15 / 35
14話
ルアンスの元へ届いていた書簡。
差出人もなく、明らかに私を止めるように告げている文言。
その文には以前までの余裕はなく、切羽詰まったがゆえに急遽として書いたような印象を受けた。
「これは……」
「本来ならば僕が書簡を届けた人物を特定すべきと思ったが…………君の手腕に、黙っているよりは情報を共有した方がいいと思ってね。忙しい中ですまない」
「いえ、感謝しています。明確に私を止めようと第三者が動いていると知れた方が、こちらも動きやすいですから」
「そう言ってくれると助かる」
しかし、この書簡が今朝に届いていたというが……
謎の人物の真意が掴み取れない。
一転して私を止めるのは、真実を明るみにして欲しくない意思にもくみ取れた。
「まるで分からないわ。どうして今になって……私に真実を伝えながら。それを追求する矢先に止めようとしているなんて」
「その通りだ、フィリア妃。でも一つだけ。この書簡にて分かった事がある」
『分かったこと』?
私の気付かぬ何かを、ルアンスは包み隠す事なく教えてくれた。
「前回の謁見から、この書簡を届けた人物は心変わりしたといっていいはずだ。明らかに調査が国家全体に波及するのを望んでいない」
「……なるほど」
「調査が国を巻き込んだものとなるのを知っているのは、あの謁見の間に居た人物に絞られると思う」
言われてみれば、そういった推測もできる。
あくまで推測の域をでないが、今得られる情報にて辿り着くのはその答えのみだ。
「フィリア妃、協力者だと思っていた人物は……別の意図を持っている。それは念頭に置いてほしい」
「分かっております……でも調査を止めはせず、今からより重要な証拠を掴みに行く所です」
私の言葉にルアンスは頷く。
「……僕は王家側の人間で信頼はないだろう、君が付きとめる証拠を聞く事は控えておくよ。それが……君にとっても最善だろうから。ただ調査の際は幾らでも僕の名を好きに使ってくれ」
やはりルアンスは、とても聡くて冷静な方に思えた。
あくまで王家だけではなく、私の意に沿って考えてくれている彼に思わず問いかける。
「どうして、ここまで協力を? 貴方はどちらかといえば……兄に庇う方が利はあるはずでは?」
「そう思えるだろうね。でも王家は少し……複雑なんだ」
「複雑?」
問いかけに対して、ルアンスは椅子の背もたれに体重を預ける。
迷うような視線をした後に呟いた。
「我が王家には、僕は兄より前に出てはならない。そうした複雑な決まりがある。貴族でもよくある事だろう、跡取りより前に出るなと制約が課されるのは」
「……」
「仕方ない事だと割り切っていても。民の声援を浴びる兄に、自らの制約を呪う事は……多々あった。それでも王太子として責務を負う兄を尊敬していた」
「その尊敬を裏切ったエリクを許せないのですね」
「あぁ、僕が諦めた居場所に兄は居たはずだ。だけどそれを粗末にして、軽率な行動をした兄に……激しい怒りがある。僕が欲した地位にいたはずなのに……なのに兄は」
拳を握りしめ、思いの丈をぶつけたルアンス。
彼の真意に少し触れて、ここまで協力的だった理由も分かった気がした。
「ありがとう、ルアンス。そこまで言ってくれれば貴方の真意は充分に伝わったわ」
「っ。すみません……つい、感情的になってしまった。ひとまず僕はこれで失礼します。貴方の調査を止める訳にはいきませんし、僕なりに書簡の件は調べます」
そう言って、ルアンスは「いつでも頼ってほしい」と言い残して部屋を去る。
残された書簡、協力者から一転した謎は残されたままか……
「とはいえ、情報が無さすぎる。こちらに調査を向けても徒労に終わるなら……今は目の前の問題を進めていかないとね」
呟く私に、リューグがコートを肩にかけてくれる。
これから外に調査に出向く私への配慮だろう。
「行きましょうか、リューグ。まずはカミラの全貌を明らかにするわ」
「承知いたしました。ご命令があれば……なんなりと」
謎はあるが、やる事は変わらない。
エリク達の不義は正直、私が関わらずとも証拠は集まっていくはずだ。
あの二人は杜撰だから……
だから私は、まずカミラの秘密を暴くとしよう。
彼女も愛息同様に不義を犯したのか。
王妃という立場を逸脱して、愛息にここまで協力した理由も含めて……
「私に『子が産めない』と偽った事実を暴いて。もろとも処罰の場に上がってもらうわ」
上がる口角を抑えながら、私はコートを羽織り。
リューグと共に、城を後にした。
◇◇◇
「こ……これが。我が家の帳簿です。フィリア王太子妃様」
私がハーヴィン国騎士団と調査に向かったのは、まどろっこしい遠回りはせず……カミラが横領をしていたロット伯爵家の元だ。
手っ取り早く証拠を集めていくためにも、自ら出向かせてもらった。
「ロット伯爵、今の私はシルヴァン王家代表として調査をしております。どうか王太子妃の敬称はおやめください」
私自ら出向いたのは、以前に王家よりシルヴァン王国の共同調査としたため。
これにより、 王太子妃としての肩書きではなく、私自身がシルヴァン王家の者として調査ができる。
「すでに騎士達によって帳簿類は回収しております。貴方に横領していたカミラについて……教えてくれますか?」
「……」
「全て正直に話してください。全て調べれば分かる事ですよ?」
カミラと関係のあったロット伯爵家に真っ先に向かったのは、証拠を隠蔽する事を避けるため。
どんな貴族家であろうと多くの使用人を抱える以上……淫らな関係があれば隠し通すのは不可能。
つまり、カミラとロット伯爵が関係を持つなら、真実を知る者が複数人いるはず。
そして迅速な対応のおかげか、考えは上手く講じた。
「フィリア様、想定通り。カミラ王妃が慈善事業の相談として、この屋敷に何度も訪れていたと使用人から証言がとれました。二人のみでの会合だったようです」
リューグの報告を受け、ロット伯爵は一気に顔面を蒼白にさせる。
怯えている所で悪いけれど、私は貴方に時間をかけている暇はないの……だから。
「真実を話してもらうわよ。一つも隠す事は許されないと理解しなさい」
「は、はい……」
ロット伯爵に、カミラについて全てを白状してもらう。
そして……もう一つ、聞きたい事が出来てしまった。
「……」
先程、ロット伯爵に渡された帳簿。
カミラが横領していた証拠となる物的証拠で、入金と出金の詳細が書かれている。
そこまでは分かっていた。
だけど不可解な出金記録に目を奪われた。
それは、このロット伯爵が横領の資金にて……我がシルヴァン王家騎士の鎧を購入していたのだ。
ちょうど一年前……私に真実を告げてくれたあの騎士が嫌でも重なる。
少なくとも、このカミラが何か関わっているのは確実だ。
「全部聞かせなさい。貴方は……カミラに何をしていたのか。なにを聞いたのかをね」
まだ疑問だらけだが……幸いな事に、私が追うものは……カミラの不義だけではない。
謎の人物まで特定できる可能性が含まれている。
もしこちらに真実を教えてくれた誰かが敵対しているなら……上等ね。
まとめて突き止めてみせよう。
差出人もなく、明らかに私を止めるように告げている文言。
その文には以前までの余裕はなく、切羽詰まったがゆえに急遽として書いたような印象を受けた。
「これは……」
「本来ならば僕が書簡を届けた人物を特定すべきと思ったが…………君の手腕に、黙っているよりは情報を共有した方がいいと思ってね。忙しい中ですまない」
「いえ、感謝しています。明確に私を止めようと第三者が動いていると知れた方が、こちらも動きやすいですから」
「そう言ってくれると助かる」
しかし、この書簡が今朝に届いていたというが……
謎の人物の真意が掴み取れない。
一転して私を止めるのは、真実を明るみにして欲しくない意思にもくみ取れた。
「まるで分からないわ。どうして今になって……私に真実を伝えながら。それを追求する矢先に止めようとしているなんて」
「その通りだ、フィリア妃。でも一つだけ。この書簡にて分かった事がある」
『分かったこと』?
私の気付かぬ何かを、ルアンスは包み隠す事なく教えてくれた。
「前回の謁見から、この書簡を届けた人物は心変わりしたといっていいはずだ。明らかに調査が国家全体に波及するのを望んでいない」
「……なるほど」
「調査が国を巻き込んだものとなるのを知っているのは、あの謁見の間に居た人物に絞られると思う」
言われてみれば、そういった推測もできる。
あくまで推測の域をでないが、今得られる情報にて辿り着くのはその答えのみだ。
「フィリア妃、協力者だと思っていた人物は……別の意図を持っている。それは念頭に置いてほしい」
「分かっております……でも調査を止めはせず、今からより重要な証拠を掴みに行く所です」
私の言葉にルアンスは頷く。
「……僕は王家側の人間で信頼はないだろう、君が付きとめる証拠を聞く事は控えておくよ。それが……君にとっても最善だろうから。ただ調査の際は幾らでも僕の名を好きに使ってくれ」
やはりルアンスは、とても聡くて冷静な方に思えた。
あくまで王家だけではなく、私の意に沿って考えてくれている彼に思わず問いかける。
「どうして、ここまで協力を? 貴方はどちらかといえば……兄に庇う方が利はあるはずでは?」
「そう思えるだろうね。でも王家は少し……複雑なんだ」
「複雑?」
問いかけに対して、ルアンスは椅子の背もたれに体重を預ける。
迷うような視線をした後に呟いた。
「我が王家には、僕は兄より前に出てはならない。そうした複雑な決まりがある。貴族でもよくある事だろう、跡取りより前に出るなと制約が課されるのは」
「……」
「仕方ない事だと割り切っていても。民の声援を浴びる兄に、自らの制約を呪う事は……多々あった。それでも王太子として責務を負う兄を尊敬していた」
「その尊敬を裏切ったエリクを許せないのですね」
「あぁ、僕が諦めた居場所に兄は居たはずだ。だけどそれを粗末にして、軽率な行動をした兄に……激しい怒りがある。僕が欲した地位にいたはずなのに……なのに兄は」
拳を握りしめ、思いの丈をぶつけたルアンス。
彼の真意に少し触れて、ここまで協力的だった理由も分かった気がした。
「ありがとう、ルアンス。そこまで言ってくれれば貴方の真意は充分に伝わったわ」
「っ。すみません……つい、感情的になってしまった。ひとまず僕はこれで失礼します。貴方の調査を止める訳にはいきませんし、僕なりに書簡の件は調べます」
そう言って、ルアンスは「いつでも頼ってほしい」と言い残して部屋を去る。
残された書簡、協力者から一転した謎は残されたままか……
「とはいえ、情報が無さすぎる。こちらに調査を向けても徒労に終わるなら……今は目の前の問題を進めていかないとね」
呟く私に、リューグがコートを肩にかけてくれる。
これから外に調査に出向く私への配慮だろう。
「行きましょうか、リューグ。まずはカミラの全貌を明らかにするわ」
「承知いたしました。ご命令があれば……なんなりと」
謎はあるが、やる事は変わらない。
エリク達の不義は正直、私が関わらずとも証拠は集まっていくはずだ。
あの二人は杜撰だから……
だから私は、まずカミラの秘密を暴くとしよう。
彼女も愛息同様に不義を犯したのか。
王妃という立場を逸脱して、愛息にここまで協力した理由も含めて……
「私に『子が産めない』と偽った事実を暴いて。もろとも処罰の場に上がってもらうわ」
上がる口角を抑えながら、私はコートを羽織り。
リューグと共に、城を後にした。
◇◇◇
「こ……これが。我が家の帳簿です。フィリア王太子妃様」
私がハーヴィン国騎士団と調査に向かったのは、まどろっこしい遠回りはせず……カミラが横領をしていたロット伯爵家の元だ。
手っ取り早く証拠を集めていくためにも、自ら出向かせてもらった。
「ロット伯爵、今の私はシルヴァン王家代表として調査をしております。どうか王太子妃の敬称はおやめください」
私自ら出向いたのは、以前に王家よりシルヴァン王国の共同調査としたため。
これにより、 王太子妃としての肩書きではなく、私自身がシルヴァン王家の者として調査ができる。
「すでに騎士達によって帳簿類は回収しております。貴方に横領していたカミラについて……教えてくれますか?」
「……」
「全て正直に話してください。全て調べれば分かる事ですよ?」
カミラと関係のあったロット伯爵家に真っ先に向かったのは、証拠を隠蔽する事を避けるため。
どんな貴族家であろうと多くの使用人を抱える以上……淫らな関係があれば隠し通すのは不可能。
つまり、カミラとロット伯爵が関係を持つなら、真実を知る者が複数人いるはず。
そして迅速な対応のおかげか、考えは上手く講じた。
「フィリア様、想定通り。カミラ王妃が慈善事業の相談として、この屋敷に何度も訪れていたと使用人から証言がとれました。二人のみでの会合だったようです」
リューグの報告を受け、ロット伯爵は一気に顔面を蒼白にさせる。
怯えている所で悪いけれど、私は貴方に時間をかけている暇はないの……だから。
「真実を話してもらうわよ。一つも隠す事は許されないと理解しなさい」
「は、はい……」
ロット伯爵に、カミラについて全てを白状してもらう。
そして……もう一つ、聞きたい事が出来てしまった。
「……」
先程、ロット伯爵に渡された帳簿。
カミラが横領していた証拠となる物的証拠で、入金と出金の詳細が書かれている。
そこまでは分かっていた。
だけど不可解な出金記録に目を奪われた。
それは、このロット伯爵が横領の資金にて……我がシルヴァン王家騎士の鎧を購入していたのだ。
ちょうど一年前……私に真実を告げてくれたあの騎士が嫌でも重なる。
少なくとも、このカミラが何か関わっているのは確実だ。
「全部聞かせなさい。貴方は……カミラに何をしていたのか。なにを聞いたのかをね」
まだ疑問だらけだが……幸いな事に、私が追うものは……カミラの不義だけではない。
謎の人物まで特定できる可能性が含まれている。
もしこちらに真実を教えてくれた誰かが敵対しているなら……上等ね。
まとめて突き止めてみせよう。
あなたにおすすめの小説
結婚初夜、「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と夫に言われました
ましゅぺちーの
恋愛
侯爵令嬢のアリサは婚約者だった王太子テオドールと結婚した。
ちょうどその半年前、アリサの腹違いの妹のシアは不慮の事故で帰らぬ人となっていた。
王太子が婚約者の妹のシアを愛していたのは周知の事実だった。
そんな彼は、結婚初夜、アリサに冷たく言い放った。
「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と。
【完結】「従妹は病弱なんだ」と私を放置する婿入り婚約者はいりません 〜帰国した義兄に、身も心も奪い尽くされる〜
恋せよ恋
恋愛
「指輪選び? ビビアンが熱を出したから無理だ」
「結婚式の打ち合わせ? ビビアンが寂しがるから
彼女も同伴でいいだろう?」
婿入りの立場も忘れて、自称病弱な従妹を優先
し続ける婚約者。
ついに私の心は折れた。
……でも、いいのよ。
代わりに帰ってきたのは、私を「女」として見る、
最強の義兄だったから。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
さよなら、お門違い
クラム
恋愛
「君は健康だからいいよね」結婚記念日、夫は病弱(自称)な幼馴染を優先し、私を捨て置いた。侯爵令嬢エルナは決意する。この国を支える魔導結界、財政管理、屋敷の全実務――すべてを投げ出し、私の価値を正しく評価する場所へ行くと。鍵を折った瞬間、崩壊は始まった。今さら愛している? お門違いも甚だしいですわ。
「離縁状の印が乾く前に、王太子殿下から花束が届きました」〜五年間「置物」と呼ばれた侯爵夫人、夫が青ざめるのは王家との縁が切れてからでした〜
まさき
恋愛
侯爵夫人として過ごした五年間、夫に名前を呼ばれたことが一度もなかった。
愛人を夜会に連れてきた翌朝、私は離縁状を置いて屋敷を出た。
夫は「すぐ戻る」と思っていたらしい。
でも届いたのは、王太子殿下からの白薔薇だった。
「五年、待ちすぎました。今度こそ私の隣に」
幼馴染の殿下は、いつも私を「アメリア」と呼んでくれた。
ただそれだけで、五年分の何かが、ほどけていった。
夫が全てを失うのはこれからの話。
私が本当の笑顔を取り戻すのも、これからの話。
『愛人を連れて帰ってきた翌朝、名前すら呼ばれなかった私は離縁状を置いて旅に出ます。これからは幸せになります――そう思っていました。』
まさき
恋愛
夫に名前すら呼ばれず、冷たく扱われ続けた私は、ある朝、ついに限界を迎えた。
決定打は、夫が見知らぬ女性を連れて帰ってきたことだった。
――もういい。こんな場所に、私の居場所はない。
離縁状を残し、屋敷を飛び出す。
これからは自由に、幸せに生きるのだと信じて。
旅先で出会う優しい人々。
初めて名前を呼ばれ、笑い、温かい食事を囲む日々。
私は少しずつ、“普通の幸せ”を知っていく。
けれど、そのたびに――背中の痣は、静かに増えていた。
やがて知る、自らの家系にかけられた呪い。
それは「幸せを感じるほど、命を削る」という残酷なものだった。
一方その頃、私を追って旅に出た夫は、焦燥の中で彼女を探し続けていた。
あの冷たさも、あの女性も、すべては――。
けれど、すべてを知ったときには、もう遅くて。
これは、愛されていなかったと信じた私が、
最後にようやく“本当の愛”に気づくまでの物語。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
あなたが「消えてくれたらいいのに」と言ったから
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
「消えてくれたらいいのに」
結婚式を終えたばかりの新郎の呟きに妻となった王女は……
短いお話です。
新郎→のち王女に視点を変えての数話予定。
4/16 一話目訂正しました。『一人娘』→『第一王女』
七年目の裏切り 〜赴任先の夫から届く愛の手紙は、愛人の代筆でした〜
恋せよ恋
恋愛
「君は僕の最愛だ。もう二度と、君を危険に晒したくない」
命懸けの出産後、涙を流して私を抱きしめた夫ジュリアン。
その言葉通り、彼は「私を大切にするため」に夜の営みを断った。
私は、女としての寂しさを「愛されている誇り」に変え、
隣国へ赴任した夫を信じて二人の子供と家を守り続けていた。
毎週届く、情熱的な愛の手紙。タイプライターで綴られた
その愛の言葉を、私は宝物のように抱きしめていた。
……しかし、その手紙は「裏切り」だった。
夫が異国の地で、愛人と肌を重ねながら綴らせていた「偽りの愛」。
身分を隠して夫の赴任先の隣国へと向かった私が見たのは……。
果たして、貞淑な妻・メラニアが選んだ結論は……。
子供たちのため結婚生活の継続か、それとも……。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!