【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

嘉神かろ

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第5話 なんか強いのが来たんだがぁ?

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「くぁぁ……。眠い……」

 ちゃんと楽しくなって夜更かししちゃったよ。
 そんなに時間かからないなんて言ったのは誰だったかねぇ。

 二度寝しようかとも思ったんだけど、長年の習慣って怖いねぇ。
 眠いけど悪いことしてる気がして寝られないんだ。

 けっきょく3時間寝たかどうかなんじゃないかなぁ。
 その割には体が軽い。

 体力もちゃんとゲームキャラ水準ってことなんだろうねぇ。
 たしかに、最初にこの世界で起きた時も、地面に寝てたのに体痛くなかった。

「……ふむ、節々が痛くないっていうのは素晴らしいものだ」

 かといって無茶する気は無いけどねぇ。
 腰なんていつイカれるかも分からないし、大事に大事にしないと。

 ふっ、しばしの別れだ腰痛よ。
 なんて。

「……ちょっと現実逃避してみたけど、動く気配がないねぇ?」

 なんか、玄関の外にやたら強い気配があるんだよねぇ。
 推奨討伐MLで言ったら、たぶん三五〇〇くらい。

 それってあれだよ?
 ベースジョブ全部とその次のアドバンスジョブ全部をカンストさせて、その上でマスタージョブを極めたレベル。

 MLメインレベルの仕様がゲーム時代のまま、ベースジョブレベルの合計値とアドバンスジョブレベルの合計値、それから今就いてるマスタージョブレベルを足した数字ならだけど。

 僕らみたいに上限突破できた人なんて殆どいなかったはずだし、ログインしてない間も緩和されたなんて話聞いてないから、最新レイドのレベルだよ。

 戦うことになったらヤダなぁ。
 上限突破してる僕なら、勝てるとは思う。
 けど、ソロだと死ぬ気で戦わないとなんだよねぇ。

 死んだらログアウト、現実に戻るなんてパターンならいいけど……いや、良くないなぁ。

「はぁ……。覚悟を決めるしかなさそうだねぇ」

 僕ぁ平和主義者なんだけどねぇ。

 装備のマイセット機能は、使えるね。
 本気装備、マグ・メルの祝衣に切り替えて、オベイロンの宝杖を構える。

 それぞれ黒地に銀の刺繍が施されたシックなスーツと、古木に大きなエメラルドを取り付けた杖。
 どちらもレイドボスの素材から作った一級品だ。

「いざ、尋常にっ!」

 勢いよく玄関を開けて、杖を向ける。
 遅延術式ディレイスペルによる魔法のストックは、ノックバック性能の高い上位魔法を二属性分。

 これで何が来ても対応できるは、ず……?

「君たちは……」

 玄関先にちょこんと座る、真っ白な猫が二匹。
 一匹は僕の背丈くらい体高があって、ヒョウのようなスリムな体型と、淡い赤紫の瞳。

 もう一匹は、見覚えがある。
 普通の猫サイズで、瞳の色は大きい方より少し濃い。

 神獣ラインカッツェの、親子かな?

「お礼参り、って感じじゃなさそうだねぇ……?」

 というかこれはお辞儀されてるのかね?
 あとさっきから気になってるんだけど、後ろのオークジェネラルは何なんだい?

 ちょいちょいって大きい方の猫がつついてるけど、もしかしてこれ、お礼ってことかねぇ?
 神獣がそういうことするなんて聞いたことないけど、まあ、現実になったからなぁ。

「えっと、くれるってことかい?」
「んにゃぁ」

 ふむ、そういうことでいいらしい。

 二匹はそのまま森に消えていく。
 本当にお礼だけしにきたみたいだねぇ。

 うーん、まあ、いいか。
 神獣の価値観は分からないし、考えても仕方ない。

 それよりも、このオークジェネラル、どうしようかねぇ。
 例によって見上げるほど大きいんだよねぇ。

 ストレージに突っ込んで塩漬け、は貰い物なのに失礼かね?
 そういえばオークって美味しいって聞いたことがあるなぁ。

「たしか、ストレージに日本酒が入ってたねぇ。……生姜焼きかぁ」

 建築工事にはスタミナがいるしねぇ。
 メンタルも大事だしねぇ。

 これは、解体頑張るしかなさそうだねぇ。

 あ、そういえば、狩人のスキルにそれっぽいスキルがあるんだった。
 えーっと、これだ。
 【解体】。

 そのまんまだねぇ。
 ゲーム時代の効果はドロップ品の数が増えるってものだったけど、フレーバーテキスト的に自動解体っぽいかなぁ。

 ていうかこれ、よく見たら魔法のカテゴリだねぇ?

「それ、【解体】。……おー」

 凄いねぇ、これ。
 空中でオークがみるみる解体されてくよ。

 なんだか工場みたいだねぇ。

 おっと、置く場所がない。
 とりあえず布でも敷いておこうか。

 そのままくるんでストレージに入れておこう。
 あとは使う段階で切り分けたらいいでしょ。

「さて、それじゃあ、工事開始といこうかねぇ」

 まずは、広場の中央に小世界樹の種を植えましてっと。

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