
澄空はともかく、私は落ちるよ!」
なんせ演技経験ゼロだもの。
「大丈夫よ!だってこの私、大女優の娘なんですもの!」
そう、私のお母さんも昔はとても有名な女優だったらしい、私たちの育児をきっかけに引退したけどね。
いくら大女優の娘とはいえ、私演技したことないし…。
そう、私だけ…。
するとお母さんが
「澄空のことはひとまずおいといて…
真凛、あなた自身は演技をはじめてみたいと思わない?」
と優しく微笑みかけた。
今更?と言おうとしたが言えなかった。
私は小さいころ、極度の人見知りで人の前に立つことなんて考えられなかった。
あんまり覚えてないけど、私たちはお母さんから、劇団に入ってみないかといわれて私はそれを嫌がったらしい。
だけど澄空は劇団に入りぐんぐんと上達していって今では天才子役としてテレビで大活躍している。
私はそんな澄空をみてうらやましかったのかもしれない。
あのとき劇団に入っておけば私だってあんな風になっていたのかもしれない。
今更…なのかもしれないけど、
それでも もう後悔はしたくない…。
少しでも、ほんの少しでもチャンスがあるのだとしたら…。
私は、やってみたい…!
「わ、私にもできる…かな?」
私は恥ずかしそうにいうと
「大丈夫よ、あなたなら大丈夫。」
お母さんはそういって微笑んだ。
「まぁ、それでもあなたが初心者ということに変わりはないのだから、このままだと、入ってから苦労するわ。」
お母さんはすっかり青ざめている澄空を指差して
「受験までの2ヶ月間、あなたが指導してあげなさい!もちろんお母さんも手伝えることは手伝うわ!」
「いやぁ、でも…今ここで悪あがきしても、落ちるんじゃ…そしたらもう2人で諦めたほうがいいよ!」
澄空が目を泳がせながらいった。
するとお母さんは
「あ~ら、あなたたち2人とも確実に受かるわよ!そしたらあなたは晴れて真凛と一緒じゃない。
…澄空、嘘つくなら責任持ってつき通しなさい!」
と澄海に意地悪な笑みを浮かべた。
なぁんだ澄空の嘘気づいてたんだ。
ということは、わざと騙されたフリして澄空の嘘を利用して私の受験を後押ししてくれたの…!?
…さすがだなぁ。
私は自然と笑みがこぼれた。
でも、なんでお母さんは確実に受かるといいきれるのだろう?
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