80 / 105
三章
109話 新しい人⑧
しおりを挟む
アイゼン帝国。
その玉座の間に招かれた者が受ける待遇は二つのみ。
功績を授かる者と、裁きを受ける者。
そして本日、招かれたのは、以前に不躾な行為を働いたレイル王国の第一王子殿下––ディッグ。
加えて彼が連れてきた、リーシアを虐げていた姉のエリーと、その夫であるローレン伯爵だ。
彼らは当然、裁きを受ける理由にて招かれていた。
「シルウィオ皇帝陛下……そしてカーティア皇后様。仰せつかった通りに、ローレン夫妻をお連れいたしました」
ディッグ殿下は、怯えきった表情を浮かべて私達を見つめる。
その足は跪いているのに、今にも倒れそうに震えていた。
「ぜ、前回の非礼。今一度、謝罪の機会を頂きたい。父からアイゼン帝国、そしてカーティア皇后様の過去もお聞きしました。お、俺はなんという無礼を……」
今更、レイル王国の現国王にアイゼン帝国について聞いたらしい。
それを聞かせた現国王は、私達には謝罪金を持たせたディッグ殿下だけを送ってきた。
つまりは、ディッグ殿下は王位継承権を失い。
好きに裁いてくれという、現国王の判断だ。
「ど、どうか。謝罪をお聞きくだ––」
「必要ない。黙れ」
ディッグ殿下の嘆願は虚しく、シルウィオの一声によってかき消される。
途端に静まり返った玉座の間……張り詰めた空気の中で、シルウィオは隣に座る私の髪をかき撫でた。
「今日は、俺が全て下す。いいな、カティ」
「分かりました。シルウィオ」
シルウィオの言葉と、私の同意の声を受けて周囲の騎士達が表情を険しくする。
今からはシルウィオだけの判断ということは、何が起こっても……異を唱える事は許されないという事だ。
「エリーといったか、貴様がリーシアの返還を求めたのは事実か?」
シルウィオは私の髪を撫でた後、踵を返してエリーの元へ歩む。
途端に彼女が畏怖を表情に灯した。
「虚言は許す気は無い。正直に言え」
「い、いえ……わた、私はなにも知らな」
––––バチッ!!
「っ!!」
ディッグ殿下から私達はすでに証言を受けており、エリーの虚言は直ぐに分かる。
だからシルウィオは魔法で発生させた稲妻で、彼女の頬を掠めさせた。
「あ……ぇ?」
「虚言は許さない。二度も言わせるな」
有無を言わせぬ雰囲気と、静かなのに怒気が込められた声色。
頬から一滴の血を垂らしたエリーは、すぐさま頭を下げた。
「わ、私が……私がディッグ殿下に提言いたしました! 知財であるリーシアを取り戻すべきだと!」
「そうか。奴の非礼に貴様らが関わっているのなら、処罰は共に行う」
「そ、そんな!」
エリーが絶望の表情を浮かべた時だった。
今まで沈黙していた彼女の夫、ローレン伯爵が立ち上がった。
「異議を申し立てる! 私どもは正式な権利にのっとり、リーシアの返還を要求しただけだ」
「……権利だと?」
エリーの夫。
無関係で巻き込まれたような彼に、同情をしていたが……
彼が続けた言い分は、あまりにもこちらの腸を煮えくり返すものであった。
「我がローレン伯爵家は、エリーとの結婚時に、リーシアの身柄も共に渡された。盲目の彼女はいわば債務そのもの。それを今まで世話をしていた我が家には、彼女の所有権が生じるはずだ」
「所有権……ですって……?」
リーシアを債務扱いし、所有権があるとの言葉。
まるで物のような言い方に、私は怒りから思わず立ち上がる。
だが、ローレン伯爵は気にせずに言葉を続けた。
「我らとしては、所有権のあるリーシアの返還を要求するのは正当な権利だ。我らだけ債務を負い、アイゼン帝国はリーシアという知財を独占しようというのなら、あまりに横暴だろう」
もう、許せない。
そう思った私が声を出そうとした瞬間……玉座の間へと、歩いてくる音が聞こえた。
ハッと視線を向ければ、それはまさにリーシアであった。
グレインが手を取って支えて、彼らの前まで歩いていく。
「リ、リーシア……来たのね。私達家族を助けるためにも、さっさとこっちに戻ると言いなさい!」
「そうだ、姉の言う通りに従え。君の所有権はこちらにある。私達に不利益だけを与えてアイゼン帝国に住むなど許さん」
エリーとローレン伯爵が好き放題に叫ぶ中。
リーシアは黙って深呼吸を繰り返す。
その背をグレインが押すと、覚悟が決まったように彼女は口を開いた。
「エリーお姉様。ローレン様。私は……貴方達に不利益がないようにしてきたはずです」
「何を生意気な……散々、我が屋敷に居ついておきながら」
「私が小説を書いて稼いだ資産で、充分な額を送付したはずです」
その通りだ。
リーシアはアイゼン帝国の民になったと同時に、資産を充分に送っている。
不利益を被ったなんて言い分は通らないはずだ。
「だ、だとしてもだ。私達に所有権があるのは変わらない。今まで育ててきてやった恩はないのか?」
「お、恩なんてない……私の目が見えぬのは家の恥だからと屋敷から一度も出さず。たまに会えば暴力を振るわれた日々だったのですから」
「っ……」
ローレン伯爵は、リーシアの吐いた事実に言葉を詰まらせる。
同時に、それを聞いていたグレインの瞳が、少し鋭くなっていた。
「わ、私は姉なのよ。リーシア! 助けなさいよ。貴方の家族なのだから!」
「……」
エリーは最後の頼みとばかりに、リーシアの肩を掴む。
だが、リーシアは意を決したように瞳を開く。
盲目の彼女が、目も見えぬ中で見せた瞳は……翡翠色に輝き。
その覚悟が伝わってくる。
「貴方達を救う優しさで、私に優しくしてくれたアイゼン帝国の皆様が不利益を被るのなら。私は優しさなんて必要ない」
「っ!!」
「私はずっとここに居たい。この願いは、絶対に譲りません」
リーシアは弱気で、何処か自己犠牲の精神がある女性だった。
でも、今しがた彼女が見せる強い意志は……勇ましさすら感じた。
「リ、リーシア! 家族を見捨てるの!? グ、グレインも! 私に少しでも情があるのなら助けて!」
「そうだ。せめて我らの裁きだけでも免罪されるように、君から説得するんだ!」
エリーとローレン伯爵が必死に叫ぶが。
リーシアの手を取ったグレインが、シルウィオを見つめた。
「申し訳ありません。陛下……直ぐに下がります」
「あぁ。行け」
その言葉を聞いた瞬間、グレインはリーシアを横抱きにして連れていく。
惚れ惚れするような姿に、私は思わず息を吐いた。
「ま、待ちなさい! まだ話は終わってな––」
「黙れ」
エリーが叫びかけた時。
途端に雰囲気が重くのしかかる程、怒気が込めらた一声が響いた。
シルウィオの紅瞳が、騒いでいた彼らを睨んだ。
「誰が、貴様らに騒ぐ許可を与えた」
その怒気に、エリーが後ずさる。
ローレン伯爵も怯えた色を瞳に見せ始めたが……今も威勢を消さずに異を唱える。
「リーシアが拒否しようと、私達は彼女の所有権を有していることを考慮し、免罪を要求する––」
「先程から貴様は、我がアイゼン帝国の民を……物のように扱っているのか」
「え……? っ!!」
ひときわ、怒りが込められた言葉。
同時に眩い光が走り、ローレン伯爵の腕へと稲妻が走るのが見えた。
そして……玉座の間へと、痛みに悶えた叫びが響き渡る。
「アイゼン帝国の民への愚弄を……俺の前で行うか」
「あ、あぁぁ!! た、たすけ」
「い……いやぁ!」
叫ぶローレン伯爵、そして怯えるエリー。
二人の喚く声の中で、ハッキリと……シルウィオの声だけが聞こえた。
無表情のまま、冷たい眼差しで彼らへと告げる。
「舐められたものだ……アイゼン帝国皇帝である俺の前で、我が子らである民への愚弄。許すはずもない」
その宣告。
シルウィオの言葉に、もう異を唱える者は誰もいない。
だが、周囲には全く別の大きな驚きが広がっていた。
なぜなら、シルウィオは確かに民を我が子らと言って、民のために怒りを示している。
過去は恐怖されていた彼が、初めて発した民を想っているという本音……私や近しい人しか知らなかった事実。
それを聞いた周囲の騎士、文官達は瞳を大きく開き。
シルウィオの皇帝としての優しさを知り、驚いているのが、私には分かった。
その玉座の間に招かれた者が受ける待遇は二つのみ。
功績を授かる者と、裁きを受ける者。
そして本日、招かれたのは、以前に不躾な行為を働いたレイル王国の第一王子殿下––ディッグ。
加えて彼が連れてきた、リーシアを虐げていた姉のエリーと、その夫であるローレン伯爵だ。
彼らは当然、裁きを受ける理由にて招かれていた。
「シルウィオ皇帝陛下……そしてカーティア皇后様。仰せつかった通りに、ローレン夫妻をお連れいたしました」
ディッグ殿下は、怯えきった表情を浮かべて私達を見つめる。
その足は跪いているのに、今にも倒れそうに震えていた。
「ぜ、前回の非礼。今一度、謝罪の機会を頂きたい。父からアイゼン帝国、そしてカーティア皇后様の過去もお聞きしました。お、俺はなんという無礼を……」
今更、レイル王国の現国王にアイゼン帝国について聞いたらしい。
それを聞かせた現国王は、私達には謝罪金を持たせたディッグ殿下だけを送ってきた。
つまりは、ディッグ殿下は王位継承権を失い。
好きに裁いてくれという、現国王の判断だ。
「ど、どうか。謝罪をお聞きくだ––」
「必要ない。黙れ」
ディッグ殿下の嘆願は虚しく、シルウィオの一声によってかき消される。
途端に静まり返った玉座の間……張り詰めた空気の中で、シルウィオは隣に座る私の髪をかき撫でた。
「今日は、俺が全て下す。いいな、カティ」
「分かりました。シルウィオ」
シルウィオの言葉と、私の同意の声を受けて周囲の騎士達が表情を険しくする。
今からはシルウィオだけの判断ということは、何が起こっても……異を唱える事は許されないという事だ。
「エリーといったか、貴様がリーシアの返還を求めたのは事実か?」
シルウィオは私の髪を撫でた後、踵を返してエリーの元へ歩む。
途端に彼女が畏怖を表情に灯した。
「虚言は許す気は無い。正直に言え」
「い、いえ……わた、私はなにも知らな」
––––バチッ!!
「っ!!」
ディッグ殿下から私達はすでに証言を受けており、エリーの虚言は直ぐに分かる。
だからシルウィオは魔法で発生させた稲妻で、彼女の頬を掠めさせた。
「あ……ぇ?」
「虚言は許さない。二度も言わせるな」
有無を言わせぬ雰囲気と、静かなのに怒気が込められた声色。
頬から一滴の血を垂らしたエリーは、すぐさま頭を下げた。
「わ、私が……私がディッグ殿下に提言いたしました! 知財であるリーシアを取り戻すべきだと!」
「そうか。奴の非礼に貴様らが関わっているのなら、処罰は共に行う」
「そ、そんな!」
エリーが絶望の表情を浮かべた時だった。
今まで沈黙していた彼女の夫、ローレン伯爵が立ち上がった。
「異議を申し立てる! 私どもは正式な権利にのっとり、リーシアの返還を要求しただけだ」
「……権利だと?」
エリーの夫。
無関係で巻き込まれたような彼に、同情をしていたが……
彼が続けた言い分は、あまりにもこちらの腸を煮えくり返すものであった。
「我がローレン伯爵家は、エリーとの結婚時に、リーシアの身柄も共に渡された。盲目の彼女はいわば債務そのもの。それを今まで世話をしていた我が家には、彼女の所有権が生じるはずだ」
「所有権……ですって……?」
リーシアを債務扱いし、所有権があるとの言葉。
まるで物のような言い方に、私は怒りから思わず立ち上がる。
だが、ローレン伯爵は気にせずに言葉を続けた。
「我らとしては、所有権のあるリーシアの返還を要求するのは正当な権利だ。我らだけ債務を負い、アイゼン帝国はリーシアという知財を独占しようというのなら、あまりに横暴だろう」
もう、許せない。
そう思った私が声を出そうとした瞬間……玉座の間へと、歩いてくる音が聞こえた。
ハッと視線を向ければ、それはまさにリーシアであった。
グレインが手を取って支えて、彼らの前まで歩いていく。
「リ、リーシア……来たのね。私達家族を助けるためにも、さっさとこっちに戻ると言いなさい!」
「そうだ、姉の言う通りに従え。君の所有権はこちらにある。私達に不利益だけを与えてアイゼン帝国に住むなど許さん」
エリーとローレン伯爵が好き放題に叫ぶ中。
リーシアは黙って深呼吸を繰り返す。
その背をグレインが押すと、覚悟が決まったように彼女は口を開いた。
「エリーお姉様。ローレン様。私は……貴方達に不利益がないようにしてきたはずです」
「何を生意気な……散々、我が屋敷に居ついておきながら」
「私が小説を書いて稼いだ資産で、充分な額を送付したはずです」
その通りだ。
リーシアはアイゼン帝国の民になったと同時に、資産を充分に送っている。
不利益を被ったなんて言い分は通らないはずだ。
「だ、だとしてもだ。私達に所有権があるのは変わらない。今まで育ててきてやった恩はないのか?」
「お、恩なんてない……私の目が見えぬのは家の恥だからと屋敷から一度も出さず。たまに会えば暴力を振るわれた日々だったのですから」
「っ……」
ローレン伯爵は、リーシアの吐いた事実に言葉を詰まらせる。
同時に、それを聞いていたグレインの瞳が、少し鋭くなっていた。
「わ、私は姉なのよ。リーシア! 助けなさいよ。貴方の家族なのだから!」
「……」
エリーは最後の頼みとばかりに、リーシアの肩を掴む。
だが、リーシアは意を決したように瞳を開く。
盲目の彼女が、目も見えぬ中で見せた瞳は……翡翠色に輝き。
その覚悟が伝わってくる。
「貴方達を救う優しさで、私に優しくしてくれたアイゼン帝国の皆様が不利益を被るのなら。私は優しさなんて必要ない」
「っ!!」
「私はずっとここに居たい。この願いは、絶対に譲りません」
リーシアは弱気で、何処か自己犠牲の精神がある女性だった。
でも、今しがた彼女が見せる強い意志は……勇ましさすら感じた。
「リ、リーシア! 家族を見捨てるの!? グ、グレインも! 私に少しでも情があるのなら助けて!」
「そうだ。せめて我らの裁きだけでも免罪されるように、君から説得するんだ!」
エリーとローレン伯爵が必死に叫ぶが。
リーシアの手を取ったグレインが、シルウィオを見つめた。
「申し訳ありません。陛下……直ぐに下がります」
「あぁ。行け」
その言葉を聞いた瞬間、グレインはリーシアを横抱きにして連れていく。
惚れ惚れするような姿に、私は思わず息を吐いた。
「ま、待ちなさい! まだ話は終わってな––」
「黙れ」
エリーが叫びかけた時。
途端に雰囲気が重くのしかかる程、怒気が込めらた一声が響いた。
シルウィオの紅瞳が、騒いでいた彼らを睨んだ。
「誰が、貴様らに騒ぐ許可を与えた」
その怒気に、エリーが後ずさる。
ローレン伯爵も怯えた色を瞳に見せ始めたが……今も威勢を消さずに異を唱える。
「リーシアが拒否しようと、私達は彼女の所有権を有していることを考慮し、免罪を要求する––」
「先程から貴様は、我がアイゼン帝国の民を……物のように扱っているのか」
「え……? っ!!」
ひときわ、怒りが込められた言葉。
同時に眩い光が走り、ローレン伯爵の腕へと稲妻が走るのが見えた。
そして……玉座の間へと、痛みに悶えた叫びが響き渡る。
「アイゼン帝国の民への愚弄を……俺の前で行うか」
「あ、あぁぁ!! た、たすけ」
「い……いやぁ!」
叫ぶローレン伯爵、そして怯えるエリー。
二人の喚く声の中で、ハッキリと……シルウィオの声だけが聞こえた。
無表情のまま、冷たい眼差しで彼らへと告げる。
「舐められたものだ……アイゼン帝国皇帝である俺の前で、我が子らである民への愚弄。許すはずもない」
その宣告。
シルウィオの言葉に、もう異を唱える者は誰もいない。
だが、周囲には全く別の大きな驚きが広がっていた。
なぜなら、シルウィオは確かに民を我が子らと言って、民のために怒りを示している。
過去は恐怖されていた彼が、初めて発した民を想っているという本音……私や近しい人しか知らなかった事実。
それを聞いた周囲の騎士、文官達は瞳を大きく開き。
シルウィオの皇帝としての優しさを知り、驚いているのが、私には分かった。
1,724
あなたにおすすめの小説
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
側妃は捨てられましたので
なか
恋愛
「この国に側妃など要らないのではないか?」
現王、ランドルフが呟いた言葉。
周囲の人間は内心に怒りを抱きつつ、聞き耳を立てる。
ランドルフは、彼のために人生を捧げて王妃となったクリスティーナ妃を側妃に変え。
別の女性を正妃として迎え入れた。
裏切りに近い行為は彼女の心を確かに傷付け、癒えてもいない内に廃妃にすると宣言したのだ。
あまりの横暴、人道を無視した非道な行い。
だが、彼を止める事は誰にも出来ず。
廃妃となった事実を知らされたクリスティーナは、涙で瞳を潤ませながら「分かりました」とだけ答えた。
王妃として教育を受けて、側妃にされ
廃妃となった彼女。
その半生をランドルフのために捧げ、彼のために献身した事実さえも軽んじられる。
実の両親さえ……彼女を慰めてくれずに『捨てられた女性に価値はない』と非難した。
それらの行為に……彼女の心が吹っ切れた。
屋敷を飛び出し、一人で生きていく事を選択した。
ただコソコソと身を隠すつもりはない。
私を軽んじて。
捨てた彼らに自身の価値を示すため。
捨てられたのは、どちらか……。
後悔するのはどちらかを示すために。
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
結婚初夜、「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と夫に言われました
ましゅぺちーの
恋愛
侯爵令嬢のアリサは婚約者だった王太子テオドールと結婚した。
ちょうどその半年前、アリサの腹違いの妹のシアは不慮の事故で帰らぬ人となっていた。
王太子が婚約者の妹のシアを愛していたのは周知の事実だった。
そんな彼は、結婚初夜、アリサに冷たく言い放った。
「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。