4 / 54
第4話 一瞬で家ができちゃったんだがぁ?
しおりを挟む
④
建材は、まだストレージにただの木材が残ってるね。
なんの余りか分からないけど、使っちゃおう。
「【簡易建築】……おおっ、こんな感じかぁ」
地面に並べた木材が浮き上がって勝手に組み上がってるよ。
やろうと思えばある程度はこちらで動かせそうだね。
……家ってこんな一瞬で建つんだねぇ?
これは便利だ。
二段回目のアドバンスジョブなだけはある。
これがベースジョブの木工師なら、全部手作業必須だったんだろうねぇ。
「でも、なんだか味気ないねぇ……」
さすがに簡単すぎたよ。
こんなに簡単なら、この小屋ももう少し手を入れられるねぇ?
ユーザビリティ的にもデザイン的にも色々気になるところがあるし。
あそことか、こことか。
「これはもうやるしかない」
大工道具は……あったあった。
ゲーム時代に愛用してた最高等級オリジナル大工セット!
当時最上位金属だった神鉄をメインにオリハルコンやらアダマンタイトやらを適宜混ぜ込み、研究に研究を重ねて作った特殊合金製の一品だ。
聞いたところによるともう一つ上の金属も出てるみたいだし、いずれはそれを使ってグレードアップさせたいねぇ。
あの頃の仲間にはまた呆れられそうだけど、まあ、またロマンで押し通すだけさ。
「……そういえば、僕以外にもこちらに来てる人はいるのかねぇ?」
僕だけって方が不自然な気がするんだよねぇ。
当時のフレンドもいくらか来てたりして。
まあ、仮にこちらに来ていても、彼らなら問題ないでしょう。
一癖も二癖もある連中だったけど、実力は確かなんだし。
特に、あの隠しクエストを一緒にクリアした連中はねぇ。
「おっと、作業作業」
余裕がどれくらいあるかはよく分からないからねぇ。
さてさて、どこから手をつけようか。
仮住まいだからそこまで大規模な装置は作らないとして、玄関の階段に手すりは欲しい。
中の細かい段差は全部削っちゃいたいねぇ。
ああいう段差はふとした時に躓いて大惨事になるんだよ。
あ、奥地のモンスターも出てくるならこの壁じゃダメだ。
金属板で補強、すると耐荷重が怪しいか?
計算してみないと分からないけど、ちょっと不安だねぇ。
基礎もあまりガッチリしてなかったし。
ルーンを刻んで結界を張る形式にしようか。
それするならこの辺り一帯を囲んでもいいんだけど、まずは家かなぁ。
まずいねぇ、ちょっと楽しくなってきた。
「あくまで仮住まい、仮住まいっと……」
どうせ拘るならこんなワンルームじゃなくて、色々できる家がいいしね。
ともかく、まずは結界だね。
簡易版だし、直接柱に刻んじゃおうか。
木工刀も当然揃えてある。
ルーンを刻むなら、これだ。
「おおっ!?」
なんだこの切れ味。
木材がまるで豆腐じゃないか。
砂場にお絵描きする感覚でルーン文字を刻めちゃうよ。
へぇ、スルスル。
下手な剣より切れそうだねぇ。
さすが神鉄合金製。
「……あ、ちょっと書き込みすぎたねぇ」
対物理、対魔法、それから対衝はまあ、元々の予定通りだからいいとして。
反撃魔法のアレコレはさすがに過剰な気がするねぇ。
こういうのは術者の魔力依存だから、大賢者の僕が刻んだものなら地形が変わりかねない。
最上位のマスタージョブは伊達じゃないからねぇ。
僕の場合、隠しクエストをクリアして上限突破してるから余計だし。
仕方ない、削りとっておこう。
力作なんだけどねぇ。
「うん? もう夕方か……」
思ったより時間経ってたねぇ。
通りでお腹が空いたはずだよ。
夢中で何かするなんていつぶりかねぇ。
おかげで家具も色々揃ったから、今夜は快適に眠れそうだよ。
寝具とね、椅子には拘らないとだよ、若者よ。
「……誰に言ってるんだろうねぇ、僕は」
一人の時間が長くなると独り言が増えるって言うけど、まだ一日目なんだよねぇ。
さて、夕食はストレージのありもので済ませて、寝る前に本宅の設計をしようかね。
構想はざっくりできてるし、そんなに時間はかからないはず。
建材は、まだストレージにただの木材が残ってるね。
なんの余りか分からないけど、使っちゃおう。
「【簡易建築】……おおっ、こんな感じかぁ」
地面に並べた木材が浮き上がって勝手に組み上がってるよ。
やろうと思えばある程度はこちらで動かせそうだね。
……家ってこんな一瞬で建つんだねぇ?
これは便利だ。
二段回目のアドバンスジョブなだけはある。
これがベースジョブの木工師なら、全部手作業必須だったんだろうねぇ。
「でも、なんだか味気ないねぇ……」
さすがに簡単すぎたよ。
こんなに簡単なら、この小屋ももう少し手を入れられるねぇ?
ユーザビリティ的にもデザイン的にも色々気になるところがあるし。
あそことか、こことか。
「これはもうやるしかない」
大工道具は……あったあった。
ゲーム時代に愛用してた最高等級オリジナル大工セット!
当時最上位金属だった神鉄をメインにオリハルコンやらアダマンタイトやらを適宜混ぜ込み、研究に研究を重ねて作った特殊合金製の一品だ。
聞いたところによるともう一つ上の金属も出てるみたいだし、いずれはそれを使ってグレードアップさせたいねぇ。
あの頃の仲間にはまた呆れられそうだけど、まあ、またロマンで押し通すだけさ。
「……そういえば、僕以外にもこちらに来てる人はいるのかねぇ?」
僕だけって方が不自然な気がするんだよねぇ。
当時のフレンドもいくらか来てたりして。
まあ、仮にこちらに来ていても、彼らなら問題ないでしょう。
一癖も二癖もある連中だったけど、実力は確かなんだし。
特に、あの隠しクエストを一緒にクリアした連中はねぇ。
「おっと、作業作業」
余裕がどれくらいあるかはよく分からないからねぇ。
さてさて、どこから手をつけようか。
仮住まいだからそこまで大規模な装置は作らないとして、玄関の階段に手すりは欲しい。
中の細かい段差は全部削っちゃいたいねぇ。
ああいう段差はふとした時に躓いて大惨事になるんだよ。
あ、奥地のモンスターも出てくるならこの壁じゃダメだ。
金属板で補強、すると耐荷重が怪しいか?
計算してみないと分からないけど、ちょっと不安だねぇ。
基礎もあまりガッチリしてなかったし。
ルーンを刻んで結界を張る形式にしようか。
それするならこの辺り一帯を囲んでもいいんだけど、まずは家かなぁ。
まずいねぇ、ちょっと楽しくなってきた。
「あくまで仮住まい、仮住まいっと……」
どうせ拘るならこんなワンルームじゃなくて、色々できる家がいいしね。
ともかく、まずは結界だね。
簡易版だし、直接柱に刻んじゃおうか。
木工刀も当然揃えてある。
ルーンを刻むなら、これだ。
「おおっ!?」
なんだこの切れ味。
木材がまるで豆腐じゃないか。
砂場にお絵描きする感覚でルーン文字を刻めちゃうよ。
へぇ、スルスル。
下手な剣より切れそうだねぇ。
さすが神鉄合金製。
「……あ、ちょっと書き込みすぎたねぇ」
対物理、対魔法、それから対衝はまあ、元々の予定通りだからいいとして。
反撃魔法のアレコレはさすがに過剰な気がするねぇ。
こういうのは術者の魔力依存だから、大賢者の僕が刻んだものなら地形が変わりかねない。
最上位のマスタージョブは伊達じゃないからねぇ。
僕の場合、隠しクエストをクリアして上限突破してるから余計だし。
仕方ない、削りとっておこう。
力作なんだけどねぇ。
「うん? もう夕方か……」
思ったより時間経ってたねぇ。
通りでお腹が空いたはずだよ。
夢中で何かするなんていつぶりかねぇ。
おかげで家具も色々揃ったから、今夜は快適に眠れそうだよ。
寝具とね、椅子には拘らないとだよ、若者よ。
「……誰に言ってるんだろうねぇ、僕は」
一人の時間が長くなると独り言が増えるって言うけど、まだ一日目なんだよねぇ。
さて、夕食はストレージのありもので済ませて、寝る前に本宅の設計をしようかね。
構想はざっくりできてるし、そんなに時間はかからないはず。
262
あなたにおすすめの小説
荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。
しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。
しかし――
彼が切り捨てた仲間こそが、
実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。
事実に気づいた時にはもう遅い。
道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。
“荷物持ちがいなくなった瞬間”から、
アレクスの日常は静かに崩壊していく。
短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。
そんな彼と再び肩を並べることになったのは――
美しいのに中二が暴走する魔法使い
ノー天気で鈍感な僧侶
そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー
かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。
自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。
これは、
“間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる”
再生の物語である。
《小説家になろうにも投稿しています》
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
【最強モブの努力無双】~ゲームで名前も登場しないようなモブに転生したオレ、一途な努力とゲーム知識で最強になる~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
アベル・ヴィアラットは、五歳の時、ベッドから転げ落ちてその拍子に前世の記憶を思い出した。
大人気ゲーム『ヒーローズ・ジャーニー』の世界に転生したアベルは、ゲームの知識を使って全男の子の憧れである“最強”になることを決意する。
そのために努力を続け、順調に強くなっていくアベル。
しかしこの世界にはゲームには無かった知識ばかり。
戦闘もただスキルをブッパすればいいだけのゲームとはまったく違っていた。
「面白いじゃん?」
アベルはめげることなく、辺境最強の父と優しい母に見守られてすくすくと成長していくのだった。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
赤ん坊なのに【試練】がいっぱい! 僕は【試練】で大きくなれました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はジーニアス
優しい両親のもとで生まれた僕は小さな村で暮らすこととなりました
お父さんは村の村長みたいな立場みたい
お母さんは病弱で家から出れないほど
二人を助けるとともに僕は異世界を楽しんでいきます
ーーーーー
この作品は大変楽しく書けていましたが
49話で終わりとすることにいたしました
完結はさせようと思いましたが次をすぐに書きたい
そんな欲求に屈してしまいましたすみません
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
【改訂版アップ】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
ばいむ
ファンタジー
10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
大筋は変わっていませんが、内容を見直したバージョンを追加でアップしています。単なる自己満足の書き直しですのでオリジナルを読んでいる人は見直さなくてもよいかと思います。主な変更点は以下の通りです。
話数を半分以下に統合。このため1話辺りの文字数が倍増しています。
説明口調から対話形式を増加。
伏線を考えていたが使用しなかった内容について削除。(龍、人種など)
別視点内容の追加。
剣と魔法の世界であるライハンドリア・・・。魔獣と言われるモンスターがおり、剣と魔法でそれを倒す冒険者と言われる人達がいる世界。
高校の休み時間に突然その世界に行くことになってしまった。この世界での生活は10日間と言われ、混乱しながらも楽しむことにしたが、なぜか戻ることができなかった。
特殊な能力を授かるわけでもなく、生きるための力をつけるには自ら鍛錬しなければならなかった。魔獣を狩り、いろいろな遺跡を訪ね、いろいろな人と出会った。何度か死にそうになったこともあったが、多くの人に助けられながらも少しずつ成長し、なんとか生き抜いた。
冒険をともにするのは同じく異世界に転移してきた女性・ジェニファー。彼女と出会い、ともに生き抜き、そして別れることとなった。
2021/06/27 無事に完結しました。
2021/09/10 後日談の追加を開始
2022/02/18 後日談完結しました。
2025/03/23 自己満足の改訂版をアップしました。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる