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第3章 二つの輝き
第22話 影は二つ伸びる
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3-22
問題なく帰還用転移陣から迷宮を脱した私は、そのまま明かりもなしに宿へ向かいます。
試練なんていうので一番下まで転移陣なしなんて心配もしてましたが、杞憂だったようです。
次回は六十一階層から始められます。
迷宮を出るときに、潜っていた期間を聞いたところ少々周りがざわつきましたが、治ってるだけなので無傷で一週間過ごしたわけではありませんよ?
……ん?
いえ、珍しい髪色がどうたらと聞こえた気がしただけです。
〈隠蔽〉が緩んでましたかね?
◆◇◆
「ただいま、ブラン」
「!! おかえり! 姉様!」
いつになく熱烈な歓迎です。
あ、もう少し抱きついたままでもいいんですよ?
「もう最下層まで行ったの?」
「まだよ。たぶん次でいけると思うけど」
そういえば、ブランは誇らしいような、心配なような、そんな微妙な顔をします。
いつもよりかなりハッキリ表情に出てますから、相当ですね。
「さて、そろそろ晩御飯にいい時間ね。外に何か食べに行きましょうか」
「うん、わかった」
先にお風呂に入るつもりでしたけど、今の時間でがっつり行こうと思ったら酒場のようなところになりますからね。
というわけで、少々ブランとおしゃべりしながらの休息を挟んだのち、[洗浄]をかけて服を着替えます。
……いや、流石にドレスで街の食堂や酒場になんて行きませんよ?
屋敷に居た時もいつもドレスだったわけではありませんし。
ドレスを脱げば、〈隠蔽〉を掛ける部分が減るので気持ち楽になりますね。
さて、どこへ行きましょうか。
「姉様、行ってみたい店がある」
「じゃあ、そこにしましょうか」
どうせ王都の店はよく知りませんからね。
でも、ブランはどこで知ったんでしょう?
「三日前くらいにローズ様が来たの」
「あら、顔に出てた? それで、何か言ってた?」
「姉様はいないって言ったら、その店教えてくれたの。今ぐらいの時間限定のメニューが美味しいんだって」
「そうなのね。……ブラン、私が帰ったらすぐ伝えるように言われてなかった?」
……うん。言われたんですね。目を逸らしてもダメですよ?
「……忘れてた。ローズ様だったから……」
ブランのローズの扱いが酷くなってません?
ハテ、ナンデデショーネ?
「……ローズならしょうがないわね。次から気をつければいいわ」
「うん」
と言うわけで、そのお店へ向かいますか。
◆◇◆
「いらっしゃいませー! お二人ですね?」
店に入ってすぐ、ウェイトレスさんが元気のいい声を聞かせてくれました。
店自体は、よくある料理自慢の大衆酒場といった感じです。
そこそこ広い店内で、客の入りはなかなかですね。
「ええ。この時間限定メニューが美味しいって聞いたのだけど」
「ええ、当店の自慢です! それではこちらへどうぞー」
プロですね。
「? 姉様どうかした?」
「いいえ、なんでもないわ」
店員さんの案内に従って店内を進みます。
いくつかの空席を通り過ぎた頃です。
「ん? よお、嬢ちゃんたち。久しぶりだな!」
そんな声がかかりました。
「あ――」「あら、串焼き屋の。一人かしら?」
ブランが何か言う前に、被せるように返事をします。
「おう! なんなら一緒に食ってくか?」
「そうね、そうさせてもらいましょ。というわけだから、店員さん、ここに座らせてもらうわ」
「はい、かしこまりました。注文が決まったら呼んでくださいねー」
そう言って離れていくウェイトレスさん。
ブランはなにやら不思議そうな顔をしていますが、あとですね。
「それで、調子はどうよ?」
「まあ、問題ないかしら?」
そんな感じで世間話をしつつ、いくつか料理を頼みます。
お酒は、まだまだ子供舌のブランには早いので、自分の分だけ頼みました。
料理を楽しみ、適当な話で盛り上がった頃、串焼き屋の男性(笑)がきりだします。
「そういや、薔薇好きのダチから聞いた話なんだがよ? スッゲー腕の立つ見慣れない三人組を見たんだと。そんでちょっと俺も気になってな。珍しい黒髪のかなり可愛い若い女と小綺麗な鎧を着た男二人だったらしいが、冒険者仲間で心当たりはねえか? ちなみに全員『人族』だ」
「そうねぇ、他に何か特徴はないの?」
「さあ、なんでもかなりの綺麗好きなんじゃないかって聞いたぜ?」
「うーん、ごめんなさい。知らないわ」
「そうか……。まあしょうがねえ。そう言う奴がいないか気に掛けといてくれや」
「わかったわ」
ふむふむ。なるほど、わかりました。
しかし、黒髪ですか……。
「さて、そろそろ私達はお暇させて貰うわ。これ、置いとくわね」
「おう! ってオイオイ、多すぎるぞ? あなたの分もあるわ。気持ちよ。き、も、ち」
「あー、そういうことならありがたく受け取っとく。ごっつぉさん」
それだけ聞いて私たちはその店を後にしました。
◆◇◆
「姉様。変な店だったね」
「そうね」
普通、ああいう店は店員がいちいち客を席まで案内したり、あんなに敬語がしっかりしてたりはしませんからね。無くはないのですが。
「ああブラン。どうも聖国の人間が紛れ込んでるみたいだから、あまり一人で出歩いちゃダメよ?」
「ん。わかった。……さっきのってもしかして」
「そういう事よ」
ローズが来てからを副音声のみで語るならこうです。
ロ「用事があるからこの時間にこの店に来てね。できるだけ早く!」
私「呼ばれたから来たのだけど」
店「わかりました。こちらです」
串「待ってたぜ」
私「店員さん案内ありがとう」
店「仕事ですから」
串「それで、そっちは何かあったか?」
私「いえ、何も」
串「ローズ様からだ。怪しい三人組がいる。黒髪のメチャ可愛い少女と騎士二人だ」
私「そう。どこの国の人間?」
串「おそらく聖国だ」
私「わかったわ」
串「気をつけろ」
私「これ、情報料よ」
串「そんなものはいらない」
私「借りは作りたくないの」
串「わかった。渡しておく」
って感じです。
黒髪の女というのが少し気になりますね。
まあせっかく知らせてくれたのですから、気をつけておきましょう。
さて、今日は温泉に入って、さっさと寝ますかね。
とっっっても疲れたので。
問題なく帰還用転移陣から迷宮を脱した私は、そのまま明かりもなしに宿へ向かいます。
試練なんていうので一番下まで転移陣なしなんて心配もしてましたが、杞憂だったようです。
次回は六十一階層から始められます。
迷宮を出るときに、潜っていた期間を聞いたところ少々周りがざわつきましたが、治ってるだけなので無傷で一週間過ごしたわけではありませんよ?
……ん?
いえ、珍しい髪色がどうたらと聞こえた気がしただけです。
〈隠蔽〉が緩んでましたかね?
◆◇◆
「ただいま、ブラン」
「!! おかえり! 姉様!」
いつになく熱烈な歓迎です。
あ、もう少し抱きついたままでもいいんですよ?
「もう最下層まで行ったの?」
「まだよ。たぶん次でいけると思うけど」
そういえば、ブランは誇らしいような、心配なような、そんな微妙な顔をします。
いつもよりかなりハッキリ表情に出てますから、相当ですね。
「さて、そろそろ晩御飯にいい時間ね。外に何か食べに行きましょうか」
「うん、わかった」
先にお風呂に入るつもりでしたけど、今の時間でがっつり行こうと思ったら酒場のようなところになりますからね。
というわけで、少々ブランとおしゃべりしながらの休息を挟んだのち、[洗浄]をかけて服を着替えます。
……いや、流石にドレスで街の食堂や酒場になんて行きませんよ?
屋敷に居た時もいつもドレスだったわけではありませんし。
ドレスを脱げば、〈隠蔽〉を掛ける部分が減るので気持ち楽になりますね。
さて、どこへ行きましょうか。
「姉様、行ってみたい店がある」
「じゃあ、そこにしましょうか」
どうせ王都の店はよく知りませんからね。
でも、ブランはどこで知ったんでしょう?
「三日前くらいにローズ様が来たの」
「あら、顔に出てた? それで、何か言ってた?」
「姉様はいないって言ったら、その店教えてくれたの。今ぐらいの時間限定のメニューが美味しいんだって」
「そうなのね。……ブラン、私が帰ったらすぐ伝えるように言われてなかった?」
……うん。言われたんですね。目を逸らしてもダメですよ?
「……忘れてた。ローズ様だったから……」
ブランのローズの扱いが酷くなってません?
ハテ、ナンデデショーネ?
「……ローズならしょうがないわね。次から気をつければいいわ」
「うん」
と言うわけで、そのお店へ向かいますか。
◆◇◆
「いらっしゃいませー! お二人ですね?」
店に入ってすぐ、ウェイトレスさんが元気のいい声を聞かせてくれました。
店自体は、よくある料理自慢の大衆酒場といった感じです。
そこそこ広い店内で、客の入りはなかなかですね。
「ええ。この時間限定メニューが美味しいって聞いたのだけど」
「ええ、当店の自慢です! それではこちらへどうぞー」
プロですね。
「? 姉様どうかした?」
「いいえ、なんでもないわ」
店員さんの案内に従って店内を進みます。
いくつかの空席を通り過ぎた頃です。
「ん? よお、嬢ちゃんたち。久しぶりだな!」
そんな声がかかりました。
「あ――」「あら、串焼き屋の。一人かしら?」
ブランが何か言う前に、被せるように返事をします。
「おう! なんなら一緒に食ってくか?」
「そうね、そうさせてもらいましょ。というわけだから、店員さん、ここに座らせてもらうわ」
「はい、かしこまりました。注文が決まったら呼んでくださいねー」
そう言って離れていくウェイトレスさん。
ブランはなにやら不思議そうな顔をしていますが、あとですね。
「それで、調子はどうよ?」
「まあ、問題ないかしら?」
そんな感じで世間話をしつつ、いくつか料理を頼みます。
お酒は、まだまだ子供舌のブランには早いので、自分の分だけ頼みました。
料理を楽しみ、適当な話で盛り上がった頃、串焼き屋の男性(笑)がきりだします。
「そういや、薔薇好きのダチから聞いた話なんだがよ? スッゲー腕の立つ見慣れない三人組を見たんだと。そんでちょっと俺も気になってな。珍しい黒髪のかなり可愛い若い女と小綺麗な鎧を着た男二人だったらしいが、冒険者仲間で心当たりはねえか? ちなみに全員『人族』だ」
「そうねぇ、他に何か特徴はないの?」
「さあ、なんでもかなりの綺麗好きなんじゃないかって聞いたぜ?」
「うーん、ごめんなさい。知らないわ」
「そうか……。まあしょうがねえ。そう言う奴がいないか気に掛けといてくれや」
「わかったわ」
ふむふむ。なるほど、わかりました。
しかし、黒髪ですか……。
「さて、そろそろ私達はお暇させて貰うわ。これ、置いとくわね」
「おう! ってオイオイ、多すぎるぞ? あなたの分もあるわ。気持ちよ。き、も、ち」
「あー、そういうことならありがたく受け取っとく。ごっつぉさん」
それだけ聞いて私たちはその店を後にしました。
◆◇◆
「姉様。変な店だったね」
「そうね」
普通、ああいう店は店員がいちいち客を席まで案内したり、あんなに敬語がしっかりしてたりはしませんからね。無くはないのですが。
「ああブラン。どうも聖国の人間が紛れ込んでるみたいだから、あまり一人で出歩いちゃダメよ?」
「ん。わかった。……さっきのってもしかして」
「そういう事よ」
ローズが来てからを副音声のみで語るならこうです。
ロ「用事があるからこの時間にこの店に来てね。できるだけ早く!」
私「呼ばれたから来たのだけど」
店「わかりました。こちらです」
串「待ってたぜ」
私「店員さん案内ありがとう」
店「仕事ですから」
串「それで、そっちは何かあったか?」
私「いえ、何も」
串「ローズ様からだ。怪しい三人組がいる。黒髪のメチャ可愛い少女と騎士二人だ」
私「そう。どこの国の人間?」
串「おそらく聖国だ」
私「わかったわ」
串「気をつけろ」
私「これ、情報料よ」
串「そんなものはいらない」
私「借りは作りたくないの」
串「わかった。渡しておく」
って感じです。
黒髪の女というのが少し気になりますね。
まあせっかく知らせてくれたのですから、気をつけておきましょう。
さて、今日は温泉に入って、さっさと寝ますかね。
とっっっても疲れたので。
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