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6話
アロルドと三年間を共に暮らした邸を出て、生家であるノベール伯爵邸へ向かう道中。
風を切って走る馬車に揺られていると、対面に座る侍女のエミネはため息を吐く。
「本当に無茶をなさいますね、セシーリア様」
「計画通りにいったからいいじゃない」
アロルドとの白い結婚は終わる日。
今までの経緯から考えれば、また残ってほしいという問答が繰り返されるのは容易に想像できた。
だからある策を講じたのだ。
「まさかお嬢様が二年前に討伐された飛竜の遺骸を堂々と白昼に晒すなど……」
飛竜とは魔物の中でも特に危険な種族だ。
そしてエミネの言う通り、私は二年前にその飛竜を倒している。
方法はなにかと聞かれれば拳と答えるしかない。
「お嬢様の特異体質の片鱗が感じ取れますよ。拳で飛竜を殺して……その、あれもしているのでしょう?」
エミネが表現したアレというのは、私が魔物を倒す目的の一つでもある。
それは……
「えぇ、凄く美味しい飛竜だったわ」
言葉通りに私は魔物を食している。
多くの人々にとって忌むべき物として恐れられる生物だが、私はそれらを容易に倒せる。
初めは領民のためにヒッソリと魔物を狩っていたが、空腹の日に試してみれば……これがとんでもなく美味しかったのだ。
「エミネは知らないでしょうけれど、飛竜の肉をじっくり焼いて食べると本当に美味しくて最高なのよ! どんな肉にも及ばぬ旨味が濃縮されていて。それでいて固くも獣臭くもなくて」
熱く語ってしまうが、エミネはため息で返す。
「恐ろしい趣味ですよ。まさかそんな事のためにあの竜を殺し、食べたと聞いた時は失神するかと思いました」
「でもあの死骸のおかげでアロルドは調査のために外出せざるを得なかったでしょう?」
「だからといって、夜間の間に馬車で三日間もかかる距離を、走って一日で往復して置いて来るなどありえません! お嬢様の脚力はどうなっているのですか!」
「誰にも見つからなかったわ。それは安心して」
「それは分かっております。お嬢様なら大丈夫でしょう。ですがこの話を旦那様がお聞きになったら卒倒なさいますよ」
あぁ、それは容易に想像できる。
父は私の特異体質を知りながらも、普通に生きて欲しいと願っている人だ。
有難いけれど、私の秘密事を知ってなお、それを望むのは無理というもの。
「父には私から説明するわ。なにせ三年間もの白い結婚に耐えたもの……約束通りに好きに生きる事を許してくれるはずよ」
「それは……そうですが。見つからぬようにというのが大前提ですよ」
「分かっている。父に迷惑はかけたくないもの」
エミネの言う通りに今回は無茶をしたが、結果としてアロルドを上手く躱せたのだ。
後は生家に戻り、好きに生きる準備を始めよう。
「……三年間、お辛くはなかったですか?」
エミネはふと気遣うように、私を見つめる。
なんのことだ?
「白い結婚とはいえ、男性と三年間も共に過ごしたのです。そこに感情があれば、辛い事も多くあったはず」
「心配してくれているの?」
「もちろんです。同じ女性として似た境遇になれば平気でいられるか……なにせ形式とはいえ婚約者に粗末にされるなど……」
「あはは! エミネ……なにを言っているのよ。馬鹿で腹の立つ夫との離婚なんて世の妻が望む事よ。むしろ清々しいわ」
「ですが、これからはお嬢様が離婚した女性として見られるのも……私は納得できません」
「むしろいいじゃないの。離婚が終わりではないの。新たな人生の門出なのよ? これが楽しくないはずがないわ!」
エミネの心配など杞憂に過ぎない。
なにせすでに私の心境は、新しく始まる人生への楽しみしかないのだから。
アロルドのこと? 正直もう忘れかけているぐらいよ。
「なんにせよ、もうすぐで旦那様のおられる邸宅に到着します」
「えぇ、父に会うのは楽しみね」
馬車が走り、暫くしてその蹄の音が静まる。
辿り着いた邸宅に入っていけば、いちばんにやって来る初老の男性。
茶色の髪に白髪が混じった彼は、凛々しさのある精悍な顔つきのまま私を抱きしめた。
「よく戻って来た。セシーリア」
「お父様……出迎えをありがとうございます」
「いいんだ。貴族家のいざこざのせいで、三年間も我慢させてすまない」
「いえ、約束の自由をくださるとの事なら問題ありませんわ」
私と離れた後、父––––ノベール伯爵は襟を正して頷く。
そして一拍置いて、気まずそうに問いかけた。
「それであの秘密事だが……」
「……」
「魔物を食べるという行為は、もうやめているのか?」
「いえ、まったく」
「あぁぁ」
答えた途端に憔悴して倒れるお父様……早速エミネが支えて、少しはごまかせと言うようにジトっと見つめてくる。
「でも、頻度は減らしております」
「あのなぁセシーリア」
青ざめた表情をした父、彼が危惧している事こそが私の一番の秘密。
皆が忌み嫌い、恐れている魔物という生物。
だけど私はそれらの生物がとても好みであり、好物でもあるのだ。
「やめるように言っただろぉぉ!」
「ですが魔物の味を知れば、もう他の食事に戻れません」
「そんな美食家のような事を言いおって、魔物など食べても呪われるだけだろう!」
青ざめた表情をしたお父様は荒い息を吐きつつ、私の肩を叩いた。
「何度も念を押すが、これからの生活で見つかる事がないようにな……」
「大丈夫です。お父様」
「私はお前を縛りたいわけじゃない。ただお前の力はあまりに大きい。利用したいと思う人間や……忌避の対象となるはずだ」
父の心配はよく分かっている。
かつて…………私を捨てて、どこかに行ってしまった母を今でも思い出す。
あの頃の経験から、多くの事を秘密にすべきと幼い頃から理解できた。
「心配せずとも、これからはなるべく人のいない場所で暮らす事にします」
「……それはそれで、寂しく感じるな」
「申し訳ありません。でも白い結婚のおかげで……お父様にも今までの苦労に報いる利益を残せたはずです」
「利益なんていいんだ。私はただ……娘と離れる事に少し寂しさを感じるだけだ」
父の言葉は胸に染みる。
幼い頃から私を見捨てず、ずっと傍に居てくれた父とは私だって一緒にいたい。
でも……この力を誰かに見られるリスクを回避して人生を楽しむのは、人の居ない地域に住むのが一番でもあるのだ。
父に迷惑をかけぬ最善でもある。
「ごめんなさいお父様……」
「いや、いい。お前がそれが幸せだと言うのなら。父としてそれが嬉しく思う。今まで我慢をさせてすまないな」
離婚を果たしての帰宅。
今は私の頭を撫でて再会を喜ぶ父との時間を大切にしよう。
そんな思いで、久々に親子での時間を過ごして三日が過ぎた。
◇◇◇
この三日、父との日々は子供の頃を思い出すようだ。
だがしっかりと未来を見据えなければならない。
ここでは父を心配させないためにも、魔物食は控えている。
言わば趣味を抑えざるを得ない、正直辛い。
だから今後のため、私の自由な生活のため、荷物などの準備を整えていた時だった。
「お嬢様 お客様が来られております」
こんな時に客人?
違和感と同時に、嫌な予感が走る。
私は玄関へと向かい、その扉を開いて落胆した。
「セシーリア! 急に出て行くなんて酷いじゃないか!」
そこには汗を流し、私を見つめて恍惚とした表情をしたアロルドが立っていた。
「話し合うために馬車を引く馬を眠らせずに来たんだ! 聞いてくれ、俺の愛情を知ってくれればきっと君だって気持ちを変えて––––」
「……しつこい!」
「え? っ!」
思わず握った拳がうねり、アロルドへと向かう。
見えぬ速度で振るった拳は的確に顎をかすめ、アロルドの意識は倒れると共に吹っ飛んでいく。
第三者から見れば、急にアロルドが倒れて見えただろう。
最悪な人の来訪……だけど。
「ちょうどいいわ、これから公爵家の方が今回の件で迷惑をかけたと謝罪金を持ってきてくださるの。その際に貴方をお見せしようかしら」
私は知らないわよ、呼んでもないのに来たのが悪いの。
だから今はただそこで鼻血を流して倒れてなさい。
「セ、セシ……リ……アァ」
かすれるような声を出しながら、意識を飛ばすアロルド。
うん、鼻血を服につけたくないし後で運ぼう。
そう思って、暫く玄関に放置しておく事にした。
風を切って走る馬車に揺られていると、対面に座る侍女のエミネはため息を吐く。
「本当に無茶をなさいますね、セシーリア様」
「計画通りにいったからいいじゃない」
アロルドとの白い結婚は終わる日。
今までの経緯から考えれば、また残ってほしいという問答が繰り返されるのは容易に想像できた。
だからある策を講じたのだ。
「まさかお嬢様が二年前に討伐された飛竜の遺骸を堂々と白昼に晒すなど……」
飛竜とは魔物の中でも特に危険な種族だ。
そしてエミネの言う通り、私は二年前にその飛竜を倒している。
方法はなにかと聞かれれば拳と答えるしかない。
「お嬢様の特異体質の片鱗が感じ取れますよ。拳で飛竜を殺して……その、あれもしているのでしょう?」
エミネが表現したアレというのは、私が魔物を倒す目的の一つでもある。
それは……
「えぇ、凄く美味しい飛竜だったわ」
言葉通りに私は魔物を食している。
多くの人々にとって忌むべき物として恐れられる生物だが、私はそれらを容易に倒せる。
初めは領民のためにヒッソリと魔物を狩っていたが、空腹の日に試してみれば……これがとんでもなく美味しかったのだ。
「エミネは知らないでしょうけれど、飛竜の肉をじっくり焼いて食べると本当に美味しくて最高なのよ! どんな肉にも及ばぬ旨味が濃縮されていて。それでいて固くも獣臭くもなくて」
熱く語ってしまうが、エミネはため息で返す。
「恐ろしい趣味ですよ。まさかそんな事のためにあの竜を殺し、食べたと聞いた時は失神するかと思いました」
「でもあの死骸のおかげでアロルドは調査のために外出せざるを得なかったでしょう?」
「だからといって、夜間の間に馬車で三日間もかかる距離を、走って一日で往復して置いて来るなどありえません! お嬢様の脚力はどうなっているのですか!」
「誰にも見つからなかったわ。それは安心して」
「それは分かっております。お嬢様なら大丈夫でしょう。ですがこの話を旦那様がお聞きになったら卒倒なさいますよ」
あぁ、それは容易に想像できる。
父は私の特異体質を知りながらも、普通に生きて欲しいと願っている人だ。
有難いけれど、私の秘密事を知ってなお、それを望むのは無理というもの。
「父には私から説明するわ。なにせ三年間もの白い結婚に耐えたもの……約束通りに好きに生きる事を許してくれるはずよ」
「それは……そうですが。見つからぬようにというのが大前提ですよ」
「分かっている。父に迷惑はかけたくないもの」
エミネの言う通りに今回は無茶をしたが、結果としてアロルドを上手く躱せたのだ。
後は生家に戻り、好きに生きる準備を始めよう。
「……三年間、お辛くはなかったですか?」
エミネはふと気遣うように、私を見つめる。
なんのことだ?
「白い結婚とはいえ、男性と三年間も共に過ごしたのです。そこに感情があれば、辛い事も多くあったはず」
「心配してくれているの?」
「もちろんです。同じ女性として似た境遇になれば平気でいられるか……なにせ形式とはいえ婚約者に粗末にされるなど……」
「あはは! エミネ……なにを言っているのよ。馬鹿で腹の立つ夫との離婚なんて世の妻が望む事よ。むしろ清々しいわ」
「ですが、これからはお嬢様が離婚した女性として見られるのも……私は納得できません」
「むしろいいじゃないの。離婚が終わりではないの。新たな人生の門出なのよ? これが楽しくないはずがないわ!」
エミネの心配など杞憂に過ぎない。
なにせすでに私の心境は、新しく始まる人生への楽しみしかないのだから。
アロルドのこと? 正直もう忘れかけているぐらいよ。
「なんにせよ、もうすぐで旦那様のおられる邸宅に到着します」
「えぇ、父に会うのは楽しみね」
馬車が走り、暫くしてその蹄の音が静まる。
辿り着いた邸宅に入っていけば、いちばんにやって来る初老の男性。
茶色の髪に白髪が混じった彼は、凛々しさのある精悍な顔つきのまま私を抱きしめた。
「よく戻って来た。セシーリア」
「お父様……出迎えをありがとうございます」
「いいんだ。貴族家のいざこざのせいで、三年間も我慢させてすまない」
「いえ、約束の自由をくださるとの事なら問題ありませんわ」
私と離れた後、父––––ノベール伯爵は襟を正して頷く。
そして一拍置いて、気まずそうに問いかけた。
「それであの秘密事だが……」
「……」
「魔物を食べるという行為は、もうやめているのか?」
「いえ、まったく」
「あぁぁ」
答えた途端に憔悴して倒れるお父様……早速エミネが支えて、少しはごまかせと言うようにジトっと見つめてくる。
「でも、頻度は減らしております」
「あのなぁセシーリア」
青ざめた表情をした父、彼が危惧している事こそが私の一番の秘密。
皆が忌み嫌い、恐れている魔物という生物。
だけど私はそれらの生物がとても好みであり、好物でもあるのだ。
「やめるように言っただろぉぉ!」
「ですが魔物の味を知れば、もう他の食事に戻れません」
「そんな美食家のような事を言いおって、魔物など食べても呪われるだけだろう!」
青ざめた表情をしたお父様は荒い息を吐きつつ、私の肩を叩いた。
「何度も念を押すが、これからの生活で見つかる事がないようにな……」
「大丈夫です。お父様」
「私はお前を縛りたいわけじゃない。ただお前の力はあまりに大きい。利用したいと思う人間や……忌避の対象となるはずだ」
父の心配はよく分かっている。
かつて…………私を捨てて、どこかに行ってしまった母を今でも思い出す。
あの頃の経験から、多くの事を秘密にすべきと幼い頃から理解できた。
「心配せずとも、これからはなるべく人のいない場所で暮らす事にします」
「……それはそれで、寂しく感じるな」
「申し訳ありません。でも白い結婚のおかげで……お父様にも今までの苦労に報いる利益を残せたはずです」
「利益なんていいんだ。私はただ……娘と離れる事に少し寂しさを感じるだけだ」
父の言葉は胸に染みる。
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でも……この力を誰かに見られるリスクを回避して人生を楽しむのは、人の居ない地域に住むのが一番でもあるのだ。
父に迷惑をかけぬ最善でもある。
「ごめんなさいお父様……」
「いや、いい。お前がそれが幸せだと言うのなら。父としてそれが嬉しく思う。今まで我慢をさせてすまないな」
離婚を果たしての帰宅。
今は私の頭を撫でて再会を喜ぶ父との時間を大切にしよう。
そんな思いで、久々に親子での時間を過ごして三日が過ぎた。
◇◇◇
この三日、父との日々は子供の頃を思い出すようだ。
だがしっかりと未来を見据えなければならない。
ここでは父を心配させないためにも、魔物食は控えている。
言わば趣味を抑えざるを得ない、正直辛い。
だから今後のため、私の自由な生活のため、荷物などの準備を整えていた時だった。
「お嬢様 お客様が来られております」
こんな時に客人?
違和感と同時に、嫌な予感が走る。
私は玄関へと向かい、その扉を開いて落胆した。
「セシーリア! 急に出て行くなんて酷いじゃないか!」
そこには汗を流し、私を見つめて恍惚とした表情をしたアロルドが立っていた。
「話し合うために馬車を引く馬を眠らせずに来たんだ! 聞いてくれ、俺の愛情を知ってくれればきっと君だって気持ちを変えて––––」
「……しつこい!」
「え? っ!」
思わず握った拳がうねり、アロルドへと向かう。
見えぬ速度で振るった拳は的確に顎をかすめ、アロルドの意識は倒れると共に吹っ飛んでいく。
第三者から見れば、急にアロルドが倒れて見えただろう。
最悪な人の来訪……だけど。
「ちょうどいいわ、これから公爵家の方が今回の件で迷惑をかけたと謝罪金を持ってきてくださるの。その際に貴方をお見せしようかしら」
私は知らないわよ、呼んでもないのに来たのが悪いの。
だから今はただそこで鼻血を流して倒れてなさい。
「セ、セシ……リ……アァ」
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