死んだ王妃は二度目の人生を楽しみます お飾りの王妃は必要ないのでしょう?

なか

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三章

92話 親子の国①

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 目的としていた国へと辿り着く手前、人目につかぬ林道で一度馬車を止める。
 ジェラルド様と奥様を連れてくるために、シルウィオとリルレットが手を繋いで転移魔法を行った。
 
 流石に距離が遠いため、シルウィオだけの魔力では足りずリルレットと魔力を合わせて転移したようだ。
 相変わらず、二人の桁違いの魔力量に驚きつつ待っていると。

 光の渦が舞い上がり、シルウィオとリルレットが帰ってくる。
 そしてジェラルド様も共にいて、彼と手を繋いでいる方が……私へと微笑んだ。

「はじめまして、カーティア皇后。我らが帝国の母に会えたことに感謝いたします」

 凛と張った声と共に目の前で礼をした女性は、真っ赤な髪が綺麗な薔薇のようで、ジェラルド様と同じ程の年齢を感じさせぬ若々しい美しさがあった。
 なにより私を見つめる瞳は、底知れぬ力強さが垣間見える。

「ジェラルドの妻、レティシアと申します」

 彼女が、ジェラルド様の奥様……
 思わず凛々しい顔立ちに目を奪われる。

「はじめまして……レティシア様。お会いしたかったです」

「光栄です、カーティア皇后」

「その……どうか、私とは気軽に接してください。ジェラルド様の奥様とはお話をしてみたかったのです」

「それでは、カーティア様とお呼びいたしますね」

 ふわりと笑ったレティシア様は、リルレットやテア、そしてイヴァにも挨拶を交わす。
 子供達もレティシア様の優しい笑みに心が惹かれたのか、よく話しかけていた。
 それを見ていると、ジェラルド様も私の前にやって来る。

「お久しぶりです。カーティア様」

「ジェラルド様、お久しぶりです。私達が不在の間、帝国を護ってくださりありがとうございます」

「いえ、お二人の幸せのためならば。このジェラルド……身を粉にしてでも働きますよ」

「ジェラルド様の娘様達は、本日はお越しにならないのですか?」

「ええ、来たがっていたのですが……あいにく娘たちは学園の式典があり、また後日連れて行く事にしますよ」

 今日のジェラルド様の笑みは、いつも以上に明るい。
 グレインから以前に聞いた、彼がよく笑うようになったのはレティシア様のおかげというのは真実のようだ。
 笑いながら、ジェラルド様の瞳はレティシア様を見つめていた。

 その溺愛の瞳は、シルウィオと似た物を感じる。
 ちょうどその視線の先では、グレインとレティシア様が会話をしていた。

「グレイン、久しぶりね」

「はい! お久しぶりです。レティシア様……」

「あら、もうお姉さんとは呼んでくれないの?」

「お、俺はもう大人なのです! 忘れてください」

 グレインとは旧知の仲なのだろう。
 親し気に話す姿に釣られるように、私は二人へ声をかける。

「レティシア様は、グレインとお知り合いなのですね」

「ええ、昔に色々あってね……彼にはよく助けてもらっていたわ」

「カーティア様。帝国はシルウィオ陛下が即位する以前、貴族たちの諍いが多くて色々と物騒だったんです。その際、レティシア様の護衛をする機会があったのですよ」

「そうだったのですね」

 グレインが笑っている隣で、レティシア様はクスリと笑う。

「彼は少年の頃、お姉さんと慕ってくれて可愛かったわ。一人称も本当は『僕』だったのに……陛下の護衛騎士になる時に威厳ある護衛になりたいからと、一人称を『俺』に変えた方がいいか相談も受けて……」

「忘れてください! その話は!」

 顔を真っ赤にして恥ずかしがるグレインは新鮮でもあった。
 普段は護衛騎士として凛々しくて、たまにドジな所もあって子供らしいグレイン。
 そんな彼も、レティシア様にしか見せない一面があるのだろう。

「カティ、そろそろ向かう」

「はい、シルウィオ。行きましょうか」

 シルウィオが私達へと言葉をかけてくれて、いつも通りに私は彼の手を握る。
 そうすれば、彼はふわりと笑って私を優しく撫でてくれた。

「……」

「どうかいたしましたか? レティシア様」

 何故か、驚いた表情を浮かべるレティシア様に思わず首を傾げてしまう。
 彼女は少しの間を置き、嬉しそうに微笑んだ。

「いえ、ジェラルドに聞いていた通り。皇帝陛下が……とても幸せそうで嬉しいのです」

「嬉しい?」

「ええ、以前会った時とまるで違っていて……カーティア様がよければ、道中シルウィオ様と初めてお会いした頃の様子をお話しましょうか?」

「よろしいのですか!! 是非聞きたいです!」

「……聞かなくていい」

 珍しく、照れたように声を出したシルウィオだったが、レティシア様は私を見つめる。

「カーティア様は聞きたいですよね?」

「はい! ……シルウィオ、止めちゃ駄目ですからね!」

「……分かった……カティが聞きたいなら、我慢する」

 レティシア様は、良い意味で場を掌握するのが上手い。
 あのシルウィオにさえ臆さない姿は、顔立ちが少し似ているのも相まって姉弟にも見えた。
 ……って、流石にそんな訳がないか。

 でも、ジェラルド様を変えたというお話通り、誰かに強く影響を与えるような芯の強い女性のようだ。

「ところで、レティシア様。どうしてキョウ国へ行きたいのですか?」

 今回の旅行で留守を引き受けたジェラルド様が、唯一行きたいと願った国がキョウ国だ。
 その理由は奥様が願っているためと聞き、気になっていたのだ。

「カーティア様。実はキョウ国には、とある品があるのですよ」

「とある品?」

「私は前せ……い、いえ。昔みた物語でとある食材がとても美味しいと知って、興味があったのです」

 美味しい食材。
 それを聞いていたのだろう。リルレットやテアが瞳を輝かせて近づく。

「リル、美味しいの食べたい!」

「テアも! テアも!」

 子供達の言葉に、イヴァを抱いてきたシルウィオも興味深げに私達を見つめる。
 誰もが、美味しいという言葉に反応しているのだろう。

「キョウ国にはなにがある?」
「イヴァもしーたい! おいちいのあうの?」

 シルウィオとイヴァの言葉に、レティシア様は微笑んで頷く。

「ふふ、お米という。万能な食材があるのですよ」

「……オコメ?」

 聞いた事も無い食材に首を傾げれば、ジェラルド様が笑いながらレティシア様の頭を撫でた。
 その行為に、レティシア様も嬉しそうに笑う。
 言葉がなくとも、二人の交差する視線には愛が溢れていた。

「レティシアはたまに……こうして突飛な食材を願うのです。ですが……どれも舌をうならすほどに美味しいのは、私が保証いたします」

「はい、ジェラルドは私の料理の虜です。皆様にもきっと美味しい料理をお届けしますよ」

 自慢げな夫妻の様子に、オコメという食材への期待が高まる。
 子供達は瞳を輝かせ、それを見たシルウィオも子供達のためならばとやる気で満ちた瞳を私へと向けていた。

「皆様! 準備ができましたよ。行きましょうか」

 グレインの声に、馬車へと視線を向けた。









 
 時だった……



 林道でやり取りしていた私達の耳に、ガサガサと草をかき分ける音が聞こえた。
 その音に即座に警戒し、ジェラルド様やグレインが剣の柄を握る。
 シルウィオも視線を鋭くして音の出所を辿った。

 そして、なんとテアも……リルレットやイヴァを護るようにして立っている。
 一瞬にして、心配をかき消す警戒を皆がみせたのだ。


 だが、音の先。
 茂みから出て来たのは……

「っ、子供!?」

 飛び出すように走ってきたのは、幼い子どもだった。
 酷く傷だらけで、息も絶え絶えの中で私達を見つめて呟く。
 
「……たす……けて……」と。









   ◇◇◇





 ???side



「ディウ、おいで」 

「ママ!」

 ママが僕を呼び掛ける声は、いつだって優しくて笑顔だった。
 そして、僕が駆け寄れば抱っこしてくれるのは大好きなパパだ。

「もう三歳か、ディウ。大きくなったな」

「うん!」

 パパはでかせぎ? の仕事で忙しくて、あまり会った記憶はない。
 だけど会えばいつだって優しくて、次の仕事までの時間は僕とママとずっと一緒にいてくれた。

 ママとパパ。
 優しい二人との生活が大好きで、僕は幸せだった。
 けど……

「うそ……うそよ……」

 ある日、パパのお仕事で一緒の人がママに何かを話していた。
 すごく悲しい表情で、じこ? についてしゃべってた。
 いつもその人と帰って来るパパがいない事に、思わず問いかける。

「ママ。パパはどうちたの?」

「……っ……ディウ……」

 聞いた僕を、ママは涙を流しながら抱きしめる。
 どうしてか分からないけど……その日からパパは帰ってこなくて、ママはいつも泣いていた。
 
 パパが帰って来なくなってから、ご飯は少なくなって家も小さくなって。
 ママは僕に謝るようになった。

「ごめんね、ディウ。ママが頑張るから、我慢できる?」

「ママ? ディウ……がまんしてないよ。だいじょうぶだよ?」

「っ……もっと、もっといっぱい食べられるようにするから」

 僕は本当にママと一緒にいられるだけで幸せなのに、ママはいつだって僕に「ごめん」と謝る。
 はやくパパが帰ってきて、ママを慰めてあげてほしいな。


 ……


 そうして、パパの帰りを待っていたはずなのに。
 ある日突然、僕の家に知らない人たちがやってきた。

「この子か」
「契約通り、引き取らせてもらう」

「……ママ、だれ……このひと」

 ギラギラと光る鎧を身に着けた人たちが、手を伸ばして僕を捕まえようとする。

「ママ! やら! こわい!」

「ごめんなさい……ごめん。ディウ……」

「ママ!」

 いつもは、ママはいつだって僕の所に駆けつけてくれるのに。
 その日は大粒の涙をこぼしたまま、動いてくれずに見ているだけだった。

「来なさい」
「君のお母さんは、もう彼女じゃない」

 大きな手が僕を掴む。
 強い力で握られて、必死にもがくけど逃げられない。

「やら! ママ! ママ!」

「ディウ……ごめんなさい……私といるよりも、貴方は向こうで過ごす方がきっと幸せのはずなの」

 なにをいってるの?
 僕は……ママと一緒にいられるだけで……

「ディウ! ママといっしょがいい! それだけでいいの!」

「っ!!」

「来なさい!」

 手を引かれて、男の人達が僕を馬車に乗せる。
 泣きながら車窓から顔を出せば、ママが走って男の人へとすがりついていた。

「ごめんなさい! やっぱり……ディウを連れていかないで! 私が育て……」

「黙れ、もう契約は結んだ。あの子のためなのだろう? もう忘れろ!」

「っ!! ディウ! 待って! お願い!」

 ママは突き放され、地面に倒れて泥にまみれながらも僕へと叫ぶ。
 その姿に駆け寄ろうとしたけれど、男の人達は僕を抑えて……声も出す事も許してくれなかった。

「ディウっ!!」

 馬車が走り、遠ざかっていく。
 ママが小さくなって……少しずつ顔も見えなくなっていく。

 ママが泣いているから駆け寄りたかったのに、男の人達が許してくれなくて。
 どうしてママと引き離されたのか分からぬまま、泣く事しか出来なかった。




 辿り着いたのは、見たこともない程にキラキラしたおうちだった。
 いっぱいの人がいて、みんなが僕を見つめる。
 その中で、一際キラキラした男の人と女の人が僕に近づいた。

「貴方は今日から、我が伯爵家の子供よ。裕福を約束してあげるから安心してね」
「不自由のない生活を約束しよう。我が伯爵家の跡取りとしてね」

「だれ……ママのとこにもどりたい」

「違うわ、今日から私が貴方のママ。いえ……お母様よ」

「ちがう、ディウのママじゃない!」

「……いう事は聞きなさい」

 そう言って男の人が、僕の頬をいきなり叩いた。
 痛くて怖くて、ママに会いたいと泣いた僕を、二人は冷たく見下ろしてくる。

「何度言えば分かるの! 貴方の母親は今日から私なの! 生活を保障してあげるのだから言う事を聞きなさい!」

「いつまでも泣いた子供では困るな。子に恵まれない我が家の跡取りにと、わざわざ遠い血筋を辿って子供を選んだのだ。教育を施して相応しい子に育てなくてはな」

 僕には言っている意味が分からなかった。
 大好きなママの所に戻りたいと泣いても、泣くなと平手が飛ぶ。
 それからの日々、僕の幸せは無くなった。



 女の人は、躾と称して僕を鞭で叩く。
 痛くて泣いていれば、男の人が泣くなと怒鳴る。
 怖くて心細くて、隠れてママを呼べば……いつもよりも女の人が怒った。
 
「ママ……たすけて」

 暗い室内で呟きながら、僕はママに助けてほしくて名前をよぶ。
 ママと一緒に暮らすだけで幸せだったのに、僕はそれだけでいいのに。

「っ……」 

 そうだ、僕はママと一緒がいい。
 ママとまた暮らすために帰りたい、こんな所にいたくない。

 覚悟を決め、真夜中に部屋を抜け出した。
 どこに行けばいいのか分からなくて、真夜中の暗さが心細くて……怖い。
 でも、ママに会いたくて前に進み続ける。
 ママとまた一緒に暮らしたいから、怖くてもあの場所から逃げ出した。




 そうして、周りが明るくなるまで歩き続けたけれど。
 もう身体に力が入らなくて、起きているのもつらかった。
 その時、誰かが話す声が聞こえて、最後の力で茂みをかき分けて前に進む。

「っ子供!?」

 慌てたような声を出す人達の顔は見えぬまま、僕は声を絞り出して、意識を失った。



   ◇◇◇



「……」

 目を覚ませば、すごく暖かな部屋の中だった。
 心細くて周りを見れば、寝台の近くで知らない女の子が僕を見つめていた。

「お母様! 目を覚ましたよ!」

「っ!! 良かった……診てくれてありがとう、リル」
「痛いところはない?」

 僕に駆け寄って心配そうな瞳を向けてきたのは、知らない女の人達だった。
 落ち着いた声で、僕に名前を教えてくれる。
 カーティアさんと、レティシアさんと名乗った二人は、僕の傷を手当しながら頭を撫でてくれた。
 
 その優しさに、ママの事を思い出して涙が止まらない。

「頑張ったわね、もう大丈夫だよ」
「なにがあったのか私達に教えてくれる? 絶対に助けるから」

「……ぼ、ぼく……ママと、ママに会いたくて……それで」

「大丈夫、もう安心して……ゆっくり私達に話して」

 その人達の「安心して」という言葉に、不思議と心が落ち着く。
 本当に、なんでも叶えてくれそうな心強さがあった。

 だから、僕は泣きながら呟く。
 母に似た優しさを持つ二人へ、助けを求めた。
 
「ママに会いたい……たすけて」

 大粒の涙をこぼして呟いた僕に、二人はなにも聞かずに……
「まかせて」と、言葉を返してくれた。

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