5 / 54
第5話 なんか強いのが来たんだがぁ?
しおりを挟む
⑤
「くぁぁ……。眠い……」
ちゃんと楽しくなって夜更かししちゃったよ。
そんなに時間かからないなんて言ったのは誰だったかねぇ。
二度寝しようかとも思ったんだけど、長年の習慣って怖いねぇ。
眠いけど悪いことしてる気がして寝られないんだ。
けっきょく3時間寝たかどうかなんじゃないかなぁ。
その割には体が軽い。
体力もちゃんとゲームキャラ水準ってことなんだろうねぇ。
たしかに、最初にこの世界で起きた時も、地面に寝てたのに体痛くなかった。
「……ふむ、節々が痛くないっていうのは素晴らしいものだ」
かといって無茶する気は無いけどねぇ。
腰なんていつイカれるかも分からないし、大事に大事にしないと。
ふっ、しばしの別れだ腰痛よ。
なんて。
「……ちょっと現実逃避してみたけど、動く気配がないねぇ?」
なんか、玄関の外にやたら強い気配があるんだよねぇ。
推奨討伐MLで言ったら、たぶん三五〇〇くらい。
それってあれだよ?
ベースジョブ全部とその次のアドバンスジョブ全部をカンストさせて、その上でマスタージョブを極めたレベル。
MLの仕様がゲーム時代のまま、ベースジョブレベルの合計値とアドバンスジョブレベルの合計値、それから今就いてるマスタージョブレベルを足した数字ならだけど。
僕らみたいに上限突破できた人なんて殆どいなかったはずだし、ログインしてない間も緩和されたなんて話聞いてないから、最新レイドのレベルだよ。
戦うことになったらヤダなぁ。
上限突破してる僕なら、勝てるとは思う。
けど、ソロだと死ぬ気で戦わないとなんだよねぇ。
死んだらログアウト、現実に戻るなんてパターンならいいけど……いや、良くないなぁ。
「はぁ……。覚悟を決めるしかなさそうだねぇ」
僕ぁ平和主義者なんだけどねぇ。
装備のマイセット機能は、使えるね。
本気装備、マグ・メルの祝衣に切り替えて、オベイロンの宝杖を構える。
それぞれ黒地に銀の刺繍が施されたシックなスーツと、古木に大きなエメラルドを取り付けた杖。
どちらもレイドボスの素材から作った一級品だ。
「いざ、尋常にっ!」
勢いよく玄関を開けて、杖を向ける。
遅延術式による魔法のストックは、ノックバック性能の高い上位魔法を二属性分。
これで何が来ても対応できるは、ず……?
「君たちは……」
玄関先にちょこんと座る、真っ白な猫が二匹。
一匹は僕の背丈くらい体高があって、ヒョウのようなスリムな体型と、淡い赤紫の瞳。
もう一匹は、見覚えがある。
普通の猫サイズで、瞳の色は大きい方より少し濃い。
神獣ラインカッツェの、親子かな?
「お礼参り、って感じじゃなさそうだねぇ……?」
というかこれはお辞儀されてるのかね?
あとさっきから気になってるんだけど、後ろのオークジェネラルは何なんだい?
ちょいちょいって大きい方の猫がつついてるけど、もしかしてこれ、お礼ってことかねぇ?
神獣がそういうことするなんて聞いたことないけど、まあ、現実になったからなぁ。
「えっと、くれるってことかい?」
「んにゃぁ」
ふむ、そういうことでいいらしい。
二匹はそのまま森に消えていく。
本当にお礼だけしにきたみたいだねぇ。
うーん、まあ、いいか。
神獣の価値観は分からないし、考えても仕方ない。
それよりも、このオークジェネラル、どうしようかねぇ。
例によって見上げるほど大きいんだよねぇ。
ストレージに突っ込んで塩漬け、は貰い物なのに失礼かね?
そういえばオークって美味しいって聞いたことがあるなぁ。
「たしか、ストレージに日本酒が入ってたねぇ。……生姜焼きかぁ」
建築工事にはスタミナがいるしねぇ。
メンタルも大事だしねぇ。
これは、解体頑張るしかなさそうだねぇ。
あ、そういえば、狩人のスキルにそれっぽいスキルがあるんだった。
えーっと、これだ。
【解体】。
そのまんまだねぇ。
ゲーム時代の効果はドロップ品の数が増えるってものだったけど、フレーバーテキスト的に自動解体っぽいかなぁ。
ていうかこれ、よく見たら魔法のカテゴリだねぇ?
「それ、【解体】。……おー」
凄いねぇ、これ。
空中でオークがみるみる解体されてくよ。
なんだか工場みたいだねぇ。
おっと、置く場所がない。
とりあえず布でも敷いておこうか。
そのまま包んでストレージに入れておこう。
あとは使う段階で切り分けたらいいでしょ。
「さて、それじゃあ、工事開始といこうかねぇ」
まずは、広場の中央に小世界樹の種を植えましてっと。
「くぁぁ……。眠い……」
ちゃんと楽しくなって夜更かししちゃったよ。
そんなに時間かからないなんて言ったのは誰だったかねぇ。
二度寝しようかとも思ったんだけど、長年の習慣って怖いねぇ。
眠いけど悪いことしてる気がして寝られないんだ。
けっきょく3時間寝たかどうかなんじゃないかなぁ。
その割には体が軽い。
体力もちゃんとゲームキャラ水準ってことなんだろうねぇ。
たしかに、最初にこの世界で起きた時も、地面に寝てたのに体痛くなかった。
「……ふむ、節々が痛くないっていうのは素晴らしいものだ」
かといって無茶する気は無いけどねぇ。
腰なんていつイカれるかも分からないし、大事に大事にしないと。
ふっ、しばしの別れだ腰痛よ。
なんて。
「……ちょっと現実逃避してみたけど、動く気配がないねぇ?」
なんか、玄関の外にやたら強い気配があるんだよねぇ。
推奨討伐MLで言ったら、たぶん三五〇〇くらい。
それってあれだよ?
ベースジョブ全部とその次のアドバンスジョブ全部をカンストさせて、その上でマスタージョブを極めたレベル。
MLの仕様がゲーム時代のまま、ベースジョブレベルの合計値とアドバンスジョブレベルの合計値、それから今就いてるマスタージョブレベルを足した数字ならだけど。
僕らみたいに上限突破できた人なんて殆どいなかったはずだし、ログインしてない間も緩和されたなんて話聞いてないから、最新レイドのレベルだよ。
戦うことになったらヤダなぁ。
上限突破してる僕なら、勝てるとは思う。
けど、ソロだと死ぬ気で戦わないとなんだよねぇ。
死んだらログアウト、現実に戻るなんてパターンならいいけど……いや、良くないなぁ。
「はぁ……。覚悟を決めるしかなさそうだねぇ」
僕ぁ平和主義者なんだけどねぇ。
装備のマイセット機能は、使えるね。
本気装備、マグ・メルの祝衣に切り替えて、オベイロンの宝杖を構える。
それぞれ黒地に銀の刺繍が施されたシックなスーツと、古木に大きなエメラルドを取り付けた杖。
どちらもレイドボスの素材から作った一級品だ。
「いざ、尋常にっ!」
勢いよく玄関を開けて、杖を向ける。
遅延術式による魔法のストックは、ノックバック性能の高い上位魔法を二属性分。
これで何が来ても対応できるは、ず……?
「君たちは……」
玄関先にちょこんと座る、真っ白な猫が二匹。
一匹は僕の背丈くらい体高があって、ヒョウのようなスリムな体型と、淡い赤紫の瞳。
もう一匹は、見覚えがある。
普通の猫サイズで、瞳の色は大きい方より少し濃い。
神獣ラインカッツェの、親子かな?
「お礼参り、って感じじゃなさそうだねぇ……?」
というかこれはお辞儀されてるのかね?
あとさっきから気になってるんだけど、後ろのオークジェネラルは何なんだい?
ちょいちょいって大きい方の猫がつついてるけど、もしかしてこれ、お礼ってことかねぇ?
神獣がそういうことするなんて聞いたことないけど、まあ、現実になったからなぁ。
「えっと、くれるってことかい?」
「んにゃぁ」
ふむ、そういうことでいいらしい。
二匹はそのまま森に消えていく。
本当にお礼だけしにきたみたいだねぇ。
うーん、まあ、いいか。
神獣の価値観は分からないし、考えても仕方ない。
それよりも、このオークジェネラル、どうしようかねぇ。
例によって見上げるほど大きいんだよねぇ。
ストレージに突っ込んで塩漬け、は貰い物なのに失礼かね?
そういえばオークって美味しいって聞いたことがあるなぁ。
「たしか、ストレージに日本酒が入ってたねぇ。……生姜焼きかぁ」
建築工事にはスタミナがいるしねぇ。
メンタルも大事だしねぇ。
これは、解体頑張るしかなさそうだねぇ。
あ、そういえば、狩人のスキルにそれっぽいスキルがあるんだった。
えーっと、これだ。
【解体】。
そのまんまだねぇ。
ゲーム時代の効果はドロップ品の数が増えるってものだったけど、フレーバーテキスト的に自動解体っぽいかなぁ。
ていうかこれ、よく見たら魔法のカテゴリだねぇ?
「それ、【解体】。……おー」
凄いねぇ、これ。
空中でオークがみるみる解体されてくよ。
なんだか工場みたいだねぇ。
おっと、置く場所がない。
とりあえず布でも敷いておこうか。
そのまま包んでストレージに入れておこう。
あとは使う段階で切り分けたらいいでしょ。
「さて、それじゃあ、工事開始といこうかねぇ」
まずは、広場の中央に小世界樹の種を植えましてっと。
273
あなたにおすすめの小説
荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。
しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。
しかし――
彼が切り捨てた仲間こそが、
実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。
事実に気づいた時にはもう遅い。
道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。
“荷物持ちがいなくなった瞬間”から、
アレクスの日常は静かに崩壊していく。
短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。
そんな彼と再び肩を並べることになったのは――
美しいのに中二が暴走する魔法使い
ノー天気で鈍感な僧侶
そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー
かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。
自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。
これは、
“間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる”
再生の物語である。
《小説家になろうにも投稿しています》
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
【最強モブの努力無双】~ゲームで名前も登場しないようなモブに転生したオレ、一途な努力とゲーム知識で最強になる~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
アベル・ヴィアラットは、五歳の時、ベッドから転げ落ちてその拍子に前世の記憶を思い出した。
大人気ゲーム『ヒーローズ・ジャーニー』の世界に転生したアベルは、ゲームの知識を使って全男の子の憧れである“最強”になることを決意する。
そのために努力を続け、順調に強くなっていくアベル。
しかしこの世界にはゲームには無かった知識ばかり。
戦闘もただスキルをブッパすればいいだけのゲームとはまったく違っていた。
「面白いじゃん?」
アベルはめげることなく、辺境最強の父と優しい母に見守られてすくすくと成長していくのだった。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
赤ん坊なのに【試練】がいっぱい! 僕は【試練】で大きくなれました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はジーニアス
優しい両親のもとで生まれた僕は小さな村で暮らすこととなりました
お父さんは村の村長みたいな立場みたい
お母さんは病弱で家から出れないほど
二人を助けるとともに僕は異世界を楽しんでいきます
ーーーーー
この作品は大変楽しく書けていましたが
49話で終わりとすることにいたしました
完結はさせようと思いましたが次をすぐに書きたい
そんな欲求に屈してしまいましたすみません
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
【改訂版アップ】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
ばいむ
ファンタジー
10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
大筋は変わっていませんが、内容を見直したバージョンを追加でアップしています。単なる自己満足の書き直しですのでオリジナルを読んでいる人は見直さなくてもよいかと思います。主な変更点は以下の通りです。
話数を半分以下に統合。このため1話辺りの文字数が倍増しています。
説明口調から対話形式を増加。
伏線を考えていたが使用しなかった内容について削除。(龍、人種など)
別視点内容の追加。
剣と魔法の世界であるライハンドリア・・・。魔獣と言われるモンスターがおり、剣と魔法でそれを倒す冒険者と言われる人達がいる世界。
高校の休み時間に突然その世界に行くことになってしまった。この世界での生活は10日間と言われ、混乱しながらも楽しむことにしたが、なぜか戻ることができなかった。
特殊な能力を授かるわけでもなく、生きるための力をつけるには自ら鍛錬しなければならなかった。魔獣を狩り、いろいろな遺跡を訪ね、いろいろな人と出会った。何度か死にそうになったこともあったが、多くの人に助けられながらも少しずつ成長し、なんとか生き抜いた。
冒険をともにするのは同じく異世界に転移してきた女性・ジェニファー。彼女と出会い、ともに生き抜き、そして別れることとなった。
2021/06/27 無事に完結しました。
2021/09/10 後日談の追加を開始
2022/02/18 後日談完結しました。
2025/03/23 自己満足の改訂版をアップしました。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる